アデレード・ユナイテッド

Aリーグのアデレード・ユナイテッドは昨年のACLの決勝に進み、ロマリオを招待選手に迎えるなど、Aリーグの中では最も成功しているクラブといえる。監督は元代表、広島サンフレッチェでもプレーしてオレリオ・ビドマーである。そういえばビドマーは９８年WC予選にも出ていた。

さてこの最も成功しているクラブでも財政的には成功していない。最近オーナーがクラブ売却を表明してさっさと逃げ出し、FFA（オーストラリア協会）が新オーナーがでてくるまで一時的にクラブを受け継ぐことになった。こんな状態は他の国のリーグではそうあることではない。

Jリーグでいえばヴェルデイから日テレが逃げ出し、運営費をJリーグが当座しのぎで出すようなものである。すこぶる不安定である。

また今年のACLで名古屋グランパスと同じ組になっているニューキャッスル・ジェッツの選手がストライキを計画している。理由はACL進出に伴う勝利給とボーナスの未払いである。

スペインのどこかのクラブに似たような話があるが、この２つのクラブの話からAリーグクラブの財政的な不安定さが見て取れる。

ACLに出てくる中国のクラブのカンフーサッカーが批判をあび、他の国のクラブをもっと多く出したいとも思うのだが、Aリーグは来季以降クラブ数が拡大するのだが、こんな状態で果たして大丈夫なのだろうかと危惧してしまう。