サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

選手流出をどうとらえるか

2005-01-28 20:03:01 | Weblog
日本のプロ野球の選手が誰でも大リーグを目指す。新庄がある程度活躍してからというもの、新庄クラスでできるのならばと中堅どころの選手でもみんな大リーグに行きたがり始めた。新庄の与えた影響は限りなく大きい。

プロ野球はFAの権利を取るか、POSTINGにかけてもらわない限り大リーグには行けない。契約はほとんどが単年契約なのに契約が切れても選手には移動の権利がないわけでかなり閉鎖的な世界である。この点がサッカーとは大きく違う。

どの選手も(例外もいるけど)年俸が下がっても大リーグに行きたがる。それは大リーグに夢があり、本当の野球があるからだそうだ。観念的には理解できるけど、それでは今まで応援してきた日本のファンはそれではかわいそうではないかと疑問を感じてしまう。

各球団首脳は選手の大リーグ入りをあまり歓迎しない。POSTINGで移籍金のような収入が球団に入るとしても、もともと巨額の赤字を親会社に補填してもらっているから移籍金にはあまり興味を示さない。これも疑問のひとつである。

サッカーの場合、Jリーグで活躍した選手が代表に選ばれ、海外のクラブに移籍してたまに代表に呼ばれてと、この循環が国内のサッカー人気をまた盛り上げるので、移籍金ゼロは困るけれど、海外移籍はプロ野球球団首脳のようには毛嫌いされない。

阪神の井川、巨人の上原の騒動を見ていると、メジャー入りの夢を追いかけるのはいいとして、じゃあ日本のプロ野球にはそれがどのように還元されるのかという視点がないように思う。

Jリーグから選手が海外に流出してもJリーグの人気は落ちていないし、Jリーグ、代表、海外組と相乗効果が出る。プロ野球との差は大きい。

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