大邱広域市地下鉄公社1号線の、中央路駅構内地下3階のホームに到着した、第1079列車(第18編成)の車内で、自殺願望の男が、飲料用ペットボトルの中からガソリンを振り撒いて放火し火災となり、死者192名、重軽傷者148名を出した大事件です。
その事件では、車内にいた乗客が偶然撮影した写真が、当時のテレビ番組でも話題になりました。
車内に煙が充満しているにもかかわらず、何事もないが如く、平然と乗客たちが座っていたからです。
とても不思議な映像です。
事故当時の、実際の地下鉄車内画像 http://www.bo-sai.co.jp/bias.htm
普通に考えれば、閉じ込められた車内に、煙が充満し始めたら、パニックになると思われるのですが、この時に映った映像では、誰もそうしようとはせず、まるで、敢えて平静であろうと勤めているが如き姿ですので、私はとても違和感を覚えました。
後の検証番組で、この事件のことを取り上げているのを私は見ました。
それは、ある大学のテスト中を撮影した、いわゆるドッキリ番組ですが、4人の学生の内、3人はテスト中に撮影用の煙が教室内に入ってくるのを知っていて、その中に一人だけ、そのことを知らない学生がいるんですね。
テスト中に教室に煙が入って来て、何も知らない学生だけは、オロオロし始めるんですが、他の学生が、ただ黙々と問題を解いている姿を見て、何と、テストを受けることに、再び集中し始めるんです。
私は、ビックリしました。
そしてその撮影後、何も知らなかった学生に、「なぜテストを受け続けたのか?」を確認したところ、「他の学生たちが、黙々とテストを続けていたので、大丈夫だと思った。」という答えが返ってきました。
その番組では、ほかにも10組ほど、同じ検証をしたのですが、結果はほぼ同じでした。
「おい、家事だ!みんな逃げろ!」と言ったのが一人だけいました。しかし、言うには言ったのですが、他の学生が全く反応しなかったので、やっぱりテストを続けてしまいました。
こういうパターンは、日常的に私達ちも、よく経験するのではないでしょうか?
東日本大震災の時の、大津波の時にも、津波警報が出た後も、避難しなかった人がいらっしゃったようです。
また学校などで、火災報知器のベルが鳴っても、「また誰かがイタズラしたな。」とか言って、何事もないように振舞ったりしたことがあると思います。
これらの事実から、防災時における人間の危険回避行動を云々ということが、この記事のテーマではありません。
私がこの記事で提示するテーマとは、これらから推測する一つの仮説です。
それは、「人間にはどうやら、”安心感を得たい”という本能があるようだ。」 ということです。
この人間が持つ「安心したいという本能」のことを、「正常性デバイス」というそうです。
要するに、生きていく間に、危険はたくさんありますので、それをすべて認識していたら、心身が疲労してしまって、身が持たないので、「ストレスを緩和させる機能が、人間にはある」ということらしいです。
もしこの仮説が本当であるならば、生物の中で、人間だけが、唯一持っている本能だと思われます。
通常の生物では、「危険回避本能」しかありません。
そう、危機が来れば、逃げるか、身を隠すか、戦って危機を打ち砕くか、この3つの中でのみ、判断の選択肢や思考を持たないのが、通常の生物なのですね。
家庭で飼われているペットですら、この危機回避本能を持っています。
危機を察知して、ジタバタしない生き物など、人間以外には存在しないのですね。
なぜなら、野生の環境では、危険回避行動を素早く取らない限り、待っているのは、「死」あるのみであるからです。
しかし人間だけは、「今までは大丈夫だったから、今回も大丈夫だ。」とか、「みんな、平気な顔をしているし、多分大丈夫だろう。」という思考を、持ってしまうことがあるのです。
たとえば、「日本の治水技術は全国一であるから、この程度の大雨は大丈夫だ。」とか、「ダムの放水サイレンが鳴ったけど、今まで川の水が堤防を越えたことはないから、きっと大丈夫だ。」など、そういう事例は、日常生活の中で事欠かないはずです。
そして時々裏切られて、痛い目に逢ってしまうんですね。
なぜなのでしょうか?
実は、今の私には、よく分からないのです。(苦笑)
恐らく、人間が持つ信仰の本能に付随するものであろうと思われますが、はっきりとしたことは、今の私にはわかりません。
ただ、はっきり断言できることがあります。
それは、人間だけが唯一、危険回避思考以外の思考パターンを持つこと自体が、人間が他の生物から、単純に進化しただけの存在ではないということの、動かしがたい証拠であるということです。
故に、進化論者が言う、アメーバーなどの単純な生物から、全ての生物は生まれ、進化した結果、人間が生まれたという説は、間違いであると私は断言したいと思います。
でなければ、生物の中で唯一人間だけが持つ本能の意味が、説明できないからです。
人間は「安心したい」という本能があります。
この本能に付け込み、恐怖で人身を支配したり、コントロールしようとする輩は後を絶ちません。
めったやたらと「地獄に行くぞ!」とか言って、人を脅す邪教の存在ですね。
全く許しがたい暴挙です。
これは、人類に対する罪だと私は思います。
また、「人間の弱さがあるが故に、宗教が生まれた」とする、無宗教勢力も現実に存在するでしょう。
しかし、その両者とも正論とは言えません。
全く、トンチンカンな見解であると、私は思います。
この、人間の安心したいと思う本能の存在こそ、「人間が他の生物とは、明らかに違う、特別に創られた存在である。」という見解こそ、正論の中の正論だと私は思うのです。
そしてそれは、人類最高の幸福と呼ばれる、「悟り」につながっていると私は思うのですね。
そう、仏教で言うところの、涅槃(ねはん)や解脱(げだつ)の境地を求める心と、それはつながっていると私は考えるのです。
そしてそれは、とりもなおさず、「人間は信仰の本能を持つ」とも、言い換えることができると思っています。
人間だけが持つ、安心したいという本能=正常性デバイスは、信仰の本能と、か・・・な・・・り・・・、密接な関わりがあると思うのです。
少なくとも、進化論では、この正常性デバイスの存在を、説明できないのは確かです。
ということで本日は、経典『奇跡の法』(幸福の科学出版)より、この世とあの世、そして天国地獄の観点から見た、「神の子人間としての心のあり方」について、大川隆法幸福の科学グループ総裁が語った一節をご紹介いたします。
神さま仏さまがいらっしゃらないという証拠も、死後、あの世がないという証拠もありません。
また人間が、何の脈絡もなく、ただ偶然に出現したという証拠もないのです。
神も仏もないという無神論も、死んだら何もなくなるという唯物論も、ダーウィンらが唱えた進化論も、ただ、そう「信じられている」というだけの存在なのです。
(ばく)
生命はめぐる~この世とあの世の秘密~ 天使のモーニングコール 1295回(2016年7月23日)
映画『宇宙の法ー黎明編ー』 予告編
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人生には不遇のときもあれば好調のときもあります。しかし、いったいどちらがほんとうの姿であるかということを、心に深く思ってみる必要があるのです。
地上に生きているすべての人間は、霊天上界からこの世に生まれ変わってきた存在です。
この世に生まれてくる前に、人間は天上界において、霊界の太陽である霊太陽の光を受け、調和とエネルギーに満ちた世界のなかで生活していたのです。人間は一人残らず、そうした天上界からこの世に生まれ変わってきているのです。
この世を去った世界のなかには、地獄界という暗黒の世界もありますが、この世界は実体化した世界とは言えません。そして、地獄界からは、地上に生まれ変わることはできません。
地獄界は、光を拒絶した人たちが巣くっている場所です。暗い世界を好む人たちが、そこに生息しているのです。それは、どんなに強い太陽の光線が当たろうとも、洞窟のなか、洞穴のなかには光が射さないことに似ています。
彼らは、なぜ、そうした暗い世界に生息しているのでしょうか。それは、根本において考え方に誤りがあるからです。その誤りとはいったい何でしょうか。それは、「みずからもまた光の子である」ということを忘れ去った人生を生きたことです。
地上での数十年のあいだ、みずからが光の子であるということ、仏の子であり神の子であるという真実を忘れて生きたために、あの世に還ってから、天上界の光がまぶしくて、自分の住む場所を見つけることができずにいるのです。
そのため、彼らは光をさえぎる「物質の砦」を欲します。あの世においては、悪想念の雲をつくって仏神の光をさえぎり、暗闇のなかで生活しています。そしてまた、この世に生きている人たちの心の闇のなかに巣くって、この世へ還ってこようとしています。
これが真実の世界認識です。
そうであるならば、私が語ろうとしている成功がいったい何であるかが、あなたがたにも分かるはずです。それは、この世的なる成功理論や、この世的なる栄達の理論ではありません。
人間が光の子としての本来の使命に目覚め、見事に今世の試練に打ち勝ち、光の仲間たちから「よくぞ使命を果たした」と言われるような生き方をすることです。そうした生き方が求められているのです。
『奇跡の法』(幸福の科学出版)P227~229
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A wakening of the Earth - 地球の目覚め -