高知県の人気ランキングに参加しております。応援クリックよろしくお願いいたします。
本年5月1日から施行される新年号が、「令和(れいわ)」と決まった日、日本国中が大いに沸きました。
新年号が、これほどまでに、日本国民に話題を呼んだことは、おそらく日本の歴史上、間違いなく明治以降の近年では、初めてのことではなかったかと思います。
いえこれは、私がそれほど長生きをしているからではなくて(笑)、近年の日本では、「一天皇一元号の原則」があったからで、これまでは、前天皇崩御と間髪を開けずに新年号が公表されていたからです。
つまり明治以降の新年号発表は、前天皇崩御の喪中ですから、それほどお祝い気分ではなかったからです。
それが今回、平成天皇生前退位に伴って、計画的に行われた初めての元号ということで、日本国民は国家開闢以来初めて、「待ちに待った新年号」という気分を味わったわけですね。
『令和』という文字、そして言葉の響きには、最初は個人的に何か「冷」に似て冷たい感じで、あまり発展繁栄を予感させる感じではないし、「命令」みたいで押し付ける感じを受けたんですが、『令』の漢字の語源を調べたら、なんと!「神宮の屋根の下で、膝まずいて神託を受ける人の形からきている」そうです。
ですから『令』という字には、「神のお告げ」という意味もあるのだとか。
また安倍総理も、中国の古典を使わないように頑張ったのでしょうから、その点は評価します。 そして「万葉集」は、貴族から防人や一般庶民の和歌が入っていますので、日本はそんな昔から身分はあっても、「言霊のもとの平等社会」で、民主的な国民だったということの証ですよね。
幸福の科学出版 https://www.irhpress.co.jp/
ということで、そもそも今上天皇の生前退位のご意向というものがあったわけですけれども、これは逆の意味では、「令和という時代は、価値が入り乱れる、ある意味での”乱世”になるのでは?」と危惧するものです。
と申しますのも、今上天皇陛下は、本年5月1日をもって、上皇となられるはずですで、前皇太子殿下が今上天皇となられ、そして前天皇も、ご存命中でいらっしゃるという時代に入るわけですね。
さて、日本の歴史の中で平安後期や鎌倉期など、上皇なり、出家なさって法皇となられた例はいくつもありますが、その時代は、長く続いた狭義の天皇親政、つまり公家らが権限を持った時代から、武士が台頭する源平合戦などの大変な戦乱期、そしてその時期以降の、公家の時代から武士の時代への、日本は大イノベーションの時代でもあるからです。
つまり、上皇などの天皇より上位の方がいらっしゃる時代は、天皇や朝廷、また天皇を庇護する役割であるはずの公家たちの、権威が失墜している時代なのですね。
なぜなのでしょうか?
それは、「そもそも天皇とは何か?」ということが、日本の民の心から、忘れられている時代ではなかったからではないでしょうか?
そうこの歴史法則の背景には、「そもそも天皇とは何か?」という、日本人なら、当然答えられなければならない問いに、その根源があるのです。
ところで「天皇とは何か。」という問いかけに、皆様、お答えになることができますでしょうか?
ちなみに、私も個人的に勉強して知りましたし、個人的に私の職場の同僚に問いかけたところ、正解を答えられた人は皆無でした。
「学校教育で教えない。」ということは、こういうことを意味するのですね。
さて、「そもそも天皇とは何か。」と申しますと、日本全国にある神社の、最高の神官が天皇なのです。
つまり、天皇とは、日本神道の正当な宗教家なのですね。
そう、天皇の本来のお仕事は、「祈ること」であり、現実、今上天皇は、日夜宮中で日の本の安寧を祈っていらっしゃるわけです。
その祈りが、天から御光を降ろすこととなり、その光が全国の神社に手向けられて、国家国民が幸福に暮らせるわけですね。
その宗教的権威は、「天照大神の肉体的子孫が天皇」という信仰の背景があるのです。
歴史上の上皇や法皇などは、祭祀行事はせず、政治活動に尽力できるのですが、それが「天皇より上位に位置する存在」となってしまって、本来宗教的な「天皇」の権威が、相対的に低下してしまうのです。
これが、「上皇や法皇時代は、国内の価値秩序が乱れる要因」ではないかと私は考えます。
さて「天皇が宗教家」であり、「天皇本来のお仕事が祈ること」となれば、今の天皇を取り巻く現状や、今回の今上天皇のご退位、そして日本の体制に潜む矛盾が露呈して参ります。
平成天皇をお苦しめになった、ご公務の多さも、「そもそも憲法問題である。」ということです。
たとえば、各種法律の公示には、天皇の捺印が必要ですし、大臣の任命や認定式典にも参加しなければなりませんので、天皇は宮中で祈ること以外に、膨大な実務があることとなります。
日本の天皇は、たとえば欧米社会で言えば、ローマ教皇のようなお立場ですけれども、全世界のキリスト教国家が作った法律すべてに目を通していたり、各国の大統領の任命式に絡むとなれば、激務で祈ることがなおざりになってしまうことは、誰の目にも明らかなことですよね。
これはそもそも、戦後のGHQが、天皇のご存在の意味を知らなかったことから端を発したことですので、「天皇の激務」が今回の、平成天皇ご退位の理由であれば、政府は憲法を改正するべきだったのです。
そもそも、戦後の為政者は、GHQに対して、「おまんらぁ、恐れ多くもかしこくも、ローマ教皇に、これだけの政務をさせるかよ?」「おまんらぁ、何も知らんのに、こういうもの押しつけるなよ!」と、憲法の不備を訴えるべきだったのです。
天皇の本来のお仕事は、「日の本の安寧と繁栄を祈ること」です。
この場合の日の本とは、「日の当たっている場所」ですので、全世界です。
天皇が正しく祈って下さることで、日の本の国民(くにたみ)が幸福に暮らせるのですし、「宗教家は終身制」なのは、「存在そのものが希望だから」というのは、古今東西、全世界共通認識です。
ですが、憲法が現状のままならば、何も根源的問題は解決していなくて、このままならば、次の皇位継承をなさる令和天皇も、次に皇太子になられるであろう秋篠宮殿下も、次の皇位継承が予想される悠仁親王も、加齢や健康問題があれば、今回平成天皇がお苦しみになったご経験をなさることとなるわけですね。
この現状を私は、一人の国民として、大変申し訳なく思う次第です。
そして、今回の年号制定には、有識者と呼ばれている方々の選定があったとお聞きしておりますが、これから一生、その年号と向き合わなければならない令和天皇が、その会合に参加なさっていないのは、なぜなのでしょうか?
「令和」と呼ばれる時代の責任をとらされるお立場の、当のご本人の知らぬところで、時代の命名が決められてしまったわけで、これはある意味で、とても非人道的で、不遜なことなのではないでしょうか?
まるで、「皇太子や天皇には、基本的人権がなきが如し」と言わんばかりだと私は思うのですが、これは間違った意見なのでしょうか?
最後に、古来より年号とは暦ですけれども、暦とは権力と信仰が背景にるのは、これも全世界共通の常識です。
たとえば、西暦というのは、イエス・キリスト生誕を基軸にしておりますが、これが全世界で使われているということは、キリスト教社会が、今の世界で最も権力を持っているということですよね。
日本においても古来より、暦や年号は、権力者が制定してきました。
日本では明治以降、一天皇一年号となりましたが、これも、天皇のもとでの国家体制構築という理念と無関係ではありません。
今回、国民の生活を考えれば、もっと早くに発表できたと思うのですが、たった1か月前足らずの、ギリギリの時期に新年号が発表になったのも、「間近に迫っていた統一地方選における、現与党のイメージアップ作戦だよな。」と思えて仕方がないのは、ひねくれ者のいごっそう親父だからこそでしょうか?
ということで本日は、Liberty webより、関連記事のご紹介です。
(ばく)
高知県の人気ランキングに参加しております。応援クリックよろしくお願いいたします。
皇室を守るための大統領制とは~幸福実現党釈量子党首に聞く「大統領制と皇室」【ザ・ファクト】
ゴールデンボンバー/令和 Full size
新元号「令和」と安倍晋三首相の"妙なご縁"
2019.04.01 https://the-liberty.com/article.php?item_id=15596
新元号となった「令和」の二文字だが、安倍晋三首相と"妙なご縁"があるようだ。
「令和」の引用元は、奈良時代の歌集「万葉集」巻五に収録された梅花の歌の「序」にある以下の文だ。
「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ」
これは歌人・大伴旅人を中心とする歌会の前置きの言葉とされ、旅人が宴を楽しむ心情を読んだものだと言われる。
大伴旅人は、万葉集の編纂者とされている大伴家持の父。つまり「令和」は「大伴氏が詠み、大伴氏が編纂した文」から引用されているわけだ。
この大伴家持だが、幸福の科学の霊査によると、安倍晋三首相の過去世の転生であった可能性が高い。
家持は奈良初期の717年、大伴氏という"政界の名家"に跡取りとして生まれた。「天皇親政」を志向したため、実権を握ろうとしていた藤原氏とぶつかる。何度も地方に左遷されるなどしたが、中央復帰してナンバー3である中納言にまで出世する"復活劇"を見せている。さらに、奈良の大仏を建立した聖武天皇の時代から、平安京に遷都した桓武天皇の時代まで、"長期間"の政治生命であったことにも要注目だ。
政治家としてどこか安倍首相を思わせる経歴の家持だが、後世には「歌人」としてのほうが有名だろう。この歌人としての性格も、どこか安倍首相に重なる。
実は安倍首相はかつて、「僕は政治家にならなかったら、映画監督になりたかった」と語ったことがあるという。また「美しい国」という言葉を好んで使っているが、「美」へのこだわりも歌人としての"記憶"なのかもしれない。
安倍首相が、元号決定に際してどの程度の裁量権があったのか、魂の郷愁が政府の意思決定に影響しえたのかどうかは分からない。しかし、人は「過去世の記憶に無意識に影響されたり、人生において過去世からの不思議なめぐりあわせを経験したりする」ということに、つい思いを馳せてしまう。
「令」には「めでたい」「よい」という意味があり、「和」は文字通り「平和」を意味する。次の時代に、「繁栄と平和」がもたらされることを祈りたい。
【関連書籍】
『ザ・リバティ2019年5月号』(幸福の科学出版刊)
【関連記事】
2018年1月19日付本欄 「君の名は。」が生まれた"部屋"【ヒット映画の仕事術に学ぶ。】
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14024
釈量子 幸福実現党党首 https://hr-party.jp/