怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

健康診断比べ

2009年06月07日 | ここの生活
私の住む地域の街では、外国人女性向けの集会が月に一度開催されている。
ただ集まって、コーヒーとお菓子をつつきながら雑談ばかりしている集まりだ。
が、前回は少々進歩して、ドイツの健康診断事情の説明があった。
各種健康保険内で検診できる項目だ。
検診を受ける医院窓口での自己負担はゼロなので、数百円から数千円かかる日本の自治体の健康診断よりいくらか進んでいる、といえるかな。
毎月保険会社に納入する保険料負担率や受診システムの相違などを無視し、自己負担額だけで「西洋は無料なので進んでいる」と判断する人も多いしね。
ちなみに、あのスウェーデンも完全な自己負担なし、ではないらしい。


流暢なドイツ語で説明するのはポーランド出身の女性。
私が医療関係の言葉を解するわけがない。
わかったのは、書かれてあるものを読むくらいだ。


上は歯科検診について。
成人は1年に2度の検診ができる。1年に1度は歯石取りができる。
児童・青少年は歯石取りなしの1年に2度検診。
歯の健康については日本の数倍気合が入っているように思える。
実際、義父母は二人とも全部自分の歯が揃っているし。(よくあの食生活で歯が存在し続けるよなぁ~妖怪かなぁ~)


これはがん検診。
日本、あるいは私の実家のある地域との大きな違いは乳がんのマンモグラフィ。
以下は、実家のS市のホームページから。
「乳がん(視診、触診のみ) 30歳以上の女性
乳がん(視診、触診及びマンモグラフィ) 40歳以上の女性(2年に1回) 」
日本は40歳以上が可能だが、ドイツは(あるいはこの地域)は50歳から69歳まで、という制限つきである。
日本より10歳もマンモグラフィ検診開始時期が上、というのは意外だ。
もしかして、乳がんは日本のほうが低年齢で発症するのかもしれない。

男性は45歳から前立腺がん検診を受けることができるようだ。
日本はどうだったかしら?
胃がん、肺がん、この表には載っていない。自己負担で、検診してくれ、ということだな。
大腸がんは50歳から。
日本は胃がん・肺がん・大腸がんとも40歳以上に検診可能だ。

ドイツでは企業・学校などで集団検診を行うのはまれのようである。
アウディのような数万人の従業員を抱えるところは医師を雇用しているらしいが。
夫が日本勤務時、毎年濃厚な放射線照射が必要な検診を受けることに抵抗があったそうだ。
「医師を儲からせるためだけの過剰な検診」と今でもご立腹~
ここだって、お医者の過剰検査や診療・治療があるではないか!?

さて、ドイツで特徴的なのは、皮膚がん検診があることだ。
私は3月の健康診断時にほくろが多すぎることを指摘され、
皮膚科医の紹介を受け、すぐ隣の皮膚科で診てもらった~
きっと、乳がん患者より皮膚がん患者のほうが多いのだろう。
人種の違いか、食べ物の違いか~、やたらめったら日光浴しすぎか、ストレスの種類や強さの差か~ 

ドイツの医療関係現場の一部を紹介したが、いかがだろう。
日本の自治体の検診と「雲泥の差」とは言えないだろう。



これを読むあなたの心身の健康を応援したい、りす。
(あ、私は栄養失調にならないようにがんばるぅ~)