怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

サムライ大好き、ドイツ人。

2019年03月08日 | 日本
ちょいとだけ見に行きたいな、と考えていた博物館の特別展示、テーマが「侍」。
個人の所有物を公開しているものらしい。きっとそんなに期待できるものではないだろうと思いながらも機会があったので行ってきた。
ちなみに、この「Samurai」はドイツ語のつづりと発音のルールより「ザムライ」となる。
同行したドイツ人友人たちがみな「ザムライ、ザムライ」といい続けたのには参った。ここは日本語教室ではないので我慢して耐えた。日本人だって、英語とは大きくかけ離れた発音の英語らしき単語を多用していて、それがそのまま英語として通じないことを考えれば「さ」が「ざ」になるくらいかわいいものだっ

ミュンヘンの繁華街に凄まじく大きい入り口。 Kunsthalle München SAMURAI

多少なりとも日本語の解説とか期待したが裏切られた・・・・
日本とは違い、写真撮影にあまり厳しくないここだ。みな、携帯電話でお気軽に撮影していたので私も真似をした。ただ、展示物のその画像をここに貼り付けるのは問題になるかと予想して遠慮。
学校が休暇なので親子連れが多くいた。床に座り込んでなにかノートのようなものに書き込みをしていた。こんな光景、日本ではあまりありえないのでは?特別な子供コーナーでもないんだぞ。すぐそばには障子を模した展示物。何か書いていたらうっかりそれを汚す可能性だってあるのにね。お母さんらしき女性の背中がパンツからちらりと見えているのもちょいと見苦しい・・・・って思うのは小うるさい日本人だけ・・・・

展示物は個人所有物とは思えないほど大量にあり、また保存状態がとてもいいので驚いた。
この品々はいったいどういういった経緯で欧州人に渡ったのだろう。明治維新後、生活に困った武家が売りさばいたのだろうか。
高温多湿、震災が多い日本で保存されるより、低温低湿の欧州に渡ってよかったのではないか、とも考えた。
期待の数倍のすばらしい展示だった。
日本在住時には日本の甲冑などの展示を積極的に見にいく気になどはなれなかったのに、外国生活が長くなると、自分の生まれ育った文化をもっと知らねば、という意識になっていくのだろう。

最後にはお決まりの物品販売。
凄まじく高価な日本の品々が並んでいた。また、侍がテーマのドイツ語書籍もたくさんあった。

ここ5,6年の日本ブームは私が普通に生活していても感じる。
若い世代と知り合うと、60パーセント体感確率で「日本に観光に行きたい」と言うのだぞ。
いったい、どういうことなのだろうか。ものづくりは少々諦めて観光立国をも目指しているのか、日本政府?
あるいは少子化の埋め合わせに世界各国の人々を魅了して移住させる魂胆も?

ところで日本も各地に侍がテーマの博物館があるようだ。
次回の帰省時には行ってみたいここ。「サムライミュージーアム」
期間限定だがここのサムライ展示と勝負だっ、って対抗意識もありっ!?