ウチじゅうになにやら香ばしい香りが漂っていた。香ばしい、ではなく何かこげているな、何を焼いているのだろう、と台所へ行ってみた。
焦げたケーキがあった。
義母はイラついて「中心が焼けていなかったのでもう一度十分ほどオーブンに入れたらこうなっちゃったのよ」と言い放った。
彼女を慰めるために「こげているのは周囲だけみたいなので大丈夫じゃあないかしら」と無理して言った私。
さすがにこげは苦かったが、まあ、他の部分は普通においしかった。
こんなに毎日焼いていても失敗することがあるのねぇ、もうそろそろ焼かないほうがいいんじゃあないかい、とひそかに考えた私。
焦げたケーキがあった。
義母はイラついて「中心が焼けていなかったのでもう一度十分ほどオーブンに入れたらこうなっちゃったのよ」と言い放った。
彼女を慰めるために「こげているのは周囲だけみたいなので大丈夫じゃあないかしら」と無理して言った私。
さすがにこげは苦かったが、まあ、他の部分は普通においしかった。
こんなに毎日焼いていても失敗することがあるのねぇ、もうそろそろ焼かないほうがいいんじゃあないかい、とひそかに考えた私。