怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

寿司は買ったほうがいいかも

2019年03月01日 | 奉仕活動
午前十時に逢うことになったトルコ人難民C子さん。

一年ほど前から親しくしている。ここ数ヶ月は少々遠い語学講座に通っているのでめったに会えなくなったんだ。
実のところ、彼女と会うのが面倒で、約束するときも躊躇した。その日の午後の用事との兼ね合いを考えると、ウチでゆっくりしたいものだ、などと考えてしまっていた。いや、ウチでゆっくりするのは、根本的にできないのだけれどね、義両親がいる限り・・・・
だが、実際逢うと、彼女の生まれながらの明るい性格とまっすぐな心に癒された。
「わたしね、トルコでは違う宗教や人種との共存なんてテーマは考えなかったの」
ここで嫌な思いをすることもあるのだろう。頭巾をしていると採用しないという職場も多いらしい。
そういう経験から、自分と違う考えや見た目の人々と共存していかなくてはならないことを学んだのだろうな。
16歳の息子さんは遠くの全寮制学校へ通っている。
ドイツの全寮制の学校というと、古い日本の少女マンガを思い出すぞ。1990年代からはBLってところか?
お金に余裕があるが子供の世話をするのが面倒な親たちが入れる学校と思っていた。このトルコ人一家は母国では夫婦とも公務員だったので、そういう点では安定した経済力を持っていたのだろうな。
ここではまだ二人とも仕事をしていないのに、どうして親元を離れて生活させるだけの財力があるのか不思議でもある。実家が金持ち?
C子さんが言うには、息子さんは家にいるとゲームばかりしていて全く勉強しないのだそう。
ゲームができない環境に入れるのが目的だと。それは確かに重要だ。難民の子供がここで確かな将来を得るためには、ここで何世代も生きているドイツ人と競争しなくてはならない。ドイツ語の習得は必須だ。(最近は英語のみの職場も多くある様子だが、ここで育つ上で、ドイツ語を操って学校の成績を良くおかなくてはならない)
彼のドイツ語力はさして高い様子ではない。ティーンエイジャーでの外国移住の難しさかもしれない。
おお、彼には頑張ってもらわなくては。
写真は7歳の次男にドイツ語の書籍を選んでいるところだ。教育熱心なお母さん。

彼女と別れたあと、次の用事に向かった。
そこでは、この時期に好んで食べられるこれをごちそうになった。
この街で一番古い菓子屋の揚げパンだ。義両親が買ってくるスーパーの同じ品とは比較にならないほどおいしい。
義母の手作りは更においしいのだが。これを作るには凄まじい手間隙がかかるので、もう今後の人生、義母に頼むことはしないことにしている。

そのあとにやってきたのは、寿司。

この街の中心街にできた新しいアジア食レストランだ。従業員たちを観察したところ、ベトナム人のようだ。
非常においしかった。
寿司はすでに日本の物という感覚を脱しなくてはいけない。「どうも、日本が発祥のようすだ」などと言われる日も近いと思う。