飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

相手は変えられない

2023年12月06日 14時00分55秒 | 人生論
良く言われる言葉にこんなものがある。
「未来と自分を変えることはできる」
確かに相当な努力をすれば未来は変えれるかもしれない。
相手は変えられないかもしれないが自分なら変えることはできるかもしれない。

そう考えると相手の変えることの困難さと自分が変わる困難さを比較したときに自分が変わることの方が容易であるように考えてしまう。
しかしここで問題なのは、自分が変わることはよいことだが、そのことをもとに相手にまで変わることを期待してしまうことだ。
私が変われば相手も変わってくれると考えてしまう。
真面目に考える人ほどそう考える。
しかし、これは大きな間違いであることを認識した方がいい。

こちらがどんなに変わろうと、努力しようと変わろうとしない人間はたくさんいる。
いや、ほとんどの人間はそうであると言ってもいい。
冷静に考えてみる。
自らが変わろうとすることなしに何かが変わるだろうか。
いや、そんな虫のいい話はない。
そもそも本人が変わろうとしていないのだから、周りがどんな働きかけをしようが変わらないのである。

だから、心配したり、善意から何かしてあげようとか思うことは自由だが、そもそも他人は変わらないと考えた方が道は誤らない。
絶対にいけないのは、自分が悪いから相手が変わってくれないとか、自分の努力が足りないから相手がよくならないなんて考えないこと。
ではどうするか。
ほっておくしかないというのが結論だ。
諦めるのである。
こんなときにはこの諦めがとても役にたつ。

もし、万が一相手に変わる気持ちがあるのならお手伝い程度する気持ちで言い。
とくに関わりをもてない相手なら、距離をおいて関わりをもたないのが最善策である。

saitani


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