飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

派生判断の種類

2021年10月27日 15時03分26秒 | 授業論
あることを主張する文章を読んだとき、結論とともに必ず論拠が存在する。
結論を支える論拠がなければ、論説文として成立しないからだ。
この論理的な文章の構造として、帰納法と演繹法がある。
この帰納法の捉え方の注意点。

1 帰納ということの本質を知っておく。それは具体的事例を証拠として一般的な結論を抽象してくる論法。
2 わかりきったこととされ、そのために書かれずにすまされている判断を注意して読みとっていく。
3 特に一つの判断から生まれる逆・裏・対偶の派生判断とその正・不正の関係を知って有効に活用する。

例えば、原命題「犬は動物である」という心理に関して。
逆 「動物は犬である」…原命題が正しくても、逆は必ずしも正しくない。
裏 「犬でないものは動物ではない」…原命題が正しくても、裏は必ずしも正しくない。
対偶 「動物でないものは犬ではない」…原命題がただしければ、対偶は正しい。
この記事についてブログを書く
« 幼児性を削る | トップ | 六中観 »

授業論」カテゴリの最新記事