飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

真の団結

2006年09月28日 22時17分59秒 | 授業論
運動会も終わり、もうすぐ折り返し地点を迎える。
運動会という学級にとっては最大のイベントを経て、集団は大きく変化し、成長する。
何度も書いたが、何かを学ぶ、成長するとは変化することである。
考え方が変わる。
行動が変わる。
ものの見方が変わる。
様々な変化があるだろう。

成長をとげた学級はしっとりとした雰囲気があり、あたたかな空気が流れる。
そうした中で、子どもたちは今後はゴールへ向かって走り続け、さらにステップアップするのである。

様々な学級を考えてみる。
変化をとげた学級とは反対に以前としてこれまでと同じ問題を抱えている学級があるかも知れない。
その原因は何にあるのだろう。

自分は思う、集団を育てるとき個をどうみているか。
行事に取り組むとき、団結を重要視する。
それはどの学級も同じである。
しかし、ただ団結という言葉だけを並べてみても真の団結など夢のまた夢である。
大切なのは、振り返ってみて個人を育てたかと言うことである。
一人一人の成長なくして団結はありえない。
人が集まれば団結できるわけではない。
それは単なる群れである。

自立していない人間が集まると団結どころか、深刻な問題が発生する。
さらには勇気をもって前進しよう、力を伸ばしていこうとする人間のやる気さえ奪うというマイナスのパワーが支配するようになる。

今一度自分の学級集団を注意深くみる。
そして、一人一人の人間がどれだけ自立し、自分自身で前向きに行動しているかをみるべきだ。

いい方を変えれば、自分一人でも目標に向かって突き進んでいくという気持ちがあるのか確かめてみるべきだ。
この自立したやる気さえ育っていれば、あとのことは身につく。
自立した人間が集まったとき初めて真実の団結が生まれる。

本当の団結は、自立の中にだけありうる。
(ジョセ・バーガミン)
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