吉田松陰がなくなる直前に書き記したのが留魂録である。
その第十六条を書き終えたあと、最後に和歌を記している。
心なる ことの種々 書き置きぬ 思い残せる ことなかりける
呼びだしの 声まつ外に 今の世に 待つべき事の なかりけるかな穣
討たれたる 吾をあはれと 見ん人は 君を崇めて 夷払えよ
愚かなる 吾をも友と めづ人は わがとも友と めでよ人々
七たびも 生きかえりつつ 夷をぞ攘はんこころ 吾れ忘れめや
十月二十六日 夕暮れ時に記す 二十一回猛士
松陰はこうして留魂録の筆をおいたのである。
saitani
その第十六条を書き終えたあと、最後に和歌を記している。
心なる ことの種々 書き置きぬ 思い残せる ことなかりける
呼びだしの 声まつ外に 今の世に 待つべき事の なかりけるかな穣
討たれたる 吾をあはれと 見ん人は 君を崇めて 夷払えよ
愚かなる 吾をも友と めづ人は わがとも友と めでよ人々
七たびも 生きかえりつつ 夷をぞ攘はんこころ 吾れ忘れめや
十月二十六日 夕暮れ時に記す 二十一回猛士
松陰はこうして留魂録の筆をおいたのである。
saitani