飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

2023年も大晦日

2023年12月31日 06時52分53秒 | 人生論
今日で2023年、令和5年も終わりを迎える。
今年も当たり前だがいろんなことがあった。
感動の出会いもあり、寂しい別れもあった。
そのひとつ一つを改めて振り返ってみると人生とはいかに感動的で、幸せに満ちているかということだ。
こんな感情は若い頃にはなかった。
平凡な日常は永遠に続くと思っていたし、自分の周りにあるかず限りない幸せに気づくこともせずに常に何かを追い求めていた。
ないことばかりを気にして、自分がもっているかけがえのないものに気づくことも少なかった。

本当の幸せはどこにあるか。
そんなことを考える年にもなった。

ちょっとでも立ち止まって
親の顔を見るとか、友達のこと、
親切にしてくれる人のことを
少しでも思ってみることができれば、
生きているうちに幸せを
かみしめることができるんじゃないかと
思います。
          黒柳徹子

ソントン・ワイルダーというアメリカの作家がいる。
「わが町」という芝居がある。

主人公はエミリーという女の子。
彼女は自分ん子供を産んだあと、二十何歳かで死ぬ。
お姑さんたちは先に死んでいて、「自分が一番幸せだったと思う日、たった1日だけこの世に帰らせてあげる」という。

エミリーは12歳のお誕生日の日を選ぶ。
お父さんやお母さんはとても若い。
エミリーは気がつく。
「パパやママにもこんなに若かったときがあったんだ」と。
家の中や庭には懐かしくて素敵なものがいっぱいあった。
でも、どれも素敵で当たり前に考えていて当時は分からなかった。

そして再び死んだ人の世界に戻ってくる。
「本当の幸せが、わかっていなかった」とつぶやく。
命が何万年もあるみたいに思い込んで。
人間って生きているときって、何もみていない。
家族がちょっと顔を見合わせたり、今が幸せだということに気づいていなかった。
そんなことを姑に言う。

ちょっと立ち止まって、自分の周りにある素敵な幸せを日々感じ、感謝しながら来年も過ごしていきたい。
大晦日、あいにくの雨。
こんな日は、静かに書斎で1年を振り返ることができる。
昨日は、素晴らしい仲間と走り納めもできた。
一緒に撮った写真のみんなの笑顔が素晴らしい。
自分は人に恵まれ、人に助けられていきてきたことを実感する。

別件ではあるが、今年の元日に自分に課した目標があった。
だれにも言わずに自分に課した目標だ。
それは、今年はこのブログを1日も休むことなく更新すること。
だれから褒めれられることもなく、また、励まされることもなく。
ただ、書き続けてきた。
振り返っても、自己満足でなんの価値もないことばかりだったかもしれない。
しかし、その目標がなんとか達成できることにホッとしている。
常に新たな目標に向かって進め。
いつも担任時代に子どもたちに向かって言っていた言葉だ。
その言葉を今は自分自身に問いかけている。

皆様も、良い年をお迎えください。

saitani