飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

三つの善知識

2023年12月10日 12時17分24秒 | 人生論
善知識とは、人々をより真実な生き方へと導き、支え、励まし、応援してくれる人のこと。
三つの全知識とは。
一は先達としての善知識ー先師位
二は同行の善知識ー一緒に働く仲間
三は外護の善知識ー外から応援してくれる人

西洋の老いは悲惨さがつきまとうが、東洋の老いは人間完成に向けた成熟期なのである。
年をとるほど立派になり、息を引き取る時にもっとも完熟した人格を備える。
そういう人生でありたい。


小さい火を冷たい火鉢の灰のあちこちに散らしたら消えてしまう。
そんな小さな火種でも一箇所に集めるとカッカとしてきて、家を焼き尽くすほどの力ともなる。
ちょうどそのそのように誰しもが一分の道心は持ち合わせている。
それはバラにしたら世の波風に負け、自分に負けて消えてしまう。
志を同じくする良き友に助けられ、引っ張られて、自分の力以上の力を出しながら、修行を進めることができる。


人生で一番大事なことを一つあげろと言われたら、それは「できな理由を探さない」ということ。
もう一つと言われたら、「何が起こっても投げ出さない」こと。


生きている限りは活き活きとしていなさい。


人間の徳性の中でも根本のものは、活き活きしている。
精神溌剌ということだ。
いかなる場合にも、特に逆境・有事のときほど活き活きしていることが必要である。
その人に接すると自分までも気が爽やかになるという、これが人物の最も大事な要素だ。
そしてかくの如き人であれば必ず役に立つ。


SAITANI