秋田県を県南の払田柵から大館方面までぐるっと回っての行脚。
途中、きっかけをくれた西方設計・西方里見さんが設計した表題の建物を探訪。
なんですが、西方さんにはまったくなにも「取材」していません(笑)。
なので、勝手なエトランゼの好き放題の「感想」であります。
なにより、立地の環境設定が楽しかった。
なんでも明治帝が東北地方巡幸のみぎり、この地で
皇后からの手紙を見られたか、お便りの歌に触れられたとかで、
その皇后からの「あなた早く帰ってきて」みたいな相聞歌にちなんで
この地の名前が「きみまちの里」というロマンチックな名前になったのだそうです♥️
周辺の景観も米代川を挟んで対岸側にはかわいい山もある。
なんとなくではありますが、人が出会うという環境要件にピッタリ。
そんなことからすっかり「デートスポット」化しているのだそうです。
西方さんの相貌を思い起こして、内心、してやったな感が募ってくる(笑)。
確かに自称ジャムおじさんにキューピッドは似合っているかも。
建築は木造架構による大空間が特徴。
木の都と言われた能代にふさわしい建築だと思います。
最近はどうもわたし、こういう大空間の架構建築に出会うことが多い。
公共建築の木造化というのは世界的に広がってきているということですが、
やはりこうしてたたずんでいるとそのことが、同意できますね。
その上、階段上のキャットウォーク空間には龍神様のような木の彫像。
これがなかなか人気者のようで、子どもたちが自然に近寄ってくる。
蛇行した米代川から上がってきた龍神様が、出会いを演出しているかのようで
かわいい子どもさんたちと似合っている空間だなと思いました。
大空間だけれど、親近感の機縁にも配慮していてたのしい道の駅でした。