三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

健康と住宅性能、近畿大・岩前篤先生講演

2015年05月26日 04時58分16秒 | Weblog


どうも最近、講演の取材が連続しております。
先週末の首都大学東京・星旦二先生に引き続いて
今度は札幌で、近畿大学・岩前篤先生の講演であります。
なんですが、講演のテーマについては期せずして
「健康と住宅性能」ということに収斂できるお話しで、
いま、このテーマに興味や関心がほぼ集中してきている様子が見えます。
1枚目の表現内容など、大きな方向性は同一性を感じます。
2020年の省エネ基準義務化に向けて、
たぶん、全国の工務店ビルダーさんの関心が大きく高まってきていて
そういうやや追い詰められた心情に、頼りになる説得力を欲しい
っていうような欲求が高まっているのか、というような気が致します。

主催は樹脂窓の3重ガラス化で市場に革新を投入したYKKさんで、
ここのところ、相次いで講演会などのラッシュであります。
全国でこうした企画が目白押しだそうで、
札幌からキックオフで、全国を縦断するように開催されるとのこと。
このような「断熱強化」にシフトした普及促進が
大メーカーから情報発信されることは、
これまでの北海道での住宅性能向上努力からするとある種の驚き。
北海道や東北など寒冷地での標準的な話題が
そのままスライドしてきているように思われる次第。
なんですが、盛りつけられるメニューは同じでも
味付けには変化の兆しが見えてきている、ということかも知れません。
それが「健康と住宅性能」という切り口であるのかも知れません。
いずれにせよ、そういったことは歓迎すべき事と思います。
日本全体という大きなマーケットの地殻変動が始まっているなかで、
これまで北海道が取り組んできた住宅市場革新が
より広く一般化されていく可能性が高い。
こうしたことは、やがて、北海道の住宅デザインがどう変化してきたか
そういったことに興味が向かっていくと思うのです。
同じ日本人的な感受性が、こういった性能向上された住宅環境の中で
どのように空間デザイン的に「反応」してきたか、
そのような形での、日本の住まいのめざす方向性の
ビジュアル的な、「わかる形」がやがて求められてくるように思います。
みなさん、いかがお考えでしょうか?





コメント
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