きのうは東京の一番横浜寄りの街、
町田市での取材が午前中早く、ということで、
いっときの楽しみ、宿泊先を工夫して、
富士山を早朝散歩で見て参りました。
平塚・袖ヶ浦海岸からの眺め。
手前側はきっと箱根のお山なんだと思います。
朝の日の出時間はこの時期、6時50分ほど
ということですが、その20分前くらいには
海岸に到着すると、ごらんのようなご尊顔であります。
本当はこれは、もうすこし早い時間の方がいいかも
と見ているうちに、どんどん赤みが増していく。
太平洋側から陽が上がってきて
富士の山腹を覆う白雪に赤い来光が降り注いでいくのですね。
箱根の山とは高さが明確に違うので
異次元空間のように、くっきりとコントラストになる。
頭抜けた高さで、富士だけに赤い日射しがあたって、
得も言われぬ神々しさを見せてくれる。
葛飾北斎が描いた「赤富士」は季節も違うのでしょうが、
こういう白雪がピンクともラベンダーとも言えるような
なまめかしい色合いを見せてくれる。
撮影していると、手がかじかむほどに冷気が襲ってまいります。
しかし、時間を忘れてただただ、見ほれざるを得ません。
朝の富士山の良さは、各地でそれぞれあるのだろうと思いますが、
わたしはこの風景、何度見ても、大好きです。
とくにやっぱり、白雪の載せ具合がいいのでしょうね。
雪が反照する朝焼けがとくにいい色合いを見せてくれるのだと思うのです。
そういう意味では、この時期がいちばんいいのかも知れません。
まぁ、一足早い、というか
ちょっとフライングそのものではありますが、
「初日の出」のプレビュー版とも言える(笑)、富士の朝焼けです。