三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

グラスウール断熱材の欠品状況

2010年12月01日 07時00分01秒 | Weblog





最近、よくグラスウールの入手が遅れていると聞きます。
住宅エコポイントの影響からか、
とにかく断熱材を入れなければ、
という機運が本州市場で高まっている。
工場は本州地域に多くあるので、
北海道にはなかなか入ってこない、とまで言われている。
以下は、メーカーHP、旭ファイバーグラスからのお知らせ要旨。

一部製品の納期遅れに関するお詫びと品不足対応のための品種統合等に関するご報告
2010年7月28日

 誠に遺憾ながら昨今、一部の製品において納期遅延及び欠品が発生し、お客様並びに関係先の皆様に大変ご迷惑をお掛けしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
 現在、住宅エコポイント制度の開始に伴う建材市況の回復に加え、断熱材市場では「次世代省エネ基準」への移行が急速に進んでいます。このため先月後半からも見込を上回る出荷が続いており、この傾向は当面継続するものと思われます。今後も増産体制を継続いたしますが、秋の需要期を迎えるにあたり、生産効率を上げるため一部製品の仕様変更や品種統合を行うことに決定しましたので、ご報告いたします。


っていうような状況のようです。
しかし、一方でこれは構造的な問題かも、
っていうような論議も出てきています。
というのは、グラスウールはリサイクル商品であり、
これまでの社会で多く出回り、回収されていた
ガラス瓶製品が、ペットボトルの普及で急速に減少しつつあり、
今後ともその趨勢は変わりがないのではないかというのです。
たしかにわたしたちの生活上でも、
瓶製品は、その絶対量が少なくなってきていると思います。

そういったなか、
まだまだ高価格という問題点をはらみながら、
「木質断熱材」にチャレンジする企業が出てきています。
苫小牧の大きな工場を建てて、いま、営業展開をしているようです。
木質断熱材は、ドイツなどでは主流であり、
森林管理の過程で必ず出てくる間伐材の
利用用途として、非常に有用性が高い。
日本でも、森林管理、木材産業への注目が高まっており、
大きなチャンスが到来しているのかも知れません。
製品の使用難度というのは、グラスウールと比較しても
特段の違いはないといわれるので、
まぁ、基本的には需給バランスでの製品価格の問題。
そうであれば、この時期は伸ばしていくチャンスではあると思います。

ここにきて住宅業界も活気が出てきていますが、
現場では、グラスウールが来ないので
作業工程に支障が出ているという声も出ています。
そのうえ、長期優良住宅物件などでは
完成納期にゆとりがない、という状況。
さて、どのようになっていくものか、目が離せないです。
<写真は、木質断熱材を使用した模型>
コメント
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