三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

住まいの防犯性能

2009年11月01日 06時34分33秒 | Weblog



きのうは、埼玉県内の住宅取材が2件でした。
埼玉県って、表情の違う2つの側面があるようです。
ひとつは東京近接地域の、集約的都市環境であり、
もうひとつは、牧歌的な関東平野的環境。
ちょうど、取材もその両方のようなイメージの住宅でした。
で、この写真はどちらかといえば、都市化した地域での住宅のもの。
シンプルな若い世代の方の住宅なのですが、
玄関を入るとすぐにリビングルームがあるという間取り。
で、そのリビングルームには大きな掃き出し窓があるのですが、
その窓には、外部上部に収納装置のようなものが見えていました。
さて、なんだろうと確認してみると、
どうもスライドシャッターの収納部分のような感じがいたしました。
でも、ここは一般住宅で居間の窓なので
どうも場違いではないかという感じがしまして、
おそるおそる確認してみると、
「え、シャッターですよ。何かおかしいですか?」というお答え。
大きな窓にわざわざシャッターをつける積極的な理由が思い浮かばなかった・・・。
「防犯用ですよ、だってここは1階だし、当然でしょう?」
っていうことなんですね。

うかつでしたね。
そうなのか、こういう配慮が一般的だと言うことに
うっかり気付いていませんでした。
「いやぁ、防犯を考えないっていうほうが、不思議な感じがします(笑)」
という感覚が、関東地域では一般的なのですね。
確かにわが社屋でもSECOM契約はしていますが、
一般住宅の開放感を求めて開ける掃き出し窓に、防犯シャッターなんですね。
まぁ、通常は朝、シャッターを開けるということなので、
採光を最優先していることには変わりはないのですが、
そういうのが常識なんですね。
しかし、カーテンを掛ける習慣がなくて
窓辺の明るさの変化で目覚める、っていうような自然な生活習慣は
こういう場合、諦めざるを得ない、ということなのでしょうか?
まぁ、北海道や、仙台とか東北地域でも
あまりこうした防犯配慮は見られないのが一般的だと思いますが、
人口密集地帯では、このような配慮が重要なファクターになるのですね。
はじめて聞かされて再認識いたしました次第です。
いやぁ、郷に入らば、郷に従え、一種カルチャーショックでありますね。
ふ~む。





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コメント
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