ここまで最後がしっかりできない政変劇っていうのも珍しい。
安倍さんって、わたしはどうして人気になったのか、よく知らないうちに
「国民的人気」とかという摩訶不思議な要因で
自民党内的人気が高まっての就任だったと思います。
で、よく聞いてみたら、拉致被害者が日本に「一時帰国」した段階で、
そのまま、北朝鮮に帰国させず、
永住帰国させるべきだというように動いたことが、
情緒的な感情にぶれやすい「国民感情」に耳障り良く聞こえて、
いわゆる「人気が高まった」と、なったらしいのだそうですね。
まぁ、わかりやすい「ポピュリズム」を刺激した手法ということ。
そういうやり方が、小泉後継としてふさわしいと圧倒的に支持したのが自民党なんですね。
さて、今回、安倍さんから福田さんへ政権が変わるのですが、
お決まりのテレビによる「総裁選報道ラッシュ」という目くらまし効果は、
まぁ、ここまででしょう。
福田さんという政治家は、こうした自民党の流れに対して、
明確なメッセージを打ち出すことが出来るのでしょうか?
もししっかり打ち出す、というのであれば、
前政権とはどのように違うのか、ハッキリさせるべきです。
安倍さんという政治家は、ちょっと考えられない失態、
自分の健康状態によって、所信表明演説をやって翌朝、
首相の座から「逃げ出した」というような印象を国民に与えてしまっている。
ここの原点から、国民に対して明確なメッセージをしなければならない。
昨晩、遅ればせながら、安倍さんがバツが悪そうな会見をしましたが、
こういう姿勢では、政権を持って、信ずる政策を実現しようという、
政治家、政党としての基本的な部分での破綻を押し隠すことは出来ません。
ハッキリ言って、安倍さんの政治路線は明確に国民から拒否されたのに、
それでも政権にしがみつくといったのに、
そうやってまで国民にメッセージを出したのに、逃げ出したことから
自民党は、どうすべきなのか、なにも語っていない。
政党、政治家として、体を成していないといわれても否定できない。
どのような「立て直し」があるのか、国民は厳しく見ていると思います。