三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

2005年10月23日 06時19分50秒 | Weblog
ウチの事務所の様子です。
出版という仕事は、やはり資料など個人ごとに多くの書棚が必要です。
それにたいして、家具などでの対応を考えたら、すごく高くつく。
また、現場造作でやってもらっても、同様に労賃が当然反映してくる。
そこで考えたのが、断熱の仕方を工夫して、外張り断熱にして、構造を内部にあらわして、この構造の柱・間柱に横に棚板を渡せば、もっとも安価に大量の書庫が造作できる、というものでした。

ポイントは棚板を受ける金物をカンタンにすませること。
わが社では、ダボ金物だけですませています。おかげでダボ金物だけで1000近い数に上りましたんえで
「こんなに、ダボ金物、つけれってか!」と大工さんには、悲鳴をあげられちゃいましたけれど。
ごめんなさい。ケチでたいへんすいませんでした。
でもおかげで、ごらんのような大量の書棚が、大変ローコストに、っていうか
構造工事に毛が生えたくらいの作業手間で、完成できたんです。

基本をしっかりわきまえていれば、断熱の方法はいろいろに、デザイン要素を織り込んで選択できます。
なにごとも「ばっかり」はよくない、適材適所が一番だと思います。
コメント
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