長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

『軍師官兵衛』  視聴メモ 第46回『家康動く』

2014年12月17日 23時30分05秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第46回『家康動く』(2014年11月16日 演出・本木一博)


登場する有名人・武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

黒田 如水      …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

黒田 長政      …… 知力77、統率力63
 (演・松坂桃李)

豊臣 淀殿      …… 知力16、統率力21
 (演・二階堂ふみ)

母里 太兵衛 友信  …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

後藤 又兵衛 基次  …… 知力14、統率力75
 (演・塚本高史)

石田 三成      …… 知力92、統率力60
 (演・田中圭)

井伊 直政      …… 知力69、統率力81
 (演・東幹久)

小西 行長      …… 知力72、統率力48
 (演・忍成修吾)

前田 利家      …… 知力77、統率力66
 加賀・能登・越中国を治める大大名。豊臣政権五大老の一人。(演・横内正)

増田 長盛      …… 知力85、統率力37
 (演・有薗芳記)

本多 忠勝      …… 知力66、統率力84
 (演・塩野谷正幸)

榊原 康政      …… 知力45、統率力78
 (演・中村育二)

福島 正則      …… 知力45、統率力83
 (演・石黒英雄)

加藤 清正      …… 知力63、統率力81
 (演・阿部進之介)

宇喜多 秀家     …… 知力50、統率力61
 (演・武田航平)

生駒 親正(ちかまさ)…… 知力67、統率力54
 讃岐国大名。豊臣政権三中老の一人。(演・酒向芳)

徳川 家康      …… 知力102、統率力65
 (演・寺尾聰)


ざっとの感想

●大陸から何日間も軍船の中に押し込められて玄界灘をわたる黒田軍のみなさま、お疲れさまでございます!
 でも、疲弊しきって顔色も悪くなり、無精ひげも目立つわりには、みなさん月代の頭だけはきれいにツルッツルですよね。そこだけは手入れを欠かさないという、武士のたしなみなのか、それとも……まぁ、いいです。
 そこはやっぱり、山田太一監督の藤沢周平ものみたいに、もさっと髪の毛がはえ始めてるタイプの月代カツラを用意してほしかったんですが……そりゃあ、ないものねだりかなぁ~。そういうこだわりがちょっとでも見えると、俄然テンションがあがるんですけどね。

○「どのツラさげて博多までやって来たのか……」って言ったって、だからといって出迎えに行かなかったら、それはそれで「なんという無礼者!」とかってキレるんだろ!? もうどうしたって嫌われるんじゃねぇかよう!! そう言って涙目になり、まぁまぁとなだめる小西行長や増田長盛を相手に、呑めない酒を夜明けまであおり続けるダーイシなのであった……これが単なるツンデレ展開の「ツン」なのであったらば、どれだけ幸せであったことか。恩賞が出せないから、せめてねぎらいの言葉だけでもかけてあげようと思ったのに……
 このくだり、実際に博多港で長政たちをダーイシが迎える肝心のシーンが意図的に描写されていない演出に、ダーイシサイドに対するものすっごい悪意を感じますよね。つまり、長政が如水に語ったニュアンスは多分に長政の主観が入っている可能性が濃厚で、ほんとはダーイシだって、なれない笑顔を必死で作ってがんばって慰労していたのかもしれないのです。
 かわいそうになぁ……主人がおっ死んだ瞬間に、この逆境ですか。坂道を転げ落ちるように、ダーイシ残酷物語の幕が開いてしまうわけなのでした。

●行長「それにしても長かった……7年にもわたる戦! 得る物は何もなかった。無用な仲たがいが生まれただけだ……」

 あの~行長さん、よりにもよってあなたがそれを言いますか? え、おまえ、なに悠長に酒なんか呑んでんの?
 あんたがいっぱしの外交官としてもっとしっかりしてるか、切腹覚悟で大陸出兵を止めにかかるような気概を見せてたら、少なくとも今みたいな最悪の状態にはならなかったはずなんですがね。
 ダーイシを含めて、その場にいたひと全員が、「お前が言うな!!」と心の中で一致団結してツッコんだ瞬間であった。酒の席って、こわいね~。思わず本性が出ちゃうから。

○善助「かつて信長公が本能寺で斃れた際、大殿は、今は亡き太閤殿下を一気に天下人に押し上げなさった! こたびも、必ず動かれる。」
 九郎右衛門「そのこたびは、どう動かれるかのう。」
 友信「ウム、おもしろくなってきたぞ! フッフッフッフ……」

 しれっと、ご主人様のハードルをがん上げにする黒田家重臣団。いや、もうわし、隠居したいんじゃけど!? 廊下で思わず盗み聞きしてしまい、「カンベンしてよ……」とうつむく如水であった。ホント、かわいい部下たちですね!

○おっ、加藤清正さん、なんか久しぶり! 長政とか正則はしょっちゅうドラマに出てましたが、キヨマーだけは、なぜか「大陸に取り残されてます。」みたいなセリフ処理だけで、ず~っと登場してませんでしたもんね。
 出番が少ないせいか、この『軍師官兵衛』では、なんだか他の若手2人よりもず~っとおとなしい印象のあるキヨマーなんですが、大陸では、そりゃもうとんでもない猛将として恐れられまくってたわけでありまして……そこらへんが描かれなかったのは、非常に残念でしたね。彼のそのへんについては、マンガの『へうげもの』を参照すればよいかと思います。同一人物とはとても思えませんよね。
 『へうげもの』でのキヨマーの最後らへんは、カッコイイ男っぷりのオンパレードでしたよね! 特別出演で、大清帝国初代皇帝まで出てたし! ちなみに、加藤清正はヌルハチよりも2歳年下です。すっげぇ取り合わせ……

○おっそ! 前田利家、出てくるのおっそ!! しかも、初登場してセリフのひとっつめからイヤ~な咳してるし!! これはもう、長くて来週くらいまでの命かな……
 ただ、こんなに少なさそうな出番なのに、演じておられるのがあの横内正さまなんだから、なおさら始末が悪い! 横内さまっていうたらあーた、『水戸黄門』の格さんで、『暴れん坊将軍』の大岡越前守なのよ!? サポーターとしてこんなに頼もしい役者さんが、他にいらっしゃるでありましょうか!?

 いやぁみなさん、「殿下がお亡くなりになり、豊臣家にとって今は大事なとき……フンッ、寝込んでなど、おられませぬ……」と語りながら、実にしれーっとした表情で、隣の家康をちらっと見る演技、観ました!? すごいねぇ~、とんでもなく密度の高い名演ですね。
 その、たった数秒のしぐさと数行のセリフのみで、前田利家という大人物に関する、「秀吉のマブダチ中のマブダチ」、「昔はそうとう怖い武将だったらしいオーラ」、「家康さえも黙らざるを得ない威風」、そして、「余命いくばくもないことへの無念」といった膨大な情報を、これでもかというまでの濃度でギュウギュウに詰めて発信してるんですからね! ヨコ様は、やっぱりすばらしい!! 自分の演じる役柄のポジションをよく理解しておられる。
 その演技がすごいだけに、史実の前田利家の「残り時間の少なさ」がホントに身に迫って惜しく感じられるわけなんですが、「タヌキの皮をかぶったオオカミ」と「もと狂犬」の最後の対決、とくと楽しませていただきます!
 肖像画の前田利家ってもっと、痩せてたころの長渕剛みたいな枯れた風貌のおじいさんなんですが、まぁ、ヨコ様でもいいですよね。お顔いっぱいのまっ白ひげときたかぁ。犬千代はサンタクロース♪ 咳してるサンタクロース♪

○この『軍師官兵衛』における増田長盛と小西行長って、ほんとに親しい実力者がその2人だけっていうダーイシがかわいそうでしかたなく見える貧相なメンツなんですが、それでも、「よし、わしが宇喜多、毛利を説いてまわる!」とか「わしは、前田と上杉に話をつける!」とか、けなげにがんばってくれるから泣けてきますよね……ここでダーイシが「もういいんだ、みんな! 死ぬのはおれだけでいいから、さっさと家康に頭下げて取り入れ!」なーんて言ったら、もう最高の青春映画なんですけどね。
 まぁ、「よし……とりあえずみんな、友だちをふやそう!!」くらいが最良の策かな。

○「だぁから、ただの勘違いでしたって謝ってんじゃねぇか! それ以上うだうだ言いやがるんならこっちにも考えがあんぞ!? 大老から降ろせるもんなら、降ろしてみやがれコノヤローバカヤロー!!」

 という、なんだか大河ドラマというよりは『アウトレイジ』みたいな論理で逆ギレする家康。こここ、こわ~い! 結局、力なき規則なぞはおトイレの役にも立たない、ということなのでありましょうか……まさに、乱世!!
 でも、よくよく冷静になって考えてみたら、これはその場の雰囲気に呑まれて退散してしまった生駒のほうが、格段に力量不足でしたよね。そこは家康以外の4大老の総意という形なんですから、それを盾にして、「い、言いたいことがあったら、大坂城に来てくだしゃ~い!」と強気でいけば、まぁどうにかなったはずなのです。
 これはアレよ、なんの事情だかはわかんないけど、中老なんていうケチなランクの生駒ちゃんを特使にしちゃったダーイシサイドの致命的な失敗ですよね。ここの人選で、ほぼ大勢は決したのではないのでしょうか。攻撃の初手は絶対にケチっちゃダメよ!!

○「この前は秀次を止めたかと思ったら、今度はまた長政かよ……わし最近、ひとの挙兵を止めてばっか!」
 というグチを言ったか言わずか。秀吉没後も、如水の憂鬱はまだまだ続くのであった。

 ところで、実年齢で言えば、父子を演じるのはなかなかに至難の業な岡田さんと桃李くんなんですが(8歳差)、ここにきて意外といい方向に効いてきているのが、お2人の「身長差」なんですよね!
 つまり、両者の役のキャラクターを考えてみると、「若き日の失敗を忘れず、慎重な熟慮を常に忘れない老将」という如水が小柄で、「武断派のホープで気性も激しく、苛烈な国際戦争を経験して自信もつけてきている若き大名」という長政が見るも立派な長身という対比が、少々の老けメイクなんか吹き飛ぶくらいに説得力をもってくるんですよね。単体で見ればまったく若いんですが、長政といっしょにいると実に親父っぽくなるんだよなぁ、岡田さん演じる如水が。
 背が低いというのは、岡田さんにしてみれば職業柄あんまりアピールしたくはない特徴だとは思うんですが、この『軍師官兵衛』では、ものすごくいい味わいになっていると思いますよ。逆に、桃李くんくらいに背が高くなっちゃうと、日本の甲冑が似合わなくなるような気もするし。
 こういう後半生の如水を見ていると、やっぱり私は『太平記』(1991年)での、将軍になってからの足利尊氏の苦悩の日々がオーバーラップしちゃうんだよなぁ。時代も立場もまるで違うけど、いろんな事情でやりたいことはやれてないんだけど、理想と信念だけは変えずにもち続けている男って、惚れるよねぇ。

○「じいちゃん、あんたもうすぐお迎えが来ちゃうんだから、ここで家康をやっつけて天下をとったって、どうせもとの木阿弥だよ。ムリしないでおだやかな余生を送りやがれってんだよ、こんちくしょー♡ 」

 という、まるでマムちゃん( TBSラジオ)みたいな論理で利家にせまる如水。あなた、最近言ってることが行き当たりばったりすぎじゃない?
 でも、どうせその場に息子の前田利長(俳優クレジットなし)がいるんだったら、父子そろって、「いや、ワシが死んでも利長がちゃーんとあとを継いでくれるわい! ごらんください、これが新しい『前田幕府』のグランドプランです!」とかって言いながらパワーポイントでプレゼンすればよかったのにねぇ。「え……豊臣政権は?」と唖然とするダーイシ。

○おね「この日本国に太平の世が続くなら、徳川殿でも前田殿でも、誰でもよい! 最もふさわしき方が、天下人となればよい……」

 うわー、バアちゃん、言っちゃったな! ぶっちゃけ、わたしが産んだ子じゃねーし!!

○横内さんの前田利家もずいぶん遅い登場だったんですが、のちに黒田家の深い縁者となる徳川栄姫(家康の妹の娘)15歳もやっと登場しましたね。
 吉本実憂さん、ラジオ日本の『 X21 吉本実憂カラフルボックス』けっこう聴いてます。がんばってくださーい。

○まさか、大河ドラマで「育児放棄問題」が語られる世になってしまったとは……せちがれぇ~!! でも基本的に大名は、子どもは子育てのプロフェッショナルたちに任せて、自分たちでは育てませんからね……あんまり、現代ほど深刻じゃない日常茶飯事だったのかも!? 糸姫、ちょっと休んでたら?

○今週の「寺尾家康の右目オープン時間」は、10秒間でした。だから、なんなんだってばよ……
 あれかな、右目で見ると相手の本心が読めるとかっていう、X-MEN 的ななんかなのかな? なんか、あんまりそんなに役に立ってるようには見えないんだけど……

○家康「石田殿の命にも、まだまだ使いみちはある……違いますかな?」
 こわいねぇ~、やっぱり寺尾家康は! 豊臣政権に対する不平不満をぜ~んぶひっかぶっておっ死んでいただくという算段か。利家も来週までもたずに死んじゃったし、今週の展開で、だいたい家康の天下獲りは完成しちゃいましたね。
 さぁ、どこまで意地を見せるか、ダーイシ、そして如水!?


結論、「第47回がとてもたのしみです。」

 「わしは、我が道を行く!!」

 またしても、いまいち内容のはっきりしない発言をドーンと繰り出す如水だったのですが、善助が勝手に、「天下を取るんですねわかります。」と解釈してくれちゃったから、なんだかそういうテンションになっちゃった! みたいな、実に黒田家らしい展開で来週へと続くのであった。
 でも、こういうバカっぽさって、なんかいいですよね。人生を揺るがす大きな分岐点って、けっこうそんなもんですもんね。

 う~ん、なんか、本放送の最終回(12月21日放送予定)に、この企画がまったく追いつけそうにない空気になってきたんですが……ま、いっか! 自分なりのペースでえっちらおっちらやっていきましょう。

 これ、世間ではとっくに『花燃ゆ』の放送が始まっちゃってるっていう状況で完結するぞ……でも、いいんじゃないですかね、『花燃ゆ』、私たぶん観ないと思うから。休み休み、来年2015年は私、大河ドラマ休みま~っす!!
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子ども向けアニメ、かくあるべし  ~映画 『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』 ~

2014年12月16日 23時42分37秒 | アニメらへん
映画『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』(2009年10月31日公開 71分 東映)


 映画『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』(えいが フレッシュプリキュア おもちゃのくにはひみつがいっぱい)は、2009年10月31日に公開された、TVアニメシリーズ『フレッシュプリキュア!』の劇場版作品。
 主要キャラクターの東せつな(キュアパッション)にとってはスクリーンデビューとなる作品。映画に先駆けて、TVシリーズ第26話(2009年8月放送)ではぬいぐるみのウサピョンが、第35話(2009年10月4日放送)以降の数エピソードでは本作の舞台となるおもちゃの国が登場した。
 本編と設定が若干矛盾するため、本作が時系列のどこにあたるかは明確にされていないが、「ラッキークローバー・グランドフィナーレ」を使用していることから、設定としては第37話以降のものであると推測される。
 本作ではキュアピーチの更なる変身形態「キュアエンジェル」が初登場し、のちに TVシリーズ終盤でも他の3人の強化形態とともに再登場する(その時は「エンジェルピーチ」という固有名称がついている)が、TVシリーズでの敵組織や怪物は、本作には一切登場しない。
 なお、このように「劇場版ではピンク色のプリキュアが1人で強化形態に変身し、後の TVシリーズでは全員が強化変身する」というパターンは、以降の『スイートプリキュア♪』や『スマイルプリキュア!』でも受け継がれている。

 『 Yes!プリキュア5』の劇場版から継続されている鑑賞者参加型コンセプトは継続され、今回はペンダント型の「ミラクルハートライト」として例年どおり中学生以下に配布された。またエンディングでは、スクリーンのプリキュアと一緒に映画館の中で『 Happy Together!!!』のダンスをすることが特別に許可されるという新たな試みも行われ、映画館にキュアピーチが登場して子供たちとダンスの振り付けを練習するという、「映画館でキュアピーチと踊ろう!」キャンペーンも、土曜・日曜・祝日に一部の映画館で行われた。
 また本作では、「プリキュアサンバイザー」と呼ばれる紙製サンバイザーが「ミラクルハートライト」と共に、中学生以下に配布された。これ以降、劇場版プリキュアシリーズではサンバイザーの配布も恒例になっている。
 音楽は TVシリーズと同じく高梨康治が担当している。変身シーンの BGMは、「深く印象に残るシーンなのでもっと派手に、華やかにしたい。」という高梨の意向により、アレンジ(リズムの強化、生オーケストラの追加、スピード感のアップなど)されたものが使用されている。また、この新BGM は、TVシリーズでも第38話から旧BGM と差し替えられる形で使用された。
 全国159館で公開された本作は、初日2日間での動員約16万人、興行収入約1億7千万円を記録し、週間映画週末興行成績で第4位となった。


あらすじ
 桃園ラブたち4人がパジャマパーティをしようと桃園家に集まった夜、街から次々におもちゃが消えた。ラブたちは敵組織ラビリンスの企みを疑うが、クローバーボックスは反応を示さない。
 その時どこからかラブを呼ぶ声がして、シフォンが超能力でその声の主を呼び出すと、それは昔よく遊んだウサギのぬいぐるみのウサピョンだった。プリキュアたちがウサピョンの頼みでおもちゃの国へ向かうと、トイマジンに恐怖するおもちゃの国の住民たちの姿があった。トイマジンの野望を阻止しようと挑むプリキュアたちだったが、その前に現れたルーレット伯爵の策により、すごろく空間の罠に誘い込まれてしまう。
 すごろく空間の試練に勝ってそこを抜け出ると、ついにトイマジンがプリキュアたちの前に現れる。おもちゃの国やトイマジンの真実とその憎悪を知らされ、さらにウサピョンも同じ憎しみを抱いていると思いこんだラブは、苦悩する。トイマジンはさらにおもちゃの国の住民たちに呼びかけ、憎しみを抱くおもちゃたちを自分の身体に吸収してパワーアップを果たした。
 激化する戦いの最中、ウサピョンから真実を知らされたラブは、トイマジンたち捨てられたおもちゃの心を救うため、キュアエンジェルに変身する。


主な登場キャラクター
桃園 ラブ / キュアピーチ / キュアエンジェル …… 沖 佳苗
 パジャマパーティの最中に再会したウサピョンの頼みに応じて仲間たちとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森ではカンフー道場に飛ばされ、道着姿になった。

蒼乃 美希 / キュアベリー …… 喜多村 英梨
 ラブとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森では宇宙の小惑星のような空間に飛ばされ、未来的な服装になった。

山吹 祈里 / キュアパイン …… 中川 亜紀子
 ラブとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森では原始時代のような空間に飛ばされ、古代の戦士のような姿になっていた。

東 せつな / キュアパッション …… 小松 由佳
 ラブとともにおもちゃの国へ向かう。すごろくの森では巨大なチェス盤のような空間に飛ばされ、ディーラーのような服装になった。

シフォン …… こおろぎ さとみ
 ウサピョンの呼び声を聞いて、超能力でラブと再会させる。

タルト …… 松野 太紀
 プリキュアについていくが、すごろくの森では一回休みを引かされシフォンと一緒に眠ってしまう。

カオルちゃん(橘 薫)…… 前田 健
 ラブたちがダンスの練習をする公園でドーナツを売っている男性。本作では、本編前にタルトとシフォンと一緒にミラクルハートライトの解説も担当した。

ウサピョン …… 鶴 ひろみ
 「おもちゃの国」に住んでいる妖精。ウサギのような姿をしている。正体はラブが昔遊んでいたぬいぐるみであり、ラブが小学3年生だったころから5年以上押入れに仕舞い込んだきりだったため、かなり古びており、背中と耳から綿が出ている。
 トイマジンとは知り合いであり、彼が悪に染まってゆくのがたえられず、悪事をやめるようにトイマジンを説得している。物語序盤で人間界に出向き、プリキュアたちにトイマジンの暴走を止めてもらうため、おもちゃの国へと導いた。

門番 …… 中野 慎太郎
 おもちゃの国の門番。規則には厳しいが、ウサピョンが手書きしたパスポートを認め、ラブたちを入国させた。

シンバル猿 …… 矢部 雅史
 おもちゃの国で映画監督をしている。

ドレースちゃん …… 一色 まゆ
 おもちゃの国の女優で、サインを求められるほどの人気。

マトリョーシカ …… 埴岡 由紀子
 おもちゃの国の住人。自分の中の2つの人形と同時に話す。

トイマジン …… 塩屋 浩三
 おもちゃの国を支配している、おもちゃの魔神。一人称は「ボク」で、言動には幼さがある。大きいクマのような鎧の姿をしており、マントをつけている。身体はカラフルな基調が特徴。また、体中に武器を装備している。
 ふだんは異空間に滞在し、大鏡をとおしておもちゃの国を監視している。そのため、住民たちからは恐怖の対象になっている。正体はおもちゃのテディベアだったが、子供に捨てられた過去を持ち、そのために、全身が捨てられたおもちゃたちの恨みで武装された現在の姿になった。
 自分たちを捨てた子供への復讐を企み、その第一歩として人間界のおもちゃを消滅させる行動にでる。
 のちに映画『プリキュアオールスターズ DX3』(2011年)で、ブラックホールの力によってトイマジンの憎しみの心が、トイマジンの姿を借りて復活している。

テディベア …… 坂本 千夏
 トイマジンの本来の姿。クマのぬいぐるみで、首筋に金のボタンと朱色のリボンがついている。

ルーレット伯爵 …… 銀河 万丈
 ルーレットの胴体を持ち、紫色のスーツを着ている。「すごろくの森」を使い、プリキュアたちを分断する。最終的には、役目を終えたことで自動消滅した。

大鏡 …… 酒井 敬幸
 鏡におもちゃの国の状況を映し、トイマジンに知らせる役割を担っている。


作中用語
おもちゃの国
 おもちゃたちが暮らす国。カラフルな外観をしている。入国許可証は、国民ならば手書きされたものでも認められている。すべての国民たちは、子供に捨てられたおもちゃである。人間を見ると驚いて逃げる。
 TVシリーズの第35話、45話、47話、最終話にも、一部の国民たちが登場した。

すごろくの森
 ルーレット伯爵のすごろくに従って進まなければならない、すごろく式の森。止まったマスの指示に従わないといけない。


主なスタッフ
企画         …… 西出将之、梅澤淳稔
監督         …… 志水 淳児
脚本         …… 前川 淳
音楽         …… 高梨 康治
キャラクターデザイン …… 香川久、爲我井克美
作画監督       …… 爲我井 克美
美術監督       …… 中村 光毅
制作・配給      …… 東映

主題歌
オープニングテーマ『 Let's!フレッシュプリキュア! ハイブリッドバージョン for the Movie 』(歌唱・茂家瑞季 with キュアフレッシュ!)
エンディングテーマ『 Happy Together!!! for the Movie 』(歌唱・林桃子 with キュアフレッシュ!)
※どちらも TVシリーズ後期主題歌を本作のためにアレンジしている。コーラスの「キュアフレッシュ!」はプリキュア担当声優4人による。




《本文マダヨ~》
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『軍師官兵衛』  視聴メモ 第45回『秀吉の最期』

2014年12月11日 23時33分33秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第45回『秀吉の最期』(2014年11月9日 演出・大原拓)


登場する有名人・武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

黒田 如水      …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

徳川 家康      …… 知力102、統率力65
 (演・寺尾聰)

黒田 長政      …… 知力77、統率力63
 (演・松坂桃李)

浅井 茶々姫     …… 知力16、統率力21
 (演・二階堂ふみ)

母里 太兵衛 友信  …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

後藤 又兵衛 基次  …… 知力14、統率力75
 (演・塚本高史)

石田 三成      …… 知力92、統率力60
 (演・田中圭)

井伊 直政      …… 知力69、統率力81
 (演・東幹久)

本多 忠勝      …… 知力66、統率力84
 (演・塩野谷正幸)

榊原 康政      …… 知力45、統率力78
 (演・中村育二)

豊臣 秀吉      …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)


ざっとの感想

○冒頭で、第二次大陸出兵軍の総大将が、若干16歳の小早川秀秋であることを黒田家重臣の面々が不安視するという会話があったのですが、あれ、総大将、秀秋くんだったの? 出兵したことは確かなんですが、特に秀秋が総大将になるという陣立てではなかったと思うんですが……第二次も、総大将は引き続いて宇喜多秀家だったんじゃなかった?
 だいたい、第一次大陸出兵のときだって、総大将は当時21歳の宇喜多秀家くんだったわけでしょ? 今さら、総大将が若いとか経験がないとか言って士気を下げてる場合じゃないと思うんですけどね。
 秀家だって秀秋だって、血こそつながってはいないものの、まごうことなき豊臣家の貴重なプリンスなんですから! あえて彼らを総大将に選ぶしかなかった、秀吉の苦境も察していただきたいと! あぁ、末期。

○21世紀の現代だってそうなんですから、16世紀の戦国時代ならばなおさら! 海をナメてはいけなかった……黒田熊之助と母里吉太夫、あまりにも残念な海難事故死!!
 でも、熊之助たちが兄や父の許しを得ずに出航したのって、史実だったのか……まさに、若さゆえの過ちというものは認めたくないものです! 認めるもなにも、死んじゃったらおしめぇよ。
 熊之助たちがおそらくは死んだ、と伝える書状を読んだ如水のリアクションが、思いのほか冷静だったのは印象的でしたね。だいたい、熊之助の気性や出発前の剣幕からして、たぶん止めても海を渡ろうとするだろう、とは予想がついていたのでしょうか。
 息子の夭逝を悲しむ感情も当然ありつつ、と同時に、そういう性質を持つ人間は戦国の世を生き抜いていけないと冷徹に見限っている部分もあったんでしょう。天才ゆえの、諦念の境地ですよね。

○自分の手塩にかけて育てた長男・吉太夫の死を悲しむよりも先に、吉太夫が熊之助を止められなかったことを、如水に土下座して詫びる母里友信。う~ん、家臣の鑑だ。友信ほどの武将ならば、おそらくそうするだろうなという、非常に定型的なシーンなのですが、それでもやっぱり、感動しちゃうなぁ。

○結婚して実に14年目、ついに待望の第1子が無事に誕生したというのに、それが男子でなく女子だった(菊姫)ということで落胆の色を隠せない糸姫。
 現代の感覚からしてみれば、男子じゃなかったということでそんなにがっかりするのはなかなか理解できない部分もあるのですが、なんてったって大大名・黒田家の跡継ぎが生まれるかどうかの話なんでねぇ……正直なところ、お光の方のフォローのほうがむなしく聞こえてしまう感情が、黒田家中にはあったでしょうね。
 結婚14年目でやっと1人目か……大変だったのねぇ、長政さんとこも。

○家康「なにが起ころうとも、我ら家臣一同、秀頼ぎみをもり立てますゆえ、豊臣家は磐石。太平の世が続きましょう……」

 出ました、豊臣政権末期名物、家康の心にもないうそうそトーク! 16世紀には ICレコーダーがないゆえ、いくらでも言うのはタダよのう!! 文章の最後に、「秀頼ぎみがちゃんとわしの言うことを聞いてくれたら、ですけどね☆」というただし書きがついているのが見え見えです。

 いくらそういった家康の言葉を聞いても、いっこうに心を安らかにできない秀吉の表情が、まさしく家康の本心を見抜いていますよね。どうしようもない、聞いたところでまるで意味がないのに、何度も確認をとってしまう老王の最晩年……哀しいなぁ~オイ!

●秀吉「わしとて、信長様亡きあと、天下を奪い取ったんじゃ……」

 え!? いやいや、じいちゃんボケたか? あんたが自力で取った領土に比べたら、信長の持ってた範囲なんて、とてもじゃないけど「天下」なんて呼べない狭さですよ! 豊臣政権の3分の1くらいでしょ? あんなもん。
 そりゃあ確かに、信長がヒーコラ言って獲得した畿内・中部地方が全国の中でも特に重要な地域だったことには間違いがないんでしょうが、私はこういう、織田信長の業績を不相応に拡大解釈するような発言がまったく許せません! ましてや、それを老齢で気弱になったとはいえ、あの秀吉に言わせるという脚本の思考回路がまるで理解できない。秀吉は自力で天下を統一したの! 信長は天下統一なんて程遠い時点で、自業自得なうっかりミスで死んじゃったの! そこの差は歴然としてるでしょ。
 脚本家は、毛利家や北条家や上杉家をなんだと思ってるんですか!? 地方大名なめんなよ!! まぁ……私の地元の最上家からは、特にコメントはありませんけどね。

○大陸から帰国した如水の説得によって、初めて次男・熊之助の死を受け入れ、堰を切ったように号泣するお光の方。
 気丈な性格のお光の方ならではの悲しみのシーンなのですが、本人が語っていたように、そりゃああんなに死んだ、死んだと言われてたダンナが有岡城から生還するという奇跡を体験したことがあるんですから、海難事故くらいで息子が死ぬなんてことは、信じられなかったのかも知れませんよね。確かに、遺体が見つかったわけじゃあなかったんでしょうから……でも、それはそれでつらいよなぁ。

●死病の床に伏せる秀吉のもとを如水が訪れるシーンなんですが、如水が右手で片手の手首をつかんで、左手のひらを背中に「そっ。」と軽くそえただけで、けっこう簡単にむっくりと起き上がった秀吉のアクションが、とても死にかけている老体とは思えない! こいつ、自分の腹筋を使って起き上がってるぞ! しかも、如水が脇息を取りに離れたときにもちゃんと自力で起きたままになってるし……じいちゃん、まだまだ元気だわ、これ!!

 こればっかりは、かぎられた予算とスケジュールの中で制作している大河ドラマに苦言を呈するのもどうかと思うんですが……実年齢以上に若々しい竹中さんが最晩年の秀吉を演じるのって、なかなかにムリがあるんですよねぇ。
 だって、眼力はしっかりあるし、歯はちゃんと全部はえそろっていてまっ白だし、首すじあたりの筋肉はしっかりついているし、腕もたくましいし! 声も、しゃべりかたこそスローにしてはいるけど、よくよく聞けば若々しいしなぁ……
 もちろん、頭や手首をこきざみに震わせる演技はしてるんですが、なんか、全体的にうそっぽいというかなんというか……正直なところ、『功名が辻』(2006年)の柄本明さん(当時57歳)とか『天地人』(2009年)の笹野高史さん(当時60歳)の演じる最晩年の秀吉には、ちょっとリアリティの点でおよばない部分があるんですよね。え……あれ? 柄本さんは今年の竹中さんとほぼ同年の時点で秀吉を演じてたんじゃないか! うわーでも十二分にジジイだったよ、あの秀吉は!? すごいなぁ、柄本明は! まったく、なにを今さらですけど。あれはあれですよ、相方の永作博美さん(茶々)も最高だったからなぁ。

 さすがに『利家とまつ』(2001年)の香川照之さん(当時36歳)よりは老けてますけどね。でも、まだまだ竹中さんは若いんだよなぁ! ちなみに、『江』の岸谷五朗さんに関しては、まるで記憶がありません。

○話の本筋には関係のないことなんですが、毎回毎回、観るたんびに「すっげぇなぁ……」と驚嘆してしまうのが、岡田さんがうつむきがちになって泣くと、涙がほっぺじゃなくて鼻筋を流れるってことなんですよね! いやいや、どんだけ鼻筋がとおってるんですか!? さすが天下のおアイドル様は、骨格からして違うよねぇ~!! ほんとに、ほれぼれしてしまいます。

○如水に対して、自分が天下人としていたらなかったことを涙ながらに詫びるというシーンはきっちりあったものの、全体的に淡白な秀吉の最期でしたね。なんか、あっさりめ……まぁ、そこは秀吉が主人公のお話じゃあないんだから仕方がないんでしょうけど。

○うをを! 秀吉の死を聞いた家康が、ついにその、いっつも開いてるんだか閉じてるんだかわかんないくらいにほっそい右目を「カッ!」とひらいたぁあ!!
 ……と思ったら、13秒後にまたいつもどおりにほっそくなっちゃった。な、なんだったんだ……

 なんか、本人の語るところによれば、あそこまで極端に右目だけを細くしているのは計算ずくの演技プランなんだそうですが、それでなくても、寺尾さんはけっこうふだんから顔が左右非対称ですからね。心配しちゃったよ、もう!
 でも、あそこまで顔をゆがめるのって、やろうとしてできることなのか? 少なくとも、私はやってみて数秒ともちませんでした。すっごい疲れるし、なんか身体にめちゃくちゃ悪そう……次に右目がひらくのは、関ヶ原合戦で小早川秀秋をびびらすときかな?


結論、「第46回がとてもたのしみです。」

 ついに、放送第1回から出演していた最重要レギュラーキャラ、秀吉が堂々の退場! 竹中さん、大変お疲れ様でございました~。
 むろんのこと、『秀吉』と地続きでまったく同じキャラクターである、ということはありえなかったのですが、竹中さんが演じたかったという晩年の秀吉を、この2回で十二分に楽しめました。端的に言えば、『秀吉』で暖かく描かれていた「秀吉の家族」がほぼ語られることがなかったことからもわかるとおり、後半はただひたすらに、孤独で心の安らぎに飢える権力者の姿が強調されていたと思います。やっぱり、秀吉は「羽柴」時代が最高に輝いている黄金期だったんでしょうかねぇ。

 さてさて、いよいよ巨星・秀吉も没し、如水最後の大博打が語られるときがやってきました! 放送はあと5回ほどだそうですが、今までほとんど映像化されることのなかった「慶長九州戦争」が、いったいどのような経緯と野望をもって繰り広げられたのか? 残りも心して! 観ていきたいと思います~。

 余談ですが、豊臣秀頼を演じている子役の小美野来希(こみの らいき)くんって、肖像画の秀頼にむっちゃくちゃ似てますよね! 特に、いつも笑ってる、その目が!! やや面長でしもぶくれな輪郭もそっくりだし、これは神キャスティングだ!! でも、もうちょっとで役者さん、変わるんだろうなぁ……惜しい! 惜しすぎる!!
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二の腕サテュリコンでごめりんこ♡   ~城山羊の会 『トロワグロ』~

2014年12月09日 21時11分16秒 | すきなひとたち
 うぼぁー!! どうにもこうにもこんばんは、そうだいでございまする。みなさま、今日も一日お疲れさまでした!

 いや~、さすがは師走です。別に「師」でもなんでもないわたくしめまでもが、めちゃくちゃ忙しく立ち回っておるのであります。とにかくなにかと気ぜわしい。はっきり言いまして、ここ数年のうちでダントツにいちばん、我が『長岡京エイリアン』に時間を割く余裕が足りない!! あぁ、気楽にホイホイスラスラ文章をつづっていられた2011~12年ごろのスットコ能天気な日々がまことに懐かしい……ホントにのんきなものでしたね。

 うん、でもまぁ、正直なところ肉体的にそんなにキツイというわけでもないんです。肉体的にキツかったのは、文句なしに今年の春ごろが最高潮でしたね。19日連勤。なんてったって不動の自己最高記録、19日連勤。更新する気は毛頭ございません。
 それに比べますと、今年の暮れのこの忙しさは、なんといっても真剣に考えなきゃいけないトピックの「多さ」からくるところが大きいですね! そりゃもう、来年2月に実家に帰ってからの「職探し」でしょ、それに向けての「引越し準備」でしょ、それらをやりながらの現状の「お仕事」でしょ。
 こうやって数えだせば、たったの3つであるわけなんですが、これらの並列進行が、自他共に認める超高校級不器用人間の私にとってはまぁーしんどくてしょうがない!
 特に、私としては一刻も早く決めて気分を楽にしたい「職探し」というのが、もうね……どうにも決まらないんだなぁ。毎日毎日、「忸怩たる思い」とは、まさしく今のこの気分なのかと! あーやだやだ。
 やってみてやっと理解したのは、実家の山形からだいぶ離れた土地にいながら山形での職探しをすることの地味~な不自由さなのですが……それはもう、来年の頭まで千葉にいるという選択をしてしまった以上、仕方のないことであります。いまさら悔やんだって何も始まりません。

 実際、現在は非常に充実した想いで、あと1ヶ月をきった千葉での職場の日々をせかせかがんばっております。秋ごろにスパッと辞めて山形に帰り、さっさと新しい地で働き始めたほうが賢い選択だったのかも知れませんが、いろんな情にほだされて「ギリギリいられるまで……」と居残っている現状の私こそが、まごうことなくバカな私らしくて私も好き、というような気がしています。いや、それは私が私なんですから好きなのは当たり前なんですけれども。

 そんな私の事情がなくとも、年末年始の職場はいろいろめっちゃくちゃ忙しいわけなんですが、そんな中でも先日は、ある意味で私に「花道」を用意してくれたのでは……と勘ぐりたくなってしまうような、非常に素敵な場をいただいてしまいました。ほんとに私は果報者ですよ。3~4年ぶりに「舞台」に立った、ということになるのでしょうか。いや、それは「演劇」という意味の舞台じゃなくて単に文字通りの舞台であったわけなのですが、そうとう久しぶりに思い出す感覚はありましたよね。
 それ以外にも、職場では秋の終わりごろからいろいろな方々に、こんないてもいなくてもファッキンどうでもいいゼニゴケのような私に対してさえも、「やめちゃうんですよね。」というお声をかけていただくことが多くなって……ひそかに感謝、感激でございます。あと1ヶ月になりましたが、この期に及んで即刻クビになるミスをやらかすことだけはないように、せいぜいアホはアホなりにがんばりますです、ハイ!!

 さてさて、そんなせわしない毎日のいっぽうで、よくよく考えてみるまでもなく当然のことなんですが、片道数百円、時間にして1時間前後というお気楽な手軽さで東京に遊びに行ける日々にも、いよいよ終焉が見えてまいりました。私、もう15年もこの幸せな環境にあまんじておったのねぇ。
 それはつまり、東京でふらっと演劇とか映画を楽しむ機会も残りわずかとなったというわけでして、観に行く演劇や、劇場に向かう道のりさえもが、特別な感慨を湧き起こすものになりました。映画はちょっと……いろいろ忙しすぎて、改めて観れないまんま山形に帰ることになるかも。まぁ、映画は山形でもけっこう充実して観られるらしいからいいんですけど。

 そんなこんなで、今回ひさかたぶりに東京に出向いて観たお芝居は、おそらくは私にとって今年2014年ラストの観劇になる可能性が高い作品となりました。はいこれ。


城山羊(しろやぎ)の会プロデュース第16回公演 『トロワグロ( Trois Grotesques )』(作&演出・山内ケンジ 下北沢ザ・スズナリ 2014年11月29日~12月9日)


 う~ん、これほどに年の締めくくりにふさわしいタイトルがあるでありましょうか!? しかも劇場は、私もいろいろたいへんにお世話になったザ・スズナリときたもんだ! 役者として、公演スタッフとして、客として、さまざまな季節のおりに、この劇場にお邪魔させていただきました……しみじみ、感謝。
 実は今回、せっかくなんだから時間的に余裕があったら、役者だった当時に交通費を浮かすためにとっていた「京王井の頭線を利用せずに渋谷駅から徒歩で下北沢に行く(ゆっくり歩いて1時間)」というルートをまた歩いてみようと考えていたのですが、寒いししんどいのでやめました。私もおっさんになったもんです。

 当初、私はこの公演のだいたい中腹にあたる12月5日の回を予約してチケットも事前に購入していたのですが、その日、私の家から下北沢に行くまでの鉄道ライン5線のうち、JR 総武線と地下鉄東西線と銀座線の実に3線がなんやかやの理由で遅延するという事態になってしまったため、開演30分後にバカづらさげて劇場に到着する悲運をみ、結局その日は観ずにすごすご退却し、公演最終日の9日にギリギリスライディングで観劇するていたらくとなってしまいました。
 公演最終日に観た作品をレビューして、いったいどこのだれが喜ぶというのか……まったく不毛な文章であることが生み出される前から確定になってしまった実に哀れな今回の記事なのですが、恨むなら、時間に余裕を見て千葉を出なかった親(わたし)をうらめよポンポコリン♪


 今回の『トロワグロ』で、私が城山羊の会さんの公演を観るのは7作品目ということになります。今回で結成10周年、第16回公演になるということですから、私もそんなに熱心なファンである、と名乗る資格はないのですが、とにかく「な~んか好きだな。」という気持ちは最初に観た2008年からあって、それが城山羊の会さんの公演以外ではおそらく享受することができそうにない、そうとうに高度な人間関係ゾ~ンの精確な抽出によるものである、ということを理解して以来は、なにがどうあっても私が生きている限りは必ずチェックしなければならない存在である、という確信を持っています。
 それがまぁ、今年はそんな私にとってなんとも生殺しなことに、城山羊の会さんの公演が「年1回」になっちゃってるということなんですから、それは今回の『トロワグロ』に対しての期待値もいやがおうにも上がろうってもんです。年2回公演ペースの例年の2倍の濃度をもってついに公開された城山羊の会ワールド、そのめくるめくオトナ曼荼羅たるや、いかに!?


 遅ればせながらも公演最終日にやっとその全貌を目の当たりにしたわけだったのですが、私は今回の『トロワグロ』にたいして、

「すべてをそぎおとした無重力人間たち。そのうたげの記録」

 という印象を持ちました。

 物語の舞台は、周囲の人物たちから「専務」と呼ばれている恰幅のいい中年男性・添島宗之(演・岩谷健司)のかなり大きそうな邸宅の庭のようで、ところどころに椅子の代わりになる大理石が配されていて、ツタの絡まる石壁があたりを囲っているという、きわめてシンプルでありながらも格調のあるデザインになっています。
 庭は、その日に盛大にひらかれたらしい添島専務主催のパーティに出席した人物のいく人かが、途中でひと休みのためにふらっと寄るという場になっており、『トロワグロ』は、そのパーティがほぼ終了した時刻からの庭の情景を定点観測する一幕ものとなっていました。

 つまり、この作品は、まず公式な社交の場である「パーティ」というイベントを終えたあとの「オフ状態」の時間を描いており、さらには、不特定多数が見聞きできる状況下での紳士淑女の会話なり、食事なり、添島家側の準備なり後片づけなりの喧騒からいったんは解放された、「オフ状態」の人々がいる庭を舞台としているのです。物語が始まる時点で、すでにオフが2つも重なっていますね。

 物語の登場人物は、パーティを主催した添島専務とその妻・和美(演・石橋けい)のペアと、パーティに招かれたデザイナーの斉藤太郎(演・古屋隆太)とその妻・はる子(演・平岩紙)のペア。そして同じくパーティ客である車メーカー社員の田ノ浦(演・師岡広明)と、専務の直接の部下であるらしい男・斉藤雅人(演・岡部たかし)の6名で、彼ら彼女らが入れかわり立ちかわり庭に姿をあらわし、お互いにその場でのまさしくその場しのぎな雑談を交わしていたつもりが、あれよあれよという間に、げにも恐るべき人間性まるだしの正体暴露バトルをおっぱじめてしまうという、城山羊の会さん作品ならではの、「い つ も の」展開とあいなるわけなのでした。また物語の中盤からは、一見すれば6名の大人たちのドロドロ・ぎすぎすとは無縁のようにみうけられる専務の息子・照男(演・橋本淳)も添島邸に帰宅してくるのですが、この照男もまた、ボンヤリとフリートークをつむいでいくうちに、他の人物たちとの思わぬ関係や本性が明らかになっていき……問答無用でくだんのアリ地獄に引き込まれていきます。

 ところで、私は今回の公演のタイトルである『トロワグロ』という言葉の意味が、フランス語の「 Trois Grotesques 」であるということを、終演後の帰り道の電車の中でチラシをながめていてやっと気づきました。遅いなぁ~! それまでは、意味はよくわかんないけど『ドグラマグラ』みたいでおもしろいなぁ、程度にしか考えてませんでした。

 「トロワグロ」とは、単純に訳すれば「3つのグロテスク」ということになるのでしょうか。
 「グロテスク」というのは、もともとは古代ローマ帝国時代に成立したという、あえて異様に誇張したり混同して描かれた人間や動植物などに曲線模様をあしらった、過度な装飾を特徴とする美術様式だったのだそうで、この様式を尽くしてかつてローマ帝国第5代皇帝ネロ(37~68年)が建造した「黄金宮殿ドムス・アウレア」の遺跡が15世紀に発掘されたことを契機に、ルネサンス期以降のヨーロッパで盛んに模倣されたのだそうです。
 そして、そういう美術様式としてはそれほど過激ではないのですが、日本ではむしろ、「グロテスク」は奇妙・奇怪・醜怪・不調和・不気味・奇抜なものを指す言葉として使用されることがほとんどで、特に現代では「グロ」、「グロい」と略されて大いに普及しています。

 タイトルが指す「グロテスク」が、どの「3つ」なのかという問題は、観た客によって多少の違いはあるのかもしれませんが、私はこれが、添島専務夫妻の「つれあいだけには絶対に向かわなくなってしまった愛の乱射」と、デザイナーの斉藤夫婦の「つれあいの嫉妬がなければ何にも燃えない愛のゆがみ」、そして今回、添島邸でたまたま出逢ってしまったがために勃発してしまった、ある人物とある人物との「あらゆるタブーの地雷を両手足でぐわしと踏みしめてしまっている組んずほぐれつの愛欲ツイスターゲーム」。この3つのグロテスクであると感じ取りました。そして、さまざまな欲望と思惑がからみあってどうにも進退窮まってしまったこの物語は、唐突に舞台の一角に躍り出た2名の人物が人目もはばからずに熱い抱擁を交わし、それを他の人々が目撃して呆然とするという異様な構図をもって終幕するのでした。

 どれもグロテスクですよね……グロテスクではあるんですが、それらが、今回の作品のために作者である山内ケンジさんがことさらに創作したムリヤリの異様さなのではなく、それぞれ「あぁ~、あるかも。私ももしかしたら、そうなるかも。」という、観る者おのおのの実生活と背中あわせな近距離にある「ちょっとしたゆがみ」から生まれた、「実に天然由来でナチュラルな異様さ」である、そのおかしさと恐ろしさこそが、城山羊の会さんの作品が生み出す物語の魅力の秘訣なのだろうな、と再認識いたしたのでありました。ただ強烈に美味しい料理であるわけではないんです。その強烈さが、味わう人々のからだにやさしい!! 舌だけでなく、全身の細胞のすみずみにまで染みとおる美味しさというのでしょうか……だって、目の前に展開されるグロテスクは、自分自身がその場の中心人物になっていてもおかしくないグロテスクなんですからね。イ、イヤだ~!!


 先ほど、私は今回の作品がすでに「うたげのあと」と「家の庭」という設定で2つのオフをかかえていると申しましたが、私は物語の展開においても、作者である山内ケンジさんがそうとう注意深く、登場人物たちの日常的・社会的な外向きの体裁やスタイルを引き剥がして「オフ」で「ナチュラル」な人間たちの生態を舞台に再現するという精密作業に注力していると感じました。

 まず、この『トロワグロ』には、今までの歴代公演作品に登場して、それぞれの世界を引っ掻き回していたような「特別におかしな人間」というキャラクターがまったく出てきません。出てくる7名の人間がそれぞれ非常に自然な常識人であり、かつきわめて自然にどこかに「ちょっぴりヘン」な個性を有している、ただそれだけなのです。私にかぎっては特に、まわりから一目置かれる人間になろうとしてわざと目立つ言動をとろうとしている田ノ浦なんか、まるで自分自身の小ざかしさを鏡で見ているようで、心の底からイヤ~な気持ちになり、同時に「わかる、わかるぞ。」と同情する想いにおちいってしまいました……うわ~、数年前、あの酒の席でわけのわかんないからみ方をしてめちゃくちゃ迷惑をかけてしまったあの年上のお方、ホントにすみませんでしたぁあ~!! おかげさまで、私もいまや立派なおっさんにあいなり申した……

 フィクションとしての演劇ならではの「ありえないくらいに怪しい人物」がいっさい登場しないというナチュラルさに加えて、今回の作品では、いまや城山羊の会さんといえばこれ、というまでに毎公演でムンムンに発散されていた、看板女優の石橋けいさんのふとももあたりを中心に形成される「唐突なお色気アクション」も、かなりおだやか、というか、むしろ積極的に「禁じた」かのようなドライな扱いに抑えられていました。
 いや、別に今回の公演で石橋さんの魅力が減じられた、ということではなかったのですが、物語のかなりギリギリ後半にいたるまで、登場するキャラクター全てにとっての「性欲」というものが、どことなく実感のわかないさばさばした過去の遺物のようなものになってしまっているのです。まぁクライマックスでは、やっとそれをたたき起こした一部の人間が暴走するわけなんですが……

 そのいっぽう、物語の前半の動力源として登場人物たちの間では、「斉藤夫人と添島夫人のどっちの二の腕のほうが魅力的なのか?」という、これほど活字の形にするのがバカバカしい問題もなかなかないというトピックが急浮上します。まぁ、それ自体はアルコールのまわった人たちの間でごくごく自然に交わされそうなど~でもいい話題であるわけなのですが、一味違うのは、その話題を血まなこになって真剣に議論しているのが、他ならぬ当事者の添島夫人であるということなのです。

 そんなことを決定して、いったいなにがどうなるというのだろうか……相手となる斉藤夫人も含めた周囲の人物すべての醒めきった視線もよそに、添島夫人は自分の二の腕をおしみなくはだけさらし、「ねぇ、どう!? どこからどう見たって、私よりも斉藤さんの奥様のほうが白いし細いし、美しいんじゃないんですか!? ね!?」と主張します。ここで添島夫人が強弁しているのが、自分の美の勝利でなく敗北である、というところがまた、グロテスクにゆがみまくっていますね。

 ただし、添島夫人にとって最も許せなかったのは、自分の美の勝利を自認しつつも謙遜し否定していた斉藤夫人なのではなく、それを全員一致で称賛しつつも、だからといってだぁれも命を賭けて斉藤夫人を自分のものにしようとしない、つまりは倦怠しきった現状を破壊せんとする挙にいっこうに出ない男ども。彼らの、社交辞令的で重みのまったくない言葉にまみれた場につくづく嫌気がさしてしまったがゆえの爆発だったのではないのでしょうか。それはもう、内心では妻の美しさを認め、そこに接近する男の挙動に過敏になりつつも、自分の仕事上の重要なお得意先である添島専務の意向を最優先して「いえいえ、私の妻なんか、そんな……」と妻以上に謙遜する夫の斉藤にも向けられた怒りであるわけです。
 なぁにが世間体だ、なぁにが仕事のおつきあいだバカヤロー!! と。

 会社重役の妻としての責任を完全に放棄し果てた添島夫人。こんな向こう見ずな怨念に煮えたぎる彼女に、もはや甘ったるいロマンスに身を投じる余裕など、あるはずもありません。かくして添島夫人の二の腕は、視覚的に斉藤夫人に比べてどう見えるか、とかいうヴィジュアル的な要素以前に、その二の腕を有する夫人のメンタル的な要素から、色っぽさ指数をかぎりなくゼロと等しくする骨つき生肉にみずからをおとしめてしまったのでありました。
 ただ、物語が進んでいくにつれて、実はその添島夫人の対極にある存在として目のかたきにされていた斉藤夫人もまた、結局は添島夫人と同じ根っこの男性たちへの不信と怒りを心にわだかまらせており、それを酒の勢いで爆発させるのでした。全然ノーサンキューな男性にばっかり言い寄られるし、自分になびいてほしい男性にかぎって無関心だし、ダンナは自分の栄達のためだったらヨメの身体くらい犠牲にするか、って考えてるフシがあるし……事実、斉藤がどう考えているのかはもはや問題ではありません。問題なのは、斉藤夫人の目に夫がそう見えている、というこの状況なのです。この斉藤夫妻にもまた、愛を根源とする嫉妬は存在しているのでしょうが、燃えさかる炎のようなわかりやすい愛のかたちはすでになし……


 このように、今回の『トロワグロ』は、今までの城山羊の会さんがその武器としてきていた、おとぎ話のような異世界への案内人の跳梁跋扈や、これまた日常らしからぬ性欲の解放といった展開をことごとく排して、それでもなお、これまで同様に山内ケンジさんが見つめてきた「限界状況におかれた人間のおかしさ」と、「その限界を突破しようとあがく人間のつよさ」を克明に描くことが可能なのか? というチャレンジに果敢にいどんだ、非常に意義深い野心作であると私は感じました。そして、この公演を観た人々の反響や、私の観た最終公演における客席の定員オーバーすぎる大盛況から見ても、この試みは大成功をみたといっていいでしょう。

 確かに、たとえば『トロワグロ』と前回公演の『見の引きしまる思い』とをくらべてみても、その違いは歴然であると思います。もちろん、どっちのほうが好みなのかは人それぞれだとは思うのですが、グロテスクという言葉から現在の日本人の多くが感じとるゴテゴテ感とはまるで対極にある、余計なものがそぎおとされきった無味乾燥な空間の中で、等身大の人間たちだけがからみあい、その中から本来の意味でグロテスクななにかを創りあげていくといった物語には、ものすごく惹かれるストイシズムを感じましたね。

 このタイトルのいう「グロテスク」たちが、同じく古代ローマ帝国を強く意識させる「石づくしのシンプルな庭」の中で盛大に花ひらくという構図は偶然であるはずがなく、この組み合わせは明らかに、ローマ帝国における「元祖グロテスク!」を文学という形で今に伝える古典『サテュリコン』の、盛会の中にあっても冷徹な視線でその中に入り乱れる「人間たちの生態」をつぶさに観察し、採集するスタイルを強く意識しているものであるはずです。城山羊の会ワールドはついに、「おとなの童話」から新たなる「おとなの古典」の地平へと、その足を踏み出したのでしょうか!?

 『サテュリコン』( Satyricon ) は、古代ローマ帝国の政治家で第5代皇帝ネロの側近だったというペトロニウス(20~66年)によって執筆されたと推定される、ネロ朝の堕落した古代ローマ帝国の風俗を描いた小説で、現在は完全な形では残っていないのですが、その中でも始めから最後までちゃんと残っている「トルマルキオの饗宴」という章段が特に有名です。
 う~ん……私はたしか、ずいぶん昔の大学生時代に1回読んだし、それを映画化したという1969年のフェデリコ=フェリーニ監督のやつも高校生時代に衛星放送で観たはずなのですが……内容じぇんっじぇんおぼえてない! ガキンチョには、ただ単にイタリア人のお金持ちのおっさんと同性愛のお兄さんがたがひたすら宴会を繰り広げる長ったらしいお話にしか見えなかったのです。この若輩者が!!

 舞台となる庭の雰囲気、グロテスク、中年の権力者が主催する宴会、そして男性の同性愛。さまざまな要素がまさしく『サテュリコン』であり、その語源のひとつであるという、古代ローマにおける酒の神バックス(古代ギリシアのディオニュソス神)の眷属であるいたずら好きな半人半羊の妖精サテュロスが、現代日本の不毛な宴会の後のけだるい脱力感の中に、人間同士のひとときの異様な闘いを巻き起こしてしまう、その記録のようにも観られる『トロワグロ』なのでありました。そして、サテュロスに狂わされたのが他のどの組み合わせでもなく「あのカップル」である、という結末の救いようのないおかしさときたら……もうあんな事態、いかりや長介さんの「だめだ、こりゃ!」レベルのデウス・エクス・マキナがなきゃどうにもなんないよ!! あ~、お芝居でよかった。

 ただ、ここが我が身にひきかえて想像してみるといちばん怖いところなのですが、作中には物語をググッと新局面に動かすキャラクターは出てこないものの、「登場人物のひとりが死亡する」という大きな出来事がラストのラストで発生します。
 いや、人が死ぬという展開は、フィクションの世界でいえばまさに手垢のつきまくった手段のひとつで、城山羊の会さんの過去作品でもいくどもあったシーンであったのですが、この、よくあるのが当たり前なのに、リアルに身近であるとこれほど思考停止してしまう大事件もないという出来事が『トロワグロ』の世界で起こってしまったことによって、おそらく、残された登場人物たちは、この夜が明けた朝には、今回、この宴会の終わった後に庭で発生したさまざまな濃密な闘いのことをこう記憶するはずなのです。


「いや~……なんかケンカみたいなものすごい言いあいがあったり、あの人とあの人が抱き合ったりしてたんだけどさぁ。人が死んで大騒ぎになっちゃったからさ……よくおぼえてねぇわ。みんな酒もかなり飲んでたしね。」


 うわ~!! あれだけの生命の葛藤の記録が、死によってすべて「うたかたのパニック」に! サテュロスだかパーンだか知りませんが、やっぱりあの夜あった出来事を引き起こしたのは、人を超えたなんらかの大いなる存在だったのでありましょうか……お酒はホントにこわいですね!


 と、まぁ、今回もいろんなことを考えさせてくれる最高の場を舞台に現出せしめてくださった城山羊の会さんの公演だったのですが、まだまだ文章にして検証したい要素はたくさんあるものの、さすがに駄文が長くなってきてしまったため、ここらへんでいったん終わりにしたいと思います。

 最後に、ちょっとだけ気になったことを。
 私は、全体的に客観的な定点観測が続いたこの物語にあって、添島夫人がショールをはだけて二の腕をあらわにした瞬間に、異常に主観的な「ぽろろろ~ん♪」という、ハープのかなでる魅惑の効果音が流れた演出が非常に気になり、その時点で添島夫人の二の腕に「ぽろろろ~ん♪」という音色を鳴らしめる魅力を感じていた人物、すなはち童貞っぽいサラリーマンの田ノ浦こそが、この物語の主人公なのではないかと目算していたのですが、その田ノ浦が添島夫人と斉藤夫人の二の腕論争を検証するときに、ただ単にそれぞれの二の腕を前に出させたり上にあげさせる、という機械的な比較方法をとっていたことに、いかにも田ノ浦らしい若さを見たような気がしました。

 違うと思うんですよ……そこは2人に、吉本新喜劇の島木譲二師匠の持ちネタ「ごめりんこ」をしてもらうべきだったのではないのでしょうか。

 「ごめりんこ」というのは、片手の手のひらを上にくるっとまわしながら、軽く前につき出して「ごめりんこ♡ 」と発声するネタなのですが、この下に向いていた手のひらを上向きにする動作にともなって、ひじの外側から親指に向かって伸びる腕橈骨筋(わんとうこつきん)に隠されていた、無防備で繊細なひじの内側があらわになり、それと同時に、肩からひじにかけての上腕二頭筋(いわゆる力こぶの部分)と、そのかげにちらっと下側の上腕三頭筋が見える状態になります。
 これですよね……二の腕に関して議論するのならば、このさまざまな筋肉の解放され入り混じるマーブリングと、そこに豊潤につきみのる脂肪のグラデーションを監査するべきだったのです。そうすれば、この夜もまったく違った朝日を迎えていたのではないのでしょうか。

 そういう意味で田ノ浦くんは、最近の城山羊の会さん作品で岸井ゆきのさんが演じることの多かった「おとなの世界のまいご」というポジションを、まったく違ったアプローチからリアルに継承する青さを持ったキャラクターだったのではないのでしょうか。


 田ノ浦くんの、いかにも浅い欲望のアピールのために発せられたわざとらしい「ためいき」に始まり、死に瀕した人間の言葉にならない最期の深い「ためいき」によってしめくくられる『トロワグロ』。

 あくまでストイックで厳粛なルールにのっとって、しめやかに激しく繰り広げられた人間の物語に、おしみない感謝の念をささげて、きたるべき2015年の城山羊の会さんの新たな挑戦を待ち望みたいと思います。


 あ~、私もお酒のめるようになりたいわぁ~。
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『軍師官兵衛』  視聴メモ 第44回『落ちゆく巨星』

2014年12月03日 22時52分57秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第44回『落ちゆく巨星』(2014年11月2日 演出・鈴木航)


登場する有名人・武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

黒田 如水      …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

徳川 家康      …… 知力102、統率力65
 (演・寺尾聰)

黒田 長政      …… 知力77、統率力63
 (演・松坂桃李)

浅井 茶々姫     …… 知力16、統率力21
 (演・二階堂ふみ)

母里 太兵衛 友信  …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

後藤 又兵衛 基次  …… 知力14、統率力75
 (演・塚本高史)

石田 三成      …… 知力92、統率力60
 (演・田中圭)

井伊 直政      …… 知力69、統率力81
 (演・東幹久)

小西 行長      …… 知力72、統率力48
 (演・忍成修吾)

豊臣 秀次      …… 知力32、統率力35
 (演・中尾明慶)

増田 長盛      …… 知力85、統率力37
 (演・有薗芳記)

本多 忠勝      …… 知力66、統率力84
 (演・塩野谷正幸)

榊原 康政      …… 知力45、統率力78
 (演・中村育二)

福島 正則      …… 知力45、統率力83
 (演・石黒英雄)

小早川 秀秋     …… 知力21、統率力34
 豊臣秀吉の正室おねの兄・木下家定の五男。小早川隆景の養子となる。(演・浅利陽介)

毛利 輝元      …… 知力85、統率力80
 (演・三浦孝太)

宇喜多 秀家     …… 知力50、統率力61
 (演・武田航平)

長束 正家      …… 知力87、統率力13
 (演・佐久間哲)

小早川 隆景     …… 知力83、統率力77
 (演・鶴見辰吾)

豊臣 秀吉      …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)


ざっとの感想

○冒頭から思いっきり「逆心あり!」の嫌疑をかけられてしまった関白・豊臣秀次。実にかわいそうですが、ダーイシににらまれてしまったからには、全てはもう遅いのであった……秀次の失脚とともに、ついに『秀吉』では語られることのなかった「堕ちゆく巨星」、秀吉最晩年の末路の物語が幕を開ける! うをを~。

○いくら自分の身に危険が迫っていると言っても、武装して聚楽第に立て籠もっちゃったら、もうおしまいなんだよなぁ。秀次はまさに、ダーイシの挑発に乗って「挙兵の準備」ともとられかねない行動を実際に起こしてしまったわけで、もはやなんとも言い逃れのできない窮地に立ってしまったのでありました。
 ただし、どうやら史実では、秀次がこのくらいの一触即発の事態になるまで軍事的な緊張状態をつくったという事実はなかったらしく、奉行衆の詰問を受けるとただちに、伏見城の秀吉のもとに向かって釈明のチャンスを求めたそうです。実際の秀次はドラマほど愚かではなかったらしいんですね。
 ところが、迅速に恭順の意を示した秀次ではあったのですが、ついに秀吉と面会することは許されなかったのだそうで……どっちみち、助かる可能性はなかったということなのか! 哀れ、ただひたすらに、哀れ!!

○如水「他に道はございませぬ! 太閤殿下と秀次公は、叔父・甥のおん仲。ここで争っては、天下は乱世にあともどり……天下のために! 伏見へ行かれませ。それが、天下を治める関白殿下のお役目にございます!」

 いつものように迫力だけはある如水の説得に、「天下人たる関白の役目」というアイデンティティを見いだして正気を取り戻す秀次ではありましたが……太閤に詫びを入れるのが関白の仕事なのか!? よくよく考えてみれば、ここでなぜ秀次が如水をたたっ斬らずに素直に納得してくれたのかがまったく理解できない論法になってますよね。秀次くん、そこは雰囲気に呑まれちゃダメよ!
 まぁ、もしここで秀次が意地を通して挙兵したのだとしても、如水が言うほど乱世にあともどりするような大乱になったとは、思えないんですけどね……それこそ、織田信長と将軍・足利義昭公の戦闘程度の規模で終息していたんでしょうが。
 ただし、実際に剣を交えることこそなかったものの、結局、ここで秀次一族が粛清されたことが、豊臣ファミリーの結束力や政権内部での大名間のパワーバランスをのちのち崩壊させる要因になってしまったことは間違いがないわけで、遅かれ早かれ、如水の予言したとおりに乱世にあともどりすることは明らかだったんですね。ダメだこりゃ~。

○史上名高い、京・三条河原での秀次一族39名処刑の惨劇はセリフで語られるのみにとどまったのですが、ホントのところ、豊臣秀次という人物が秀吉に対してどういった感情をいだいていたのか? 政権の中枢にい続けることを望んでいたのか、それとも、のちのちは秀頼に秀吉亡きあとの天下を譲る気でいたのかどうか。そこらへんの本音がまったく語られないまま、トントン拍子で切腹までいってしまったのが、なんとももったいない気がしました。
 証言者によっては、名君にもなるし暴君にもなるし、人格豊かな教養人にもなれば狂気に満ちたサディストにもなる、実にミステリアスな秀次というキャラクターが、中尾明慶さんの名演はあったにしても、ついに「権力闘争の哀れな被害者」という一面から語られるのみにとどまってしまったのは、ちょっと残念でしたね。
 なんか、また中尾さんに秀次をやってもらって、『軍師官兵衛』とはまったく違うアプローチの、秀次事件が中心の歴史ドラマが映像化されないかしらね? 宇月原晴明の『太閤のグロッタ』とかね~。おもしろそうですね~。NHK じゃあ絶対にやれないでしょうね~。

○うわー出ました、豊臣政権末期名物、太閤失禁! これは危険です、秀吉の死も近いです。掃除機のコードで言ったら、もう黄色をとおりこして赤いしるしが見えちゃってます!
 でもさぁ、このとき(1595年)の秀吉って、なんだかんだいってもまだ数え年59歳なんですよ。そこらへんの年齢感覚が、現代人とはだいぶ違うんですよねぇ。現代人よりも「プラス10~20歳」って感じなんですかね。たぶん、やたらと若々しい印象の強い織田信長だって、50歳を目前にした晩年は、いろいろとジジイになりかけてたんじゃないかなぁ。秀吉だけヨボヨボなイメージなのはずるいですよね! それだけ、最期の最期まで全力疾走で生き抜いたってことよぉ。暗殺、ダメ、ゼッタイ!!

○前回からの一連の流れでは、ダーイシのいやがらせにより危うく死にかけたところを助けてくれた見返りとして、北政所おねから関白・秀次の後見人になってくれと頼まれた如水が、秀次失脚のあおりをくらってまたまた危うい立場になってしまい、そこを見透かした秀吉の提案によって、責任追及を不問に処す代わりに、播磨国2千石の小禄をもって秀吉の側近になるという処遇に如水が追い込まれる、というストーリーになっていますね。

 ただ、これは多分に今回の『軍師官兵衛』オリジナルの要素が多いらしく、史実の如水は責任を問われるほど秀次と近い距離にはいなかったらしく、秀次失脚事件とはほぼ無関係な立場におり、如水ほどの大名にとってはちと少なすぎる領地を持って秀吉に仕えていたという事実も、剃髪して隠居した身なのだから収入が簡素になるのは至極当然のことで、今さら奉行衆づれにバカにされるほど零落した処遇ではなかったらしいのです。だいいち、隠居したからといって豊前国の黒田家と関係が途絶したってわけでもないんですからね。
 つまり、如水が2千石の身におさまったのは秀次事件とはまるで関係のない、秀吉に対して他意のないことを示すための積極的かつ賢明な判断だったのであって、ダーイシがどうとか苦難の選択とかいうイメージをことさらに塗りたくるのはどうかと思うんですよね。
 なにも、そんなにダーイシを悪者に仕立てあげなくなっていいじゃないかと。事件の際に、ダーイシが秀次を弁護したと記録している史料だってあるそうじゃないですか。

 まぁ、この流れはこの流れで、物語としては自然でおもしろいからいいんですが、それにしても、この処遇を持って如水が奉行衆よりも格下になったと、増田長盛や福島正則があざ笑うのはいかにもやりすぎのような気はします。今さらあくせく出世競争する立場でもありませんしねぇ……みんな、如水をいじめすぎなんじゃないの!?

○おお、黒田家といえばこのエピソードと語られる、母里友信の「天下の名槍・日本号の呑み獲り」がついにきたー!!
 いやぁ、福島正則って、いつからこんなに品性下劣なキャラクターになっちゃったんだろうか……戦争と酒は、人を変えちゃうもんなんですねぇ!
 生来の超下戸で、酒といえば甘酒くらいしか呑めない私にとっては夢みたいなお話であるわけなんですが、あれ、なんで、お酒を呑むときに杯を「ふーっ!」って吹くんですかねぇ? よくわかんないけど、なんか憧れるゥ!

○長政といい熊之助といい、オレの息子はなんでこーも直情径行なやつばっかりなんだ……内心でため息をつく如水であった。
 そういえば、最近とんと見かけませんけど、弟の兵庫助利高さんは、一体どこで何をしてるんですかね? っていうか、他の弟の利則と直之なんか、少年時代にチラッと顔を出して以来、まるでいないみたいな無視っぷりになってるし!
 あーっ! そういえば、隆大介さんが演じていた如水の叔父・黒田休夢も、いつの間にか先週あたりに死んでる(1594年3月死去、享年70歳)!! いくらなんでも、隆さんをしてその扱いはないんでないのかい……臨終シーンを用意してもらえないどころか、セリフでさえもひとっことも言及されないなんて、やだー!

○何をしても、怒っても笑っても死臭がどこかからただよってきそうな老いが目立ってきた秀吉に対して、重臣を集めて今日も薬草コレクションに精を出す徳川家康55歳、いまだ健康なり! いよいよ、彼が動き出すときがやってきた、ということなのでしょうか。
 それにしても、徳川四天王が語るように「年よりも若く見える」家康なんですが、肌ツヤよし、声の張りよし、髪も黒々といった、人もうらやむヘルシーライフを謳歌してはいるものの、なぜか右目だけは67歳なんだよなぁ、やっぱり。
 あ、あれ? そういえば、前シーンの秀頼元服のテロップで「慶長元(1596)年十一月」って出てたってことは、今までまったく登場しなかった徳川四天王筆頭の酒井忠次さん、ついに1回も出てこないまんま、亡くなっちゃった(1596年10月死去、享年70歳)!? はなはだ残念ですが……まぁ、しょうがねっか。前途洋洋たる家康サイドはヤング&フレッシュを押していかなきゃいけませんからね。さぁ、みんなで東海道をジョギングだ☆

○如水「毛利との戦、まことに難儀いたした。されど、あのころは……あのころは、楽しゅうございましたな……」
 病床の小早川隆景のもとを訪れ、織田政権下での中国戦争と、備中高松城攻防戦からの中国大返しの思い出を語り合って、しみじみ涙する如水。そこに静かに流れる、感動的な BGM……
 でも、それを聞かされた隆景にしてみたら、

「なぁに言ってやがんだ、くそバカヤロー!! お前らのおかげで毛利家は商売あがったりになっちまったんだよ! AKB とつるんで口先三寸でオレと兄貴をだまくらかしやがって……おれたちがいちばん楽しかったのは、オヤジがまだ生きてたころの厳島合戦んとき(1555年)だ、おまえらといっしょんにすんじゃねー、このヒヨッコが!!」

 と、内心グツグツと湧き上がるものがあったのでしょうが……そこは大人ですもんね。如水といっしょににこやかに笑ってましたね。さすがは隠忍自重の名将・小早川隆景よ! そういう大人に、私もなりたい。

○養父・小早川隆景の看病という、しごくまっとうな立場でこの『軍師官兵衛』に初登場した、あの豊臣秀次に勝るとも劣らない戦国悲劇人・小早川秀秋!! この人が出てきたってことは、関ヶ原も近いということなのか……ちなみに、秀次は秀吉の近親者で、秀秋は秀吉の正室おねの近親者なので、同じ豊臣ファミリーでも、秀秋は秀吉・秀次ラインとはちょっと隔たった距離にいます。
 でも、今回登場した数秒間での言動を見るかぎりは、ちょっと武将らしからぬ線の細いところはあるものの、秀秋は秀次よりもよっぽどまともで知性もありそうな貴公子でしたよね。うん、この秀秋ならば、あの天下の名城・岡山城を改修した名君にふさわしい! 秀秋を演じている浅利陽介さん、肖像画の秀秋によく似てるよなぁ~! 似てるけど、頭よさそうなんだよなぁ。
 なるほどなるほど。おそらく『軍師官兵衛』は、最近とみに脚光を浴びている、「関ヶ原合戦で小早川秀秋ははじめっからダーイシと敵対していて、積極的な自己アピールのために家康に加担した」という説を採用すると見た!

 あそらくは数回先の放送でその火蓋が切って落とされるであろう、関ヶ原合戦の展開が、今からすっごく楽しみですね~。
 ……あれ? でも、そのとき主人公の如水は九州にいるんだから……え、もしかして、関ヶ原、まともに描写しなかったりして……いや、そこはなんとか、ちゃんと2画面放送で描ききってくださーい!!


結論、「第45回がとてもたのしみです。」

 若さゆえのあやまちか……黒田熊之助と母里吉太夫のアブナすぎる決死行によってしめくくられた今回でしたが、来週はいろいろと辛気臭いトピックばっかりのエピソードになっちゃうんだろうなぁ。やぁだなぁ~!

 いずれにせよ、次回は竹中秀吉、堂々の御最期! 役柄に込めた18年ごしの想いの積み重ねがどんな感じになるのか、とくと括目して見届けさせていただきましょう!! うわ~楽しみ。
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