長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

『軍師官兵衛』  視聴メモ 第5回『死闘の果て』

2014年02月04日 09時05分21秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第5回『死闘の果て』(2014年2月2日 演出・本木一博)


登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
 (演・谷原章介)

明智 光秀     …… 知力93、統率力95
 (演・春風亭小朝)

足利 義昭     …… 知力98、統率力86
 (演・吹越満)

曽我 太兵衛    …… 知力44、統率力80
 官兵衛の家臣、のちの母里(ぼり)友信(演・速水もこみち)

柴田 勝家     …… 知力51、統率力87
 (演・近藤芳正)

丹羽 長秀     …… 知力82、統率力73
 (演・勝野洋)

赤松 政秀      …… 知力48、統率力62
 (演・団時朗)

織田 信長     …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

瀧川 一益     …… 知力66、統率力78
 (演・川野太郎)

木下 小一郎    …… 知力83、統率力75
 (演・嘉島典俊)

佐久間 信盛    …… 知力57、統率力51
 (演・立川三貴)

細川 藤孝     …… 知力80、統率力71
 (演・長谷川公彦)

小寺 政職     …… 知力44、統率力49
 (演・片岡鶴太郎)

木下 藤吉郎    …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

小寺 職隆     …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

●だぁかぁら! 首が飛ぶ描写ができないんだったら、最初っから画面に映さない演出にしろって言ってんだろうがァア!!
 あれじゃあ完全に信長が討ち損じたようにしか見えねぇんだって、いくら「ブシャア」とか効果音入れたって! 首つながってんだから。
 みんなの前で首をはねそこなったヤツが大声で「即刻、首をはねる!」とかわめいたって、いったいどこの誰がビビるというのでしょうか。
 『信長 KING OF ZIPANGU 』(1992年)の首はねシーンは良かったのう……ちゃんと真正面から描ききってたし、斬られた人間も、京の二条御所だったかどこかを築城しているときにサボってナンパしていた人足だったから、信長がブチ切れて斬りつける動機もものすごく実利的だったしね。

●ぼろきれ同然の衣服だったとしても、「主君から拝領」っていうのは政治的にものすごく重要な行為だから、そこを「家臣が安く買う」で処理させちゃう官兵衛の方針は、けっこう異常ですよね。ほんとにそうしてたのかな……家臣間に格差からの競争意識を与えなきゃ、戦国だって現代だってやってらんないと思うんですけどね。なんか発想がゆとりなんだよなぁ……ま、いっか、しょこたん出てきたし。

○将軍義昭と信長との「能十三番論議」がしっかり描写されたのはうれしかったねぇ~。始まったばかりの義昭政権の政情不安をかんがみた信長の意見はしごくごもっともなのですが、始まったばかりだからこそ! 敵だらけの余裕のない状況の中で、あえて余裕をぶっこくべきだと決断した将軍の深謀遠慮も一理あると再認識しました。ここでせっかくの就任祝賀イベントを短縮したとかいう情報が全国に知れ渡ったら将軍がすたるってわけよ!! あ、もう充分すぎるほどにすたれてますかそうですか。
 当面の実益優先か、長期的なイメージ優先か。これが2人の対立の根本であるわけですが、私そうだいといたしましては、ここは絶対になんとしてでも能十三番を滞りなく挙行するべきだったのではないかと思えるんですね。なんせ、足利将軍が京で叙任されるのは、義昭の父である第12代征夷大将軍・義晴いらい実に半世紀(47年)ぶりのことだったんですからね! この大事な政治ページェントでなぜケチる!?
 「あぁ~、こいつわかってない。所詮は田舎大名だな。」
 こういう将軍の内心が伝わってくる吹越さんの絶妙な演技でした。
 だいたい、「無駄だがや!」と言うのならば、なぜ能鑑賞そのものを中止にしないで「十三番を五番に減らす」とかいう実に中途半端な折衷案を提示するんでしょうか。この時点の信長は、政治的度胸においてあの「半将軍」細川政元に数段劣る馬脚を露呈してしまっていたのです。これのどこが「革命児」?

 この第5回で、どうやら脚本は「質素倹約の素晴らしさ」を説きたかったらしいのですが、黒田家と足利将軍家では、どだい節約していいことと悪いことの価値基準がまったく違うのです。ここでの信長の、中央集権構造のいろはも知らない無知な口出しを美化するのは絶対に間違っている!!

○信長上洛の時期には木下藤吉郎は数え年32歳だったのですが、さすがの竹中さんも老けたねぇ~……でも、今回第5回の竹中重治説得シーンにして、やっと秀吉の「人たらし」っぽい個性が出てくるようになったと思います。それでもずいぶんと小ぎれいですけど。
 でもアレね、声がいいっていうのは武器ですね! 多少のシワはあっても若く見えちゃうもんなぁ、声と目力で。

○ちょっと聴いた? 小寺 VS 赤松の土器山(かわらけやま)合戦での隆大介さんの「馬ひけぇえーぃい!!」の一喝……ステキ♡
 完全に役不足(本来の意味のほう)なんだよなぁ。もったいないにも程があるキャスティング。

●そんな浅さの矢傷で古参の武士が死ぬかなぁ……なんかコントみたいな間抜けな最期でしたよ、塩見さん。死んだこと自体じゃなくて、その死に方がかわいそう。

○う~ん、これぞ「死亡フラグ」! 永井大さんとしょこたんとで死亡フラグ! どうにもこうにも特撮ドラマのかほりがただよう流れでしたね。同じ日曜日でも、朝じゃなくて夜の8時!

○いよいよ初登場した母里友信ですが、およそ和服の似合わない速水さんの異貌が、意外と「異常な武人」である友信のキャラクターに合っているのかも知れないから不思議なもんです。いいかもしんない、もこみち太兵衛! いかにもバカっぽい雰囲気がいいですね。
 余談ですけど、速水さんのにらみににらみまくった三白眼って、どことなく名悪役俳優・八名信夫さんに似てませんかね? 実にいい、まっすぐさだ!


結論、「第6回がとてもたのしみです。」

 いよいよ、秀吉に出会うまでの「第一部」での主要登場人物が出そろってきた、という感じになってきましたね。竜雷太さんと永井大さんの退場がいささか早すぎたような気もするのですが、ニューフェイスを迎えた次回以降に期待していきたいです。

 うちゆき姫としょこたんの、今後の出番はどうなるのか!? そこらへんに大いに注目していこう!
コメント
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