長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

『軍師官兵衛』  視聴メモ 第8回『秀吉という男』

2014年02月26日 14時17分37秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第8回『秀吉という男』(2014年2月23日 演出・田中健二)


登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
 (演・谷原章介)

明智 光秀     …… 知力93、統率力95
 (演・春風亭小朝)

母里 太兵衛 友信 …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

石田 佐吉 三成  …… 知力92、統率力60
 羽柴秀吉の小姓(演・田中圭)

柴田 勝家     …… 知力51、統率力87
 (演・近藤芳正)

丹羽 長秀     …… 知力82、統率力73
 (演・勝野洋)

織田 信長     …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

瀧川 一益     …… 知力66、統率力78
 (演・川野太郎)

佐久間 信盛    …… 知力57、統率力51
 (演・立川三貴)

吉川 元春     …… 知力58、統率力85
 (演・吉見一豊)

蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
 (演・ピエール瀧)

羽柴 小一郎 秀長 …… 知力83、統率力75
 (演・嘉島典俊)

毛利 輝元     …… 知力85、統率力80
 (演・三浦孝太)

小寺 政職     …… 知力44、統率力49
 (演・片岡鶴太郎)

小早川 隆景    …… 知力83、統率力77
 (演・鶴見辰吾)

羽柴 藤吉郎 秀吉 …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

小寺 職隆     …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

●ぜんぜん迫力のないプリティ勝家、イヤミなことしか言わないタッキー一益と丹羽長秀、ビックリするリアクションしかとれない明智のみっちゃんこん……今回も、信長家臣団は冒頭から知能指数&好感度が下がりまくりだぜぇ!!

○熱弁をふるう官兵衛をにらんだりハナをかんだりして、ためにためた末に出た信長の発言が、「うん、わしもそう思ってたとこなの。刀あげちゃう。」だけとは!! さすがは江口信長! ほんと、織田信長という人物の本質を突いておられる名演だ。「同時代の天才を集結させる、大いなる真空」。この周囲を注目させる魅力、そして空虚さ=バカっぽさ! 信長だねェ、どうにも。
 余談ですが、たぶん江口信長は、前回に裸になって相撲をやりすぎたか、お濃の方にうつされたかして風邪をひいたんでしょうねぇ。いかにも江口信長らしい!

○国宝刀「圧切(へしきり)長谷部」の官兵衛拝領エピソードが映像化された! そして、ご存じ竹中秀吉の入魂の「心配御無用」が、満を持してついに炸裂!! 官兵衛の織田家説得演説も含めて、なんとも気合いの入った初謁見シーンになりました。竹中節のスパークに思わず身をのけぞらせる近藤勝家のリアクションも、お約束だったね~。やっぱりかわいい勝家くん。のちの悲劇が今から惜しまれます。

○官兵衛の主君・小寺政職の優柔不断にもほどのあるスタンスが、いよいよドラマにからんできておもしろくなってまいりました。政職の、「体面を守るために滅んでどうする?」という、いかにも小者ながらも生命力にあふれた哲学が実にいい感じ。鶴太郎さんの演技もだんだんナチュラルになってきました。
 余談ですが、まさしく政職とは対極の生きざまを見せた『太平記』(1991年)における鶴太郎さんの北条高時は、気になったのでちょっと調べてみたら、本編に放送第22回まで登場していました。あら、思ったよりもけっこう長生きしてたんですね……今回の政職は、どのくらいまでお話に喰らいついてくれるかナ~?

●なぎなた VS ふつうの刀って、そりゃなぎたなが勝つに決まってるんじゃないっすか! なんてったって「長刀」なんですから。リーチがまるで違うわけですから。お光の方、ずるいぞ! やるなら木刀 VS 木刀でやった上で勝ってくれや。でも、ガキンチョとはいえ後藤基次が相手じゃあムリか……

○天衣無縫、酒好き、恐妻家、そして天才的人身掌握術。ついに竹中秀吉が本領発揮してきたという感じのエピソードのつるべ打ちでしたが、官兵衛といい正妻おねといい、今回から実に地味な顔つきで登場してきた石田佐吉といい、とにかく「人的環境にめぐまれた秀吉」というポイントが強調された、にぎやかな第8回になりました。いいね!

○しゅうと小寺職隆の意を受けて、小寺政職の正室お紺の方を説得するお光の方。このときの、中谷さん VS 高岡さんという画面がものすごい迫力! 別にお2人とも、そんなに好きな女優さんというわけでもないのですが、とにかくものすごいおばさんが一騎打ちしてるということだけは、よく伝わってきました。なんだかわかんないけど、こわいよう!!
 余談ですが、お紺の方から「なんらかの圧力を受けた」と思われる夫・政職は、またたく間に小寺家の意向を官兵衛よりの親織田家路線に切り替えました。お紺の方は、「何」を使って「どんな圧力」をダンナにかけたのであろうか……なんてったって高岡さんなんだから、それは絶対に「夜の説得工作」でしょ! エロい、エロいよ~!!

○酒の席でとはいえ、「母里友信 VS 蜂須賀正勝」という、戦国時代を代表する「筋肉キャラ」の頂上対決が実現! これに熱くならない『信長の野望』ファンなど、いない!!
 史実によれば、官兵衛が信長に謁見した天正三(1575)年の時点では、友信が20歳で正勝が50歳。父子ほどの年齢ハンデがあったわけなのよねぇ。そら友信が勝つわな。

○秀吉の「下積み時代の思い出の味」として登場したのは、「ミミズとムカデのつくだ煮」! きあ~。
 食う物に困っていた時期に食べていたそうなんですけど、なんで無難な山菜系じゃなくて、わざわざそういうのを捕まえようとするんだろうか……そいつら、簡単に捕まったり数が多いとかいうイメージはあんまりないんですけど。
 秀吉に勧められて躊躇しつつも、結局はしっかりと食べて笑ってさえいた官兵衛の度胸もなかなかのものです……これだったら、丸1年間拘禁されていても大丈夫だネ☆

○本気なのか冗談なのかがまったくわからない表情で「(有能な家臣を)くれ!」を連発する秀吉。カタブツな官兵衛にとってはホントに困る上司になりそうな予感が……こういう日常的なしぐさで底の知れない狂気をにじみ出させる竹中秀吉の晩年がどうなるのか、今から実に楽しみでなりません。
 こいうふうに「くれ!」を連発するキャラクターを、竹中さんは20年も前のコントビデオ『普通の人々』(1993年)のころから演じ続けているわけでして……本当にこのお方は、あきれ返るほどにしつこい!! そこがいい、のかなぁ?

○時は流れ、ついには官兵衛に「若気の至り」みたいなエピソードとして語られるようになってしまった初恋のひと・おたつ……別に官兵衛がひどいとか、そんな甘っちょろいことを言うつもりはないのですが、歳をとるって、そういうものなんでしょうねぇ。


結論、「第9回がとてもたのしみです。」

 ついこの前までは、まるで木偶人形のようにつまんない状況説明をパクパクしゃべるだけで天下人になりそうな気配さえ感じさせなかった秀吉が、ついに本格始動! やっぱり、俄然おもしろくなってきましたねぇ。ここ最近の推移の中では、ちょっとだけ視聴率も回復したようなのですが、それでも「16% 台」なんでしょ? 不当に低いなぁ~! もっと盛り上がっていきましょうよ。

 秀吉はもう大丈夫みたいなんですが、明智のみっちゃんこんはま~だまだ「家臣その1」のまんまなんですよねぇ。たのむよホント~、もう残り時間だって、そんなに多くはないんでしょうからね! さっさとブーストオンしてくだされ~。

 次回あたりから将軍・足利義昭が復帰しそうなフラグが立ちましたが……小早川辰吾もいい加減に、エヴァンゲリオンのゼーレみたいなテキトー演出から脱して動き出してほしいとこですね!
 あと、地味~に宇喜多直家の本格映像化にも大いに期待してたりして。

 片岡鶴太郎に陣内孝則ときたらも~、気になる徳川家康役は、やっぱり「高嶋政伸」かな!? ぐを~『太平記』きたぁああ。
 『秀吉』の最強兄弟が、『軍師官兵衛』でまさかの宿命対決!? そうなったら個人的には最高なんですけど、さ~てどうなりますやらね。

 今回に限ってミョ~にシュッとした黒装束を着ていた谷原章介さん、なんか杉田智和さんみたいだったな……

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