長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

沈黙の女帝 さとう珠緒

2010年08月21日 07時47分28秒 | すきなひとたち
 どうもこんばんは。そうだいです。皆さん、今日はどんな一日でしたか?
 今回はちょっと、「気になる」ということについてぼんやり考えてみたいと思います。
 「気になる」、とはどういう感情なのか? はっきりと「好き」なわけでもない、「嫌い」なわけでもない。ただとにかく、その人や物あるいは出来事の存在が気になってしまう。頭の中にあるグレーゾーンというか、まだ何かを判断しきれていない途中経過を報告しているみたいで、私はこの「気になる」という感情がとても気になります。皆さんはどうでしょう?
 私の場合、人との出会いでよく言えることなんですが、顔を合わせているうちにその人のことが気になって、その次の段階が好きになるのか嫌いになるのか、自分でもまったく予想がつかないことが多いです。また、その好き嫌いも、ちょっとしたささいな出来事や会話ですぐに変わってしまうんだから、人間と人間とのつきあいとは実におもしろいものです。「かわいさあまって憎さ百倍」とは、よく言ったもんだ!
 ここにお一方、私がずいぶん昔から気になって気になって仕方がない有名人がいます。
 数年前、あの「ぷん、ぷん!」発言で、当時のお茶の間の男女間にケニアとアラスカほどの温度差を提起した大芸能人・さとう珠緒さんです。
 いやもちろん、男で嫌いな人もいたでしょうし、女で好きな人もいたでしょう。でも、どちらにしろ、見る人の多くにこれだけの反応を起こさせる彼女のアクションは、見事なものでした。賛否両論を巻き起こすに足る存在感があったわけです。当時の世論の反応を思い出すと圧倒的に「否」が多かったように見えますが、これは目に見えた部分がそこだっただけで、お茶の間では黙っていながら実は「賛」だったという、隠れキリシタンのような層も少なくはなかったはずです。
 さとう珠緒さんのことを「大芸能人」と書きましたが、これは私が心からそう思っていることで、私はこのお方の職業・正体がまったくわかりません。大人気のグラビアアイドルでもあったし、1995年には戦隊もの特撮ドラマ『超力戦隊オーレンジャー』にレギュラー出演してブレイクもし、競馬への造詣も深く、バラエティ番組やTVドラマでも活躍して、最近は映画出演に比重を移して本も出版している彼女。こうまとめればなんとなくわかったような気がしてくるものなんですが、なんだか私はますます不安になってきます。「俺は、さとう珠緒さんのことをなに一つわかっちゃいない! どうすればいいんだ!」どうしなくてもいいんですが。
 私見ですが、さとう珠緒さんの写真映えのすばらしさは世にまれなるものがあると思います。
 1996年ごろのブレイク期に出版された写真集は見事なもので、グラビアアイドルとしての見た目の良さは当たり前として、ここからは写真家の方の才能もあっての話なんですが、一つ一つの表情やポーズにしっかりした説得力があり、一冊の本としても一本筋の通ったストーリーを作り出している魅力があります。また、たとえば写真集『L`amant』ではお得意の笑顔が一切封印されており、ちょっとした表情のかげりやほほえみに感情の全てをこめるといった、一つ上の段階を目指そうとするチャレンジ魂も持ち合わせています。2001年と2004年の二度にわたって出版された新潮社の『月刊 さとう珠緒』でも、その非凡さは衰えていませんでした。
 写真という媒体の中での彼女は、年齢相応の変化もまじえつつ、ますますミステリアスで「気になる」存在感を強くさせています。
 それだけに!! それだけに、私は、天がさとうさんに与えてしまったあの「声」を、深く深く恨んでしまうのです……
 特撮ヒロインの娘っ子ならば問題はなかったのかもしれませんが、あの高いんだか低いんだか判断しかねる「へにょ~ん」とした声は実にキビしい! いや、音質のことを言いたいのではなく、「あの美貌から繰り出される声が、それ~!?」という落胆の度合いが私には耐えられないんです。あのお姿と眼力をもってすれば、女優としての天下制覇も夢ではなかったのに……天は二物を与えず。残念! どなたか映画監督さん、彼女を一言もセリフのないヒロインにして一本映画を撮ってください! すごいお人なんだから! 笑い声もダメですよ!
 しかし、最近はTVに出られる機会もひかえ目にされておられるようで。私は、これから出るであろう、さとう珠緒さんの次の一手が気になってしかたありません。今度は一体、どんな表情を見せつけてくれるのか……
 姿を見ても気になる、見なくても気になる。現在のさとう珠緒さんは、まさに私にとって沈黙する女帝・サイレントエンプレスなのです。かっけぇ! スタンドの名前みたい。まぁ、沈黙してれば女帝、っていう意味もあるんですけど……

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