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長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

硬軟自在、融通無碍!! 大塚周夫ぬらりひょんの境地 ~ぬらりひょんサーガ第39回~

2021年08月04日 00時20分48秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
前回までのあらすじ≫
 およそ10年前の2011年に、誰に頼まれもしないのに始まり、30回以上の記事を経て勝手に終息した、「変幻自在の大妖怪ぬらりひょんの正体に迫る謎プロジェクト」、ぬらりひょんサーガ!! 地方のゆるキャラもびっくりの、瀬戸内海の波間にぷかぷか浮き沈みするだけの癒し妖怪だったはずの彼は、自身の飽くなき野望のなせる業か、はたまた時代の気まぐれな骰子の目が見せるうたかたの夢なのか、300年の日本闇文化史の荒波を乗り越える中で「ハゲた老人の姿をして人家に現れる」、「いつの間にか、いる」という特徴をしれっと身につけ、しまいには「日本妖怪の総大将」という称号すらうかがう超メジャーなセレブ妖怪になってしまった! つい200年前まで百鬼夜行のモブ妖怪だったじゃないの!? 映画『スカーフェイス』のアル=パチーノもビックリな成り上がりっぷり!!
 しかし、お爺ちゃんのくせに年甲斐もない(でも妖怪としては若手)爆走は依然としてとどまるところを知らず、10年も経てば、21世紀を舞台としたいろんな新活躍もぼちぼちたまってきた。
 ってなわけで、『ぬらりひょんサーガ』のアップデート、勝手にえっちらおっちら始めてまいりま~っす! さぁ、今度はいつ終わるのカナ☆


 いや~、周夫。なにはなくとも、周夫!!

 2010年代のおぬら様関連トピックのハイライトを、待望のアニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』(2018~20年)におけるガチ巨悪「大塚明夫ぬらりひょん」の爆誕とするのならば、そのディケイドの端緒を作ったはじまりの創造者こそは、アニメ版『ぬらりひょんの孫』(2010~11年 全2期)の「大塚周夫ぬらりひょん」だったというわけなのであります。いやそれ、ほんとの創造者じゃん! 実の父子!!

 アニメ版の原作にあたる、天下の『週刊少年ジャンプ』サマで連載されていた、青春妖怪ファンタジーホラーアクションマンガ『ぬらりひょんの孫』(作・椎橋寛 2008~13年 ただし最終エピソードの途中から掲載雑誌が変更)の内容に関するつれづれは、すでに我が『長岡京エイリアン』の過去企画でさんざんっぱら言い尽くしたのでもう触れません。今回は、あくまでもアニメ版のおぬら様の活躍に限定させていただきます。

 原作マンガの好評連載を受けて、いつもの人気ジャンプマンガの流れに乗ってアニメ化された『ぬらりひょんの孫』。2010年に第1期が、翌11年には第2期『千年魔京』がそれぞれ半年間全24話ずつ(総集編放送を除く)放送され、第1期では原作マンガのコミックス第1~6巻に相当する「牛鬼組編」と「四国八十八鬼夜行編」が、第2期では第7~16巻に相当する「京妖怪連合編」が映像化されました。
 言うまでもなく、原作マンガはアニメ放送終了後も連載がコミックス第25巻まで続くので、「京妖怪連合編」のあとの「百物語組編」(第16~21巻)と「安倍晴明最終決戦編」(第21~25巻)がいまだアニメ化されていないという状況なのですが……まぁ、それでもいいんじゃないかな!?

 いろいろ評判を見てみますと、このアニメ版『ぬらりひょんの孫』は、原作マンガのファンの方々にとっては少々不満な点もあったらしく、特に第1期のほうは、何やら数名いるヒロインの扱いのバランスが原作と違いすぎるとかなんとかで、散々な言われ方をしている一面もあるようです。

 でも……作中でいちばんのヒロインが、当時イケイケだったアイドル声優だろうが日本武道館をワンマンで埋められる歌手声優だろうがキュアアクアだろうが、ちかぬら様のご活躍だけしか眼中にない私にとっては、心底どうでもよろしい!! そういう観点からいくと、アニメ版『ぬらりひょんの孫』は、2期とも十二分に合格水準の上を行く出来となっていたのです。

 まず、アニメ版『ぬらりひょんの孫』は、当然ながら『ゲゲゲの鬼太郎』ではないのです。日本全国での本放送は BS局ですし、放送時間は日が替わるか替わらないかくらいの深夜なのですから、けっこう売れている人気声優さんが男女に限らずわんさと出演しているという異例の大盤振る舞いの中で、トドメとばかりにあの大御所・大塚周夫様が出ているんですよ!? ジャンプの威光とは、ここまでスゴイものなのかと!
 ただ、いくらなんでも結局は深夜アニメ。周夫ぬらりひょんの出番も「看板貸し」みたいな感じでかなり少ないんじゃなかろうかと悲観したわたくしは、念のためにアニメ版の DVDをぜ~んぶ観返してみて、具体的に周夫ぬらりひょん、その若き日を演じた遊佐浩二によるぬらりひょん、そしてぬらりひょんと人間とのハーフとなる奴良組2代目総大将・奴良鯉伴が何分何秒出演しているのかを、洗いざらい調べてみたわけなのです。ええ、正気じゃありませんが、なにか?

 その結果、前回の記事にあたる補足資料にある通り、大塚周夫によるぬらりひょんは第1・2期どちらでも約49分ずつ、計98分ものセリフと出番を残していたという事実が明らかとなったのです。
 これ、けっこう出てますよ! さすがに全話には出演していないのですが、原作マンガで描かれている活躍はほぼ全てアニメ化されていました。第1期では、名前の通りにぬらりくらりとした昼行燈な隠居爺さんでありながらも、四国八十八鬼夜行の刺客・悪風妖怪ムチを華麗に葬って以降は、四国の隠神刑部狸にサシで話をつけに行き、奴良組との抗争を穏便に終息させるという重要な役どころを。第2期では、自身の奴良組創立と息子の鯉伴の死にまつわる京の大妖怪・九尾狐との因縁の対決を孫に託……しきれずに自分も京に殴りこんでしまうやんちゃっぷりを発揮してくれています。喰っちゃってる! おじいちゃん、お孫さん喰っちゃってるよ!!

 『ぬらりひょんの孫』における奴良組初代総大将たる大妖怪ぬらりひょんは、実際の瀬戸内海の伝承妖怪ぬらりひょんよりもさらに大昔、室町時代後期にあたる16世紀初頭の生まれだそうで、戦国時代を終結に導いた太閤秀吉亡き後の豊臣政権を陰から牛耳っていた九尾狐と激突していた頃には、すでに自身に心酔する妖怪たちを率いて大規模な百鬼夜行を形成していたという、恐るべきカリスマ性の持ち主でした。大映の昭和妖怪映画3部作みたいな百鬼夜行のモブじゃないよ、正真正銘のリーダーです!!
 この経歴を見ても明らかなように、『ぬらりひょんの孫』におけるおぬら様は、外見こそ、過去20世紀までにほぼほぼ定着してきた和装に大きなハゲ頭のおじいちゃんというイメージを従順に踏襲しているものの、その内実は、それまでの歴代ぬらりひょんがたどり着けそうでなかなかたどり着けなかった、「ほんとの妖怪総大将」の位置に少なくとも400年はい続けている、しかもそこら辺のてきとうな妖怪をだまくらかして操っているのではなく、おのれの実に漢らしい人望(妖怪望)でとりまとめ、現代にいたるまでしっかり面倒も見ているという、完全オリジナルなニューエイジぬらりひょんだったのです。甲斐性 MAX!!

 これはすごい! 今までは「自称」総大将がほとんどだったからね……その、男女を問わず惚れこんでしまう包容力、気概、度胸!! もともと蛇骨婆しか頼れる妖怪のいなかった『墓場の鬼太郎』版ぬらりひょんと、そのアニメ化である槐柳二ぬらりひょんは当たり前のこととして、なんとか策を弄して日本妖怪を統べんと欲した千葉耕市ぬらりひょんも青野武ぬらりひょんも西村知道ぬらりひょんも、緒形拳ぬらりひょんでさえも到達しえなかった境地に立つ、大塚周夫ぬらりひょん!! 強いて挙げれば、輪入道部隊に一つ目部隊に狸部隊にカラス天狗飛行隊といった妖怪大軍団を率いて、あの仇敵ゲゲゲの鬼太郎とも一時休戦の熱い握手を交わし、異様に限定的な妖怪秘密兵器「ひとだま食い」を駆って地下帝国ムーの侵攻を見事撃退した、マンガ『鬼太郎国盗り物語』(1990~93年連載)における妖怪総大将ぬらりひょんに、そのイメージが最も近いでしょうか。あれは、規模からいっても、どんなに劣勢になってもまるで動じない度量の大きさから言っても、まさに押しも押されもせぬ妖怪総大将でしたよね。顔は例によって、なに考えてるんだかわかんない水木しげるチックなタレ目タイプでしたけど。

 大塚周夫さんといえば、何はなくとも妖怪好きにとって忘れるわけにはいかないキャリアとして、『ゲゲゲの鬼太郎』、いやさ世界マンガ史上にその名を残す偉大なるトリックスター・ねずみ男を3度にわたって演じた(アニメ第1・2期と『墓場鬼太郎』)というものがあります。その縁があってか、後年には息子の大塚明夫さんも、一度だけねずみ男を演じておられます(2017年公開の映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』にて)。
 ねずみ男を演じる大塚周夫さんの軽妙さ、自由度、おもしろおかしさといったらもう、周夫さんの声に合わせてアニメの絵を描いているんじゃないかというくらいの絶妙なフィット感があるわけなんですが、原作マンガにおけるねずみ男って、もうちょっと狡猾で計算高いというか、場合によっては鬼太郎の命も狙いかねない怖さがあるんですよね。そこをかなり大胆にアレンジして、現代の最新第6期にまで連綿と続く「どうしてもどこか憎めない情の持ち主」だとか、「間抜けだけど生き方に魅力のある鬼太郎終生の友」といったキャラクターにしたのは、ひとえに周夫さんの名演のたまものですよね。また、男女の声質のバランスをあえて逆にした、低音でぶつぶつつぶやく野沢雅子鬼太郎に対する、キーキー高音の周夫ねずみ男という対比、そして掛け合いの達者さが最高すぎる!

 さて、それをふまえて『ぬらりひょんの孫』での周夫ぬらりひょん(以下、ちかぬら)を観てみますと、ちかぬらはそれほど誇張されたおふざけも多くはなく、前半はあくまでもかわいい孫の行く末を心配しながら見守るご隠居を静かに演じ、後半に進むにつれて、かなり深みのある底知れないすごみを持った、妖怪シンジケートの総帥としての迫力を垣間見せ……たかと思うと、またぬらりくらりとお茶をすする、ちっちゃなお爺ちゃんに戻るという変幻自在、融通無碍な演技で、観る者を魅了してくれます。
 原作の都合上、老いたとはいえ大妖怪ぬらりひょんを脅かす存在がまずいないので、ちかぬらもまた、本気を出して闘うような場面はアニメ版の中にはなく、苦境に陥りそうになっても上手に逃げ切れてしまうので、全体的に落ち着いた演技が続きます。でも、ちかぬらの登場するシーンは、おふざけでも物語の核心にせまる緊迫の場面でも、グッと空気を引き締めるものがあるんですよね。「総大将は、何を語る……?」と、周囲の者たちの集中力を、敵味方関係なく引き寄せてしまう魔力があるのです。
 まさしくそれこそ、百鬼夜行の主・妖怪総大将の証なわけ! いや~、ちかぬらの力は偉大だ。稀代の名優・大塚周夫が演じる大妖怪ぬらりひょん、世に出てほんとに良かったよぉ。
 残念ながら、大塚周夫さんはアニメ版第2期『千年魔京』終了後の2015年1月に急逝されてしまうわけなのですが(享年85)、その死のつい半日前まで声の仕事をされていたという話からも分かるように、当時のぬらりひょんもきわめて明朗闊達に演じ切っておられていました。う~ん、人間つくづく、健康が第一!!
 だって、周夫さんがぬらりひょんを演じられた時のお歳「81~82歳」って、実写もアニメもひっくるめた歴代の映像作品で数々のぬらりひょんを演じられた役者さんがたの中でも、最高齢なんじゃない?
 話題がそこに及んだので、ちょっとそのへんの情報をまとめてみましょう。

≪特別ふろく 誰得!?歴代ぬらりひょん役者、演じた当時の年齢いちらん≫
初代・槐 柳二(アニメ第1期『ゲゲゲの鬼太郎』)……39歳(1968年)
※大映の実写特撮映画『妖怪百物語』『妖怪大戦争』『東海道お化け道中』(1968~69年)に登場するぬらりひょんは演者不明
2代目・夏樹 陽子(実写『月曜ドラマランド』)……32歳(1985年)
3代目・千葉 耕市(アニメ第3期『ゲゲゲの鬼太郎』第4話のみ)……54歳(1985年)
4代目・青野 武(アニメ第3期『ゲゲゲの鬼太郎』とその劇場版作品)……49~51歳(1985~88年)
5代目・汐路 章(実写オリジナルビデオ)……59歳(1987年)
6代目・千田 義正(実写『忍者戦隊カクレンジャー』)……25歳(1994年)
7代目・西村 知道(アニメ第4期『ゲゲゲの鬼太郎』)……50~51歳(1996~98年)
8代目・滝口 順平(ゲーム『異聞妖怪奇譚』)……72歳(2003年)
9代目・忌野 清志郎(実写映画『妖怪大戦争』)……54歳(2005年)
第二次・青野 武(アニメ第5期『ゲゲゲの鬼太郎』とその劇場版作品)……70~72歳(2007~09年)
10代目・緒形 拳(実写映画『千年呪い歌』)……70歳(2008年)
11代目・大塚 周夫(アニメ『ぬらりひょんの孫』1・2期)……81~82歳(2010~11年)
12代目・遊佐 浩二(アニメ『ぬらりひょんの孫』1・2期)……41~42歳(2010~11年)
13代目・子安 武人(アニメ『妖怪ウォッチ』シリーズ)……48歳~(2015年~)
14代目・津嘉山 正種(アニメ映画『GANTZ:O』)……72歳(2016年)
15代目・斎藤 工(実写アニメ混成映画『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』実写パート)……35歳(2016年)
16代目・龍田 直樹(アニメ『鬼灯の冷徹』第2期)……67歳(2018年)
17代目・大塚 明夫(アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』)……59~60歳(2019~20年)
18代目・大倉 孝二(実写ドラマ『妖怪シェアハウス』)……46歳(2020年)
19代目・大森 南朋(実写映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』)……49歳(2021年)

 なんだ、この無意味すぎる情報は……もうすぐ20人!!
 こう見てみますと、最年長どころか、80代でぬらりひょんを演じているのは周夫さんただおひとりなんですね!! やっぱり偉大だわ。

 だとするのならば、やっぱり、ちかぬらに壮年期の青野武ぬらりひょんのような、血管がブチ切れかねないアンビシャスな演技をお願いするわけにはまいりません。静かにスゴみを発揮する、あのたたずまいで正解だったのだ。

 ただ、全盛期を過ぎて隠居したちかぬらの背中には、自分の命や、数百年かけて築きあげたみずからの百鬼夜行までをも投げ出すような激闘にはもはや加わることができない、一抹の寂しさのようなものがにじみ出ていたように感じました。もう物語の主人公にはなれない、老いたヒーローのリアルな感慨があらわれていたんですよね。その分、自分を慕ってくれる家族や手下は山のようにいるわけなのですが、海千山千の難敵との闘いの中に生を見いだしてきた乱世の覇者・ぬらりひょん。平和な老後では満たされない何かを、ふと心の中に感じてしまう瞬間も、あったのではないのでしょうか。


 そう。ぬらりひょんには、やはり「あいつ」が必要なのだ……


 思い起こせば、ちかぬらの住まう奴良邸には、百鬼夜行のうちのほんの一部ながらも、有象無象の妖怪たちが所狭しとうじゃうじゃ寄生していたのですが……

1、下駄を履いてカラコロ歩く妖怪は、どこにもいない。みんな総大将にならって、草履かわらじ履き。側近のカラス天狗だけ、天狗の頭領なんで一本歯の下駄を履いてたけど、下駄の音だけは絶対に鳴らさないように基本、自前の翼でぱたぱた飛んでいた……
2、奴良組には前髪で片目が隠れている妖怪が少なくとも2匹いたのだが(牛鬼と毛倡妓)、そのどちらも、右目を隠すスタイルをかたくなに守り抜いている……
3、黄色と黒のボーダーの服を着た妖怪は1匹もいない。

 やはり、総大将は恐れているのだ……自分の築きあげた王国が、下駄をカラコロ鳴らして歩き、前髪で左目を隠し、黄色と黒のボーダーのちゃんちゃんこを着たあの少年の手にかかった瞬間、砂上の楼閣のようにいとも簡単に崩壊してしまうことを。彼の魔手にかかってしまえば、いかな天下のジャンプマンガの主人公である最愛の孫といえども、命の保証すら、はなはだ怪しい!! だってアイツ、紙みたいにペラッペラに押しつぶされても、ドロドロに完全溶解しても、かまぼこになっても死なないんだぜ!? しまいにゃ地獄の閻魔大王にさえコネがあるという……はーい、そんなんムリムリ!!

 あるいは、総大将は、いつか来る「その日」にそなえて、安倍晴明以上に勝てる気がしないあの少年が来るその日に備えて、静かにお茶をすすっていたのかも知れないのだ……

 結局、なんとも幸せなことに『ぬらりひょんの孫』の世界に彼がやって来ることはついに無かったわけなのですが(当たり前です)、老獪なちかぬらの予感は正しかった。2010年代にも、やはりあの少年は帰って来た!
 そして、それを迎えうったのは、ちかぬらの息子・奴良鯉伴……じゃなくて、ホントの息子の大塚明夫ぬらりひょん!! あきぬら、あきぬら!!

 さぁ~、お膳立ては全部そろいました!! 偉大なるちかぬらの後を継ぐ明夫ぬらりひょん。その戦い方や、いかに!?
 といったていの、かなり強引な引っ張り方で、ぬらりひょんサーガは次回に続くのでありましたァ~ん。

 ……周夫さんの系譜を継ぐ明夫ぬらりひょんの活躍もすばらしかったけど、私個人としては、アメコミ『バットマン』シリーズのジョーカー声優つながりで、青野武ぬらりひょんの系譜を継ぐはずだった藤原啓治ぬらりひょんも、観たかったな……やっぱり人間、健康が第一よね! ただただ涙、涙!!
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硬軟自在、融通無碍!! 大塚周夫ぬらりひょんの境地 ~ぬらりひょんサーガ補足資料~

2021年08月01日 13時50分43秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
アニメ版『ぬらりひょんの孫』について
 ※そのパイロット版的作品として、ドラマCD版(2009年12月リリース)、ヴォイスコミック版(2009年12月放送 全4回 テレビ東京『サキよみジャンBANG!』内コーナーにて)が、のちのアニメ版とほぼ同じキャスティングで展開されていた。

おもなスタッフ(年齢は放送当時のもの)
『ぬらりひょんの孫』(第1期)……2010年7~12月に TOKYO MX、BS11ほかで放送、全26話(うち総集編2話)
監督     …… 西村 純二(54歳 『風人物語』など)
シリーズ構成 …… 高橋 ナツコ(リメイク版『ヤッターマン』など)
キャラクターデザイン・総作画監督(『千年魔京』も)…… 岡 真里子(『地獄少女』シリーズなど)
妖怪デザイン・絵コンテ(『千年魔京』も)…… 田頭 しのぶ(『少年陰陽師』など)
音楽     …… 田中 公平(56歳 『ONE PIECE』など)
音響監督(『千年魔京』も)…… 郷田 ほづみ(52歳)
アニメーション制作(『千年魔京』も)…… スタジオディーン(『らんま1/2』など)

『ぬらりひょんの孫 千年魔京』(第2期)……2011年7~12月に TOKYO MX、BS11ほかで放送、全26話(うち総集編2話)
監督     …… 福田 道生(47歳 『ヒャッコ』など)
シリーズ構成 …… 子安 秀明(33歳 『アキカン!』など)
音楽     …… 田中 公平(57歳)、サワグチ カズヒコ(39歳)、井内 啓二(35歳)

おもなキャスティング(年齢は放送当時のもの)
奴良(ぬら)リクオ …… 福山 潤(31歳)
幼少期のリクオ   …… 喜多村 英梨(22歳)
 本作の主人公。中学1年生の13歳の少年。大妖怪ぬらりひょんの血を4分の1引く孫で、妖怪と人間のクォーター(4分の1妖怪)。覚醒時は妖怪の血によって姿形や性格がガラリと変わる。
ぬらりひょん     …… 大塚 周夫(81歳 2015年没)
青年期のぬらりひょん …… 遊佐 浩二(42歳)
 奴良組初代総大将。リクオの祖父で、妖怪の主。二代目となった息子・鯉伴が早逝したため、隠居の身でありながら総大将代理を務めていた。
 普段は飄々とした好々爺だが、昔は悪行の限りを尽くし「闇世界の主」と言われていた。室町時代後期の生まれ。年齢は500歳前後で、400年前に羽衣狐に生き肝を抉り取られたことにより、寿命を大幅に減らされている。また、羽衣狐によって「子々孫々に渡り、妖怪との間には子をなせない」呪いをかけられている。当初から三代目を継ぐのはリクオであると強く信じ、周囲から反対されてもその意思は揺るがなかった。
 普段は自由気ままに振る舞っているが、いざとなれば周りの助言にも耳を貸さず決定を下す信念の持ち主。常識に囚われない自由な立ち振る舞いから多くの妖怪を惹きつけ、全国各地の妖怪達を自身の百鬼夜行としてまとめあげ、わずか百年で巨大な勢力にまで成長させたカリスマ。現在でもその実力は衰えていない。
氷麗(つらら)…… 堀江 由衣(33歳 母親の雪麗も兼任)
 奴良組に所属する雪女。リクオの側近で、本作のヒロインのひとり。長い黒髪に金色で多重円状の瞳を持ち、白い着物を着た少女。
青田坊(あおたぼう)…… 安元 洋貴(33歳)
 リクオの側近の一人。鉄紺色の僧衣を纏った破戒僧。愛称は「青」。屈強な肉体と妖怪を一撃で殴り殺す怪力の持ち主で、奴良組の主力。「奴良組の突撃隊長」を自称し、戦いでは先陣を切ることが多い。
黒田坊(くろたぼう)…… 鳥海 浩輔(37歳)
 リクオの側近の一人。黒い法衣に袈裟を纏い、笠をかぶった破戒僧。愛称は「黒」。青田坊とは仲が良く、出入りの際には常に勝負を競っている「もう一人の突撃隊長」。
首無(くびなし)…… 櫻井 孝宏(36歳)
 リクオの側近の一人。「常州の弦殺師」の異名を持つ二枚目の青年。妖怪としては抜け首にあたり、頭部が胴体から離れ宙に浮いている。
毛倡妓(けじょうろう)…… かかず ゆみ(37歳)
 リクオの百鬼夜行の一員。ウェーブがかかった長髪の女郎の妖怪。奴良家の家事を担っているアネゴ肌な巨乳美女。
河童 …… 矢部 雅史(40歳)
 リクオの百鬼夜行の一員。忍装束を着て、頭の上に巨大な皿をかぶっている。
鴉天狗(からすてんぐ)…… 間島 淳司(32歳)
 奴良家お目付役。「高尾山天狗党」の党首。愛称は「カラス」。非常に小さな身体に、つまようじほどに短い錫杖を持っている。リクオの世話係たちのまとめ役。
黒羽丸(くろうまる)…… 下野 紘(30歳)
 鴉天狗の子供「三羽鴉」の長男。人間に変化した姿は黒髪の青年。父親や弟妹とは違って普段から甲冑を着ている。
トサカ丸 …… 入野 自由(22歳)
 三羽鴉の次男。モヒカン刈り頭が特徴。人間に変化した姿はモヒカン頭の青年。
ささ美 …… 小清水 亜美(24歳)
 三羽鴉の長女。人間に変化した姿はメガネを掛けた黒髪の女性。
木魚達磨(もくぎょだるま)…… 辻 親八(53歳)
 奴良組系「達磨会」の会長。奴良組の相談役で、本家に住み込んでいる。400年前から奴良組に属していた古参。
牛鬼(ぎゅうき)…… 中田 譲治(56歳)
 奴良組系「牛鬼組」の組長。物静かで慎重に物事を考える性格。幻術を用いた戦いを得意とし、剣術も極めて高い実力を誇る。平安時代中期の生まれ。
牛頭丸(ごずまる)…… 吉野 裕行(36歳)
 牛鬼組の若頭。まげを結い左目を前髪で隠した少年。幼い頃から馬頭丸と共に牛鬼に仕え、牛鬼からの信頼が最も厚い部下である。
馬頭丸(めずまる)…… 保志 総一朗(38歳)
 牛鬼組の若頭補佐。いつも馬の頭蓋骨を頭にかぶっている少年。
鴆(ぜん)…… 杉田 智和(29歳)
 奴良組系「薬師一派」の組長。猛毒の羽を持つ鳥の妖怪。普段は青年の姿をしている。
狒々(ひひ)…… 辻谷 耕史(48歳 2018年没)
 奴良組系「関東大猿会」の会長。振分け髪に小袖と袴を纏い、顔のサイズに合わない小面の能面をつけた大猿の妖怪。400年前から奴良組に属していた古参。
猩影(しょうえい)…… 星野 貴紀(30歳)
 狒々の息子で、関東大猿会の二代目会長。年齢はリクオより少し年上の若い妖怪。
一ツ目入道 …… 松山 鷹志(50歳)
 奴良組系「独眼鬼組」の組長。ちょんまげ頭をした一つ目の大男の妖怪。400年前から奴良組に属していた古参。
旧鼠(きゅうそ)…… 子安 武人(43歳)
 奴良組系「旧鼠組」の組長。浮世絵町の歓楽街で暗躍するネズミ妖怪。「星矢」という源氏名でホストクラブのナンバーワンとして振舞う。
隠神刑部狸・玉章(いぬがみぎょうぶだぬき・たまずき)…… 石田 彰(42歳)
 四国八十八鬼夜行の現在の組長。隠神刑部狸の88番目の嫁の8人目の息子にして、彼の神通力を最も強く受け継いだ妖怪。普段は高校生ぐらいの少年の外見をしている。
隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶだぬき)…… 森 功至(65歳)
 八百八狸の長で、四国三大狸妖怪の一人。四国八十八鬼夜行を築いた大親分だが、現在は隠居中。ぬらりひょんとは旧知の仲。
犬神 …… 岡本 信彦(23歳)
 四国八十八鬼夜行幹部「七人同行」のひとり。土佐弁を話す犬妖怪。平安時代に犬神の呪いを行って失敗し、犬神憑きとなった術者を先祖に持つ。
袖モギ様 …… チョー(52歳)
 四国八十八鬼夜行幹部「七人同行」のひとり。小柄な地蔵の姿をした妖怪。
花開院 ゆら …… 前田 愛(35歳)
 陰陽師・花開院本家の少女。本作のヒロインのひとり。
家長 カナ …… 平野 綾(22歳)
 リクオの幼稚園からの幼馴染。本作のヒロインのひとり、なんだけど……

『千年魔京』から登場
羽衣狐(はごろもぎつね)…… 能登 麻美子(人間体 31歳)/ 根谷美智子(本体 45歳)
 京妖怪連合を統べる狐の大妖怪。平安時代中期の生まれ。通称「信田の狐」。9本の尾を持つ九尾の狐。陰陽師・花開院家の宿敵であると同時に、奴良組にとってはリクオの父親である鯉伴を殺した仇敵。
鬼童丸(きどうまる)…… 黒田 崇矢(46歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合の幹部妖怪で、千年前から羽衣狐母子に仕えていた。強面の中年男性の姿をした鬼の頭領。酒呑童子の息子で、人間の女との間に生まれた半妖。
茨木童子(いばらきどうじ)…… 津田 健次郎(40歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合の幹部妖怪で、千年前から羽衣狐母子に仕えていた。顔の左半分が卒塔婆で隠れている、鋭い眼をした鬼の青年。羽衣狐に従うまでは「鬼の大将」酒呑童子の腹心だった。
しょうけら …… 斎賀 みつき(38歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合の幹部妖怪で、康申の日に天に伺いを立てて人を断罪する虫の妖怪。普段は十字架のネックレスを身に付けた青年の姿をしている。
狂骨(娘)…… 日笠 陽子(26歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合の幹部妖怪。不気味な瞳を持つ幼い少女の妖怪。主君である羽衣狐を「お姉様」と呼び慕っている。
土蜘蛛(つちぐも)…… 小杉 十郎太(53歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合の幹部妖怪。将来復活する安倍晴明と戦うことのみを目的として、羽衣狐に対する忠誠心も持たずに手を貸している。
がしゃどくろ …… 楠 大典(44歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合幹部の、巨大な骸骨の妖怪。第四の封印「西方願寺」に封印されていた。
鏖地蔵(みなごろしじぞう)…… 茶風林(49歳)
 羽衣狐ひきいる京妖怪連合の参謀として活動するが、実は……
鞍馬山の大天狗 …… 宝亀 克寿(64歳)
 かつて約400年前に京妖怪連合の幹部だった、鞍馬山に住む天狗。牛鬼とは旧知の仲。現在は羽衣狐の配下ではない。
赤河童(あかがっぱ)…… 宮内 敦士(42歳)
 東北地方の妖怪を統率する、奥州遠野一家の総大将で、巨大な顔の河童。ぬらりひょんとは古い付き合い。
かまいたちのイタク …… 岸尾 だいすけ(37歳)
 奥州遠野一家の妖怪。バンダナを頭に巻いた青年。昼は小さいイタチの姿になってしまうが、こちらが本来の姿らしい。
天邪鬼の淡島(あわしま)…… 柚木 涼香(37歳)
 奥州遠野一家の妖怪。さばさばした性格の好青年。鬼神の父と天女の母を持ち、昼は男、夜は女になる。
珱姫(ようひめ)…… 桑島 法子(35歳)
 ぬらりひょんの妻で、鯉伴の母、リクオの祖母。400年前の京の公家の娘で、京都一と謳われた程の絶世の美女。あらゆる難病を瞬く間に治す不思議な力を持っていた。
奴良 鯉伴(りはん)…… 藤原 啓治(46歳 2020年没)
 奴良組二代目総大将。ぬらりひょんと珱姫の息子で、リクオの父親。半妖。江戸時代初期の生まれで、現在は故人。
花開院 秀元 …… 緑川 光(43歳)
 花開院家十三代目当主。約400年前の九尾の狐封印に貢献した故人だが、子孫に式神として召喚される。霊力が高いため、ほぼ生身の姿で行動できる。
花開院 竜二 …… 小西 克幸(38歳)
 花開院本家の陰陽師で、ゆらの兄。高校3年生。
安倍 晴明 …… 小山 力也(47歳)
 ご存知、日本一の陰陽師! 本作では、九尾の狐こと羽衣狐のバカ息子。


≪徹底ストーキング!!周夫ぬらりひょん、全出演時間、全行動≫
第1期
第1話 …… 出演3シーン計2分30秒、セリフ6言(牛鬼との会話、リクオとの会話、奴良組幹部会議)+次回予告(リクオと)
第2話 …… 出演4シーン計1分45秒、セリフ9言(鴆との会話、リクオとの会話2回、ひとり朝食)
第3話 …… 出演1シーン40秒、セリフ4言(ゆら達との会話)
第4話 …… 出演1シーン3分20秒、セリフ4言(リクオの覚醒に立ち会う)
第5話 …… 出演4シーン計2分40秒、セリフ11言(奴良組古参幹部との会話、鴉天狗への指示、鴉天狗への示唆、息子の嫁・若菜との会話)
第6話 …… 出演シーンなし!
第7話 …… 出演4シーン計2分05秒、セリフ5言(鴉天狗の報告を聞く、鴆との会話、リクオを案じる、若菜に灸をすえてもらう)
第8話 …… 出演シーンなし、ただし牛鬼が語る室町後期~戦国時代の奴良組との対決の回想で、若き日の総大将として遊佐浩二ぬらりひょんが登場(5分25秒、セリフ5言)
第9話 …… 出演2シーン計7分15秒、セリフ12言(リクオとの会話、奴良組幹部総会)、前話に引き続き牛鬼の回想で遊佐ぬらりひょん登場(25秒、セリフ1言)
第10話 …… 出演2シーン計30秒、セリフ3言(帰宅、若菜との会話)
第11話 …… 出演6シーン計10分20秒、セリフ38言(狒々との会話、鴉天狗との会話、納豆小僧との会話、駄菓子屋、ゆらとの会話、ムチに遭遇、ゆらの式神を見る)
第12話 …… 出演1シーン9分30秒、セリフ26言(秘技「真・明鏡止水」でムチを一蹴、四国行きを決める)
第13話 …… 出演シーンなし!!
第14話 …… 出演1シーン55秒、セリフ4言(四国に到着)
第15話 …… 出演1シーン3秒、セリフなし!(四国の温泉につかる)
第16話 …… 出演1シーン2分45秒、セリフ14言(愛媛県・山口霊神堂での隠神刑部狸との再会)
第17話 …… 出演シーンなしィ!
第18話 …… 出演1シーン1分30秒、セリフ8言(隠神刑部狸との会話)
第19話 …… 出演シーンなしィイ(ただしオープニングで前話出演シーンのダイジェストはあり)
第20話 …… 出演2シーン計1分40秒、セリフ8言(玉章が妖刀「魔王の小槌」を持っていることを知る、リクオの回想)
第21話 …… 出演5シーン計4分45秒、セリフ7言(タマズサとタマズキ、魔王の小槌の由来、隠神刑部狸と寝台特急で東京へ向かう)
第22話 …… 出演シーンなし~
第23話 …… 出演3シーン計1分10秒、セリフ1言(隠神刑部狸と寝台特急で東京へ向かう、縁側でキセルをのむ姿のイメージ)
第24話最終回 …… 出演4シーン計6分35秒、セリフ8言(東京に到着、リクオの玉章へのとどめを止める、隠神刑部狸と玉章の帰国をリクオに伝える、奴良組手打ちの祝宴)
トータル …… 全出演42シーン総計49分58秒(24話中18話に出演)、セリフ総数168言
ちなみに遊佐ぬらりひょんは …… 全出演2シーン総計5分50秒(24話中2話に出演)、セリフ総数6言

第2期『千年魔京』
第1話 …… 出演4シーン計8分30秒、セリフ23言(リクオとの会話、奴良組幹部会議、こたつで茶を飲む)
      ※リクオの父・奴良鯉伴(演・藤原啓治)の出演1シーン1分10秒、セリフ1言(鯉伴の死)
第2話 …… 出演シーンなし!
第3話 …… 出演1シーン30秒、セリフ3言(牛鬼との会話)
      ※400年前の総大将として遊佐浩二ぬらりひょんが登場(2分25秒、セリフ2言)
第4話 …… 出演シーンなし、ただし400年前の羽衣狐との因縁の回想で、遊佐浩二ぬらりひょんが引き続き活躍(4シーン計11分50秒、セリフ51言)
第5話 …… 出演シーンなし、ただし400年前の羽衣狐との対決の回想で、遊佐ぬらりひょんが引き続き活躍(4シーン計18分00秒、セリフ41言)
第6話 …… 出演2シーン計3分55秒、セリフ23言(リクオを遠野へ送る、リクオの回想)
第7話 …… 出演1シーン45秒、セリフ3言(リクオの回想)
第8話 …… 出演シーンなし、ただし奥州遠野一家総大将・赤河童の回想で遊佐ぬらりひょんが登場(5秒、セリフ1言)+次回予告でセリフ1言
第9話 …… 出演1シーン2分25秒、セリフ10言(リクオを京都へ送る)
第10話 …… 出演シーンなし!!
第11話 …… 出演シーンなし、ただし首無の回想で奴良鯉伴が登場(1分20秒、セリフ6言)
第12話 …… 出演1シーン1分35秒、セリフ4言(木魚達磨、鴉天狗との会話)
第13話 …… 出演1シーン3秒、セリフ1言(リクオの回想)
第14話 …… 出演1シーン20秒、セリフ2言(鴉天狗との会話)
      ※リクオの父・奴良鯉伴の出演1シーン1分00秒、セリフ2言(リクオの回想)
第15話 …… 出演シーンなしィ!
第16話 …… 出演シーンなし、ただし首無の回想で奴良鯉伴が登場(1分50秒、セリフ5言)
第17話 …… 出演シーンなし、ただし牛鬼の回想で奴良鯉伴が登場(25秒、セリフ1言)
第18話 …… 出演シーンなしィイ
第19話 …… 出演5シーン計7分25秒、セリフ23言(羽衣狐と対決、京妖怪軍団幹部の追撃を逃れて弐條城本丸天守閣から脱出する)
      ※羽衣狐の見た幻影として遊佐ぬらりひょんが登場(1分00秒、セリフ4言)
      ※リクオの父・奴良鯉伴の出演1シーン15秒、セリフ1言(リクオの回想)
第20話 …… 出演シーンなし~
第21話 …… 出演1シーン30秒、セリフ2言(弐條城一ノ堀での奴良組妖怪との会話)+次回予告でセリフ1言
第22話 …… 出演1シーン30秒、セリフ3言(弐條城本丸での奴良組幹部との会話)
第23話 …… 出演5シーン計7分30秒、セリフ13言(息子・鯉伴と山吹乙女の回想、弐條城天守閣での安倍晴明との会話)
      ※回想シーンで遊佐ぬらりひょんが登場(30秒、セリフ3言)
      ※リクオの父・奴良鯉伴の出演3シーン計5分35秒、セリフ11言(ぬらりひょん、山吹乙女の回想)
第24話最終回 …… 出演3シーン計14分30秒、セリフ15言(安倍晴明との決戦、花開院秀元との会話、リクオの奴良組三代目襲名式)
      ※リクオの見た夢の中で遊佐ぬらりひょんが登場(4分20秒、セリフ15言)
      ※リクオの父・奴良鯉伴の出演2シーン計4分40秒、セリフ20言(山吹乙女の回想、リクオの夢の中)
トータル …… 全出演27シーン総計48分28秒(24話中13話に出演)、セリフ総数125言
ちなみに遊佐ぬらりひょんは …… 全出演13シーン総計38分10秒(24話中7話に出演)、セリフ総数117言
ちなみにちなみに藤原鯉伴は …… 全出演11シーン総計16分15秒(24話中8話に出演)、セリフ総数47言

トータルのトータル!! アニメ版通算出演時間&セリフ数
周夫ぬらりひょん …… 全出演69シーン総計98分26秒(48話中31話に出演)、セリフ総数293言
遊佐ぬらりひょん …… 全出演15シーン総計44分00秒(48話中9話に出演)、セリフ総数123言
藤原鯉伴     …… 全出演11シーン総計16分15秒(『千年魔京』のみ)、セリフ総数47言


 2021年の夏まっさかりに、何をやっとるんだ、私は……これぞ、愛!!
 本題は、まったじっかい~。
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あれから10年……時は来たれり!!ぬらっと再始動 ~ぬらりひょんサーガ 第38回~

2021年07月25日 13時42分26秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
 いや~、今日もあっちいっすね! みなさま、酷暑にもめげず、お元気でやってますか? そうだいでございます~。
 東京オリンピック、始まりましたね! 始まってしまいましたね……無論のこと、実際に世界レベルの真剣勝負が繰り広げられれば盛り上がることは確実なのでしょうが、それにまぎれて、そこにいたるまでの苦~い教訓の数々を忘れては絶対にいけないと思います。だいたい感染者数だって落ち着いてないんだし、いくら開放的についついなりがちな真夏だからといって、ゆるんじゃいかんものはいかんと! 外に出たって汗かくばっかりなんだもんね、おうちの中で応援しながら、ゆったりと過ごす夏にしましょうかね。

 外出といっても、映画もなんか、是非とも観たいなぁ~ってのが最近なくてねぇ。『ゴジラ VS コング』も観なきゃいかんとは思っているんですが、私ど~も、あのゴジラが感情豊かになってるノリが好きじゃないんですよ。ほんと、マンガチックに「ワシが地球を守らな!」みたいな義務感に燃えているアツい怪獣王ってのが、なんかね……もちろん、それもれっきとしたゴジラの伝統的な「顔」のひとつなのはよくわかるのですが、『ゴジラの逆襲』(1955年)の「いっさいのコミュニケーションを拒否する狂犬ゴジラ」が大好きなわたくしといたしましては水が合わず。まぁ、そうこう言ってもいつかは観に行くんだろうけれども、今すぐってほどじゃないんだな。

 そして、映画といえばもうひとつ気になるのが、今回の記事にもつながる、間もなく封切りの『妖怪大戦争 ガーディアンズ』ですよ。
 言わずと知れた三池崇史監督による、2005年公開の神木隆之介主演のお祭り映画『妖怪大戦争』の続編だそうですが、さぁ、今回のアップデートはどうなることやら。
 2005年版は、わたくし的には「荒俣宏原作」、「加藤保憲復活(嶋田さんじゃないけど)」、「クリーチャーデザイン韮沢靖」、「大映妖怪映画復古」、「川姫がともかくエロい」、そして「大スクリーンで謹聴する水木センセイのありがた~いお言葉」というトピック満載で非常に楽しめたのですが、今回の2021年版は、妖怪大翁なき今、果たしてどこまで当時のテンションに肉薄できるのか……地味に、8月13日の公開に合わせて2005年版がテレビ放映できるのかどうかも気になりますよね。作品は絶対におもしろいんですが、大人の事情が、ほら……
 それにしましても、なにはなくともこの『ガーディアンズ』に関して私が声を大にして叫びたいのは、ただひとつ!

なんで、親父のほうがぬらりひょんを演じてくれないんだよォオオ!!

 いやいや、「ぬらりひょん役に大森南朋」って……違うだろー!! そこは麿さんでしょ! 麿さんでしょ! 麿さんでしょー!!
 「高齢のため体調を考慮した」とは言わさんぞ! 『ルパンの娘』を見てみい、あんなに生命力に満ちあふれた78歳がいるか!!
 キャラクター上、島津惟新入道義弘がドはまり役というほどにバーバリー&超硬派の麿さんよりも、ヒョロっとして頼りなさそうな大森さんのほうが「大映調ぬらりひょん」に合っているのでしょうが、そこは麿さんのぬらりひょんが観たかったなぁ~。まぁ麿さんには、いつの日か実写版『ゲゲゲの鬼太郎』で正真正銘、悪の親玉でありながらちょっぴりコミカルなドジっ子要素もあるアニメ第3期風ぬらりひょんを演じていただくことにいたしましょう。絶対、ハマる!!

 思い起こせば、私が愛してやまない大妖怪ぬらりひょん様への愛が高じて、マンガ『ぬらりひょんの孫』のレビューのつもりが、あれよあれよという間にぬらりひょんそのもののイメージ変遷の歴史を江戸時代からたどるというロング企画『ぬらりひょんサーガ』を、我が『長岡京エイリアン』にて30回以上にわたってやらかしてから、はや10年近くの歳月が経ちます。
 10年近く前、すなはち2011年の秋の段階までのぬらりひょん史を、なんとかアホはアホなりに納得のいくまでほじくり返し、2013年にはマンガ『ぬらりひょんの孫』の最終回までを通観したあれこれをまとめたわけだったのですが、それ以降もおぬら様のアグレッシブな進化は止まるはずもなく、様々な媒体での多彩な活躍は続きました。

 そしてついに、今年の『ガーディアンズ』公開をもって、アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』での活躍、『鬼太郎』以外のメディア作品へのゲスト出張に加えて「実写映画への出演」というカードが揃いましたので、満を持して『ぬらりひょんサーガ』の最新アップデートをやろうじゃないかという運びとあいなりました。
 ほんとは、これに加えて新しいぬらりひょん主演作品が世に出て大人気になるくらいのムーブメントがあったら申し分なかったのでしょうが、まぁ欲は言えませんよね。去年になんか話題になってた『ぬらりひょんの棲む家』は、あれサスペンスミステリーだもんなぁ。

 ということで、一回止めたエンジンを再びブルンブルンと再起動させて「ぬらりひょんの歴史 それから」を始めるわけなのですが、なんせ10年も前の企画ですので、まずどこまで話を進めたのかを振り返ってみましょう。


≪まとめ1≫ きぃちがいじゃがしかたがない☆ ~我が『長岡京エイリアン』とおぬら様、因縁の歴史~

『ぬらりひょんサーガ』(2011年9月~12月)
 ※スタート当初のタイトルは『純粋「ぬらりひょんの孫」批判』だったが、「そもそもぬらりひょんってどんな妖怪なんだろう?」といういらぬ詮索から泥沼にはまり、いっこうに『ぬらりひょんの孫』の話が始まらなかったために改題した。
第1回 …… 瀬戸内海の毒にも薬にもならない伝承妖怪ぬらりひょん
第2回 …… 佐脇嵩之『百怪図巻』の老人妖怪ぬらりひょん(1737年)、鳥山石燕『画図百鬼夜行』の「ぬうりひょん」(1776年)
第3回 …… 浮世草子『好色敗毒散』の「噓の精」ぬらりひょん(1703年)、『菅江真澄遊覧記』(1801~22年)の「百鬼夜行のメンバー」記述、藤沢衛彦『妖怪画談全集』の「妖怪の親玉」記述(1930年)
第4~7回 …… 水木しげる『墓場の鬼太郎』の孤高の爆弾魔ぬらりひょん(1967年)、蛇骨婆のパートナー設定、鬼太郎の秘技「鬼太郎憑き」&「先祖流し」展開
第8回 …… アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第1期のぬらりひょん(1968年)、映画『大映妖怪3部作』(1968~69年)の百鬼夜行モブぬらりひょん
第9回 …… 『墓場の鬼太郎・大妖怪ショッキング画報』(1967年)、佐藤有文『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』、山田野理夫『おばけ文庫』(1976年)での「いつの間にか家にいる」属性
第10回 …… 水木しげる『新ゲゲゲの鬼太郎』での「墓の下高校校長」ぬらりひょん(1978年)
第11回 …… 実写ドラマ『ゲゲゲの鬼太郎』での「初・悪の親玉」&「初・女装」ぬらりひょん(1985年)
第12回 …… アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第3期での1回こっきりの千葉耕市ぬらりひょん(1985年)&朱の盤のパートナー設定
第13~14回 …… アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第3期とアニメ映画版『ゲゲゲの鬼太郎』での第一次青野武ぬらりひょん、マンガ『最新版ゲゲゲの鬼太郎』、実写Vシネマ『ゲゲゲの鬼太郎』(1987年)でのぬらりひょん
第15回 …… 水木しげる『鬼太郎国盗り物語』(1991~92年)での「真の妖怪総大将」ぬらりひょん
第16回 …… 特撮ドラマ『忍者戦隊カクレンジャー』での「妖怪忍者軍団の頭領」ぬらりひょん(1994年)
第17・18回 …… マンガ『地獄先生ぬ~べ~』に登場した「客人神」ぬらりひょん(1995年)
第19~21回 …… アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第4期の西村知道ぬらりひょん(1996~97年)
第22回 …… ゲーム『ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪奇譚』の滝口順平ぬらりひょん(2003年)、映画『妖怪大戦争』の忌野清志郎ぬらりひょん(2005年)
第23回 …… 京極夏彦『ぬらりひょんの褌』(2006年)
第24回 …… ほしの竜一『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語』でのぬらりひょん(2007年)
第25~27回 …… アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第5期とアニメ映画『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』での第二次青野武ぬらりひょん(2007~08年)
第28回 …… マンガ『GANTZ 大阪編』(2006~08年)のガチムチラスボスぬらりひょん
第29回 …… 実写映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の緒形拳ぬらりひょん(2008年)
第30~33回 …… マンガ『ぬらりひょんの孫』(2008~12年)での「妖怪任侠組織・奴良組の総大将」ぬらりひょん

『今さらですが……「ぬらりひょんの孫」にささげるバラード』(2013年9~10月 全4回『ぬらりひょんサーガ』第34~37回としてカウントします)
※マンガ『ぬらりひょんの孫』の2012年以降の展開(「百物語組編」と「御門院家編」)の感想を総括した内容。アニメ版1・2期(2010・11年)の大塚周夫ぬらりひょんには触れず。


 とまぁ、こんなわけだったんですが。いや~ホント、ヒマだったんだなぁ、当時の私……若さって、こわいネ!
 ひるがえってお次は、それ以降のおぬら様の主な活躍を見てまいりましょう。10年も経てば、いろんなチャレンジがあったんですねぇ。


≪まとめ2≫ 2012年以降の主なおぬら様のメディア活動
アニメ映画『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(2015年12月公開 声・子安武人)
3DCGアニメ映画『GANTZ:O』(2016年10月公開 声・津嘉山正種)
実写アニメ混成映画『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(2016年12月公開 演・斎藤工)
アニメ第2期『鬼灯の冷徹』(2018年5月放送回 声・龍田直樹)
ドラマ『妖怪シェアハウス』(2020年8~9月放送 全8回 演・大倉孝二)
実写映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021年8月公開予定 演・大森南朋)

そして……TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6シリーズ(2018年4月~20年3月放送 全97話 フジテレビ)Wikipedia より
 2015年の原作者・水木しげる没後初の TVシリーズであり、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第1シリーズ)放送開始50周年を記念して制作された。目玉おやじ役は、第1シリーズより長年にわたって同役を担当した田の中勇が2010年に逝去したことに伴い、本作では第1・第2シリーズ・『墓場鬼太郎』の3作品で鬼太郎役として主演を務めた野沢雅子が担当。他のメインキャストも従来のシリーズ同様に一新された。
 メインスタッフも一新されているが、過去のシリーズで脚本・演出・作画等で参加したスタッフが一部続投や再び制作に携わってもいる。音楽は実写映画第2作『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年)も手掛けた高梨康治が担当している。
 本シリーズでは、インターネットやSNS、スマートフォンの普及により、妖怪を含む「見えないもの」を信じられなくなったり、傲慢な人間が増えた21世紀の社会を舞台にしている。それに合わせエピソードも原作の風刺色が強く退廃的な作風や、過去のシリーズ同様にユーモラスなシーンも織り交ぜながら、21世紀の世相の暗い部分の影響下での人間の心の闇などを取り入れたものが多くなっている。それだけに善良な人間と悪辣な人間の対比も歴代より際立っており、妖怪と関わったり怒らせたりした悪人たちには、個々に因果応報的な報いがもたらされることがほとんどである。その際も鬼太郎たちは、反省したり悔い改めようとしない身勝手で卑劣な人間には無用の情けを一切掛けず愛想を尽かして見捨てる事が少なくない。また、鬼太郎自身の性格やゲゲゲの森は、これまでのシリーズと比べてかなり人間に対し閉鎖的に描かれており、鬼太郎は妖怪と人間はあまり交わるべきでないと考え、ゲゲゲの森は約200年以上も人間が入ったことがない異次元的な空間に存在する(作中では東京都調布市の神社裏にある森から基本的に妖怪だけが入れるようになっている)。
 また第3シリーズの天童ユメコ以来となる人間のヒロインとして、本シリーズでは中学生の犬山まながレギュラー登場する。まなはユメコ同様にオリジナルキャラだが、調布市に住んでいて父親の実家が境港市であるなど、原作者の水木しげるに関連した設定が付加されている。従来からの妖怪側のヒロインであるねこ娘は、本シリーズでは成人女性に近いスタイルの美女として描かれ、ファッションや頭髪もアレンジされて第4シリーズに近いカラーリングとなった。この他ねずみ男の衣装は第3シリーズと同じ濃い空色となっている。

 大半の事件は各話ごとに解決するが、それとは別個に大まかに話数クールの節目ごとに区切る形式にて複数の章が描かれている。まず第1話からは、謎の存在「名無し」が鬼太郎たちと敵対する最初の大きな黒幕的存在として登場し、第11・12話で八百八狸軍団が襲来する「八百八狸編」などの幾つかの大きなストーリーの進展と共に、まなを標的にする描写が増えていく。第27話からは大妖怪バックベアード率いる西洋妖怪軍団が登場する「西洋妖怪編」が描かれ、原作からアレンジされた西洋妖怪キャラの一人として、ねこ娘とまなに次ぐヒロインとなる魔女アニエスが、第27~37話に鬼太郎ファミリーの仲間として登場した。「西洋妖怪編」にも名無しが日本妖怪と西洋妖怪の戦いを利用する存在として裏で関与していた。アニエスは「西洋妖怪編」終了後も鬼太郎たちに重要な情報を伝えたり、決戦時に助っ人として駆け付けるなど要所で活躍する。第38話からは通常通りの単発形式と同時進行して「名無し最終決戦編」が描かれ、第47~49話で、名無しの正体とまなを狙っていた理由も明かされたうえで決着がつけられた。しかし、この「名無し最終決戦編」クライマックスでねこ娘とまなの身に起きた出来事は、間接的に鬼太郎ファミリーの次の戦いへのきっかけとなり、第50話からは鬼太郎ファミリーと地獄から脱獄した極悪妖怪「大逆の四将」と、妖怪を憎む鬼道衆の末裔・石動零の三つ巴戦へと展開していく「地獄の四将編」が描かれる。第56・57話では、鬼太郎に倒されたバックベアードの水面下での復活計画が企てられていることが判明した。「地獄の四将編」は、クライマックスとして四将の中でも特に強力な九尾の狐(玉藻前)との決戦へ突入し第75話で決着となったが、第76話からは鬼太郎の宿敵ぬらりひょんと側近の朱の盆が登場する「最終章ぬらりひょん編」が描かれ、ぬらりひょんが大逆の四将を地獄から脱獄させ、石動零の人生を狂わせた張本人だったことが判明し、鬼太郎ファミリーと対峙する。単発の事件も描かれながら、ぬらりひょんは復活したバックベアード率いる西洋妖怪軍団を利用すると同時に日本の総理大臣も巧みに妖怪を憎む心境へと誘導し、関っている全ての妖怪と人間を泥沼の戦争状態へと陥れていく。最終話で総理、バックベアード、ぬらりひょんなど各首謀者の死によって事態は収束するが、その代償としてまなが鬼太郎を助けるために記憶を失い、その10年後に鬼太郎と再会して記憶を取り戻し、そこから鬼太郎ファミリーやアニエスなどの妖怪たちとの交流が再開される場面で終了した。
 次回予告の決めゼリフは「見えない世界の扉が開く」。

 2021年3月7日に行われたオンラインイベント「まんが王国とっとり 生誕99年水木しげる生誕祭」にて、翌2022年に水木しげる生誕100年を迎えるのを受けて立ち上げられた「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」の一環として、本シリーズの劇場版に当たる新作アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の制作が発表された。


 ……いや~なんてったって、最大のトピックは大塚明夫ぬらりひょんの堂々たるご登場でございます。こっちは1年半待たされましたっつーの! でも待っただけの甲斐は十二分にありました。最終章のラスボスという最上級待遇で、しかも前章「地獄の四将編」を裏から操っていた黒幕という立場にふさわしいワルっぷりでしたね。
 ここでさらっと、明夫ぬらりひょんの情報と歴代ぬらりひょんとの比較も。


≪まとめ3 アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』における明夫ぬらりひょん登場回≫
第76『ぬらりひょんの野望(土転び)』・77『人間消失!猫仙人の復讐(猫仙人)』・82『爺婆ぬっぺっぽう(ぬっぺっぽう)』・85『巨人ダイダラボッチ(七人同行、ダイダラボッチ)』・89『手の目の呪い(手の目)』・92『構成作家は天邪鬼(天邪鬼)』・94『ぶらり不死身温泉バスの旅(埴輪武者、寝肥り)』・95『妖怪大同盟』・96『第二次妖怪大戦争』・97最終話『見えてる世界が全てじゃない』
 の10話。()の中にあるのは、そのエピソードに登場したゲスト妖怪。

≪まとめ4 歴代アニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズにおける、ぬらりひょんの活躍貢献度≫
 第3期・千葉&第一次青野ぬらりひょん「全115話中15話登場(貢献度13%)」
 第4期・西村ぬらりひょん「全114話中18話登場(貢献度16%)」
 第5期・第二次青野ぬらりひょん「全100話中12話登場(貢献度12%)」
 第6期・明夫ぬらりひょん「全97話中10話登場(貢献度10%)」


 なるほど~。最終章のみのご登板ということで、登場話数じたいは準レギュラー化した歴代の中では最も少ない10話でしたか。でも、だからといって明夫ぬらりひょんの印象が薄いとか、他のおぬら様に比べてパワーダウンしているとか感じた人は、いないのではないでしょうか。
 まず風貌からして、1970年刊行の『水木しげる妖怪画集』でのシリアスな「ダークぬらりひょん」(初出は1968年9月刊行の『週刊少年マガジン』第38号掲載の『日本妖怪大画集』)を可能な限り忠実に取り入れた迫力ある姿で、同じ水木しげる先生の筆になるものでも、『墓場の鬼太郎』ベースのニヤけた「たれ目ぬらりひょん」とはまるで違う眼光の鋭さ! そして明夫ぬらりひょんのオリジナリティは見た目だけにとどまらず、最大の違いはなんといいましても……

 おっと、このまま一気呵成に明夫ぬらりひょんの考察になだれ込んでしまいそうな勢いなのですが、そこはグッと踏みとどまりまして、明夫ぬらりひょんの前に絶対に避けては通ることができない、「あのお方」バージョンのぬらりひょんの業績を振り返っていきたいと思います。あせらず、ゆっくり! いや、アニメ第6期が放送終了して1年以上経ってるし、今さらあせるも何も、ねぇ……

 え?「あのお方」って、明夫ぬらりひょんを差し置いて語らなきゃならないような超VIP 待遇の人なんているのか、ですって? そりゃもうあーた、上のぬらりひょん声優さんがたのお名前を読んでみてください。なぜ、歴代の声優さんは苗字表記なのに、大塚明夫さんだけが「明夫ぬらりひょん」なのか。それは……

アニメ版『ぬらりひょんの孫』(2010年)、『ぬらりひょんの孫 千年魔京』(2011年)における、偉大なる父・大塚周夫ぬらりひょん

 そう、周夫ぬらりひょん!! 彼を抜きにして、明夫ぬらりひょんを語ることはできないからなのだ!! ちかぬら、ちかぬら!!

 えっ、『ぬらりひょんの孫』の話はもう終わったでしょ?って思われた方も多いことでしょう。私もてっきりそうだと思っていたのですが、よくよく記事を読み返してみますと、当時のわたくしはDVD もTV も満足に視聴できない環境にあったため、すでに放送終了していたアニメ版第1期も、放送が佳境に入っていた『千年魔京』もまるで観ていなかったんですよね……なんと中途半端な!!

 ということですので、約10年ぶりに再始動した『ぬらりひょんサーガ』の開幕は、まさに切れ味悪く「ぬらっ。」とした、アニメ版『ぬらりひょんの孫』における周夫ぬらりひょんのまとめから始めていきたいと思いま~っす! さぁ、息子さんのほうにいけるのはいつかナ~!?
 10年前の作品から始めるのか……これぞ、『長岡京エイリアン』クオリティ。
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令和の総大将、ガラケーと高級料亭で始動!!

2019年10月06日 23時43分33秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
 いや~、黒幕感がものすんごい序章となりましたね、第76話!
 今回はさらっと一度観た感想だけにしちゃうんですが、『ゲゲゲの鬼太郎』、非常によくできた最終章の始動エピソードになったと思います。

 それにしても、一言一言からびしびしと伝わってくる、大塚明夫さんの入魂の演技! 畏れ入りました……
 というか、ご存命だったとしたら大塚周夫さんなんじゃないかと思うくらいに、声音がお父様に近かった!! つまりは、「ねずみ男じゃないサイド」のダーク周夫さんテイストですよね。まずは名刺代わりといった感じで、きわめて冷徹な語り口です。
 まだエピソードに大きく関わってきてもいないのに、すでにかつての「塾の塾長」だとか「建設会社の社長」だとか「ヤクザ屋さんの組長」だとかいったステータスをはるかに超えた、「億くらいポンと使える国のフィクサー」という立場にいるらしい巨悪ぶりがちらほら。今後のご活躍への期待感が、いやがおうにもエスカレーション!!
 アニメオリジナルでも、原作マンガ(『週刊少年マガジン』版)準拠でもない、水木しげるの妖怪画を忠実に再現したキャラクターデザインなのも、実にいいですね。アクションは苦手そうですが、そこは見事にふくれあがった頭の中の知性で勝負ということで。

 これから、毎週日曜日がさらに楽しみになるな~。これで蛇骨のおばばの声が榊原良子さんだったりしたら、もう落涙どころか落命ものですよね!!
 今回の土転びも非常におもしろいキャラクターだったのですが、次回のゲスト妖怪が猫仙人というのも、よくわかっていらっしゃる! 第3期ぬらりひょんに転生する前の青野老師の役柄ですもんね。そのへんのつながりで、西村知道さんが来週猫仙人の声をやってらっしゃってたら、最高だなオイ!

 しかしまぁ~、ことし2019年は我が『長岡京エイリアン』的に、ものすんごいアニバーサリーイヤーでございますよ!!
 だってだって、5月にはおギドラさま、10月にはなんと、ジョーカーさんにおぬら様に、あの田治見要蔵までが復活するというじゃねぇか!! 名だたるレジェンド悪役たちが、生まれ変わって雨後の筍状態……大丈夫か、令和!? ちなみに、去年の「首だけギドラ」はあったりまえのように、この並びからは除外させていただきます。

 『ジョーカー』は本日観たのですが、感想はまた、あらためて。すごい映画でしたね~。でも、クライマックスの完成形ジョーカーさんが、服の色合いの関係で焼きいもに見えてしょうがなかった。作品の色合いは『ブラック・スワン』とか『バードマン』に似てたでしょうか。

 さぁ、腹黒おぬらさまのご活躍を楽しみにして、また一週間、清く正しく生きていこうっと!!
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つつつのついに!! 待っておりました、総大将!!

2019年09月29日 16時17分12秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』10月より「最終章ぬらりひょん編」へ! ぬらりひょん役は大塚明夫 (コミックナタリー 2019年9月25日付け記事より)

 水木しげる原作による TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期が、10月6日に放送される第76話より、新章「最終章ぬらりひょん編」に突入することが明らかに。あわせて新キービジュアルと追加キャストが発表された。

 2018年4月から放送中の第6期『ゲゲゲの鬼太郎』。「最終章ぬらりひょん編」のキービジュアルには、「日本妖怪の総大将」として名高いぬらりひょんの姿と、妖怪の思いと人間の思いを綴った文字がびっしりと収められている。新キャラクターのぬらりひょん役は大塚明夫、ぬらりひょんとともに登場する妖怪・朱の盆役はチョーが担当。東映アニメーションの永富大地プロデューサーは「史上最高にカッコいいぬらりひょん」と大塚の演技をアピールし、フジテレビの狩野雄太プロデューサーは「新しい章では、更にパワーアップしてスケール感もあり、なおかつ、現代性をブーストさせて展開していきます。是非ご期待ください」とコメントを寄せている。

狩野雄太(フジテレビ編成局 / 『ゲゲゲの鬼太郎』プロデューサー)コメント
 大塚さん、チョーさんというこれまた素晴らしいキャストの方に演じて頂けることになり大変光栄に思います。果たしてぬらりひょんがどんな事を仕掛けてくるのか? そして、鬼太郎たちはそれにどう対面するのか? 新しい章では、更にパワーアップしてスケール感もあり、なおかつ、現代性をブーストさせて展開していきます。是非ご期待ください。

永富大地(東映アニメーション / 『ゲゲゲの鬼太郎』プロデューサー)コメント
 ぬらりひょんは妖怪の親玉……このイメージを長い時間かけて定着させたのは実はアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』なんです! そしてついに現在放送中の第6期にもぬらりひょんが登場します。しかも演じるのは名優・大塚明夫さん! ご存知の方も多いと思いますが、大塚さんのお父様は第1期、第2期のねずみ男を演じていた大塚周夫さんでして、親子二代に渡ってアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』にご出演いただけるのも50年を超える歴史のなせる業です。そしてその50年を超える歴史の中でも史上最高にカッコいいぬらりひょんが鬼太郎の前に現れます。10月6日日曜から始まる「最終章・ぬらりひょん編」ぜひご視聴ください。



 きたきたきた~!! っていうか、今日(9月29日日曜日)放送された第75話の予告を観て初めて私は知ったんですが、この告知はもう25日からされてたのね……総大将、ごめんなさい! 喜ぶのが遅すぎました!!

 う~ん、大塚明夫さんがおぬら様……考えれば考えるほど、しっくりくる!! 「まぼろしの第6期」ともとれなくもない、映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』(2017年12月公開)版の鬼太郎ファミリーで大塚さんがねずみ男役を演じていた以上、ここですでに親子二代の襲名披露は行われていたわけですが、そうなると、本家のアニメ第6期に大塚さんが出るのはそれ以上のネームバリュー&衝撃度のあるキャスティングでなければ難しいのではないか……とふんでいたのですが、まさか、『ぬらりひょんの孫』をからませての親子二代襲名アゲインとは!! まったく畏れ入りました。
 しかも、大塚さん登場の前週のメイン敵ゲストが田中敦子さんて!! 少佐殿を露払いにするたぁ、バトーさんもえらくなったもんだ!!

 もともと、アニメ第6期放送開始前の時点から思い起こしますと、青野武老師のご遠行後、わたくしとしましては、もしも2010年代の『ゲゲゲの鬼太郎』が製作されるのならば、ぬらりひょん役には島田敏氏が最もふさわしいのではなかろうか、と考えておりました。『ちびまる子ちゃん』を始めとして、老師の衣鉢を立派に継がれている縁も多いですし、アニメ第4期版での悪魔ブエルの役では、青野ぬらりひょんを彷彿とさせる見事な「んぬはははは!!」笑いを聴かせてくれました。

 ところが、島田氏は先ほどの『妖怪ウォッチ シャドウサイド』でなんと目玉の親父を演じ、そしてほんとに実現したアニメ第6期では、子泣き爺と塗り壁の役を兼任することに! これでは、ぬらりひょんの役を演じるのはちと厳しいか。
 だとしたら、それ以上の適任は……もう、大塚さんをおいて他にはいないわけなんですよねぇ。『妖怪ウォッチ シャドウサイド』つながりで子安さんでもおもしろかったんでしょうが、そこはほら、『ぬらりひょんの孫』で縁のできた遊佐浩二さん、藤原啓治さんとご一緒に、「第7期以降のぬらりひょん」候補枠で待っていただくことにいたしましょう。ヒエ~、ぬらりひょんベンチが異常に充実してるよ!!

 青野老師が、ぬらりひょんと目玉の親父のどちらも演じておられる(1回だけでなくもっと聴きたかった!)、そして原作マンガ版『妖怪ぬらりひょん』に目玉の親父はいっさい登場していない……という超意味深なファクターについては、もうすでに指摘させていただいた通りですが、そこらへんの重要さを知悉した上での、第6期制作陣の75話ぶん、なんと1年半にもおよぶ「おぬら様放置プレイ」。ながかった……でも、待った甲斐は十二分に、あった!!

 次週から始まる新章(最終章なんていわないで……)、ほんっっっっとに!! たんのすみだなぁ~オイ!!


追記
 肝心のおぬら様はそれで一応留飲を下げたとして、「もうひとり」、アニメ第6期で不思議なハブられ方をされてしまっている、「つつつのドラキュラ伯爵」は、いったいどうなってしまうのでしょうか……? ゲーム版ですごくいい仕事をされていた大塚さんがいなくなっちゃったし、これから最終章なんでしょ? 登場できる時間、あるかな……でも、このまんまカミーラごときに座を奪われたまんまじゃないだろうし。ワンチャン劇場版でのメイン敵、とかかな?
 ドラキュラ伯爵役も、ちょっとやそっとの声優さんじゃ厳しいぞ……だって、エリートが中尾さんで、ラ・セーヌでさえ飛田さんだもんなぁ。ハードル高いよ~!


追記の追記 「九尾の狐姉弟について」
 いや~、次週の話題で放っておいてしまったけれども、先週・今週の「玉藻前」編も、おもしろかったですねぇ!
 まさか『ゲゲゲの鬼太郎』において、弟のチーをさしおいてお姉さまがズズズイとしゃしゃり出て来るとは。しかも、実に実に玉藻前らしい「色じかけまる出し」の攻め方!! それでおいて、戦っても、よりによってあの閻魔大王をコテンパンにのめす余裕のスタイル。さすがです……声が田中さんなだけはある。

 ところで、言うまでもなく九尾の狐の「お姉さんのほう」がアニメ版に登場するのは今回が初めてだったわけですが(別の作品世界では、ご存知の通りぬらりひょんと縁浅からぬライバルとして京都を恐怖のズンドコに叩き落としていましたけど)、実は彼女、原作マンガでは一度、鬼太郎とちゃんと戦ってるんですよね!!

 いや、戦ったっちゅうかなんちゅうか……まぁ、「一戦まじえてる」っちゅうか?

 水木しげる先生による原作マンガの中で鬼太郎と玉藻前が対戦したのは、悠久の歴史を誇る鬼太郎サーガの中では第5のシリーズに当たる『ゲゲゲの鬼太郎 挑戦シリーズ!』(1977年に実業之日本社『週刊漫画サンデー』にて連載、全10回)における『太古の秘密 前後編』(1977年9~10月掲載)ででした。
 UFO やナスカの地上絵といった、ちょっと日本の妖怪とは違った新分野にタイトル通りに鬼太郎が挑戦していくという趣向の本シリーズでしたが、この『太古の秘密』では、なんと水木プロのアシスタントの青年の失踪を発端に、富士の樹海の謎に挑むという、これまた野心的な導入になっております。水木先生ご本人の登板とは、あの名作『朧車』のパターンか!
 そしてなんと、富士の樹海で失踪者が絶えないのは、樹海の中の超古代遺跡に住む玉藻前の妖力が元凶だったという驚愕の真実が! 現在、栃木県那須町にある「殺生石」は、あくまで討伐された玉藻前の遺骸であり、その魂は樹海に逃れ、人間の魂を吸い続けて完全復活の時を「狐」視眈々と待っていたのだった!!

 紆余曲折あり……というか、水木プロの依頼を受けてわりと早めに樹海を訪れた鬼太郎と玉藻前との、血沸き肉躍る決戦が始まるかと思いきや、実質、玉藻前とガチンコ対決をするのは、諸事情により鬼太郎の「身体の一部」に憑依した目玉の親父! 理由は……もうそのまんま、「大人の事情」ですね。子どもの鬼太郎では、玉藻前の戦うフィールドに立てないのであった!!
 だって……作中での玉藻前は、基本的に全裸の美女!! ということは、戦い方は、もう言うまでもありますまい。
 イメージで言うと、映画『スペースバンパイア』(1985年)のマチルダ=メイさんみたいなファイトスタイルですね。ファイト……? うん、ファイト。
 いや~、もう……日曜日の朝に放送できないなんてもんじゃありません。こんなの、日本のどの時間帯でも映像化は、ムリ!! 水木ワールドの桃源郷が、ここに炸裂! コキコキコキコキ!!

 現在、このエピソードは日本文化史に残る偉業とうたわれる『水木しげる 漫画大全集』(講談社刊)の第37巻に収録されているので、非常に手に入り易い状況となっているのですが、幾多のデンジャラスな毒味にあふれたエピソードを放送し続けてきたアニメ第6期であるとしても、このエピソードを直接アニメ化することなど、とうてい不可能!!
 ……といいつつ、この『太古の秘密』を逆にアニメ第6期版の絵柄でマンガ化する、志が斜め上に高すぎる同人誌が出てきそうな予感が、たまらなくする。ドリヤス工場さんとは真っ反対のスタイルですね。たぶん、それなりに売れるかとは思うんですが、大人気の猫娘さんとか、犬山さんに相当する美少女がいっさい登場しないどストレートな内容なのが玉に瑕か。

 ところで、この『太古の秘密』は、有名な玉藻前の弟チー&中国妖怪軍団が日本にカチコミをかける『妖怪反物』(1969年2~3月掲載)の8年後に展開されたお話ということになるのですが、樹海にずっと潜伏していたお姉さんは律儀な弟のリベンジマッチなど知る由もなく、いっぽうの鬼太郎親父子も、チーの「t」の発音もせずに実に新鮮な気持ちで玉藻前と戦っていました。もしかして、忘れてる……?
 よくよく考えてみたらチーもチーで、お姉さんがのうのうと復活してるのを知らないで敵討ちの復讐心に勝手に燃えていたってことになりますよね。どこまでも噛み合わない姉弟だ……でも、人間の姉と弟も、案外そんなもんなのかもね。したたかな姉と、ロマンチストな弟。水木しげるの観察眼、恐るべし!!

 おそらくはぬらりひょんの手引きという流れになるのでしょうが、アニメ第6期におけるチーの登板も、非常にたのしみだ!!
 その場合、他の中国妖怪をだしぬくような形でフライングしてしまった画皮の立場は、どうなってしまうのだろうか……先走りすぎ!!
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