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長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

令和も負けるな! 山口敏太郎の妖怪百科

2023年06月25日 21時02分44秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
※この記事では、水木しげるの妖怪図鑑18作の中で採り上げられた妖怪をリストアップした過去記事と同様に、山口敏太郎の著した妖怪百科で採り上げられた妖怪をリストアップしています。妖怪の名前の後に続く数字は、水木しげる作品での掲載回数に山口版での掲載回数を加算した本数です(表記の無いものは山口版1作のみでの掲載)。

参考資料
『大迫力!日本の妖怪大百科』       2014年 西東社
『大迫力!日本の妖怪大百科 セレクト版』 2022年 大創出版


赤えい 8
あかなめ 11
足長手長(手長足長) 8
小豆洗い / 小豆とぎ 12
天邪鬼(あまのじゃく) 8
網切り 11
雨降り小僧 9
磯撫で 6
一目連 7
一反木綿 11
一本ダタラ 7
牛鬼(うしおに ぎゅうき) 12
産女(うぶめ 姑獲鳥) 5
海坊主 9
応声虫 2
大首 4
お菊虫 5
長壁姫 7
オッパショ石 6
おとろし(おどろおどろ) 9
お歯黒べったり 8
帰ってくる生き人形
元興寺(がごぜ) 5
傘化け 7
火車 10
がしゃどくろ 10
河童 13
桂男 2
蟹坊主 5
鎌鼬(かまいたち) 9
髪切り 6
川男 7
岸涯小僧(がんぎこぞう) 11
キジムナー 12
九尾の狐 10
九頭龍
件(くだん) 2
ケサランパサラン
けらけら女 5
ケンモン(ケンムン) 6
小袖の手 6
コックリさん 2
児啼き爺 9
ゴム男
コロポックル 10
座敷童子(ざしきわらし) 9
さとり(覚) 8
三吉鬼 3
酒呑童子
朱の盤 6
精螻蛄(しょうけら) 8
猩々
絡新婦(じょろうぐも) 2
人面犬 4
すきま女
砂かけ婆 9
だいだらぼっち 2
タンコロリン(タンタンコロリン) 9
小さいおっさん
ちょうなつぽろ
土蜘蛛 8
恙虫(つつがむし) 2
釣瓶落とし(釣瓶下ろし) 10
手の目(手目坊主) 8
寺つつき(物部守屋の怨霊) 2
貂(てん) 4
天狗 4
天井なめ 10
豆腐小僧 8
百々目鬼(どどめき) 10
泥田坊 10
浪小僧 6
人魚 8
鵺(ぬえ) 9
ぬっぺふほふ / ぬっぺらぼう 11
ぬらりひょん 12
塗り壁 9
塗り仏 3
濡れ女 9
猫又 9
祢々子河童(ねねこがっぱ) 4
寝肥り(ねぶとり) 5
野槌 7
野鉄砲
花子さん 4
ひだる神 6
一つ目坊(一つ目の大坊主、目一つ坊) 5
百鬼夜行 2
100キロババア
ひょうすべ(ひょうすえ) 10
貧乏神 9
二口女 10
船幽霊 7
震々(ぶるぶる) 9
べとべとさん 11
頬撫で 2
舞首 6
枕返し 9
豆狸 7
見上げ入道(見越入道) 8
宮ホーホー
魍魎 10
夜行さん 10
屋島の禿狸 3
山男 7
八岐大蛇 3
山地乳(やまちち) 3
幽谷響(やまびこ) 6
山童(やまわろ) 12
山婆(山姥 やまんば、やまうば) 7
幽霊 3
雪女 9
雷獣 8
龍 2
飛頭蛮(ろくろくび) 7
輪入道 10


≪特別ふろく 妖怪百科20タイトルで集計しました! 日本の妖怪知名度ランキング≫
〇堂々の第1位!!掲載回数13回
河童
〇惜しかった!!第2位 掲載回数12回
小豆洗い(小豆とぎ)、牛鬼、川獺、キジムナー、土転び、ぬらりひょん、山童
〇掲載回数11回
あかなめ、網切り、一反木綿、川赤子、岸涯小僧、縊鬼、すねこすり、ぬっぺふほふ、べとべとさん
〇掲載回数10回
煙々羅、火車、がしゃどくろ、九尾の狐、毛羽毛現、コロポックル、水虎、釣瓶落とし、天井なめ、百々目鬼、泥田坊、ひょうすべ、二口女、魍魎、夜行さん、輪入道
・掲載回数9回
油すまし、雨降り小僧、海坊主、うわん、雲外鏡、おとろし、鎌鼬、児啼き爺、座敷童子、しろうねり、砂かけ婆、タンコロリン、鵺、塗り壁、濡れ女、猫又、のびあがり、ひでり神、貧乏神、ぶるぶる、枕返し、家鳴り、雪女、呼子
・掲載回数8回
赤えい、赤舌、足長手長(手長足長)、天邪鬼、あまめはぎ、磯女、姥火、海女房、大かむろ、お歯黒べったり、加牟波理入道、さざえ鬼、さとり、しょうけら、土蜘蛛、手の目、天井さがり、豆腐小僧、人魚、白蔵主、隠神刑部狸、一つ目小僧、吹き消し婆、万年竹、見上げ入道(見越入道)、山爺、雷獣
・掲載回数7回
足まがり、あやかし、一目連、一本ダタラ、長壁姫、白粉婆、餓鬼、傘化け、烏天狗、川男、古庫裏婆、さがり、山精、樹木子、白坊主、野槌、獏、火取り魔、百目、船幽霊、箒神、豆狸、目々連、百々爺、山男、山姥、ろくろくび
・掲載回数6回
油赤子、磯撫で、後ろ神、笈の化け物、大入道、オッパショ石、朧車、陰摩羅鬼、金霊、髪切り、狐火、首かじり、ケンモン、小袖の手、木霊、木葉天狗、蛇骨婆、朱の盤、みずち、人面樹、袖引き小僧、高女、たたりもっけ、手洗い鬼、浪小僧、野寺坊、のぶすま、化け草履、びしゃがつく、ひだる神、日和坊、骨女、舞首、百足、やまびこ、遣ろか水
・掲載回数5回
小豆はかり、一目入道、いやみ、岩魚坊主、うぶめ、海和尚、海座頭、お菊虫、餓鬼憑き、影女、元興寺、蟹坊主、竈神、紙舞、ガラッパ、狂骨、倉ぼっこ、けらけら女、小右衛門火、こそこそ岩、五徳猫、逆柱、皿数え、しばかき、すっぽんの幽霊、セコ、算盤坊主、竹切狸、畳叩き、狸囃子、提灯小僧、つちのこ、釣瓶火、鉄鼠、てっち、天火、沼御前、塗り坊、ぬるぬる坊主、寝肥り、一つ目入道、一つ目坊、狒々、火間虫入道、風狸、ふらり火、古杣、松の精霊、蓑火、柳婆、山鬼、山女、わいら、渡り柄杓
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佐藤有文の世界妖怪事典

2022年07月16日 10時06分07秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
『いちばんくわしい世界妖怪図鑑』 1973年3月 立風書房ジャガーバックス
『恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』 1974年11月 講談社ドラゴンブックス

アーノルド=パウル(セルヴィア・メドバキア村の吸血鬼事件)
アーリマン(ペルシアの大魔王)
アイン(悪魔第3軍団)※火災の悪魔
アガリアレプト(悪魔軍団副司令官・第2軍団長)※悪魔序列第16位
アガレス(悪魔王国内閣警察大臣)※悪魔序列第8位
アスタロト(悪魔大公爵)※悪魔序列第24位、魔界3大実力者
アスモデウス(悪魔軍団陸軍少将・悪魔第6軍団長)※悪魔序列第20位
アゼザル(古代イスラエルの悪魔)
安達ヶ原の鬼婆(日本の食人鬼)
アト・ハラマ(中国の悪魔)
アニ・コール(シベリアの海の妖獣)※水木しげるの「エスキモーの地母神セドナ」と同じ画像を元にする
アヌビス(エジプトの死神)
アミー(悪魔王国内閣宇宙・科学技術大臣)※悪魔序列第6位
アムドスキアス(悪魔独立部隊)※音楽の悪魔
アラル(古代アジアの悪魔)
アラン(フィリピンの妖怪)
アルガス(海の怪魚)
アロケン(悪魔第6軍団)※巨人の悪魔
アンタス(ギリシアの山の巨人)
アントム(トルキスタンの魔王)
アンドラス(悪魔第2軍団)※諍いの悪魔
アンドレアル(悪魔軍団空軍・宇宙軍司令官)※悪魔序列第10位
アンドロマリウス(悪魔財宝公爵)※悪魔序列第28位
磯女(日本の吸血妖怪)
イチモン(アフリカの妖獣)
一本腕の妖女(ジャマイカの妖怪)
イヌ男(アメリカの妖怪)
イバク(オランダの鉄獣)
胃ぶらりん(ブルガリアの妖怪)
イル(古代アッシリアの魔王)
インクブス(西洋の男夢魔)
ヴィネ(悪魔第6軍団)※建築の悪魔
ウィプリ(ロシアの吸血妖怪)
ウィンティゴ(カナダの妖怪)
ウトック(古代バビロニアの悪魔)
ウピル(ポーランドの吸血鬼)
海ぼうず(大西洋の妖怪)
うろこ魔人(悪魔)
エキム(トルコの悪魔)
エムプーゼ(イタリアの吸血妖怪)
エリゴル(悪魔第4軍団)※戦争の悪魔
エリザベート=バートリ伯爵夫人(ハンガリー・チェイテ城の連続殺人鬼事件)
黄金魔人(フィンランドの悪魔)
大ウミガメ(海の妖怪)
狼男(ルーマニアの妖怪)
狼人(人喰い狼/銀狼の下僕)
オセ(悪魔独立部隊)※神秘の悪魔
オベンガ(ギニアの吸血妖怪)
オボボ(ポリネシアの妖怪)
オリアス(悪魔独立部隊)※人格の悪魔
女夜叉(中国の魔女)
ガーブ(魔界西ヨーロッパ地区王子)※悪魔序列第26位
カーミラ(オーストリアの女吸血鬼)※1872年の恐怖小説『吸血鬼カーミラ』の登場キャラクター
カーリ(インドの邪神)
骸骨さがし(ブルガリアの妖怪)
海中魔女キルケー(海の支配者)
海中ライオン(海の王者)
海馬(海の妖怪)
カイム(悪魔軍団諜報長官)※悪魔序列第13位
海竜魔人(海中魔女キルケーの下僕)
影くらい(スペインの妖怪)
影なしドッグ
カニ魔王(古代インカ文明の魔獣)
ガネーシア(インドの半獣神)
ガミジン(悪魔軍団情報長官)※悪魔序列第14位
カルフ(ベルギーの妖怪)
棺桶やぶり(中国の悪霊)
キメリエス(悪魔独立部隊)※幸福の悪魔
吸血骸骨(ドイツの吸血妖怪)
吸血グール(イタリアの妖怪)
吸血3人娘(吸血鬼ドラキュラ伯爵の眷属)※1897年の恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』の登場キャラクター
吸血ゾンビ(ブードゥー教の魔術師が使役する死体)※1966年のハマー映画『吸血ゾンビ』の登場キャラクター
吸血ばばあ/吸血魔女(ギリシアの魔女)
ギラード(ネイティヴアメリカンの魔獣)
キラーバ(ユーゴスラビアの魔獣)
キリー(スコットランドの女吸血鬼)
麒麟(中国の聖獣)
グーラ(中東の吸血妖怪/グールの兄弟分で人間の男を狙う)
グール(イタリアや中東の吸血妖怪/グーラの兄弟分で人間の女を狙う)
クエレブレ(スペインの吸血ドラゴン)
グシオン(悪魔第2軍団)※時間の悪魔
首なし騎士(イギリスの幽霊)
グラシアラボラス(悪魔軍団教育長官)※悪魔序列第11位
グラト(ドイツの病気の悪魔)
クラリモンド(フランスの女吸血鬼)
グリフィン(魔獣)
グレムリン(アメリカの小悪魔)
ゲランゴ(西洋の山の妖獣)
ゲリオーネス(ゴーゴンの生んだ妖獣)
ケルベロス(地獄魔王プルトーの飼う魔獣)
ケンタウロス(邪神イクシオンの子孫)
ゴーゴン(魔女)
ゴーレム(ユダヤの巨人人形)※1920年のドイツ映画『巨人ゴーレム』より
極楽巨人(エスキモーの妖怪)
ゴダーン(スウェーデンの魔獣)
ゴメリー(アフリカの悪魔)
ゴモラー(アフリカの妖怪)
ゴモリー(悪魔第4軍団)※美醜の悪魔
サイクロプス(ドイツの山の鬼)
さかさ男(アフリカの妖怪)
ザザン(オーストラリアの吸血妖怪)
サタナキア(悪魔軍団最高司令官・第1軍団長)※悪魔序列第15位
サタン(暗黒の帝王)※悪魔序列第1位
サッシー(ブラジルの妖怪)
サブナック(悪魔第7軍団)※腐敗の悪魔
サマランダー(中東の大怪魚)
サラマンドラ(火トカゲ)
サルガタナス(悪魔軍団陸軍大将・第3軍団長)※悪魔序列第17位
3獣怪人(魔女の下僕妖怪)
3頭タイガー(地獄の森の魔獣)
シーサーペント(海の魔獣)
シトリー(悪魔第1軍団)※性愛の悪魔
死美人ドローネ(死神)
ジボス(悪魔独立部隊)※試練の悪魔
シャックス(悪魔第6軍団)※不具の悪魔
食人鬼(ポルトガルの妖怪)
ジョン=ジョージ=ヘイグ(イギリス・ロンドンの連続殺人鬼)
死霊(西洋の怨霊)
ジル=ド=レエ元帥(フランス・ブルターニュの悪魔主義者貴族)
スキュレー(大西洋の妖獣)
スクブス(西洋の女夢魔)
ストーンカ(ユーゴスラビアの魔牛)
スフィンクス(エジプトの妖怪)
セト(エジプトの悪魔)
せむし男(吸血鬼ドラキュラ伯爵の従者)
せむし男カジモド(フランスの身体障害者)※1923年のユニヴァーサル映画『ノートルダムのせむし男』の登場キャラクター
ソニー=ビーン一族(スコットランド・サウスエアシャイアの連続食人事件)
ソラス(悪魔第7軍団)※夜の悪魔
ダシュナバール(フィンランドの吸血妖怪)
ダダンゴ(イギリス・ヨークシャーの吸血怪獣)
タムズ(スペインの狂気の悪魔)
ダンタリアン(悪魔第7軍団)※変身の悪魔
チイ(中国の吸血妖怪)
チィ(ポリネシアの悪魔)
チルバン(スイスの吸血鬼)
デカラビア(悪魔独立部隊)※宝石の悪魔
ドーロン(マレーシアの吸血妖怪)
透明骸骨(ブルガリアの妖怪)※水木しげるの「歯痛殿下」と同じ画像を元にする
どくろ天使(神の使徒)
ドラキュラ伯爵(吸血鬼の王)
ドラクール(チェコスロヴァキアの吸血鬼)
ドラゴン(西洋の竜)
とりかえっ子(アイルランドの妖怪)
ドルド(ドイツの吸血妖怪)
ドロン(海の魔獣)
投げ捨て魔人(スウェーデンの悪魔)
ナス(悪霊の女王)
ナベリウス(悪魔軍団参謀長)※悪魔序列第12位
生首幽霊(フランスの幽霊)
2頭トカゲ(オーストラリアの妖怪)
人魚(海の妖怪)
ネビロス(悪魔軍団元帥)※悪魔序列第9位
バァラック(悪魔第4軍団)※竜の悪魔
バール(悪魔独立部隊)※予知の女悪魔
ハイド(二重人格の悪の面)※1931年のアメリカ映画『ジキル博士とハイド氏』の登場キャラクター
ハイドロス(エジプト・ナイル川の大蛇)
パイモン(悪魔第1軍団)※砂漠の悪魔
墓荒らし(イタリアの妖怪)
白髪鬼(中国の妖怪)
ハゲンチ(悪魔第5軍団)※黄金の悪魔
バジリスク(アフリカ/チリの怪鳥)
バシン(悪魔第4軍団)※憎しみの悪魔
パズス(バビロニアの魔王)
パストーリ(メキシコの植物悪魔)
バタンガ(中央アジアの魔獣)
八面鬼(中国の妖怪)
馬頭魔人(半馬の魔女)
バラム(悪魔第5軍団)※恐怖の悪魔
バランガ(大西洋の海獣)
ハルパス(悪魔第1軍団)※剣の悪魔
バルバドス(悪魔第1軍団)※幻影の悪魔
バレフール(悪魔独立部隊)※弓矢の悪魔
パン(悪魔地獄帝国第1皇太子)※悪魔序列第34位
半魚人ギルマン(アマゾン川の妖怪)※1954年のユニヴァーサル映画『大アマゾンの半魚人』の登場キャラクター
半女半男人(超人)
バンピール(トルコの吸血妖怪)
人喰い狼/銀狼(ドイツの妖怪)
ヒドラ(ギリシアの9頭蛇)
ビフロンズ(悪魔第4軍団)※鬼火の悪魔
百眼タイガー(パキスタンの聖獣)
フーカロール(悪魔第6軍団)※風の悪魔
ブアウ(南太平洋フィジー諸島の吸血鬼)
ファライ(悪魔第3軍団)※美の悪魔
ブイイ(ロシアの地底魔王)
フィク(南米の悪魔)
フェニックス(不死鳥・悪魔第5軍団)※錬金術の悪魔
ブエル(悪魔第2軍団連隊長・陸軍大佐)※悪魔序列第22位
フォラス(悪魔地獄帝国総裁)※悪魔序列第31位
ふたつ首(ネパールの吸血妖怪)
フニク(メキシコの吸血妖怪)
ブネ(悪魔独立部隊)※背信の悪魔
フラウロス(悪魔第2軍団)※欲望の悪魔
ブラックエンジェル(女悪魔軍団最高長官)※悪魔序列第38位
フランケンシュタインの人造人間(スイスの人造人間)
フランシス=ヴァーニイ卿(イギリスの大吸血鬼)※1845~47年の恐怖小説『吸血鬼ヴァーニイ』の登場キャラクター
フリッツ=ハールマン(ドイツ・ハノーファーの連続殺人鬼)
ブルーカ(スペイン・ポルトガルの吸血鬼)
ブルーハ(アマゾンの吸血魔女)
フルーレティ(悪魔軍団陸軍中将・第4軍団長)※悪魔序列第18位
プルソン(悪魔軍団軍楽隊長・悪魔第3軍団)※悪魔序列第23位
プルトー(悪魔地獄帝国魔王)※悪魔序列第37位
フルネウス(悪魔大侯爵、悪魔海軍司令官)※悪魔序列第25位
フルフル(悪魔第1軍団)※荒天の悪魔
ブロケル(悪魔第5軍団)※水の悪魔
プロセルピーネ(地中海の女悪魔)
ペーター=キュルテン(ドイツ・デュッセルドルフの連続殺人鬼)
ベータラー(インドの猫妖怪)
ベール(悪魔軍団アジア地区大王・悪魔第7軍団長)※悪魔序列第21位
ペガサス(ゴーゴンの生んだ天馬)
ペナンガラン(マレーシアの吸血妖怪)
ベパール(悪魔第7軍団)※人魚の悪魔
蛇女(悪魔に変身させられた妖怪)
蛇女(ボルネオの邪教の呪いで蛇に変身させられた女性)※1966年のハマー映画『蛇女の脅怖』の登場キャラクター
ベヘモス(地獄の死神・古代からの魔王)
ベリアル(悪魔王国内閣人事・総務大臣)※悪魔序列第7位
ベリト(悪魔第3軍団、ロシア地区統括)※嘘の悪魔
ベルゼブブ(悪魔地獄帝国最高長官)※悪魔序列第30位、魔界3大実力者
ベルフェゴール(悪魔独立部隊)※悪事の悪魔
ベレス(悪魔第7軍団)※破壊の悪魔
ベロン(チェコの妖怪)
ヘンリー=ハワード=ホームズ(アメリカ・シカゴの連続殺人鬼)
ボトク(悪魔地獄帝国、人間界魔術師統括)※悪魔序列第33位
ホラス(悪魔第6軍団)薬草の悪魔
ボルシュレーガー家の吸血鬼(ドイツ・アラヒワ村の吸血鬼)
ポルトー(カナダの悪魔)
マインスター男爵(吸血鬼ドラキュラ伯爵の眷属)※1960年のハマー映画『吸血鬼ドラキュラの花嫁』の登場キャラクター
魔女(悪魔の下僕)
まだらミイラ(フィンランドの妖怪)
マニトウ(ネイティブアメリカンの吸血妖怪)
マリア=ザレスカ伯爵夫人(吸血鬼ドラキュラ伯爵の眷属)※1897年の恐怖小説『吸血鬼ドラキュラの客』の登場キャラクター
マルコキアス(悪魔軍団陸軍中将・第5軍団長)※悪魔序列第19位
マルパ(魔界南ヨーロッパ大伯爵)※悪魔序列第29位
マルベス(悪魔王国内閣副総理大臣)※悪魔序列第5位
マンティゴラ(ペルシアの妖獣)
マンドラゴラ(西洋の魔草)
ミイラ男(エジプトの妖怪)
三つ目どくろ(チベットの妖怪)
ミノス(悪魔地獄帝国最高裁判所長官)※悪魔序列第35位
ミノタウロス(クレタ王国ミノス宮殿の妖怪)
メフィストフェレス(フランスの悪魔)
モズマ(イギリスの妖怪)
木鬼(ラトビアの精霊)
モドク(北アメリカ・ロッキー山脈の怪獣)
モラックス(悪魔第5軍団)※発明の悪魔
モロク(悪魔地獄帝国第2皇太子)※悪魔序列第36位
野獣巨人(ドイツの魔の山の妖怪)
幽霊騎手(イタリアの妖怪)
幽霊兵士(ヨーロッパの幽霊)
ユニコーン(幸福をもたらす一角馬)
妖花アルラウネ(ドイツの花妖怪)
ライオン女(妖怪)
ラウム(悪魔第2軍団)※財宝の悪魔
ラッキードラゴン(悪魔を食べる7頭竜)
ラベナ(カナダの吸血妖怪)
ラミー(ブルガリアの吸血妖怪)
ラミア(ギリシアの吸血妖怪)
ラムム(魔界北ヨーロッパ伯爵)※悪魔序列第27位
ラングスヴィル(フィリピンの吸血妖怪)
ランスター(オーストリアの妖怪)
リリス(暗黒の帝王サタンの妻)※悪魔序列第2位
ルーガルー(大西洋・西インド諸島ハイチの吸血昆虫)
ルキフェル(悪魔副王)※悪魔序列第3位、魔界3大実力者
ルキフグ(悪魔王国内閣総理大臣)※悪魔序列第4位
レオナルド(悪魔地獄帝国太守、人間界魔女統括)※悪魔序列第32位
レラジー(悪魔独立部隊)※災厄の悪魔
ローヌ伯爵夫人(ドイツの蜘蛛女)
ロノベ(悪魔第3軍団)※言葉の悪魔
ロビゾーメ(ブラジルの吸血妖怪)
ワジト(エジプトの蛇妖怪)
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納涼完全私家版メモ!! 水木しげる妖怪大事典

2022年07月09日 20時35分25秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
参考資料
『水木しげる妖怪画集』       1970年 朝日ソノラマ
『妖怪なんでも入門』        1974年 小学館
『ふるさとの妖怪考』        1974年 じゃこめてぃ
『東西妖怪図絵』          1975年 読売新聞社
『水木しげる お化け絵文庫』    1975~76年 弥生書房
『妖怪世界編入門』         1978年 小学館
『妖怪100物語』          1979年 小学館
『妖怪クイズ百科じてん』      1979年 小学館
『妖怪おもしろ大図解』       1983年 小学館
『妖怪画談』            1992年7月 岩波書店岩波新書
『続 妖怪画談』          1993年6月 岩波書店岩波新書
『決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』 2014年2月 講談社
『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル』  2018年3月 講談社
『妖怪ビジュアル大図鑑』      2018年7月 講談社ポケット文庫
『妖怪たちのいるところ』      2018年11月 角川書店
『妖怪 水木しげる画集』      2019年3月 講談社
『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル 世界編』2019年11月 講談社
『世界の妖怪大図鑑』        2018年7月 講談社ポケット文庫


※妖怪の名前の後に続く数字は、絵画作品が掲載された画集の本数です(表記の無いものは1本のみでの掲載。資料によって、水木先生の絵画作品のバージョンが違う妖怪もいます)。

アエノコト
青行灯
青鷺の火
青女房 3
赤頭と小僧の妖怪 2
赤えい 7
アカカナジャー
赤城山の百足神
赤舌 8
アカナー 2
あかなし様
あかなめ 10
灯り無し蕎麦 2
悪四郎妖怪 3
悪路神の火
足洗邸(あしあらいやしき) 2
足長手長 7
足の神
足まがり 7
小豆洗い / 小豆とぎ 11
小豆はかり 5
小豆婆 4
アゼハシリ
安宅丸
悪鬼 3
後追い小僧 2
鐙口(あぶみぐち) 4
油赤子 6
油返し
油すまし 9
油坊 3
油坊主
天草の河童 2
尼入道 2
天逆毎(あまのざこ) 2
天邪鬼(あまのじゃく) 6
アマビエ 3
アマビト
アマメハギ 8
網切り 10
阿弥陀の浄土 3
雨女 2
雨降り小僧 7
飴屋の幽霊 2
あやかし 7
アンモ 2
いきすだま 2
生霊憑き
池の魔 2
囲碁の精
石神
イジコ 3
いしなげんじょ 3
イジャロコロガシ 3
異獣 2
イズメの怪
磯女 8
いそがし 4
磯撫で 5
板鬼
イタコ
鼬寄せ
イチジャマ
一目入道(いちもくにゅうどう) 5
一目連 5
一軒家の妖獣
イッシャ
一反木綿 9
五つ塚の怪女
一本足 2
一本ダタラ 5
以津真天(いつまで) 4
井戸の神 2
稲荷神
犬神 4
疣取り神(いぼとりがみ)
井守 3
いやだにさん 3
いやみ 5
岩魚坊主 5
陰火(いんか) 2
インガメ
インネン 2
遺念火(いんねんび、いんねび) 3
うきもの
牛打ち坊 3
牛鬼(うしおに ぎゅうき) 11
牛鬼火 2
牛御前
丑の刻参り
後ろ神 6
臼負い婆
姥火(うばがび) 8
姥神
産女(うぶめ 姑獲鳥) 4
馬鹿
馬憑き
馬の足 3
厩神(うまやがみ) 3
海狼
海和尚 5
海小僧 3
海座頭 5
海女房 8
海人魚
海坊主 8
蛤貝姫(うむぎひめ)
うわん 9
雲外鏡 9
絵馬の精
襟立衣(えりたてごろも) 2
煙々羅(えんえんら、煙羅煙羅 えんらえんら) 10
エンコウ 2
エンコ婆
槐の邪神
おいがかり 3
オイツキ様
置いてけ堀 3
笈の化け物(笈の精) 6
応声虫
苧うに 2
大頭小僧 2
狼の霊
大かむろ(おっかむろ) 8
大首 3
大蜘蛛 2
大鯉
大座頭 4
大蛸の足
大旅淵の蛇神
大入道 6
大坊主 2
大元神 2
御釜踊り
拝む者
お菊虫 4
オクダマ様
送り犬
送り提灯 3
送り拍子木 3
オケツ
オゴメ 2
長壁姫 5
オサキ
おさん狐
お産の神
オシッコ様 2
和尚の幽霊
オシラ様 2
白粉婆 7
恐山の霊
オッケルイペ
オッパショ石 5
音霊(おとだま) 2
おとろし(おどろおどろ) 8
鬼 3
鬼あざみ 2
鬼熊 3
鬼火 3
鬼一口
お歯黒べったり 6
オハチスエ
オバリヨン 2
オヒアガリ 3
オボ 2
朧車 6
オマク
おまん稲荷
オモカゲ
女の人魂
陰摩羅鬼(おんもらき) 6
ガータロ 2
怪井守 2
蚕神
怪地蔵
海人(かいじん) 2
貝児(かいちご)
海難法師 3
貝吹き坊 3
海妖
蛙神
案山子神 2
餓鬼 7
餓鬼憑き 5
隠れ里 4
隠れ婆 3
影女 5
元興寺(がごぜ) 3
累(かさね)
傘化け 5
鍛冶が婆 4
勝宿大明神(かしじくだいみょうじん)
火車 8
がしゃどくろ 8
カシャボ 4
カゼ
風の神 3
風の三郎さま 2
火前坊(かぜんぼう) 2
片脚上臈
がたがた橋
片耳豚(カタキラウワ) 3
帷子が辻 2
片輪車(片車輪) 4
河童 11
河童石 2
河童憑き
河童火
桂男
門神
金槌坊 2
カナヤマサマ
蟹坊主 4
金霊(かねだま / かなだま) 6
金の神の火(金のみの火) 2
かぶきり小僧 3
かぶそ 2
兜稲荷
蝦蟇(がま) 3
鎌鼬(かまいたち) 8
竈神(竈男 かまどがみ) 5
髪鬼 2
髪切り 5
紙舞 5
瓶長(かめおさ) 3
亀姫 2
蚊帳吊り狸
烏天狗 7
ガラッパ 5
がらんどん
画霊 3
川赤子 11
川獺 / 化け川獺 12
カワエロ 3
川男 5
川熊
川倉地蔵堂 2
河虎(かわこ)
川猿 4
カワソ
川太郎 3
川天狗 2
川の者 2
川姫 3
カワボタル
岸涯小僧(がんぎこぞう) 11
カンチキ
カンテメ
ガンの精
加牟波理入道(かんばりにゅうどう) 8
鬼撃病
キジムナー 10
鬼女 4
鬼女紅葉
鬼神 2
狐憑き 2
狐の風
狐の祟り
狐の嫁入り 2
狐火(狐の火玉) 6
鬼童(きどう / おにわらわ) 3
絹狸
キの神
木の神 2
木の子 2
馬魔(ぎば) 2
鬼髪(きはつ)
窮鬼(きゅうき)
旧鼠(きゅうそ) 4
九尾の狐 8
狂骨 5
経凛々(きょうりんりん) 2
清姫 4
切籠灯籠(きりこどうろう)
麒麟
金魚の幽霊 2
金長狸 2
釘抜地蔵尊 2
クサビラ神
クダ
管狐
クタ部(くたべ) 3
件(くだん)
口裂け女 4
沓頬(くつつら)
クネユスリ 4
首かじり 6
首塚大明神(酒呑童子)
縊鬼(くびれおに) 11
熊神
蜘蛛火 2
海月の火の玉 3
倉ぼっこ 5
くら虫 2
鞍野郎 3
黒髪切り 4
黒玉 3
クロッポコ人
黒手 2
黒坊主 4
黒仏
鍬山大明神
刑天(けいてん)
毛羽毛現(けうけげん) 10
血塊(けっかい)
ゲド 2
ゲドガキのバケモン
外法頭(げほうがしら)
けらけら女 4
ケンモン 4
小池婆 2
虎隠良(こいんりょう)
荒神様
小右衛門火 5
虚空太鼓 2
古庫裏婆(こくりばば) 7
小雨坊 4
コシュンプ
ごぜの幽霊
古戦場火 3
こそこそ岩 5
小袖の手 5
五体面 2
木霊(こだま、きだま) 6
コックリさん
五徳猫 5
琴古主 2
児啼き爺 8
子生弁天の大入道
木葉天狗(このはてんぐ) 6
小坊主 2
護法童子
小法師(こぼし) 2
コボッチ
ゴマンドサン
子安神
狐狸の闘い
古籠火 3
コロポックル 9
狐者異(こわい) 3
根源様
こんにゃく坊主
こんにゃく幽霊 2
牛蒡種(ごんぼだね)
囀り石 2
逆女 2
逆柱 5
さがり 7
佐倉惣五郎の霊
さざえ鬼 8
座敷坊主 2
座敷童子(ざしきわらし) 7
佐助稲荷
さとり(覚) 6
寒戸の婆 2
皿数え 5
猿鬼 3
猿神 4
ザン 2
三吉鬼 2
三尺坊
山神(さんじん / やまがみ) 4
山精(さんせい / やませい) 7
山中の幽霊屋敷
山ン本五郎左衛門
山霊(さんれい) 3
シイ
地黄煎火(じおうせんび)
塩の長司 2
式王子
式神
敷次郎 2
ジキトリ
地獄
獅子頭様
シズカモチ 2
地蔵憑き
次第高(しだいだか) 2
舌長婆 3
シチ
七人同行 2
七本鮫
信濃の別界
篠崎狐 2
芝右衛門狸 2
しばかき / しばがき 5
柴神 2
シバテン 3
死人憑き(しびとつき) 2
島原の船幽霊
蛇骨婆(じゃこつばば) 6
蛇帯(じゃたい) 2
邪魅 2
三味長老(しゃみちょうろう)
じゃんじゃん火 / しゃんしゃん火 2
集団亡霊
十二神将
執念の鬼
出世螺(しゅっせぼら) 2
朱の盤 4
樹木子(じゅぼっこ) 7
小鬼(しょうき)
ショウキサマ
正吉河童
精螻蛄(しょうけら) 6
鉦五郎 3
正塚婆(奪衣婆) 3
精霊田(しょうらいだ) 2
精霊風(しょうろうかぜ) 4
絡新婦(じょろうぐも)
白髪山の怪物
不知火 3
しらみゆうれん 3
尻目 3
死霊 3
死霊に化けた狸
死霊の森
白容裔(しろうねり) 9
白猿(しろざる)
白坊主 7
シロマタ
蜃(蛟 しん、みずち 妖怪獣) 6
心火(しんか)
神鹿(しんか)
蜃気楼
神社姫 2
神農さん
人面犬 3
人面樹(じんめんじゅ、にんめんじゅ) 6
人面ソウ 2
スイカツラ
水虎(すいこ) 10
水釈様 2
水神様 2
水精の翁 2
周防の大蝦蟇 2
菅原道真の怨霊 3
硯の精 2
すっぽんの怨霊
すっぽんの幽霊 5
崇徳院
砂かけ婆 7
スネカ 3
すねこすり 11
ずんべら 2
ずんべら坊 3
精霊
石塔飛行(せきとうひぎょう)
石塔磨き
石妖(せきよう) 4
セコ 5
瀬戸大将 2
銭洗い弁天 2
禅釜尚(ぜんふしょう)
センポクカンポク 4
蒼前神
ソキサマ
袖引き小僧 6
袖もぎ様 2
卒塔婆小町
空神(そらがみ) 3
算盤坊主 5
そんつる 2
大魚悪楼(たいぎょあくる) 2
大光寺の怪異 2
太歳(たいさい)
大山の狐神
松明丸 2
高女 6
高須の化け猫
田県神社 2
高入道 4
高橋六兵衛の狸憑き
高坊主 4
高天原
ダキ 3
だきつきばしら 3
瀧霊王
焼火権現(たくひごんげん)
たくろう火 4
竹切狸 5
蛸神様 2
但馬の騒霊
畳叩き 5
たたりもっけ 6
タテクリカエシ
七夕神
多爾具久(たにぐく) 2
狸憑き
狸囃子 5
狸火 3
田の神 2
タマガイ
タマセ
ダラシ
ダリ
タンコロリン 8
力持ち幽霊
千々古(ちぢこ) 2
地の神
茶袋
チュウコ 3
蝶化身 2
提灯お岩 3
提灯お化け 2
提灯小僧 5
提灯火 4
蝶の幽霊 / 蝶化身 2
長面妖女 3
猪口暮露(ちょくぼろん) 3
塵塚怪王 2
ちんちろり 2
衝立狸 2
杖立て様
憑き神
付喪神
辻神 3
土蜘蛛 6
土転び 12
槌蛇 / つちのこ 5
恙虫(つつがむし)
常元虫
角盥漱(つのはんぞう) 2
つらら女 4
釣瓶落とし 9
釣瓶火 5
手足の神 3
手洗い鬼 6
手負い蛇 2
手形傘 2
鉄鼠 5
てっち 5
手長婆 4
手の目 7
手の目かじり
寺つつき(物部守屋の怨霊)
貂(てん) 3
天火(てんか、しゃんしゃん火) 5
電気妖怪 / 雷 2
天狗 3
天狗倒し 2
天狗憑き
天狗礫(てんぐつぶて) 3
天狗火
天狐(てんこ)
天子(てんじ) 2
天井さがり(天井くだり) 8
天井なめ 9
天吊るし
天女の宿
道通さま 3
豆腐小僧 7
東方朔
どうもこうも 2
通り物 4
トキの神
常世の国
トシドン 2
百々目鬼(どどめき) 9
利根川の火の玉
共潜(ともかずき) 3
土用坊主 2
トリダシ 2
泥田坊 8
土瓶神(とんぼがみ) 2
トンボツイタチ
長井戸の妖怪
泣き婆 2
波切大王(なきりだいおう)
ナベソコ狸
生首
なまず神 3
生団子(なまだんご)
ナマトヌカナシ
生剥げ(なまはげ)
浪小僧 5
嘗め女 3
鳴釜(釜鳴) 4
ナワスジ
ナンジャモンジャ 2
納戸婆 3
仁王さん 3
二階の怪
苦笑い 2
肉吸い 2
二恨坊の火 3
二本の足
入道坊主 2
入内雀(藤原実方の怨霊)
乳鉢坊 2
如意自在 2
ニライの大主(うぷぬし)
鶏の僧 2
人魚 7
ニンギョウサマ
人形の霊 2
鵺(ぬえ) 8
盗人神(ぬすびとがみ)
ぬっぺふほふ / ぬっぺらぼう 9
沼御前 5
ぬらりひょん 11
塗り壁 8
塗り坊 5
塗り仏 2
ぬるぬる坊主 5
濡れ女子(ぬれおなご) 2
濡れ女 8
猫男
猫憑き
猫の神通力
猫又 7
鼠の怨霊
祢々子河童(ねねこがっぱ) 3
根の国
ネブッチョウ
寝肥り(ねぶとり) 4
ノイポロイクシ
ノウマ 2
野宿火 2
ノツゴ 2
野槌 6
野寺坊 6
野火 2
のびあがり 9
野衾(のぶすま) 6
野守
パウチ
ハカゼ
ハカセサマ
獏 7
白蔵主(はくぞうす) 8
化け銀杏の精 2
化け鯨 2
化け蜘蛛
化け草履 6
化け狸
化け灯籠 2
化け猫 4
化け鼠
化けの皮衣 2
化け火 3
化け雛
化け古下駄 2
狸伝膏(ばけものこう) 2
化け物の結納
化け物屋敷
波山(ばさん) 4
橋姫 4
場所に憑く霊 2
芭蕉の精 3
畑怨霊 4
ばたばた 4
機尋(はたひろ) 4
八大地獄
魃鬼(ばっき) 2
髪魚(はつぎょ) 3
八百八狸(はっぴゃくやだぬき、隠神刑部狸 いぬがみぎょうぶだぬき) 8
花子さん 3
婆狐
針女(はりおなご) 3
反魂香(はんごんこう) 2
ハンザキ大明神
パントゥ
般若 3
般若憑き
はんぴどん 2
引き亡霊(ひきもうれん)
ヒザマ 2
びしゃがつく / ぴしゃがつく 6
ビジンサマ
ひだる神 4
ひでり神(魃) 8
一声叫び
一言主神(ひとことぬしのかみ)
人魂 2
一つ目小僧 8
一つ目狸(ひとつめだぬき) 2
一つ目入道 5
一つ目の大坊主
一つ目の黒坊主
一つ目坊 2
一人相撲
火取り魔 7
飛縁魔(ひのえんま) 2
火の車 2
ヒバゴン
狒々(ひひ) 4
火間虫入道 5
百目 7
百鬼夜行
ひょうすべ(ひょうすえ) 9
ヒョウズンボ 3
瓢箪小僧 4
病虫(びょうちゅう)
ひょうとく
屏風のぞき 3
日和坊 6
枚方の御陰の神
比良夫貝(ひらぶがい) 2
蛭持ち
琵琶牧々(びわぼくぼく) 2
びんずる尊者
人形神(ひんながみ)
貧乏神 7
風狸(ふうり) 5
吹き消し婆 / ふっけしばばあ 8
福の神
文車妖妃(ふぐるまようひ) 2
袋下げ 4
袋貉 4
フサマラー
衾(ふすま) 3
札返し(お露) 3
二口女 8
二つ塚の化け物
補陀落浄土
淵猿 3
船板の琴
ブナガヤ火 2
船玉様
船亡霊(ふなもうれん)
船幽霊 5
浮遊霊
不落不落(ぶらぶら) 3
ふらり火 5
古空穂 2
古杣(ふるそま) 5
古椿 2
震々(ぶるぶる) 8
古屋の妖怪
風呂桶の火の玉 2
ぶんぶん岩
平家一門の怨霊
幣六
べとべとさん 10
蛇の怪
蛇蟲(へびみこ) 2
ペロリ太郎(べか太郎) 3
弁慶堀の河太郎 3
変化地蔵 2
ほいほい火 4
箒神 7
箒や笛の霊
彭侯(ほうこう) 3
坊主狸 3
疱瘡神 2
方相氏(ほうそうし) 2
疱瘡婆 3
頬撫で
ホゼ
ボゼ神
細手 4
牡丹灯籠
払子守 3
ホットンボウ神
仏の幽霊
骨女 6
骨唐傘(ほねからかさ) 4
ホヤウカムイ
暮露暮露団(ぼろぼろとん) 4
舞首 5
枕返し 8
真面目な幻獣
松の精霊 5
招く手の幽霊 2
マブイコメ 2
魔法様
豆狸 6
麻桶毛(まゆげ) 2
マユンガナシ
迷い家(まよいが)
迷い火 2
迷い船
迷わし神
丸い玉の幽霊
万年竹 8
見上げ入道 7
みかり婆 3
飯笥(みしげー)
水の神
溝出(みぞいだし) 3
三面乳母(みつめんうば)
蓑火 4
蓑虫火 3
蓑草鞋(みのわらじ) 2
耳無豚(ミンキラウワ) 2
ミンツチ 3
百足 6
むかで神
無垢行縢(むくむかばき)
貉(むじな) 4
無人車幽霊
ムチ 2
ムラサ
夢霊(むれい) 2
目競(めくらべ) 4
飯食い幽霊 2
面霊気 3
メンドン
モーモードン
森殿(もいどん)
魍魎 9
木魚達磨 2
目々連(もくもくれん) 7
モクリコクリ 2
物の怪 3
百々爺(ももんじい、もんもじじい) 7
茂林寺の釜 3
モンジャ
野干(やかん) 2
ヤカンヅル 2
夜行さん 9
夜具と座頭
厄抜け戒壇 2
疫病神 2
野狐(やこ) 3
夜行遊女
屋島の禿 2
夜叉
八咫烏(やたがらす)
夜道怪 3
ヤナ
柳の精
柳婆 5
家鳴り 9
薮神
山嵐
山犬 3
山オサキ
山男 6
山鬼 5
山颪 2
山女 5
獲(やまこ) 3
山爺 8
八岐大蛇
山地乳(やまちち) 2
山天狗 3
ヤマドッサン 2
山猫
山の神婆
幽谷響(やまびこ) 4
山みこ
山ミサキ
山童(やまわろ) 10
山婆(山姥 やまんば、やまうば) 6
ヤマンバ憑き
ヤマンボ 3
病田(やみだ)
鑓毛長(やりけちょう) 2
遣ろか水 6
八幡知らずの森(平将門の怨霊)
ヤンボシ 2
遺言幽霊 2
幽霊
幽霊赤児 2
幽霊毛虫
幽霊紙魚
幽霊狸
幽霊問答
幽霊屋敷
行き逢い神 4
雪女 8
雪爺 2
夜豚(ユナウワ)
妖怪石
妖怪すっぽん
妖怪宅地
妖鶏(ようけい)
夜雀 3
夜泣き石 2
呼子(よぶこ、山彦 やまびこ) 10
黄泉の国
雷獣 7
雷神
羅生門の鬼

龍灯(りゅうとう) 2
礼を言う幽霊
老人火 4
六所大明神
飛頭蛮(ろくろくび) 5
わいら 5
若狭の人魚 3
若松の幽霊
渡り柄杓(わたりびしゃく) 5
鰐鮫(わにざめ) 2
輪入道 8
笑い地蔵 2
悪い風

≪世界編≫
女夜叉(中国) 5
壁神(中国)
カン(中国)
患(中国)
キ(中国)
ギョウ(中国)
キョンシー(中国) 2
麒麟(中国)
鼓(中国) 2
虎神(中国)
三頭の幻人(中国) 2
燭陰(中国) 3
太歳(中国)
倀鬼(中国)
天狗 / イェイミン(中国) 4
トウコツ(中国) 2
ヒ(中国)
飛天夜叉(中国)
百鬼夜行(中国) 2
ヘイホウ(中国) 2
ホウキョウ(中国) 2
骨喰い(中国)
龍(中国) 2
陵魚(中国)
一目五先生(中国浙江省) 2
旱魃鬼(中国浙江省) 2
金華の猫(中国浙江省)
カイチ(中国江西省) 2
白沢(中国江西省)
靴を食う妖怪(中国山東省)
刑天(中国北京市) 2
シイ(中国北京市) 2
虎人(中国雲南省)
魚頭(中国江蘇省)
猪豚蛇(中国江蘇省) 2
落頭(中国江蘇省) 2
舟幽霊(中国海南省)
夜明けをつくる怪物(中国海南省)
呑口(中国四川省)
金翅鳥(朝鮮) 3
鬼火(韓国)
客神(韓国)
自由魂(韓国)
トケビ / トッカビ(韓国) 3
足喰い(マレーシア)
頭を食べる精(マレーシア)
アワン(マレーシア)
岩の精(マレーシア)
エギク(マレーシア) 2
大口(マレーシア) 2
ガマング(マレーシア)
ガラング(マレーシア)
牙をつかんでいる精(マレーシア)
キンタマ妖怪(マレーシア)
首お化け(マレーシア) 2
ケンパス蛇(マレーシア)
逆さ(マレーシア) 2
魚の精(マレーシア)
三身一体(マレーシア) 2
舌長(マレーシア) 2
ジャビの精(マレーシア) 2
土の精(マレーシア) 2
ティングカット(マレーシア)
出っ歯の精(マレーシア)
トゥラング・マワス(マレーシア) 2
とがり目(マレーシア) 2
トビモノ(マレーシア) 2
とんがり頭(マレーシア) 2
根っこの精(マレーシア) 2
花の精霊(マレーシア) 2
ペナンガル(マレーシア) 2
ペナンガラン(マレーシア) 4
マカク(マレーシア)
ランスグイル(マレーシア) 4
笑い(マレーシア) 2
ワン・ハンデッド(マレーシア) 2
セムパティ(インドネシア・ジャワ島) 2
マエソスロ(インドネシア) 2
ブタ(インドネシア・バリ島) 2
アントゥ・ジン(カリマンタン島)
ポンティアナ(カリマンタン島) 2
ソンコイの龍(ベトナム) 2
ワーラス(カンボジア) 3
オッタザウン(ミャンマー)
アシニグライ(パプアニューギニア)
アタリン(パプアニューギニア) 2
アトバラナ(パプアニューギニア)
アワン(パプアニューギニア)
イナヴィ・サブイモンク(パプアニューギニア) 2
カニプ(パプアニューギニア)
キンブーヤン(パプアニューギニア) 4
グハ(パプアニューギニア)
ケベケ(パプアニューギニア)
チャラク(パプアニューギニア)
ヌグ(パプアニューギニア) 3
マヤモトウム(パプアニューギニア) 2
ルーガー / ルーガルー(パプアニューギニア) 3
ルクランバ(パプアニューギニア)
ワイワイ(パプアニューギニア) 2
ビギャン(パプアニューギニア・ニューブリテン島) 2
ミゴー(パプアニューギニア・ニューブリテン島) 2
カボ・マンダラット(ニューカレドニア) 5
マッサライ(ニュージーランド) 2
ビッタール(オーストラリア)
ミミ(オーストラリア) 2
モコイ(オーストラリア) 2
ロルウイ(オーストラリア) 2
オバイホ(ポリネシア) 2
チイ(ポリネシア) 2
ラテイム(ポリネシア) 3
ガルーダ(インド) 2
ガンガ・グランマ(インド)
デウムス(インド)
手長悪魔(インド)
バインシャースラ(インド) 2
百頭(インド)
ベータラ(インド) 4
ラクシャーサ(インド) 2
羅刹(インド)
動物霊(ブータン)
ズウー(中央アジア、チベット) 4
イル(アッシリア)
ウストック(イラク) 3
シモルグ(イラン) 2
アポフィス(エジプト)
カー(エジプト) 5
デボラー(エジプト) 2
ベルフェゴル(エジプト)
ミイラ男(エジプト)
イムラーク(ペルシャ湾) 2
バジリスク(西アジア、北アフリカ)
ジャイアンツ(バルカン半島) 3
フォービ(バルカン半島) 5
マーメイド(地中海)
アケロオス(ギリシア)
エムプウサイ(ギリシア) 5
キマイラ(ギリシア)
ギロ(ギリシア) 4
グラウコス(ギリシア) 2
グリフィン(ギリシア) 2
ケンタウロス(ギリシア) 2
ゴルゴーン / ゴーゴン(ギリシア) 5
サテュロス(ギリシア) 2
スフィンクス(ギリシア)
セイレーン(ギリシア) 2
タロス(ギリシア) 2
テュポーン(ギリシア)
ハルピュイア(ギリシア) 2
ヒュドラ(ギリシア)
ポリュペモス(ギリシア) 2
ラミア(ギリシア) 2
サルード(シベリア地方) 2
ヴォジャノーイ(ロシア) 2
オビンニク(ロシア) 2
トゥルサス(ロシア) 2
ピーテル(ロシア) 2
ポレヴィーク(ロシア) 2
魔女ルサルカ(ロシア) 5
レイシー(ロシア) 2
ヴイイ(ウクライナ) 3
グェル / グエル(ヨーロッパ) 2
グルマルキン(ヨーロッパ) 2
グレムリン(ヨーロッパ) 5
ゴブリン(ヨーロッパ) 4
食屍鬼(ヨーロッパ) 4
ハールシンキ / ハールシンギ(ヨーロッパ) 3
ベヘモト(ヨーロッパ) 2
ポルターガイスト(ヨーロッパ) 5
魔女(ヨーロッパ) 5
マンダラケ(ヨーロッパ) 2
モス(ヨーロッパ) 5
ラルバー(ヨーロッパ)
レビヤタン(ヨーロッパ) 4
スキタイの子羊(東ヨーロッパ)
ピクラス(ラトビア) 3
ストリゴイイ(ルーマニア) 2
ドラキュラ(ルーマニア) 4
ゴーレム(チェコ) 5
オッフ(ブルガリア) 2
人狼 / 狼男(ポーランド、イギリス、ヨーロッパ) 4
水魔(ハンガリー) 2
アラウネ(ドイツ) 3
嵐の精(ドイツ)
鬼火 / イルリヒト(ドイツ)
コーボルト(ドイツ) 5
木霊 / 古木の怪(ドイツ) 3
ドワーフ(ドイツ) 2
パン(ドイツ) 2
ビルヴィス(ドイツ) 2
水精(みずせい ドイツ)
妖虫(ドイツ) 2
ラウヒェン(ドイツ) 2
リューベツァール(ドイツ) 2
ローレライ(ドイツ) 3
ハーバーガイス(ドイツ、オーストリア)
ケースマンデル(オーストリア) 3
土精プッツ(オーストリア) 5
フランケンシュタインの人造人間(スイス) 3
ロイチェクタ(スイス) 2
ドラゴン(ドイツ、フランス、スイス、イギリス) 7
カコデモン(フランス)
タラスク(フランス) 4
ヒポグリフ(フランス) 2
魔火(フランス) 2
メリュジーヌ(フランス)
歯痛殿下(ベルギー) 5
スキュラ(イタリア) 2
グェスティア(スペイン)
クエレブレ(スペイン) 2
バシャジャウン(スペイン)
黒小人(北ヨーロッパ) 3
サイレン(北ヨーロッパ)
ジャイアント(北ヨーロッパ)
ゼーオルム(北ヨーロッパ) 2
夜叉マラ(北ヨーロッパ) 2
海のカタツムリ(バルト海) 2
カルマ(フィンランド) 5
樹霊(スウェーデン) 4
シーモンク(ノルウェー) 2
トロル(ノルウェー)
ノッケン(ノルウェー) 2
アスレイ(イギリス)
エルフ / 妖精(イギリス) 5
コーモラン(イギリス) 2
サムヒギン・ア・ドゥール(イギリス)
水馬 / 海馬(イギリス) 3
スクウェアフットのジミー(イギリス)
ドゥアガー(イギリス) 2
生首のトミー(イギリス)
人魚(イギリス)
ノッカー(イギリス) 2
ハイター・スプライト(イギリス) 2
ぱたぱた足(イギリス)
パック(イギリス) 2
ピクシー(イギリス) 4
ブラック・アニス(イギリス) 2
ペグ・パウラー(イギリス) 2
ヘッドリー・コウ(イギリス) 2
ボギー(イギリス)
緑の牙を持つジェニー(イギリス)
ヤースキン(イギリス) 2
レッドキャップ(イギリス) 2
ワーム(イギリス) 2
イット(スコットランド) 2
ギリー・ドゥ(スコットランド)
ケルピイ(スコットランド) 3
スパンキー(スコットランド) 2
スルーア(スコットランド)
ナックラビー(スコットランド) 2
ピアレイ(スコットランド)
ファハン(スコットランド) 2
ブラウニー(スコットランド)
ホブゴブリン(スコットランド) 2
マロール(スコットランド) 2
アルプ・ルアハラ(アイルランド)
ジャック・オランターン(アイルランド) 3
パスハ(アイルランド)
バロル(アイルランド)
バンシー(アイルランド) 2
レプラコーン / グル(アイルランド) 5
悪霊(グリーンランド) 5
アスプ(アフリカ)
イブリース(アフリカ)
ゴモラー(アフリカ) 2
マーリド(アフリカ)
森の精霊(アフリカ)
ワニ憑き(アフリカ)
カトブレパス(エチオピア)
カンフュール(エチオピア) 2
アシャンティ(中央アフリカ共和国) 4
オバイホ(ガーナ) 3
アンドルムン(マリ共和国)
イエバン(マリ共和国)
アシボビュック(南アフリカ共和国)
フライング・ダッチマン(南アフリカ共和国) 4
ルフ(マダガスカル) 2
サルガッソー(大西洋) 2
シーサーペント(大西洋)
セント・エルモの火(北大西洋)
魚霊(イヌイット)
トナカイの霊(イヌイット)
シシュル(カナダ)
スワイクエ(カナダ)
セドナ(カナダ) 4
ナグムバザック(カナダ) 2
サスクワッチ(アメリカ) 2
スクォンク(アメリカ) 2
バックベアード(アメリカ) 5
アナグマ(ネイティヴアメリカン)
アホラ(ネイティヴアメリカン) 2
イシトク(ネイティヴアメリカン) 2
ウィンディゴ(ネイティヴアメリカン)
ガゴサ(ネイティヴアメリカン) 3
ズヌクァ(ネイティヴアメリカン) 2
ツァジグララル(ネイティヴアメリカン) 5
ホピの黒鬼 / ブラック・ナタスカ(ネイティヴアメリカン)
ホピの白鬼(ネイティヴアメリカン) 2
イセンニュスチナ(メキシコ)
シンナテテオ(メキシコ) 4
チャネケ(メキシコ)
チャン・ギィ・ニョ(メキシコ) 2
テキトゥク(メキシコ)
ホーガ / オーガ(メキシコ) 3
ヨナルテパズトーリ(メキシコ) 5
ウアイ(中央アメリカ)
エエカトル(中央アメリカ)
ファニカ(ペルー) 4
カア・ポラー(ブラジル) 2
キブンゴ(ブラジル) 2
ダスザ(ブラジル) 3
鳥人(ブラジル) 5
山の主(ブラジル) 2
クルピー(アルゼンチン、ブラジル) 2
シレーナ(アルゼンチン)
クエロ(チリ)
チョンチョニイ(チリ) 2
バシリスコ(チリ)

≪西洋の悪魔≫
アスモデウス(地獄第4位階級首長) 3
アビゴール(地獄大侯爵)
アムドスキアス(地獄大侯爵)
アモン(地獄大侯爵)
アンドラス(地獄大侯爵)
ヴォラック(地獄大統領)
カークリノラース(地獄大総裁)
カイム(地獄総裁)
グザファン(地獄参謀)
ケルベロス(地獄侯爵)
ゴモリー(地獄侯爵)
シトリー(地獄親王)
ハボリム(地獄公爵)
バラン(地獄王)
バレフール(7頭悪魔)
プルトー(冥王)
ベールゼブブ(悪魔頭領) 3
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若大将ぬらりひょん健闘!思ったよりも頑張っとるねぇ~、チミ!! ~ぬらりひょんサーガ第41回~

2021年08月22日 21時35分44秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
前回までのあらすじ≫
 江戸時代の誕生いらい、変幻自在に姿を変えて日本の妖怪文化の成長・発展にぬらっと寄り添ってきた、謎の妖怪ぬらりひょん。
 ながらく「百鬼夜行のモブ」生活に甘んじていた彼も、太平洋戦争後の日本における妖怪の人気キャラクター化を契機として、「いつの間にかいる」属性や「見た目が爺さん」属性を獲得し、ついには「日本妖怪の総大将」という称号までをもうかがう知名度を手にした!
 果たして、ぬらりひょんは本当に妖怪総大将たりえるのか。時代が彼にあたえし運命の少年「ゲゲゲの鬼太郎」の追撃も華麗にかわしながら、時には得意のペテンで他の妖怪をだまくらかすクセ者妖怪となり、時にはなぜか地獄の閻魔大王の側近となり、また時にはそのカリスマ性で日本妖怪を束ねる本物の総大将となり……ぬらりひょんは様々な立場と性格で物語に登場する、超有名妖怪の仲間入りを果たしたのだった。
 そして、日本声優界の最重要人物である大塚周夫のぬらりひょんに始まった2010年代は、なんとその子息・大塚明夫のぬらりひょんで幕を閉じるという驚異のディケイドとなったのである。
 あの鬼太郎を前にしても一歩も引かない、史上最凶ともいえるワルっぷりを発揮した明夫ぬらの堂々たる退場ののちに、新たなる2020年代はやってきた。悪役、良い役、大物、小物……もうなんか、できることはやりつくした感さえ漂ってきた妖怪ぬらりひょん。しかし、あらゆるポジションを楽しんだからと言って、外見通りに楽隠居を決め込むような安定志向型の妖怪であるわけがないことは、火を見るよりも明らかであった。
 往生際の悪すぎるよくばり妖怪ぬらりひょん! 果たして彼は、新時代にどのような次の手を打ってくるのであろうか!?


 ……って、さんざん風呂敷を広げましたけれども、今、2020年代が始まって1年半しか経ってないんですが。

 正直、ね。たった1年ちょっとでネタが集まるはずがないんですよ! 明夫ぬらだって、実質活動期間の半分2020年代ですからね。まだまだスタートしたばっかじゃないですか。

 簡単に触れておきますが、明夫ぬらを2010年代のぬらりひょんにカテゴライズしてしまいますと、純粋な2020年代生まれの最初のぬらりひょんは、昨年2020年の8~9月にテレビ朝日系列で土曜深夜に放送していた妖怪コメディドラマ『妖怪シェアハウス』(全8回)における大倉孝二ぬらりひょんということになります。
 でも、大変に不勉強なことに、私このドラマちゃんと視聴していなくて、TVで1~2回ながら見したかなってくらいで、印象が全然残ってないんですよね。のんきな一人暮らしだったらともかく、実家住まいの土曜の夜って、消灯が早いんだよなぁ! しかも「2ヶ月放送全8回」っていうのは、一体全体どんなサイズなのでしょうか。1クール13本やって一人前……という認識はもう古いのかなぁ。なんか見逃しやすいだけのような気がするのですが……でも今はネット配信の時代だし、そもそも「見逃したから観てない」っていう言い訳は存在しえないのか。「チャンネル争い」とか「予約録画したのにナイターで放送時間ズレた!」とか「Gコード予約」とかは、現代のわこうどたちには通じないワードなのかのう!

 それはともかく大倉ぬらりひょんなのですが、こちらはまともにその生態を観察していないのでなんとも言いようがないのですが、とにもかくにも、普段は弁護士や経営コンサルタントとして人間社会になじみまくっているそのキャラクター設定は、まさしく「人の世なれ」した妖怪ぬらりひょんの独擅場と言ってもよく、人間と妖怪の世界を自由に往来でき、その知識と処世術で主人公の良きサポート役にもなれるという、他の妖怪どもになかなかおびやかされない専売特許を手にしたぬらりひょんの成功が見られる、絶好のキャスティングだなと感じました。もはや、日本妖怪の中でのぬらりひょんの地位は不動のものに!
 すばらしいですね。「妖怪総大将への野望」というギアを入れればふてぶてしい悪役にもなれるし、そこを抜けば人間側の主人公たちの頼もしい味方にもなってくれる便利な妖怪ぬらりひょん! その身軽さは、妖怪を題材とした作品が大量に作り出される現代でこそ発揮される才能なのでした。時代がやっとわしに追いついたわい!!

 そんな感じで、のっけの2020年から新しい作品に活躍の場を見いだすぬらりひょんですが、今年2021年にも、無名時代から深い縁のあるあの伝統シリーズの最新作に登板する運びとなったのでありました。そりゃそうです、彼なしにこのタイトルは語れない!


映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021年8月13日公開 118分 東宝)
あらすじ
 日本列島中央部の大地溝帯フォッサマグナに眠る古代の化石が結集して生まれた怨念「妖怪獣」が、東京への進撃を開始した。人間には自然の群発地震にしか見えなかったが、真相に気付き「このままでは世界が滅ぶ」と危惧した妖怪たちは、これを食い止めるべく伝説の妖怪ハンターの血を受け継ぐ小学生の渡辺兄と共に戦いを挑む。

おもな登場人物・妖怪(年齢は映画公開当時のもの)
渡辺 兄(けい)…… 寺田 心(13歳)
 主人公。伝説の妖怪ハンター渡辺綱の血を受け継ぐ小学5年生。東京都所沢市在住。亡くなった父(演・北村一輝)から弟を守るよう託される。綱が用いていた妖刀・鬼切丸を振るって戦う。
渡辺 弟(だい)…… 猪股 怜生(8歳)
 ケイの弟。赤いおみくじを引いた者と勘違いされてぬらりひょんたち日本妖怪に連れて行かれ、大魔神を呼び覚ます依代にされる。
狐面の女 …… 杉咲 花(23歳)
 ケイを導く謎の剣士。その正体は九尾の狐。
ぬらりひょん …… 大森 南朋(49歳)
 肥大した脳を持つ、頭脳明晰な日本妖怪の総大将。
隠神刑部狸 …… 大沢 たかお(53歳)
 八百八狸を従える狸妖怪のリーダー。妖怪獣により「あのお方」が復活し、人間が滅びることを願っている。牛鬼が化けた牛鬼バイクに跨る。
姑獲鳥 …… 安藤 サクラ(35歳)
 死んだ赤ん坊を抱え、血だらけの着物を着た妖怪。
猩猩 …… 大倉 孝二(47歳)
 真っ赤な肌と装束を身にまとった猿のような妖怪。本作では関西弁で話す。
天狗 …… 三浦 貴大(35歳)
 ぬらりひょんをサポートし、国際妖怪会議「ヤミット」で演説を行う。
雪女 …… 大島 優子(32歳)
 身体は氷のように冷たいが、心は熱い妖怪。冷たい態度をとる男性を好み、いつもつれない隠神刑部狸に惚れ込んでいる。
天邪鬼 …… 赤楚 衛二(27歳)
 自分の考えとは逆の回答ばかりを出す妖怪。
茨木童子 …… SUMIRE(26歳)
 武闘派な鬼一族の特攻隊長で、斧を用いて戦う。
酒呑童子 …… 浜尾 ノリタカ(21歳)
 刀を武器に戦う鬼の頭領。
渡辺 綱 …… 北村 一輝(52歳 渡辺兄と弟の父と二役)
 ケイの先祖にあたる伝説の妖怪ハンター(953~1025年)。
小豆洗い …… 岡村 隆史(51歳)
 桶に入れた小豆を洗うだけの妖怪。
夜道怪 …… 遠藤 憲一(60歳)
 托鉢僧の姿をした、子供を誘拐する妖怪。
すねこすり …… 小桜 エツコ(声 50歳)
 人間のすねにまとわりつく人懐っこい妖怪。
ドラキュラ伯爵、ミイラ、半魚人、人魚、サイクロプス、メデューサ、フランケンシュタインの人造人間、イエティ、サテュロス、魔女、殺人ピエロ、ゾンビ、メー・ナーク、刑天、トロル、生き人形、他
 中国・北京で行われた国際妖怪会議「ヤミット」に集まった世界各国の妖怪たち。ぬらりひょんから妖怪獣と戦うよう懇願されるが、断って帰ってしまう。
妖怪獣
 日本のフォッサマグナに眠る太古の化石たちの怨念が結集して生まれた存在。初期形態は高さ約300mで、巨大なアンモナイトのような形態から龍のような形態に変身する。
大魔神
 妖怪獣を止めるため妖怪たちが蘇らせようとする伝説の武神。特撮映画『大魔神』シリーズ(1966年 全3作)に登場する神で、今作ではリデザインされ、身長9.8m。
あのお方
 東京に五芒星の結界によって封印されている謎の存在で、妖怪たちの元祖とされる。雑面をシンボルとし、妖怪獣の東京侵攻によって目覚めさせられようとしていた。荒俣宏による小説版では、日本の中部・関東・近畿地方で信仰される自然神ミシャグジと同一視されている。
加藤 彦一 …… 神木 隆之介(28歳)
 兄の担任の先生。授業で兄にフォッサマグナとそこに眠る化石について教える。ラストシーンで、黒板に妖怪獣によって目覚めさせられようとしていた「あのお方」を表す雑面を描き、その正体が前作『妖怪大戦争』(2005年)の悪役・加藤保憲であることが明かされる。演じる神木は、前作で主人公の稲生タダシを演じていた。

おもなスタッフ(年齢は映画公開当時のもの)
監督 …… 三池 崇史(60歳)
脚本 …… 渡辺 雄介(41歳)
音楽 …… 遠藤 浩二(57歳)
撮影 …… 山本 英夫(61歳)
美術 …… 林田 裕至(60歳)
妖怪デザイン …… 寺田 克也(57歳)、井上 淳哉(49歳)
制作 …… OLM
主題歌『ええじゃないか』(歌・いきものがかり)


 はい、はい、そうでございます。この夏の日本のお化け映画の大本命ともいえる、角川大映伝統の「妖怪シリーズ」の、まさかの最新作でございます!
 いや~、あの神木隆之介くん主演の平成版『妖怪大戦争』(2005年)の熱狂から、もう16年になりますか。え、16年? 10周年でも20周年でもなく、16年……なんか中途半端。まぁ、妖怪の新作映画が観られるんだから文句はナシで。

 2005年版『妖怪大戦争』と今月公開の『ガーディアンズ』は、直接のつながりこそ言及されないものの同じ三池崇史監督作品です。さらには配給に角川大映が関わっていることからもわかる通り、さかのぼれば映画『妖怪百物語』(1968年)、『妖怪大戦争』(1968年)、『東海道お化け道中』(1969年)の大映「妖怪シリーズ」の直系の子孫ということになります。「妖怪シリーズ」といえば、言うまでもなく下積み時代の妖怪ぬらりひょんが、「何もせずフラフラ歩いているだけの百鬼夜行モブ」として糊口を凌いでいた臥薪嘗胆の場でしたね。因縁深い!
 ただし、純然たる時代劇の味わいが強かった昭和の妖怪シリーズと違って、前作の平成版『妖怪大戦争』は「ゲゲゲの鬼太郎ブーム」以降の現代妖怪文化を総括するようなごった煮テイストとなっており、わんさと登場する妖怪どもを現出せしめるにあたり、時に着ぐるみ、時に特殊メイク、時に CGビジュアルという様々な特撮技術の手数でさばきまくる様子は、まさに妖怪映画の見本市のようなお祭り感にあふれていました。

 妖怪の造形という点では『さくや 妖怪伝』(2000年)から始まる「原口智生監督の妖怪シリーズ」の雰囲気を受け継いでいるし、舞台が現代という点では東宝の『学校の怪談』シリーズ(1995~99年 全4作)を彷彿とさせる時代性もあり、ラスボスがあの魔人・加藤保憲という点では『帝都物語』(1988年)からの「加藤保憲三部作」の続編でもあるし、「妖怪と陰陽師」の関係で言えば野村萬斎主演の映画『陰陽師』二部作(2001~03年)の外伝とも言えるという手広さだったかと思います。後年への影響という点では、ウエンツ瑛士の主演による実写映画版『ゲゲゲの鬼太郎』二部作(2007~08年)の実現にも、平成版『妖怪大戦争』のヒット(興行収入20億円)が寄与したところは大きいのではないでしょうか。さすが三池監督、まさにお祭りといいますか、節操なさすぎ!

 今年の『ガーディアンズ』に行く前に、前作の平成版『妖怪大戦争』でのぬらりひょんの活躍を振り返ってみたいのですが、ここでぬらりひょんを演じたのは、大御所ミュージシャンの忌野清志郎さんでした。なるほど、日本音楽史にその名を残す大偉人なのに、確かにそのフットワークの軽さは妖怪じみているというか、ぬらりひょんそのものでしたね!
 そして、忌野ぬらりひょんはまさしく昭和の妖怪シリーズの直系の子孫といった感じで、派手なお大尽のような和服を着こんではいても、その実まったく役に立たない空気妖怪(でも存在感はなんかある!)という絶妙な脱力キャラとなっていました。当然、妖怪の総大将などでは全くありません。でも、あの映画に絶対にいなくてはならない妖怪なんだよなぁ。演技なぞほとんどしていないようなのですが、本当に見事なぬらりひょんっぷりでした。

 さて、その点、満を持して公開された今回の『ガーディアンズ』における最新モデルぬらりひょんの活躍は、どうだったのでしょうか。

 まず、本記事は『ガーディアンズ』の感想記事ではなく、あくまでも「ぬらりひょんがどうだったか」を考察する内容ですので、ここでは映画本編中のぬらりひょんの活躍に限定して話を進めていきたいと思います。映画全体の感想は、最後にちょろっと!

 本作で妖怪ぬらりひょんを演じたのは、今ノリにノッている中年俳優の大森南朋さんです。麿赤児さんじゃなくて、息子さんがぬらりひょんやってるよ!

 本作における大森ぬらりひょんは、国際妖怪会議「ヤミット」にも日本代表として出席するまごうかたなき「妖怪総大将」として、物語に欠かせない存在として登場します。前作の忌野ぬらりひょんとはまるで違う頼もしさ!
 先述のあらすじにもある通り、妖怪獣が東京に進撃した場合、東京に封印されていた「あのお方」の結界が破られ、その結果日本列島が分裂、崩壊してしまうことに。それを恐れた日本妖怪と総大将ぬらりひょんは、妖怪獣を食い止める力を持つ伝説の武神「大魔神」を復活させるために、平安時代にその名を轟かせた妖怪スレイヤー・渡辺綱の子孫である渡辺兄を呼び出すのでした。
 つまり、本作のぬらりひょんは日本列島の崩壊を防ごうと奮闘する大役を担うわけなのですが、かつて平成版『妖怪大戦争』においては、魔人・加藤保憲による「日本妖怪機怪化計画」を阻止しようと決起した者は猩猩(近藤正臣さんのほう)や川姫くらいだったのに対し、今作の大森ぬらりひょんはかなり迅速に日本妖怪の総意をとりまとめて渡辺兄を捜索・補足しているあたり、非常に手際のよいものがあります。まるで忌野ぬらりひょんとは別個体のようなリーダーシップ!

 実際に、本作には少なからず前作『妖怪大戦争』と同じ妖怪が再登場しているのですが、猩猩や天狗、すねこすりといったおなじみの面々も容姿や方言からして前作とは別個体で(小豆洗いを除く)、わけても我らが大森ぬらりひょんは、青白くぶよっとした頭部に赤い派手な長羽織をまとっていた忌野ぬらりひょんとはまるで違う、ヒビのように深いしわの刻まれた頭部に、くすんだからし色の中羽織を着ている枯れた老人の姿をしています。でも、身のこなしはだいぶ軽くて頭脳もしゃべり方も明晰ですけどね!

 かつてマンガ『鬼太郎国盗り物語』や『ぬらりひょんの孫』で、ペテンなし正真正銘の妖怪総大将を担った経験のあるぬらりひょんでしたが、今作での特徴は、意外と日本妖怪の中でも妖怪獣への対応の点で、諸勢力が分裂しているというところでしょうか。
 具体的には、ぬらりひょんに賛同する日本妖怪たちとは袂を分かつ形で、とりわけ人間に対立的な「鬼勢力(茨木童子、酒呑童子など)」と、妖怪獣のせいで日本の人間界がどうなろうが、野生に暮らす俺たちは知ったこっちゃないという立場の「隠神刑部狸とたぬき勢力(八百八狸軍団)」が作中に登場します。そのため、いかなぬらりひょんといえども日本全国の妖怪をしっかり束ねている、という訳ではないようです。そこらへんの苦境にわたわた慌てる大森ぬらりひょんの姿は、なかなかリアルですね。

 今作における大森ぬらりひょんは、ともかく知恵だけで日本妖怪の代表になっているような知性一辺倒のキャラクターで、その点は平成も含めて過去の「妖怪シリーズ」でのぬらりひょんとはだいぶ違った印象を与えるのですが、完全に人間に味方する正義の妖怪というよりは、渡辺党の子孫が大魔神の人柱になることを知っていながら黙っていたりする小ズルい部分も見られることから、人間社会が崩壊すると日本妖怪も活躍の場を失ってしまうから仕方なく助勢している、といった態度が見え隠れする、かなりグレーな存在となっています。こういうところは実に妖怪シリーズっぽいといいますか、「正直、人間の命なんかどうでもいいが。」という姿勢がギリ残されているのは良かったですね。あくまで独立種族であるという矜持は守っているという。
 また、映画本編を観るまでは「えぇ~、親父さんじゃなくて大森さんがぬらりひょんなの~!?」という不安もあったのですが、実際に観てみますと、やはり若すぎる感じはしますが、特段なんの超能力も、手製爆弾も仕込み杖さえも持ち合わせず、とにかく知恵と弁舌だけで日本存亡の危機をなんとかしようとするその徒手空拳っぷりは、まさしく妖怪ぬらりひょんの原点回帰を観た思いがいたしました。シンプルじじい、is the best!!


 2020年代の2人のぬらりひょんについてまとめますと、大倉ぬらりひょんも大森ぬらりひょんも(大塚明夫ぬらりひょん以来「大」が多いな!!)、過去にくっついてきた幾多のイメージの中から、「人間界との親和性が高い」という要素を上手に抽出したキャラクターになっているような気がします。そのため、無数の日本妖怪の中でも、フィクション作品にダントツで登場させやすい人気タレントになりおおせているのではないでしょうか。頭もいいし人間・妖怪双方の世界に詳しいし、味方やストーリーの説明要員にしたら、これほど頼りになるキャラもいませんよね。
 しかし、どっちのぬらりひょんも本当に角が取れてるといいますか、シリアスもコメディも両面でイケる便利な妖怪になったもんですね。これも、直前の明夫ぬらりひょんがあそこまでにド外道な悪役に徹してくれたおかげなのかな? 悪逆非道のデトックス効果!!

 まぁ、最新だからといって大森ぬらりひょんが何か新しい地平を切り開いているかというと、正直そ~でもないのですが、今はとりあえず、アブない橋は渡らずに地道にコツコツぬらりひょんの名を広める草の根運動を行っているというところなのでしょうか。その努力は、必ず大輪の花を咲かせますよ! まずは力を蓄えよ、総大将!!

 さて、このように2010年代から再開した我が『長岡京エイリアン』の「ぬらりひょんサーガ」も、なんとか最新の項目にまでたどり着きましたので、いったんここで再び打ち止めとさせていただきたいと思います。
 さぁ、次のこの記事を立ち上げる時は、一体どのようなぬらりひょんが現れるのでしょうか!? 2020年代も、まだまだ始まったばかりであります!!

 たかだか生まれて3~400年、まだまだ新人ぬらりひょん。休むヒマなどわしゃいらぬ! じじい青春まっただ中!!


【超蛇足ですが】
 映画としての『妖怪大戦争 ガーディアンズ』について、ちょっとだけ。
 前作よりも上映時間的には短いはずなのですが、ずいぶんと長く感じましたね……
 まぁ、大森ぬらりひょんがいたので私個人は満足だったのですが、ちょっと「妖怪獣」と「あのお方」っていうあたりのラスボスの渋滞ぶりがやけにまだるっこしくて、しかも最後には大魔神もあんな感じになっちゃうしで、後半「これいつ終わんの~!?」という気分になってしまいました。中盤に兄と弟が別行動を取っちゃうのが、重大なテンポの鈍化につながっていたような気もします。
 最後の荒ぶる大怨霊の鎮め方がアレっていうのは、非常にオーソドックスで良いと思ったのですが、そこにいくまでに色々と残念なマイナスポイントが多すぎたような気がする。なんにせよ、前作のような勢いだけで乗り切ろうとするバカバカしいテンションが消え去っていて、どこか気の抜けたビールのようにしらけた空気が漂っているように見えたのは、ちと残念でしたね。
 大森さんだけでなく、杉咲さんや大沢たかおさんをメインキャストに据えているあたり、俳優陣を大幅に若返らせることで前作との差別化を図ったのかも知れないのですが、それだけに前作の菅原文太さんや近藤正臣さんのような包容力のある登場人物がいなかったのも、役者層の幅の薄さが露呈するだけだったような気がします。特に、杉咲さん一人で前作の高橋真唯(現・岩井堂聖子)&栗山千明のトラウマ級エロティックWヒロインに対抗させようとするのは、酷にも程があるだろう! せめて、九尾の狐をフカキョンさまが演じておられたら~!! すみません、単なる個人的願望です。
 あと、最後にこれだけは言いたいのですが、今作での猩猩役の大倉さんの関西弁ツッコミが、んまぁ~うるさい! ガラが悪い!! なんで同じ方言なのに、前作の阿部サダヲさんとは大違いなのでしょうか!? 不思議だ……でも、大倉さんなりに現場でなんらかの危機感を察知したから、あんなに張り切っちゃったのかもね。だとしても、ひとりで何とかできるというもんでもないんだなぁ。難しいものです!!
 とにもかくにも、忌野清志郎に井上陽水に水木しげるという前作の「奇跡感」だけが際立ってしまう、今回の『ガーディアンズ』なのでありました。魔人・神木保憲の本格登板は……なくてもいっかな!?


≪夏休み特別ふろく 大映妖怪シリーズの歴代百鬼夜行メンバー総ざらえ!!≫
※妖怪名に続くカッコ内の数字は、シリーズにおける通算登場回数
1、『妖怪百物語』(1968年3月 監督・安田公義)
 …… おいてけ掘、人魂、化け提灯、河童、牛鬼、ひょうすべ、一つ目小僧、油すまし(演・別府敏保)、ぬっぺっぽう、ぬらりひょん、火吹き婆、青坊主、カラス天狗、泥田坊、馬頭鬼、般若、とんずら、陰摩羅鬼、毛倡妓、土転び、のっぺらぼう、一角大王、白粉婆、おとろし、ろくろ首(演・毛利郁子)、傘化け、狂骨、大首(演・小柳圭子)、姥が火、呼子

2、『妖怪大戦争』(1968年12月 監督・黒田義之)
 …… 河童(2 演・黒木現)、油すまし(2 演・別府敏保)、青坊主(2)、雲外鏡、ろくろ首(2 演・毛利郁子)、二口女(演・行友圭子)、傘化け(2)、ぬっぺっぽう(2)、海坊主(演・松田剛武)、三つ目坊主、牛鬼(2)、陰摩羅鬼(2)、ひょうすべ(2)、ぬらりひょん(2)、一つ目小僧(2)、泥田坊(2)、火吹き婆(2)、とんずら(2)、カラス天狗(2)、大天狗、雷神、毛倡妓(2)、白粉婆(2)、狂骨(2)、一つ目の妖怪、のっぺらぼう(2)

3、『東海道お化け道中』(1969年3月 監督・安田公義と黒田義之の共同)
 …… 百々爺、蛇骨婆(演・石井喜美子)、ぬらりひょん(3)、木の枝のお化け、土転び(2)、のっぺらぼう(3)、泥田坊(3)、妖怪水車、火吹き婆(3)、ひょうすべ(3)、白粉婆(3)、青坊主(3)、一角大王(2)、毛倡妓(3)、狂骨(3)、カラス天狗(3)、一つ目小僧(3)、人魂(2)、抜け首

4、『妖怪大戦争』(2005年8月 監督・三池崇史)
 ……(登場した妖怪の数がハンパなく多いため主要なもののみ記述)猩猩(演・近藤正臣)、河童の川太郎(3 演・阿部サダヲ)、川姫(演・高橋真唯)、小豆洗い(演・岡村隆史)、すねこすり(声・竹内順子)、一本だたら(演・田口浩正)、大天狗(2 演・遠藤憲一)、砂かけ婆(演・根岸季衣)、ろくろ首(3 演・三輪明日美)、雪女(演・吉井怜)、豆腐小僧(演・蛍原徹)、大首(2 演・石橋蓮司)、ぬらりひょん(4 演・忌野清志郎)、油すまし(3 演・竹中直人)、魍魎、牛頭鬼、雷神(2)、飛縁魔(演・荒俣泰子)、柳婆(演・武良悦子)、鍛冶が媼、姑獲鳥(演・今井久美子)、化け猫、毛倡妓(4 演・藤倉みのり)、野寺坊(演・マメ山田)、雨降り小僧、百目、納戸婆、小鬼、のっぺらぼう(4 演・成海璃子)、塗り壁、袖引き小僧、三つ目坊主(2)、一つ目小僧(4 演・広野健至)、木霊、カラス天狗(4)、かみきり、ぶるぶる、手の目(演・藤山信雄)、山童、なまはげ、泥田坊(4 演・森﨑えいじ)、青坊主(4 演・荒川真)、瀬戸大将、おとろし(2)、ぬっぺっぽう(3)、姥が火(2)、センポクカンポク、白粉婆(4 演・今野紀子)、むじな、黒かみきり、二口女(2 演・清水能子)、蕪大臣、コロポックル、瓶長、赤鬼、青鬼、方相氏、木魚達磨、払子守、白蔵主、犬神、絡新婦、鉄鼠、呼子(2)、土転び(3)、倉ぼっこ、お歯黒べったり、のぞき坊、塗仏、骨女、箕借り婆、天井なめ、見越し入道、百々爺(2 演・井上淳哉)、一反木綿、傘化け(3)、徳利転がし、くだん、輪入道、雲外鏡(2)、化け提灯(2)、化け狸、遠野河童、釜鳴、禰々子河童、つるべ火、山ン本五郎左衛門(演・荒俣宏)、神ン野悪五郎(演・京極夏彦)、妖怪大翁(演・水木しげる)

5、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021年8月 監督・三池崇史)
 …… 九尾の狐(演・杉咲花)、姑獲鳥(2 演・安藤サクラ)、猩猩(2 演・大倉孝二)、大天狗(3 演・三浦貴大)、カラス天狗(5)、雪女(2 演・大島優子)、天邪鬼(演・赤楚衛二)、茨木童子(演・SUMIRE)、酒呑童子(演・浜尾ノリタカ)、土蜘蛛、小豆洗い(2 演・岡村隆史)、夜道怪(演・遠藤憲一)、大首(3 演・石橋蓮司)、ひかきん、ぬらりひょん(5 演・大森南朋)、隠神刑部狸(演・大沢たかお)、八百八狸(2)、牛鬼バイク(3)、雨降り小僧(2 演・荒俣宏)、河童(4 演・木村風太)、一本だたら(2)、雲外鏡(3)、すねこすり(2 声・小桜エツコ)、水龍、枕返し(演・マメ山田)、手の目(2 演・岩永ひひお)、戸隠の鬼女、砂かけ婆(2 演・諏訪太朗)、ろくろ首(4 演・新井舞良)、ぬっぺっぽう(4)、キジムナー、二口女(3)、豆腐小僧(2 演・佐藤佐吉)、座敷童子、かわうそ、シバテン、油すまし(4)、ひょうすべ(4)、輪入道(2)、姥が火(3)、一つ目小僧(5)、かみきり(2)、瀬戸大将(2)、子泣き爺、徳利転がし(2)、一反木綿(2)、傘化け(4)

つまり、百鬼夜行のスーパー常連妖怪は!?
全作品5回皆勤 …… カラス天狗、ぬらりひょん、一つ目小僧
4回登場 ……  河童、ろくろ首、ぬっぺっぽう、油すまし、ひょうすべ、傘化け
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やったぜ朱の盤!アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』明夫ぬらりひょんの野望 ~ぬらりひょんサーガ第40回~

2021年08月11日 23時58分50秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
前回までのあらすじ≫
 2010年代の最新ぬらりひょんサーガは、文字通り「正真正銘の妖怪総大将ぬらりひょん」から始まった! 演ずるは、歴代ぬらりひょん役者中、最高齢にして「初代ねずみ男」としても妖怪との縁が深い大御所・大塚周夫!!
 21世紀に入り、さらに意気軒高なぬらりひょんの新たなるディケイドは、これ以上ない程に幸先の良いスタートを切った。そして続く、驚くべき「ぬらりひょんバブル」の発生! こはいったいいかなることにやあらん!?
 しかし、ぬらりひょんの野望は幅広い展開だけにはとどまらなかった。やはり10年のシメは、「あいつ」との正面対決でなくてはのう!!


 アニメ版『ぬらりひょんの孫』における大塚周夫ぬらりひょんの後、2010年代は地味~に映像作品の中でのぬらりひょんが今までにない頻度でわんさか登場する、謎のバブル期に突入してしまいます。
 ざっと挙げると、

・アニメ映画『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(2015年12月公開)以降の子安武人ぬらりひょん
・3DCGアニメ映画『GANTZ:O』(2016年10月公開)の津嘉山正種ぬらりひょん
・実写アニメ混成映画『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(2016年12月公開)の実写パートの斎藤工ぬらりひょん
・アニメ第2期『鬼灯の冷徹』の2018年5月放送回『瓢箪鯰』の龍田直樹ぬらりひょん

 そして、まさしくぬらりひょんのホームタウン(なのにいちばん地獄……)とでもいうべき『ゲゲゲの鬼太郎』、その待望のアニメ第6期における大塚明夫ぬらりひょんのご登場をもって2010年代は打ち止め。
 つまり、アニメ版『ぬらりひょんの孫』での「若き日のぬらりひょん」を演じた遊佐浩二ぬらりひょんもカウントしますと、2010年代は実に「7名」ものぬらりひょん俳優が誕生するという異様な時代となってしまったのでした。なんじゃあ、こりゃあ!?
 ちなみに、アニメ第1期『ゲゲゲの鬼太郎』における、『ダークナイト』ジョーカーの35年先を行く孤高の爆弾魔ぬらりひょんを始祖とする映像作品ぬらりひょん史を振り返りますと、

1960年代 …… 2名(槐柳二、大映妖怪映画シリーズの子役俳優)
1970年代 …… なし
1980年代 …… 4名(夏樹陽子、千葉耕市、青野武、汐路章)
1990年代 …… 2名(千田義正、西村知道)
2000年代 …… 4名(滝口順平、忌野清志郎、青野武、緒形拳)

 ということになりますから、2010年代の様相がいかに飛びぬけているかがおわかりになるかと思います。それにしても1970年代、ひどすぎ……やっぱり、妖怪と好景気は合わないのかなぁ。確かに、2010年代も景気は、よかぁなかったよね。
 ちなみにちなみに、現在2021年8月時点での2020年代のぬらりひょん俳優は、ドラマ『妖怪シェアハウス』での大倉孝二ぬらりひょんと、いよいよ今月公開の映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』での大森南朋ぬらりひょんの2名です。2010年代の勢いを継いで、なかなか良いペースのすべり出しですな。

 さて、お話を2010年代に戻しますが、本来ならばこの「ぬらりひょんサーガ」で、大塚周夫&遊佐浩二(&藤原啓治……)ぬらりひょんの後に続く子安ぬら、津嘉山ぬら、工ぬら、龍田ぬらに関するつらつらを語らねばならないところなのですが、なんせ、現時点でそれらの作品をわたくし、まことに不勉強なことにじぇんじぇんチェックしておりません! ですので、遺憾ながらこの4名のぬらりひょんの活躍については、涙を飲んで割愛させていただきたいと思います。
 申し訳ねぇ……10年前だったら、ヒマに任せていくらでもジャブジャブ時間を注ぎ込んで作品を鑑賞することもできたのですが、今はキツいんだよなぁ。いずれ、時間ができたらチェックもしたいとは思いますが。
 ただ、いくら忙しくとも万障繰り合わせて観てしまいたくなる「おぉっ!?」というポイントがあったらいいんですが、な~んか食指が動かないんだよなぁ。いや、4名とも素晴らしい俳優さんだとは思うのですが、子安さんはたぶん、いつもの子安さんでしょ? 津嘉山さんはマンガ原作の忠実な映像化なだけという感じだろうし、工さんはいわゆるサービス出演でしょ? 龍田さんは、さすがに『ゲゲゲの鬼太郎』に大いに貢献している方だから気にもなるのですが、マンガ原作を読むだに、「妖怪総大将」の逆張りをしたゲストネタというていですよね。ちょ~っと……目新しい活躍があったとは思えず。

 そうなんですよ。確かに、2010年代はぬらりひょんが最も多く映像作品に出た目覚ましい時代ではあったのですが、特筆すべき新規開拓ポイントは、そんなになかったんですよね。いや、「そうじゃないぞ! ちゃんと観ろ!!」というご意見がありましたら、ぜひともお教えいただきたいのですが。

 ところがギッチョン! そんな感じで終わろうとしていた2010年代も末、ついに日本妖怪カルチャーの真打が、ついにその重い腰を上げた!!
 言うまでもなく、アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』(2018~20年)のご登場でございます。いや~、2010年代はやんないのかとヒヤヒヤしちゃったよ!

 アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』に関して最も重要な点は、なんと言っても原作者であらせられる「妖怪大翁」こと水木しげる様が、正真正銘の妖怪もしくは神様にお姿を変えられて(2015年11月30日)から、最初に世に出たアニメシリーズだったということです。
 これは別に、歴代アニメシリーズに関して水木サンが原作者としてズバズバチェックを入れていたから、その拘束から解放されたというわけでは毛頭ありません。むしろ水木サンは、「ゼニががっぽがっぽ入るのならば、何しても構わんヨ。」という、まさしく人間の執着というものをとうの昔に捨て去ってしまった境地にあったわけで、そういう意味では、アニメシリーズへの水木しげるご本人の影響力は、ほぼ無かったとも言えるはずです。ただ、水木しげるの寛容すぎるほどのたなごころの中で、アニメシリーズ、特に第3・5期は、けっこう自由にアニメスタッフのオリジナリティを注ぎ込める実験場になっていて、そこが魅力にもなるし、鼻についたこともあるし。ともかく、その時代時代に最前線で活躍していたアニメ業界の制作陣にとって『ゲゲゲの鬼太郎』は、約10年ごとに何度もアニメ化されるだけ「やり甲斐のある」コンテンツになり続けていたのでしょう。シリーズごとにコロッコロ姿を変える猫娘のあり方が、そのいい例ですよね。

 そして、2010年代の後半に6たび『ゲゲゲの鬼太郎』の物語をリブートさせるにあたり問題となったのはまさしく、「水木しげるなき後初めてのアニメ化」という世間からの熱い注目の視線を、制作スタッフがどれほど重く受けとめたのか、ということなのです。
 私の大雑把な印象を申させていただきますと、水木しげるの「フハッ」な空気感から解放されたアニメ第6期は、良くも悪くも、マジメに気合を入れすぎちゃった!!

 先代の全体的に陽気で妖怪バトル要素の強かった第5期(高山みなみ鬼太郎)の逆をいくかのように、2010年代の第6期は、それなりに大迫力の妖怪バトルがちゃんとありつつも、それ以上に非常にシリアスなメッセージ性が前面に打ち出されており、発達した人間社会に順応することに肯定的で積極的だった第5期の妖怪たち(毎週の人間界でのアルバイト先が話題となっていた猫娘がその好例です)と違って、第6期の妖怪たちは「ゲゲゲの森」という人間が立ち入ることが基本的に許されない異次元空間に棲む、「人類文明とは相いれない種族」という線引きがはっきりされています。そのため、第6期で鬼太郎ファミリーが出馬するのは「人類と妖怪の衝突トラブルの仲裁」という意味合いが過去シリーズ以上に強調されており、それがために、鬼太郎のスタンスもまた多分に妖怪よりであり、自分が安楽に生きるためなら他人や他種族が不幸になることも、果ては自然環境の破壊さえも知ったこっちゃないというエゴをむき出しにした現代人に対しては、躊躇なく罰を与えたり妖怪の報復を容認するドライな立場を徹底させています。鬼太郎を演じる沢城みゆきさんの低音の演技も相まって、6期の鬼太郎はクール&こわい!

 ところが、放送開始当初はそんな感じでド硬派な6期鬼太郎だったのですが、シリーズ前半の「第1部 名無し編(第1~49話)」でしょっちゅう顔を合わせることとなった人間の少女・犬山まなとの出逢いによって、鬼太郎ファミリーやその周辺の妖怪たちと人間側との交流は徐々に深まり、「人間側にもっと『人間・妖怪共存の未来』を期待してもよいのではないか」というあたたかい変化も現れていくのでした。
 ご存じの通り、第6期『ゲゲゲの鬼太郎』は放送全97回ということで、アニメ版シリーズが長期タイトル化した第3期以降の中では最も少ない話数となったのですが、「犬山まな」というオリジナルキャラクターと鬼太郎との関係を第1話から最終話までしっかりとつなぎ続けた第6期の構造は非常に完成度の高いものとなっており、生命力と人(妖怪)たらしの魅力にあふれたポジティブヒロインまなの力強さは、レギュラーでありながらも今一つ主体性のない「作劇上都合のいいヒロイン」になりがちだった第3期の天童ユメコや、シリーズ中になんとな~くフェイドアウトしてしまった第4期の村上祐子、そして妖怪同士の激しい抗争の解決を観ないまま終了してしまった第5期の後半ヒロイン・アマミ一族のミウといった数々の先達の無念をはらすものとなったと思います。アツいなぁ!!

 こんな感じでアニメ第6期は、基本的には従来通り原作のスタイルを順守してエピソードごとのゲスト妖怪が巻き起こすトラブル・事件を鬼太郎が解決するという一話完結形式を取りながらも、21世紀に入って10年以上経ち、さまざまな部分で行き詰まりを見せ始めている人間の現代文明を背景にして、滅びゆく妖怪の姿に「かつてあった生活のあたたかみ、心の豊かさ」を見いだす文明批評を一貫したテーマに据えた骨太のシリーズになっていたかと思います。まぁ、そうはいってもそればっかりではさすがに息も詰まりますから、たまには第84話『外国人労働者チンさん』や第90話『アイドル伝説さざえ鬼』のような、全シリーズ通しても屈指の珍作もさしはさまれてくるわけなのですが、それにしても、過激化する SNS社会の闇を照射するエピソードの数々は、ただ笑ってばかりもいられない鋭さを持つものになっていたと思います。

 そんな第6期は、鬼太郎ファミリーが対峙する敵妖怪勢力ごとにざっくり大別すると「第1部 名無し編(第1~49話)」、「第2部 地獄の四将編(第50~75話)」、そして我らがおぬら様が満を持してお出ましになる「第3部 ぬらりひょん編(第76~97話)」の3部構成になっております。当然、それらの全話に名無しや地獄四将、おぬら様が関わるというわけでもなく、3部すべてに共通して毎度おなじみ別の敵勢力「バックベアードと西洋妖怪軍団」が割り込んでくる伏流もあるのですが、まぁ各シーズンの最終エピソードでは、各勢力のラスボスと鬼太郎ファミリーが激突するという流れになっています。

 それにしても第6期の放送開始当初を思い出しますと、なにやらのっけから、不思議な矢のような呪具とダウナー系ラッパーを彷彿とさせるあおりリリックを駆使して日本各地の妖怪を暴走させる、黒衣に不気味な仮面の名無し(声・銀河万丈!)という、原作マンガのどこにも登場しない謎の存在が現れ、私もかなり戸惑いました。「これは、かなり独立独歩のダークなシリーズになるのでは……」と感じたものでしたが、エピソード自体は水木しげるの原作マンガに準拠した部分を丁寧に残して、毎週毎週、その独自のアレンジ具合を楽しみにしていたものでした。
 ただひとつだけ心残りなのは、愛しのおぬら様が出てくるのかどうか……

 今でもよく覚えていますが、放送開始当初、第6期のシリーズ構成を担当された大野木寛さんがインタビューに答える形で、「かつてのアニメシリーズのぬらりひょんのような明確なラスボスが登場する時代ではない」といった内容の発言をしておられたことは、私個人としては残念な気もしました。でも、その発言にも大いにうなずけるものがあり、人間の欲望や悪意を利用して妖怪を暴走させる名無しは本質的に徒党を組むような思想を持った敵ではなく、言ってみれば、あの原作マンガ『墓場の鬼太郎』に登場した「爆弾魔ぬらりひょん」のように理解不能な孤高さをたたえた純粋悪であり、そういったすさんだテロ時代を反映したカオス感のただよう第6期の作風に、今さらかつての第3~5期のぬらりひょんのような、妙に人間臭く滑稽な俗っぽさを持つライバルキャラがしゃしゃり出てくる余地はないように見えたのです。


 ところが。それでもおぬら様は出てきた! 人間側に心を近づけてゆく鬼太郎の、希望を踏みにじる最悪の敵として!!


 先述したように、アニメ第6期における妖怪ぬらりひょんは、過去シリーズのようにエピソードの初期からちらっちら登場するような準レギュラー的な立場ではなく、シリーズ終盤の第3部のみに集中して登場するという、よりラスボスみを強めた特殊な存在になっています。
 ちょっとここで、過去シリーズでの歴代ぬらりひょんと今期の大塚明夫ぬらりひょん(以下、明夫ぬら)とを、その登場話数で比較してみましょう。

第3期・千葉耕市&第一次青野武ぬらりひょん「全115話中15話登場(貢献度13%)」
第4期・西村知道ぬらりひょん「全114話中18話登場(貢献度16%)」
第5期・第二次青野武ぬらりひょん「全100話中12話登場(貢献度12%)」
第6期・大塚明夫ぬらりひょん「全97話中10話登場(貢献度10%)」
ちなみに
アニメ『ぬらりひょんの孫』大塚周夫ぬらりひょん「全24話中18話登場(貢献度75%)」
同・遊佐浩二ぬらりひょん「全24話中2話登場(貢献度8%)」
アニメ『ぬらりひょんの孫 千年魔京』周夫ぬらりひょん「全24話中13話(貢献度54%)」
同・遊佐ぬらりひょん「全24話中7話(貢献度29%)」

 こんな感じになります。少ない! たった10話のみの登場でしたか。その10話にしても、最初っから最後まで明夫ぬらが出ずっぱりというエピソードは最終3話(第95~97話)までほぼなく、例によって各エピソードのゲスト妖怪の暴走を裏から操る黒幕という立場に徹しています。
 でも、今期の明夫ぬらを観て、過去のぬらりひょんたちに比べて「存在感が薄い」と思う人は、そうそういないのではないでしょうか。

 そうなのです。今期の明夫ぬらはまさに「黒幕中の黒幕」、「短期集中型ぬらりひょん」といった感じで、おふざけ一切なし、イージーミスもブチギレも一切なしで不敵に鬼太郎の前に立ちはだかる、「史上最恐」にして「史上最凶」のぬらりひょんなのです!!

 まず、第2部のラスボスにあたる「地獄の四将」、すなはち「鵺」、「黒坊主」、「鬼童伊吹丸」、「九尾の狐玉藻前」の妖怪ビッグ4(黒坊主……?)を解き放った真犯人こそがぬらりひょんだったという、登場前の前提からしてものすごいハードルの上げ方なのですが、その悪行に恥じないかのように、今期の明夫ぬらは日本の政財界に大きな影響力を持つ謎のフィクサーとして人間界に完全に溶け込んでいるらしいことがわかります。この時点で、どんなにがんばってもゼネコン企業の社長どまりだった過去のぬらりひょんたちとは一線を画すサクセスぶりを見せているのですが、最終的にはあの西洋妖怪軍団をも手玉に取って、自分以外の全妖怪と全人類とを全面衝突させて双方ともに力をそぎ、そののちに自分の思い通りになる妖怪のみを従えた「新世界」を創ろうとする、正真正銘の破壊者としての野望をあらわにするのでした。こわすぎ……

 今期の明夫ぬらの容姿に関してみてみますと、その姿は、まさに原作者水木しげるがその妖怪画集で描いた、我が『長岡京エイリアン』で言うところの「ダークぬらりひょん」(薄暗い日本家屋の玄関口に暗めの羽織袴姿で上がり込んでくる姿 1970年刊の『水木しげる妖怪画集』が初出か)をかなり忠実にトレースしたデザインになっています。つまり、同じく水木しげるの作画を元にしていると言っても、マンガ『墓場の鬼太郎』の『妖怪ぬらりひょん』に登場する「タレ目でひょろっとした体型のぬらりひょん」とは全く別流の容姿になっているのです。
 そのためこの明夫ぬらは、マンガのタレ目タイプに準拠したアニメ第2・4期のぬらりひょんはもちろんのこと、ダークぬらりひょんを基盤としつつもやや頭身を高くして人間味のあるアレンジを加えた第3期とも、そもそも水木しげるデザインを元にしていない第5期ともまるで違う、頭部が異様に膨張し(3.5頭身くらい?)、小さめの目にも鋭い眼光をたたえた異形の老人の姿をしています。
 この容姿からもわかるように、明夫ぬらは自らの手を汚して格闘戦に出るという局面はほぼなく(アニメぬらりひょん伝統の手製爆弾と仕込み杖は一応持っていますが)、自分の身に危機が迫った時のバトル対応はもっぱら、腹心の妖怪・朱の盤(演・チョー!!)に一任しています。
※『ゲゲゲの鬼太郎』サーガでは、アニメ第3期いらい、顔の赤い股旅姿の妖怪の名前を一貫して「朱の盆」と表記していますが、我が『長岡京エイリアン』では、この妖怪伝承の起源から使用されている「朱の盤」表記で通させていただきます。

 ここよ! この、「ぬらりひょんと朱の盤」というコンビ自体はアニメ第3期いらいの腐れ縁なのですが、ここの関係性もまた、第6期はだいぶ違うんです。
 まず、朱の盤がギャグ要員じゃない! 決して知的な存在のようにも見えないのですが、過去シリーズで定番となっていた「ぬらりひょんの指示を間違える」とか、「ぬらりひょんの過失に愚痴をつぶやいて逆ギレされる」といった漫才コンビのような笑える関係がいっさいなく、ただひたすらにぬらりひょんの破壊的な思想に心酔し、「頭脳」で立ち回るぬらりひょんを「パワー」で守る用心棒の立場に尽くしているのです。
 そしてそのパワーも決して伊達ではなく、わりと本気めにぬらりひょんを狙ってきた鬼太郎のリモコン下駄、髪の毛針、霊毛ちゃんちゃんこの全攻撃をなんなく食い止める超頑丈な肉体と顔面を有しており、鬼太郎との全面対決が実現せずにシリーズが終了したことが悔やまれるような無限の可能性を秘めた強キャラに描かれているのです。また、演じているのがあのチョーさんなもんですから、とぼけた雰囲気の中にもたま~に見えるサイコな振る舞いやドスのきいた啖呵が、こわいこわい!
 かつてのシリーズでの経歴をひもとけば、だんだん人間(ユメコちゃん!)や鬼太郎ファミリーのあたたかみにあこがれを抱くようになり、なんとかご主人様と鬼太郎たちを仲直りさせる方策は無いものかと苦悩する軟派っぷりを見せることもあった朱の盤だったのですが、思いッきりドス黒い悪に染まった明夫ぬらに巻き込まれる形で、今期の朱の盤もまた、妥協いっさいなしの冷血殺戮マシーンと化していたのでした。セーラー服と機関銃ならぬ、股旅姿とガトリングガン!!

 そして、なにはなくとも、そのような悪のカリスマを見事に演じきった大塚明夫さんの名演! 第6期ぬらりひょんの強大な存在感の源泉は、ひとえにそこに尽きますね。
 『ゲゲゲの鬼太郎』サーガとは関係が無いにしても、奇しくもその偉大なる父・大塚周夫が演じた約10年後に自身も演じることとなったぬらりひょん役だったのですが、明夫ぬらは驚くほど大塚周夫の声質にそっくり! 彼の得意としていた老獪でひょうひょうとした身軽さを自家薬籠中のものとしていながらも、周夫ぬらが持っていた妖怪総大将としての人望(妖怪望)あふれる「あたたかみ」はきれいに取り払って、その代わりに大塚明夫さんご自身が持ち味としている渋みのききまくった蠱惑的な低音ボイスを差し込むことで、変幻自在に軽々と立ち回りながらも、悪意を増幅させる重さをまとった呪いの言霊を的確にはなって周囲の人々や妖怪たちを扇動する黒幕の役を、嬉々として演じてみせているのでした。銀河万丈さんとか古谷徹さんとか田中敦子さんとか(もとこォオ!!)、なみいる名優の方々が敵役を演じてきた第6期だったわけですが、そのトリを飾るにふさわしい、文句のつけようのない堂々たるラスボスっぷりだったと思います。

 やっぱりね、明夫ぬらがたった10話とはもったいない話ですよ。全97話できれいに完結した第6期ではあるのですが、最終話も規模こそ世界サイズではありますが、あくまでもぬらりひょんの作戦の一つが失敗に終わったという範疇のものですし、だいたい第6期のルールとして、妖怪は消滅する直前に青い火の玉に姿を変えることになっていますから、それで言えば自ら持っていた爆弾を炸裂させて自決したように見える明夫ぬらも、青い火の玉が出てこなかったことから、爆炎にまぎれてトンズラぶっこいただけである可能性が非常に濃厚です。
 ご主人様を失った朱の盤も、最終話のエピローグであんなに意気消沈していたことですし、また帰ってきてほしいですね、明夫ぬら!

 このように、同じ悪役ポジションではありながらも、過去のシリーズとは全く異なる性質の「ガチで笑えない悪」として登板した2010年代最後の大塚明夫ぬらりひょんだったのですが、その異質ぶりを象徴する最大の特質は、やはり「鬼太郎討滅に執着していない」という点だと思います。
 そうなのです。この明夫ぬらは、鬼太郎に別段因縁があるとかいう過去もありませんし、そもそも感情も思い入れも持たずに「妖怪のたぐい」の一勢力としか捉えていないようですから、できれば自分の鉄砲玉の一つに組み入れたいけど、できなきゃ適当に人間側を扇動して潰すから別にいいや、程度のコマとしか考えていないのです。
 これは革命的ですね……過去の英霊ぬらのみなさま方は(すみません、西村知道さんはまだ現役バリバリよ!?)、自分の妖怪総大将の夢を執拗にツブしにかかる鬼太郎を強く恨み、自らの手で鬼太郎を倒すことにこだわり、そのためにいつの間にか愛憎半ばする感情を持ってしまい、「わしが殺すまで、死ぬな鬼太郎♡」的な矛盾しまくったベジータ思考におちいりながらも、肝心の鬼太郎からはなしのつぶての塩対応ばかりで毎回ひどい目に遭わされるという悲惨な運命をたどっていました。谷崎潤一郎の『痴人の愛』か!!
 ところが、そのあたりの敗因たる執着を明夫ぬらはハナッから捨てているんですからね。なるほど、だから今期のぬらりひょんは一貫して鬼太郎のことを「鬼太郎君」と呼んで距離を置いていたのか。君子危うきに近寄らず……煮ても焼いても死なない奴はほっとけということですね。さすが、ばかに大きな頭は見せかけだけではありません。

 もう一つ第6期で気になったのは、『ゲゲゲの鬼太郎』サーガの中でも随一の知恵袋であるはずの目玉おやじが、地獄の四将事件の黒幕にぬらりひょんがいる可能性に露ほども思い至っていなかったということですね。
 たいていこういう場合、目玉おやじはぬらりひょんの名を聞いたとたんに「やはりあいつじゃったか……」とかなんとか言って、妖怪界における口八丁手八丁のペテン師妖怪ぬらりひょんの存在をしたり顔で語りだすはずなのですが、今期に限って、博識なはずの目玉おやじですら、その名を聞いても「ぬらりひょんじゃと!?」とおうむ返しに応えるだけで、全然ピンときていないような反応なのです。

 つらつらかんがみまするに、これ、目玉おやじはぬらりひょんのことを「妖怪をけしかけて人間を襲わせる過激派」と昔から認識はしていても、まさか地獄の四将を脱獄させるようなことをしでかす大物とは捉えていなかった、もっと踏み込むならば、ぬらりひょんのことを「瀬戸内海にいるぷかぷか浮き沈みするだけのタコ妖怪」としか認識していなかったのではないでしょうか。また目玉おやじは、ぬらりひょんが日本の政財界に通じているという現状も把握はしていたようなのですが、それだけに、なんだかんだ言っても人間界に依存して生き延びておるではないかと、その妖怪・人間どっちつかずのフワフワした態度を見くびっている部分もあったのではないでしょうか。そういう処世の仕方もアリなのかのう、みたいな感じで。

 つまり目玉おやじは、目の前に現れた頭でっかちの老人妖怪が、あの人畜無害なイタズラ妖怪ぬらりひょんのなれの果てであることなぞ知る由もなかったので、あれほどまでに驚いていたのではないでしょうか。ということは、ぬらりひょんが最終的にあのような姿と性質に進化したのは、目玉おやじがあずかり知らない経緯をへて「いつの間にかそうなっていた」ということだったということなのでしょう。

「いつの間にかそうなっていた」……まさに、妖怪ぬらりひょんの歴史を体現する文言ではありませんか。

そして、ぬらりひょんがそうなってしまったのは、間違いなく、佐藤有文さんをはじめとする昭和妖怪ブームでの「人間たち」の想像の結果に他ならなかったのです。

 なるほど……目玉おやじがぬらりひょんの進化に全く気づかなかったのも非常に筋の通った話ですね。だって、完全に人間ルートで進化したのが今のぬらりひょんなのですから。
 そう考えると、内心で「ぬらりひょん……? あの江戸時代生まれのペーペーで、せいぜい夜の海をぷかぷかしてるか、百鬼夜行のモブにまざってうろうろしてるだけの奴が、なぜ日本政財界の黒幕で、地獄の四将を脱獄させてんの?」という目玉おやじの困惑も、よくわかろうというものです。

 余談ですが、私がいつもお世話になっている Wikipediaのアニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』の「第6期ぬらりひょん」の項では、彼が「鬼太郎や目玉おやじとは旧知の間柄」と記している文章があるのですが、こればかりは全く承服しかねるものがあります。だったら地獄の四将事件の真犯人にぬらりひょんを想起しないわけがないじゃありませんか。第6期の設定ではどう考えても、せいぜい鬼太郎父子はぬらりひょんの名前か昔の姿を知っている程度どまりだと思います。これはおそらく、記事を投稿した人が明夫ぬらの異常になれなれしい言動に幻惑されて誤った認識を脳裏に刻み込んでしまった結果に違いありません。ホ~ラ、妖怪ぬらりひょんは現実世界にちゃんと生きてるよ!!

 それはともかく、劇中ではそんなこと一言も言っていませんが、2010年代最後の大塚明夫ぬらりひょんは、史上最悪のヒールっぷりを発揮した「悪の権化」でありながらも、同時に、江戸時代生まれの海の妖怪ぬらりひょんという設定も見据えた正体不明の「新しい妖怪」であることを、あの目玉おやじのぼんやりしたリアクションは体現していたのでした。第6期、やっぱすげぇな!!

 字数もかさんできましたので、アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』に登場した大塚明夫ぬらりひょんに関するつれづれはここまでにいたしとうございますが、ともかく史上最大規模の発展を遂げた狂乱の「ぬらりひょん2010年代」は、「悪」の方向での究極進化ともいえる明夫ぬらの大活躍によって幕を閉じたのでございました。

 さぁ、次なる2020年代に登場する最新モードスタイルぬらりひょんは、いったいどのような方向性に活路を見いだしてゆくのでありましょうか!?
 まだまだ終わらないぬらりひょんサーガの続きは、まったじっかい~!!

 明夫ぬらもまた観たいけど、チョーさん朱の盤の胸をすく活躍も、いつかまた観たいな♡


≪特別ふろく 息子もストーキング!!明夫ぬらりひょん、全出演時間、全行動≫
第76話『ぬらりひょんの野望』(2019年10月6日放送)
 …… 出演3シーン計4分05秒、セリフ9言(大塚議員との会話、土転びとの会話、朱の盤との会話)
    ※朱の盤は出演3シーン計4分20秒、セリフ5言
第77話『人間消失!猫仙人の復讐』(10月13日放送)
 …… 出演2シーン計7分05秒、セリフ20言(鬼太郎との会話など)
    ※朱の盤は出演2シーン計7分05秒、セリフ5言
第82話『爺婆ぬっぺっぽう』(11月24日放送)
 …… 出演1シーン50秒、セリフ2言(鬼太郎との会話)
    ※朱の盤は登場しているがセリフなし(出演50秒)
第85話『巨人ダイダラボッチ』(12月15日放送)
 …… 出演3シーン3分45秒、セリフ11言(鬼太郎との会話)
    ※朱の盤は出演2シーン計3分35秒、セリフ7言
第89話『手の目の呪い』(2020年1月19日放送)
 …… 出演3シーン計4分45秒、セリフ10言(鬼太郎との会話、人間への妖怪決起をうながす演説)
    ※朱の盤は出演3シーン計4分45秒、セリフ4言
第92話『構成作家は天邪鬼』(2月9日放送)
 …… 出演1シーン計55秒、セリフ1言(天邪鬼の封印を解く)
    ※朱の盤は出演1シーン計55秒、セリフ3言
第94話『ぶらり不死身温泉バスの旅』(2月23日放送)
 …… 出演3シーン計4分25秒、セリフ10言(朱の盤との会話、西洋妖怪軍団との会話)
    ※朱の盤は出演3シーン計4分25秒、セリフ7言
第95話『妖怪大同盟』(3月15日放送)
 …… 出演3シーン計4分20秒、セリフ8言(西洋妖怪軍団とともに宣戦布告、警察への妖怪ゲリラアジトの通報、ねずみ男との会話)
    ※朱の盆は出演3シーン計4分20秒、セリフ2言
第96話『第二次妖怪大戦争』(3月22日放送)
 …… 出演3シーン計9分15秒、セリフ31言(西洋妖怪軍団に毒を盛る、ねずみ男を籠絡、ねずみ男にマナを狙わせる)
    ※朱の盆は出演4シーン計9分50秒、セリフ9言
第97話最終回『見えてる世界が全てじゃない』(3月29日放送)
 …… 出演1シーン計3分05秒、セリフ5言(鬼太郎との会話)
    ※朱の盆は出演2シーン計3分12秒、セリフ2言
トータル …… 全出演23シーン総計42分30秒(97話中10話に出演)、セリフ総数107言
ちなみにチョー朱の盤は …… 全出演24シーン総計43分17秒(97話中10話に出演)、セリフ総数44言
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