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長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

えりかは人見広介!? プリキュア meets パノラマ島綺譚  映画『プリキュアオールスターズ DX2』

2014年07月27日 07時23分54秒 | アニメらへん
映画『プリキュアオールスターズ DX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』(2010年3月公開 東映 72分)

監督 大塚隆史
脚本 村山功

 歴代プリキュアシリーズのクロスオーバー作品の第2作である。
 映画『プリキュアオールスターズ DX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』(2009年)の続編で、監督・脚本・作画監督などのメインスタッフは前作とほぼ同じである。公開当時のシリーズ最新作『ハートキャッチプリキュア!』にとっては、スクリーンデビュー作となった。
 『ハートキャッチプリキュア!』のキュアブロッサムとキュアマリンとともに、前作に登場しなかった前シリーズ『フレッシュプリキュア!』のキュアパッションが参戦し、合計17名のプリキュアが活躍する。
 歴代シリーズの主人公たちの家族などのサブキャラクターも前作同様に節々で登場し、さらに今までの劇場作品で登場したゲストキャラクターと妖精も、モブキャラクターとして多く出演する。
 本作オリジナルの強敵とともに登場する敵キャラクターも、前作では毎回現れる怪物キャラクターであったが、今回は『フレッシュ』までの歴代シリーズにおける敵幹部クラスの多くが復活し、プリキュアたちと因縁の再戦を繰り広げる展開となっている。ただし、TVシリーズで改心した敵キャラクターは戦闘には参加せず、観客として登場する。
 このように主人公、敵ともに大量にキャラクターを出演させたため、本作に出演した声優陣は合計44名におよんだ。また、本作は『ハートキャッチ』と『フレッシュ』のメンバーが歴代プリキュアと力を合わせるという構成になっており、『 Yes!プリキュア5GoGo!』以前のメンバーは出番が比較的少なめになっている。前作ではプリキュアの変身バンクシーンは全員のものが使用されたが、今作では『フレッシュ』と『ハートキャッチ』のものが使用されるのみになっている。ただし、変身シーンの最後の名乗りは全員のものが流用されている。また、オールスターズシリーズとしては初めてとなるオリジナル強化形態「キュアレインボー」が登場する。
 本作のエンドロール映像は、『フレッシュ』より始まったモーションキャプチャーを使用したフル3DCG アニメーションによる、プリキュアオールスターズのダンス映像となっており、本編中の戦闘シーンでも部分的に3DCG が活用されている。
 物語上の連続性はないが、オールスターズシリーズの続編という位置づけであるため、『ハートキャッチ』以外のキャラクターは、前作に登場していなかったキュアパッションも含めて既知の関係となっており、『ハートキャッチ』の妖精がプリキュアに先駆けて他の妖精たちと交流しているという設定も前作と同様である。

 17名のプリキュア担当声優陣は、前作同様に奇跡的に全員集合しての収録となったものの、全員が揃ったシーンはわずかであったという。
『ハートキャッチプリキュア!』のメンバーは、TV シリーズ序盤の第3~4話を収録した時点でのアフレコ参加となり、「まだキャラクターを掴めていなくて大変だろうから。」という理由で、ハートキャッチの活躍シーンだけは概ね映像が完成した状態で収録が行われた。

 本作は全国159スクリーンで公開され、連休となった初日3日間の成績は動員29万5911人、興行収入3億1852万円を記録し、前作(最終興収10.1億円)に対し、動員比133.6%、興収比132.0%と大きく上回る好スタートとなった。4月17日には前作の89万人を超えて観客動員数が100万人突破し、最終的な興行収入は11.5億円となった。


あらすじ
 ある日、つぼみとえりかの元からシプレとコフレが消えた。残されていた謎の招待券を便りに探しに行くと、海に浮かぶ遊園地「フェアリーパーク」に辿り着いた。そこはプリキュアを支える妖精達をイメージした乗り物やグッズが満載の楽しそうなテーマパークであった。つぼみ達はラブ達とひょんなことから知り合い、一緒に遊びに来た11人の友達を探すことになる。
テーマパークを楽しみながら友達を探していたつぼみ達だったが、そこへ、このテーマパークの宝である「レインボージュエル」を狙うべくプリキュア達の宿敵が続々と現れる。そこへ11人の友達である『プリキュア』達が助けに入り一度は退けたものの、深海の闇ボトムによりレインボージュエルが奪われてしまい、フェアリーパークは崩壊してしまう。
崩壊によって離れ離れになったプリキュアと精霊達は、復活した敵幹部達の猛攻を受けながらも、レインボージュエルを守るため、仲間達との合流を目指す。


登場キャラクター

美墨 なぎさ(みすみ なぎさ) / キュアブラック
声 - 本名陽子
雪城 ほのか(ゆきしろ ほのか) / キュアホワイト
声 - ゆかな
九条 ひかり(くじょう ひかり) / シャイニールミナス
声 - 田中理恵
フェアリーパークに招待されるが、なぎさがチケットを無くすなどのアクシデントで遅刻し他のメンバー達とはぐれる。最終的に「スーパープリキュア」となり、パワーアップする。

メップル
声 - 関智一
ミップル
声 - 矢島晶子
フェアリーパークの運営に携わり、風船を配っていた。パーク崩壊後はなぎさ達とはぐれ、つぼみ達と行動を共にする。

ポルン
声 - 池澤春菜
ルルン
声 - 谷井あすか
フェアリーパークの運営に携わり、クリスタルミラクルライトを配っていたが、メップルとミップルが配る風船を求めて持ち場を離れ、お化け屋敷に放置する。

日向 咲(ひゅうが さき) / キュアブルーム / キュアブライト
声 - 樹元オリエ
フェアリーパークに招待されるが、道に迷って遅刻して他のメンバー達と合流し損ねる。咲が「迷ったのは地図のせい!」と主張し、そのことでのぞみと共感し合う。それを見た舞が呆れ、りんたちと謝り合う。最終的に、「ブライティブルーム」となる。
美翔 舞(みしょう まい) / キュアイーグレット / キュアウィンディ
声 - 榎本温子
最終的に、「ウィンディイーグレット」となる。

フラッピ
声 - 山口勝平
チョッピ
声 - 松来未祐
ムープ
声 - 渕崎ゆり子
フープ
声 - 岡村明美
フェアリーパークの運営に携わっている精霊達。パーク崩壊と共に咲や舞とはぐれる。

霧生 満(きりゅう みちる)
声 - 渕崎ゆり子
霧生 薫(きりゅう かおる)
声 - 岡村明美
フェアリーパークの来場客。

夢原 のぞみ(ゆめはら のぞみ) / キュアドリーム
声 - 三瓶由布子
夏木 りん(なつき りん) / キュアルージュ
声 - 竹内順子
春日野 うらら(かすがの うらら) / キュアレモネード
声 - 伊瀬茉莉也
秋元 こまち(あきもと こまち) / キュアミント
声 - 永野愛
水無月 かれん(みなづき かれん) / キュアアクア
声 - 前田愛
運営に携わっているミルク(くるみ)以外の5人がフェアリーパークに招待されるが、道に迷って遅刻して他のメンバー達と合流し損ねる。のぞみが「迷ったのは地図のせい!」と主張し、そのことで咲と共感し合う。それを見た他のメンバーが呆れ、舞と謝り合う。
最終的にキュアドリームは「シャイニングドリーム」となり、他はレインボー化してパワーアップする。
ミルク / 美々野 くるみ(みみの くるみ) / ミルキィローズ
声 - 仙台エリ
フェアリーパークの運営に携わっている。途中からは変身して戦う。

ココ / 小々田 コージ(ここだ コージ)
声 - 草尾毅
ナッツ / 夏(ナッツ)
声 - 入野自由
フェアリーパークの運営に携わっており、レインボージュエルの解説を来場客に行う。
シロップ / 甘井 シロー(あまい シロー)
声 - 朴璐美
フェアリーパークの運営に携わっている。後半は飛行形態に変身し、精霊達の移動手段となる。

ブンビー
声 - 高木渉
ブンビーカンパニーの社員。フェアリーパークの来場客。

桃園 ラブ(ももぞの ラブ) / キュアピーチ
声 - 沖佳苗
蒼乃 美希(あおの みき) / キュアベリー
声 - 喜多村英梨
山吹 祈里(やまぶき いのり) / キュアパイン
声 - 中川亜紀子
フェアリーパークに招待されるが、ラブが電車に乗り遅れるなどのドジによって遅刻し、他のメンバーとはぐれる。そのことで美希とせつなにそれとなく責められる。つぼみを助けたことで彼女たちとも仲良くなる。
最終的に、「エンジェル」形態となる。

東 せつな(ひがし せつな) / キュアパッション
声 - 小松由佳
オールスターズ映画初登場。本編最終回で隼人(ウエスター)・瞬(サウラー)と共にラビリンスに帰っていったが、ラブ達のところに戻って来ている。

シフォン
声 - こおろぎさとみ
相変わらず悪戯は健在で、ラブに叱られるも泣き出してしまう。
タルト
声 - 松野太紀
フェアリーパークの運営に携わっている精霊達。本編最終回でスウィーツ王国に帰っていったが、ラブ達のところに戻って来ている。

ウエスター(西 隼人(にし はやと))
サウラー(南 瞬(みなみ しゅん))
フェアリーパークの来場客。本編最終回でせつなと共にラビリンスに帰っていったが、ラブ達のところに戻って来ている。

花咲 つぼみ(はなさき つぼみ) / キュアブロッサム
声 - 水樹奈々
来海 えりか(くるみ えりか) / キュアマリン
声 - 水沢史絵
突然出て行ったシプレとコフレを探すため、フェアリーパークに来場しラブ達と出逢い友達となる。ノーザたちが襲来した時はラブたちに先んじてプリキュアに変身するが、彼女たちもと知ると驚愕する。
最終的に、レインボー化してパワーアップする。

シプレ
声 - 川田妙子
コフレ
声 - くまいもとこ
フェアリーパークの招待状を残し、つぼみ達の元から姿を消す。パークでは入場ゲートでライトを配っていた。

明堂院 いつき(みょうどういん いつき)
月影 ゆり(つきかげ ゆり)
フェアリーパークの来場客。この段階では、いつきはまだキュアサンシャインとして覚醒しておらず、ゆりもキュアムーンライトとしての能力を失っていた。


本作の敵
ボトム
声 - 梁田清之
深海の闇を司る存在。千年もの長い間、「レインボージュエル」を狙っていた。
完全復活をとげ、世界を深海の闇に包むためにレインボージュエルを狙い、その手段としてプリキュアに倒された敵たちを深海の底からよみがえらせ、レインボージュエルの奪取とプリキュアの排除を命じる。
初めは深海を拠点としていたが、レインボージュエルを奪ったことで「フェアリーパーク」内の城に拠点を移した。
復活当初はエネルギーのような不完全態だったが、最終的にはレインボージュエルと再生幹部たちを吸収して実体化し、地球の地平線が見えるほどに巨大な漆黒のサメのような姿となる。
巨大化後は凄まじい強さを見せ、口から巨大な光線を放って攻撃し、フルパワーだとパワーアップしたプリキュアたちの合体技をも相殺する威力がある。
すべての希望の源たるミラクルジュエルを取り込んだことで、一度はプリキュアたちの力を奪うが、「キュアレインボー」に進化したプリキュアたちの「プリキュア・レインボージュエル・ソリューション」によって倒された。
 次作『プリキュアオールスターズ DX3』で、ブラックホールが生み出した存在だったことが明かされた。

歴代シリーズの敵幹部たち
幹部たちは深海の底に埋まっていたが、ボトムの力によって復活した。そのため、幹部にはボトムの意思が入り込む描写がある。
暗く冷たい暗黒の世界の現出のために、ボトムへの忠誠を誓っている。
「レインボージュエル」を手にしたボトムの力でパワーアップをしてプリキュアたちを追いつめ、最終的にはボトムに吸収された。

ウラガノス
声 - 高木渉
かつてドツクゾーンの四天王のメンバーだった敵。
ノーザ、ムカーディア、キントレスキーとともにレインボージュエルを探りに来て、キュアパインと交戦する。
そのあとは、お化け屋敷で妖精たちを発見して追いつめるが、ミラクルライトを浴びて消滅した。

ダークフォール
原作では1度復活しているため、2度目の復活となる。唯一ドロドロンのみ再生していない。
カレハーン
声 - 千葉一伸
かつてダークフォールの戦士だった敵。
アラクネアとともに孤立したつぼみたちに襲いかかるが、救援に駆けつけたキュアピーチたちと交戦し、アラクネアと2人で『フレッシュプリキュア!』を追いつめる。
相手に「カレーパン」と呼び間違えられるのが相変わらずで、本作ではアラクネアに「カレーパン」と名前を間違えられる。
モエルンバ
声 - 難波圭一
かつてダークフォールの戦士だった敵。
ミズ・シタターレと組み、つぼみたちを排除しようとしたが、ハデーニャの参戦とともにプリキュア5と交戦する。
本作では新しく全身を炎化させるなどの技を見せ、プリキュア5を追いつめる。
ミズ・シタターレ
声 - 松井菜桜子
かつてダークフォールの戦士だった敵。
モエルンバとともにシプレとコフレを捕らえ、プラネタリウム空間でつぼみたちを迎え撃つが、救援に駆けつけたプリキュア5やミルキィローズと交戦となる。
本作では新しく全身を水化させるなどの技を見せ、ハデーニャと2人でミルキィローズを追いつめる。
キントレスキー
声 - 小杉十郎太
かつてダークフォール最強の戦士だった敵。
ノーザ、ムカーディア、ウラガノスとともにレインボージュエルのを探りに来て、キュアピーチと交戦する。
そのあとはノーザ、ムカーディア、ネバタコスとともにキュアブロッサムたちを迎え撃つが、援助に参戦したキュアブラックたちと交戦する。
最終的に強化体へと変化し、「スパークルブレス」を装着したキュアブラックを追い詰める。

ナイトメア
本編では最終形態となる際は「黒い紙」を使用して自我が消失する設定だが、本作では自力で最終形態となり、その状態でも自我を保つことが可能となる。
アラクネア
声 - 沢海陽子
かつてナイトメアのメンバーだった敵。
カレハーンとともに孤立したつぼみたちに襲いかかるが、救援に駆けつけたキュアピーチたちと交戦となる。
最終的に超獣化形態へと変貌し、カレハーンと2人で『フレッシュプリキュア!』を追い詰める。
ハデーニャ
声 - 小宮和枝
かつてナイトメアの幹部だった敵。
モエルンバとミズ・シタターレに続いてプリキュア5たちの前にあらわれ、ミルキィローズと交戦する。
最終的に超獣化形態へと変貌し、ミズ・シタターレと2人でミルキィローズを追いつめる。

エターナル
ネバタコス
声 - 島田敏
かつてエターナルのメンバーだった敵。
ノーザ、ムカーディア、キントレスキーとともにキュアブロッサムたちを迎え撃つが、援助に参戦したキュアブルームたちと交戦する。
最終的に超獣化形態へと変貌し、「スパークルブレス」を装着したキュアホワイトやシャイニールミナスを追いつめる。
ムカーディア
声 - 置鮎龍太郎
かつてエターナルのメンバーだった敵。
ノーザ、キントレスキー、ウラガノスとともにレインボージュエルを探りに来て、キュアパッションと激闘をする。
そのあとはノーザ、ネバタコス、キントレスキーともにキュアブロッサムたちを迎え撃つが、援助に参戦したキュアホワイトたちと交戦する。
最終的に下半身がムカデのようになった、今作オリジナルの形態になる。

ラビリンス
ノーザ
声 - 渡辺美佐
かつてラビリンスの最高幹部だった敵。再生幹部の中では、参謀的な存在。
当初はムカーディア、キントレスキー、ウラガノスとともにレインボージュエルを探りに「フェアリーパーク」に姿をあらわし、キュアベリーと交戦をするも、援助に駆けつけたプリキュアたちを見て一時撤退を指示する。
そのあとはムカーディア、ネバタコス、キントレスキーとともにキュアブロッサムたちを迎え撃つが、援助に参戦したイーグレットたちと交戦することになる。
最終的に超獣化形態へと変貌し、「スパイラルリングリング」を装着したキュアブライトやキュアウィンディを追いつめる。

キュアレインボー
歴代妖精・歴代サブキャラクター・『フレッシュ』までの歴代映画キャラクターが振ったミラクルライトで復活し、背中に羽を生やしたプリキュア達が、さらにパワーアップした姿。すべての戦士に金色の羽が追加されている。
その多くは劇場版などにおけるパワーアップ変身であるが、一部のデザインが今作オリジナルのレインボー仕様として追加・変更されている。
キュアブラック(スーパープリキュア)
キュアホワイト(スーパープリキュア)
レインボーシャイニールミナス(スーパープリキュア)
キュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスが変身する。金色の羽が追加されている。
ブライティブルーム
ウィンディイーグレット
キュアブルーム、キュアイーグレットが変身する本作独自の変身形態。名前のとおり、それぞれブルームとブライト、イーグレットとウィンディの要素を合成した姿となっている。
シャイニングドリーム
キュアルージュ(レインボー)
キュアレモネード(レインボー)
キュアミント(レインボー)
キュアアクア(レインボー)
レインボーミルキィローズ
プリキュア5およびミルキィローズが変身する。原作シリーズにおいてはドリーム以外のパワーアップ形態はなかったが、本作では他のメンバーも新たに設定された。
プリキュア5はシャイニングドリームのように胸の薔薇が巨大化していることと二対の羽がスカート後部に追加されているのが主な特徴。ミルキィローズは肩のフリルが三段に追加され、スカートがロングになった。
エンジェルピーチ
エンジェルベリー
エンジェルパイン
エンジェルパッション
外見は羽のデザインが若干変更されたのみ。
キュアブロッサム(レインボー)
キュアマリン(レインボー)
通常に比べてスカートの花びらの枚数が増えるなど、若干装飾が追加されている。なお、後の TVシリーズにおいてはこの姿ではなく「スーパーシルエット」という新たな形態が登場し、以降の劇場版ではスーパーシルエットに変身するようになっている。


フェアリーパーク
妖精達の作り上げたテーマパーク。海上にあり、施設までは長大なハイウェイで陸地と繋がっている。えりか曰く今までは何もなかったはずなのに突然現れたものだという。中には歴代のプリキュアを支えた妖精達をモチーフにしたアトラクションがあり、レインボージュエルを保管している場所もある。劇中ではどこの海上かは明らかにされていないが、公開前に発刊された公式ガイドブックには、東京湾と記述されている。
各作品において妖精達はその存在が秘匿されているが、本作での妖精達は普通に来場客と接しており、「このテーマパークが妖精達によって運営されている」という事実に客側が疑問を抱く描写はない。ただし、つぼみは「大胆なことをしてる」とコメントしている。

レインボージュエル
1000年に1度目覚めるという、フェアリーパークの宝物。貝殻の中に収められており、上に浮かび上がっているハートマークの光が全て満たされた時完全に覚醒する。本作ではプリキュアの力の源という設定があり、これを奪われるとプリキュアは力を失い、衣装の色彩に曇りが生まれ、宝石型のアクセサリーは完全に色を失う。

クリスタルミラクルライト
レインボージュエルの在処を示したり、プリキュアに力を与えるアイテム。フェアリーパークで妖精達が配布していた。ライトの部分が宝石の形になっている。劇中では「ミラクルライト」とだけ呼称されている。
歴代妖精・歴代サブキャラクター・『フレッシュ』までの歴代映画キャラクターがライトを振り、プリキュア達をキュアレインボー化をさせた。


スタッフ
企画:鷲尾天、西出将之
脚本:村山功
製作担当:末竹憲
音楽:高梨康治、佐藤直紀
美術デザイン:平澤晃弘
美術監督:平間由香
色彩設計:澤田豊二
デジタル撮影監督:大坪聡
オリジナルキャラクターデザイン:稲上晃、川村敏江、香川久、馬越嘉彦
キャラクターデザイン・作画監督:青山充
編集:麻生芳弘
演出・絵コンテ:大塚隆史、松本理恵
アニメーション制作:ABC・東映アニメーション
監督:大塚隆史


主題歌
オープニング主題歌『キラキラ kawaii!プリキュア大集合♪ キボウの光』
 歌唱 …… 池田 彩
エンディング主題歌『17 jewels プリキュアメドレー2010』
 歌唱 …… 池田彩&工藤真由


《無論のこと、本文マダヨ》
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プリキュア meets ミシマ  映画『ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー……ですか!?』

2014年07月09日 23時15分08秒 | アニメらへん
映画『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー……ですか!?』(2010年10月公開 東映 70分)

 TV シリーズ『ハートキャッチプリキュア!』(2010年)の単独映画作品である。監督にはプリキュアシリーズでは初監督となる松本理恵を起用し、女性監督としてもシリーズ初の起用となった。
 音楽は TVシリーズと同様に高梨康治が担当し、物語の舞台となるフランスの首都パリを意識してアコーディオンを用いた BGMが独自に作曲されている。
 全国163スクリーンでの公開ながら、劇場公開初日2日間で興行収入2億300万円、動員は18万人を記録。公開6週目の時点で興収が8億5千万円を突破し、最終的には9億3千万円を記録した。
 映画版プリキュアシリーズの名物である劇場特典ミラクルライトは、点灯させると花柄の映像が浮かびあがる「ミラクルフラワーライト」が配布された。プロローグでの妖精たちによる「『ミラクルライト』の使用説明」は、本作では行われていない。
 2011年11月、世界各国の子ども向け映像コンテンツを取り上げるアメリカの業界誌『 Kidscreen 』が主催する「2012 Kidscreen Awards 」のキッズ向け TV映画部門の最終候補に選ばれた。東映アニメーション制作の作品が同賞にノミネートされたのは同社作品史上初である。


あらすじ
 えりかの母・来海さくらがファッションショーを行うためパリに向かうことになり、オープン記念のショーではつぼみたちが特別ファッションモデルとして参加することに。しかし、そのパリでは伝説上の怪物である「ルー・ガルー(狼男)」が出没するという噂がささやかれていた。
 そんな中、コウモリ型の新種スナッキーに追われる謎の少年オリヴィエを助けたつぼみたち。彼を追っているのは、かつて封印されたと言われていた砂漠の使徒・サラマンダー男爵。彼は不思議な力を持つオリヴィエを利用して世界を破壊しようと企んでいた。


おもな登場人物
花咲 つぼみ / キュアブロッサム …… 水樹 奈々
 花を探してパリの街を散策している途中で銀髪の少年・オリヴィエと出会う。出会った経緯から一番オリヴィエを気にかけるようになる。プリキュアシリーズとしては初めて、プリキュアに変身した姿で髪を下ろすシーンが登場した。

来海 えりか / キュアマリン …… 水沢 史絵
 母のファッションショーの衣装作りをしている。オリヴィエに自分の過去のコンプレックスを語る。

明堂院 いつき / キュアサンシャイン …… 桑島 法子
 つぼみたちと一緒にパリへやってきた。えりかの代わりに買い物にいった際、オリヴィエに自分のことを語る。

月影 ゆり / キュアムーンライト …… 久川 綾
 パリへやって来たついでに、かつてフランスで行方不明となった父親を探そうとする。その後、オリヴィエとの散歩中にサラマンダー男爵に遭遇し、彼の過去やオリヴィエとの関係を知るが、彼を父と慕うオリヴィエの気持ちを意に介さない男爵に怒りを露わにする。

来海 さくら …… 氷青
来海 流之助 …… 遠近 孝一
来海 ももか …… 伊藤 静
 フェアリードロップのパリ出店にともない、パリへやって来る。

シプレ …… 川田 妙子
コフレ …… くまい もとこ
ポプリ …… 菊池 こころ
 プリキュアたちと一緒にパリへやって来た。

コッペ
 物語のクライマックスでプリキュアたちの窮地を救うために人間の姿で現れ、最終決戦に加勢する。

オリヴィエ …… 大谷 育江
 白いマフラーを巻いた銀髪の少年。本当の名前は本人も知らず、つぼみが庭に咲いていたキンモクセイ(フランス語で Olivier odorant )と、彼のこころの花がこれだったことにちなんで「オリヴィエ」と呼ぶようになった。サラマンダー男爵からは「ルー・ガルー」(フランス語で「狼男」の意)と呼ばれている。彼のこころの花にはオオカミが憑いていて、デザトリアン化した時はプリキュア・ピンクフォルテウェイブを無効にした。
 5歳の時にモン・サン=ミシェルで母親と生き別れになった孤児で、礼拝堂で大天使ミカエルに「パパとママがほしい」と願っていたところ、封印されていたサラマンダー男爵と出会う。その後数年間は男爵と共に世界を旅していたが、やがて彼の野望で額に赤い宝石を埋め込まれ狼男に変身させられてしまう。男爵の力の源であるクリスタルを奪って逃走する途中でつぼみに出会い、行動を共にすることになる。
 擬似的な父子関係にある男爵とは互いに心を支え合っており、彼とつぼみたちとの間で揺れ動く。
 担当声優の大谷は、後年のシリーズ作品『スマイルプリキュア!』(2012年)で、妖精キャンディを演じている。

キュアアンジェ
 こころの大樹がサラマンダー男爵の出現に危機を感じ、400年前に初めて生み出した「初代プリキュア」。サラマンダー男爵を封印した。
 髪型は金色のロングヘアーで、左右に天使の羽翼の形をしたティアラのような装飾をつけている。銀色の甲冑風のコスチュームを身にまとっていて、左肩に赤いバラがあしらわれており、ステッキと仮面を装備している。
 変身者の本名や国籍及び持ち技などは全て不明。「アンジェ」とはフランス語で「天使」の意味である。イメージシーンとサラマンダー男爵のセリフにのみ登場。

サラマンダー男爵 …… 藤原 啓治
 400年前に砂漠の使徒の王(TV シリーズ本編に登場したデューンと同一の存在なのかは不明)が初めて地球に送りこんだ、最初の砂漠の使徒。常にステッキを持ち歩く紳士のような姿をしており、顔の左半分を仮面で覆っている。「虚無」から生みだされた存在である。
 ステッキの先端に付いている「赤いクリスタル」は、炎を操る能力をはじめとする力の結晶であり、これがないと人間のデザトリアン化以外の能力が使えなくなる。それでもキュアムーンライトを翻弄するほどの戦闘能力を持っている。
 性格は飄々とし、単独で行動するため、ゆりには「砂漠の使徒らしくない。」と評されている。これは、自分の居場所がどこにもない絶望や虚無感によるもので、あわれみの目で見られると激怒する。
 誕生したころから自分の存在意義に疑問を抱いており、世界を破壊することで砂漠の使徒の王の内心を知ろうと考えたが、「こころ」そのものを嫌う砂漠の使徒の王の怒りをかい、砂漠の使徒から追放された。その後、キュアアンジェによってステッキのクリスタルを世界中に飛散させられ、自身もモン・サン=ミシェル礼拝堂に封印された。
 オリヴィエによって封印が解かれたことで現代に復活し、オリヴィエとともに世界各地を旅しながら砕け散ったクリスタルの力を集めている。
 過去の経緯から、砂漠の使徒とプリキュアの双方に対して激しい憎悪を抱いており、どちらも消し去ることで自身のこころを満たそうとしていた。その一方で、封印を解いたオリヴィエとは擬似的な父子関係にあり、互いに支えあっていた。永きにわたって封印されていため、復活しても肉体は崩れかかっている。
 物語のクライマックスでは力が暴走し、孤独と憎しみを爆発させて巨大なドラゴンの姿に変身し、炎でパリを焼き尽くそうとする。
 サラマンダー男爵とオリヴィエは TVシリーズ本編の第48話でも、ゆりの父・月影博士の回想シーンで登場している。映画版のオリジナルキャラクターが後の TV本編で登場するのは、極めて異例である。

怪物
デザトリアン …… 金田 朋子
 オリヴィエの「こころの花(キンモクセイ)」をサラマンダー男爵が抜き取り、コンコルド広場のオベリスク「クレオパトラの針」と組み合わせて生み出したデザトリアン。サラマンダー男爵に協力したくないと悩むオリヴィエの葛藤を口にする。両手の石塔で敵を攻撃する。

コウモリスナッキー
 サラマンダー男爵が使役する雑兵。通常のスナッキーとは異なり、炎を吐くことが可能。また、相手をデザトリアン化させることができる。


おもなスタッフ
監督 - 松本理恵
脚本 - 栗山緑
キャラクターデザイン - 馬越嘉彦、上野ケン
作画監督 - 上野ケン
音楽 - 高梨康治
製作・配給 - 東映

主題歌
オープニングテーマ
『 Alright!ハートキャッチプリキュア! for the Movie 』
歌唱 …… 池田彩 with ハートキャッチプリキュア
 プリキュア4名のコーラスが入りコーラスの歌詞も変更された他、アコーディオンが追加され、間奏のギターソロもアコーディオンソロに差し替えられた。

エンディングテーマ
『 Tomorrow Song あしたのうた for the Movie 』
歌唱 …… 工藤真由 with ハートキャッチプリキュア
 テクノ調のアレンジとなった。こちらもプリキュア4名のコーラスが入る。


《ンも~、あったりまえのように本文マダヨです》
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魔人・子安武人、横浜みなとみらいでチビッコをビビらす  ~映画『プリキュアオールスターズ DX 』~

2014年06月24日 23時41分15秒 | アニメらへん
映画『プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』(2009年3月公開 70分 東映)とは

 プリキュア歴代シリーズのクロスオーバー作品である。シリーズにおいて過去最高の興収である10億1千万円を達成した。

 前年2008年11月公開の映画『 Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』と同時上映された短編作品『ちょ~短編 プリキュアオールスターズ GoGo ドリームライブ!』(6分)の内容を、さらに編集・再構成した長編映画作品である。当時のシリーズ最新作だった『フレッシュプリキュア!』からキュアピーチ、キュアベリー、キュアパインが参加した14名のプリキュアが、各作品の世界観を統一させて結集し、一つの敵に立ち向かう。本作の主な舞台は、神奈川県横浜市の横浜みなとみらい21という、実在の都市になっている。
 公開当時に放映中だった『フレッシュプリキュア!』と全作『 Yes!プリキュア5 GoGo!』を中心に物語が構成されている。また、作中では明言されていないが、『5 GoGo!』までの過去のプリキュア作品に関しては、最終回の後日という設定で物語が作られている。なお、『ちょ~短編 プリキュアオールスターズ』ではフレッシュ以前の過去3シリーズのプリキュアが共演していたが、本作で初めて出逢う設定に改められている。その一方で、各シリーズに登場した妖精たちはプリキュアに先駆けて全員親交がある。
 プリキュアたちをサポートしてきた妖精たちや敵として登場した怪物たちも、ほぼ総出演する。シリーズに続編がある作品(『ふたりはプリキュア』および『 Yes!プリキュア5』)は、続編(『 MaxHeart 』および『5 GoGo!』)で変身したコスチュームへの変身となる。『 Splash Star 』は本作では通常形態(キュアブルームとキュアイーグレット)への変身のみとなっているが、強化形態プリキュア(キュアブライトとキュアウィンディ)としては、次作『 DX2』と次々作『 DX3』で通常形態と組み合わせた形で登場する。

 映画公開時に、中学生以下の入場者にはシリーズ恒例の劇場限定アイテム「レインボーミラクルライト」が配布された。
 BGM は歴代シリーズの音楽を担当してきた佐藤直紀と高梨康治が参加。また『フレッシュプリキュア!』を除いて、各作品のオープニングテーマが挿入歌として使用されている。

 本作は1作かぎりの奇跡的コラボレーション企画として制作が進められていたが、興行成績の好調につき続編が制作されることとなった。本作と次作『 DX2』は製作時間に余裕がなかったという。その後の『 DX3』まで制作されたテーマが偶然に合致したため、プリキュアオールスターズシリーズは、本作を第1作とする3部作構成となった。なお、本作のテーマは『出会い』であり、各作品を紹介したうえで最後の大集合が盛り上がるように制作された。
 プリキュアの生みの親である企画の鷲尾天は、本作でプリキュアシリーズから身を引いたものの、続編においても監督の大塚とともに制作相談を行っており、『 DX3』まで引き続いて各作品の構築に携わることとなった。

 本作には多くの人気声優が出演しているにも関わらず、出演者全員のスケジュールが奇跡的に合ったため、全員がそろった状態で収録が行われた。スタジオでは多数の出演者が4本のマイクを使用してアフレコを行っていたため、マイクの争奪戦になったうえ、人口密度からスタジオの酸素が薄くなったと出演者たちが苦労話を語っている。また、プリキュア役とパートナーの妖精役のグループは交代しながら収録した。
 本作では、なぎさの頭にメップルが直撃するシーンや着地に失敗するフラッピとチョッピなど、過去のシリーズ作品をオマージュしたシーンが節々で使われている。


あらすじ
 ダンスコンテストに出場するために横浜みなとみらい21に向かった桃園ラブたちは、途中で道に迷ってしまう。そこへ正体不明の邪悪な存在「フュージョン」が現れる。力を欲したフュージョンは妖精たちを襲い、さらには歴代のプリキュアたちにも襲いかかる。変身して結集したプリキュアたちは力を合わせ、世界を脅かす強大な敵に立ち向かう。


おもな登場キャラクター

『ふたりはプリキュア Max Heart 』より
美墨 なぎさ/キュアブラック   …… 本名 陽子
雪城 ほのか/キュアホワイト   …… ゆかな
九条 ひかり/シャイニールミナス …… 田中 理恵
 「 PANPAKA パン」のチョココロネを買うために訪れるが、妖精ムープとフープを追ってきたフュージョンが変身したザケンナーと対決する。

メップル …… 関 智一
ミップル …… 矢島 晶子
ポルン  …… 池澤 春菜
 滞在先のパルミエ王国で強大な敵フュージョンの存在を知り、なぎさたちに合流する。
ルルン  …… 谷井 あすか
 滞在先のパルミエ王国で強大な敵フュージョンの存在を知り、戻った先でのぞみたちと出会う。

藤田 アカネ …… 藤田 美歌子
 のぞみたちにたこ焼きをふるまう。のぞみたちのたこやき好きに、なぎさやほのかを連想する。
久保田 志穂 …… 仙台 エリ
高清水 莉奈 …… 徳光 由禾
 TAKO CAFE のテラスで、なぎさたちのことをのぞみたちに話す。

『ふたりはプリキュア Splash Star 』より
日向 咲/キュアブルーム   …… 樹元 オリエ
美翔 舞/キュアイーグレット …… 榎本 温子
 「ナッツハウス」にアクセサリーを見に行き、危険を知らせにきたココたちと出会い、フュージョンと対決する。

フラッピ …… 山口 勝平
チョッピ …… 松来 未祐
 滞在先のパルミエ王国で強大な敵フュージョンの存在を知り、咲たちに合流する。
ムープ  …… 渕崎 ゆり子
フープ  …… 岡村 明美
 滞在先のパルミエ王国で強大な敵フュージョンの存在を知り、戻った先でなぎさたちと出会う。

日向 沙織  …… 土井 美加
日向 みのり …… 斎藤 彩夏
 チョココロネをたくさん買って行ったなぎさを見て、咲を連想する。

『 Yes!プリキュア5 GoGo!』より
「TAKO CAFE」のチラシを見て遊びにやってくるが、ルルンの頼みに力を貸す決意をする。
夢原 のぞみ/キュアドリーム     …… 三瓶 由布子
夏木 りん/キュアルージュ      …… 竹内 順子
春日野 うらら/キュアレモネード   …… 伊瀬 茉莉也
秋元 こまち/キュアミント      …… 永野 愛
水無月 かれん/キュアアクア     …… 前田 愛
ミルク/美々野 くるみ/ミルキィローズ …… 仙台 エリ

ココ/小々田 コージ …… 草尾 毅
ナッツ/夏      …… 入野 自由
 パルミエ王国で、妖精たちにレインボーミラクルライトを託そうとする。その後、ナッツハウスで咲たちに出会う。
シロップ      …… 朴 璐美
 パルミエ王国で、レインボーミラクルライトを受け取ろうとする。その後、ナッツハウスで咲たちに出会う。

『フレッシュプリキュア!』より
桃園 ラブ/キュアピーチ …… 沖 佳苗
蒼乃 美希/キュアベリー …… 喜多村 英梨
山吹 祈里/キュアパイン …… 中川 亜紀子
 ダンスコンテストにやって来るが、道に迷っている内にフュージョンと遭遇する。その後、シフォンとはぐれる。

シフォン …… こおろぎ さとみ
 ダンスコンテストを観るためにラブたちについてくるが、ラブたちが目を離したすきに、タルトを追ってパルミエ王国へ行ってしまう。
タルト  …… 松野 太紀
 ダンスコンテストを観るためにラブたちについてくるが、ラブたちが遭遇したフュージョンの脅威を警告するためにパルミエ王国へ向かう。
 ※タルトは今作から『プリキュアオールスターズ NewStage2』まで、5作連続で他の妖精たちをまとめるリーダー役を担っている。

フュージョン …… 子安 武人
 強大な力を欲している謎の液状生命体。性格は基本的に冷静だが、怒りの感情も強く、激しい欲望をあらわにすることもある。
 すべてを破壊して世界を暗黒に包もうとしており、生き物の個性をくだらないものと断じ、すべてを吸収して統一しようと企む。
 過去の敵キャラクターであるザケンナー、ウザイナー、ホシイナーに変身したり、コワイナーを増産する能力を持っている。その正体は悪意の塊であり、歴代の怪物たちさえも吸収している。
 宇宙から横浜みなとみらいに落下した当初はスライムのような形状だったが、力を求めて歴代プリキュアたちのいる各地へ向けて4つに分裂し、過去の敵キャラクターたちに変身してプリキュアやパルミエ王国を襲撃、そのエネルギーを吸収して人間型に進化する。
 物語のクライマックスでは、横浜の高層ビル以上の大きさに巨大化し、周囲を吹き飛ばす光線を放出するなどの凄まじい力を得た。巨大化形態のデザインは『ちょ~短編』に登場した「カゲの巨人」と同様のものである。
 後の『プリキュアオールスターズ DX3』では、ブラックホールから生まれた存在であることが明かされた。さらに『プリキュアオールスターズ NewStage 』では、復活して再登場する。


レインボーミラクルライト
 本作での劇場限定アイテム。劇中では「ミラクルライト」と略されて呼ばれていた。先端部にはハート型の蛍光部があり、ピンク色に光る。「 DX三部作」のミラクルライトは蛍光部がピンク色となっているが、それ以外の映画作品ではミラクルライトの蛍光部はホワイトである。
 劇中では妖精世界の特殊アイテムとされており、妖精世界に侵入したフュージョンをシフォンがこのミラクルライトで消し去り、クライマックスでは登場する全ての妖精がミラクルライトを振ってプリキュアたちのパワーを回復させ、勝利へと導いた。
 前作・前々作で行われた、映画プロローグでの「妖精によるミラクルライトの使用法説明」は、本作では行われていない。以後のオールスターズ作品では、『 DX3』では本作同様に全く行われず、『 DX2』では、劇中で桃園ラブが「ライトを振り回すのは危ないってことで……」と言及。『 NewStage 』では、冒頭で再生したフュージョンと戦うプリキュアたちを応援する妖精たちの中でタルトが説明。『 NewStgae2』では妖精学校での授業シーンで、特別教師のタルトが再び説明した。


おもなスタッフ
企画 …… 鷲尾 天、西出 将之
脚本 …… 村山 功
音楽 …… 佐藤 直紀、高梨 康治
デジタル撮影 …… 高橋 賢司
CG ディレクター …… 川崎 健太郎
美術監督   …… 田中 里録
キャラクターデザイン …… 稲上 晃、川村 敏江、香川 久、青山 充
作画監督   …… 青山 充
アニメーション制作 …… テレビ朝日、東映アニメーション
監督 …… 大塚 隆史

オープニング主題歌『キラキラ kawaii!プリキュア大集合♪』
 歌唱 …… 五條真由美 with キュア・デラックス(うちやえゆか、工藤真由、宮本佳那子、茂家瑞季、林桃子)
エンディングテーマ『プリキュア、奇跡デラックス』
 歌唱 …… 工藤真由 with キュア・デラックス (五條真由美、うちやえゆか、宮本佳那子、茂家瑞季、林桃子)
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毒を喰らわば菓子までも!!  映画『 Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』

2014年04月28日 20時27分54秒 | アニメらへん
映画『 Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』(2008年11月公開 75分 東映)とは

 前作『 Yes!プリキュア5』までの劇場版シリーズとは違い、ゲスト声優としてのTV タレントの起用はなく、実力派の声優たちをゲストキャストとして配している。
 前作同様、鑑賞者参加型のシステムを取っており、「ミラクルライト2」が配布され、同時にミラクルライト2の使用上の注意をうながす前説もシロップによって行われた。内容は、ココとナッツが変身と称して動物体の姿でそれぞれキュアドリーム・キュアミントのコスプレをしたり、シリーズ第1作『ふたりはプリキュア』のネタを絡めるなどしている。また、TV シリーズ本編の敵幹部であるブンビーが登場するが、敵幹部が劇場版に出張出演するのはシリーズ史上初である。


あらすじ
 今日はのぞみの誕生日。ナッツハウスの前でパーティーが開かれようとしたその時、突然1台のオーブンレンジが落ちてくる。その中から現れたのはデザート王国の住人・チョコラだった。さらに彼女を追ってやってきたブンビーが出現、のぞみのバースデーケーキをホシイナーに変えてしまう。
 激戦の末に勝利したものの、ケーキはブンビーに取られてしまい、がっかりするのぞみ。それを知ったチョコラは、そのお礼にとデザート王国に彼女たちを招待することに。しかし、デザート王国はムシバーンに操られたデザート女王と手下のビター、ドライによって支配されていた。さらに、プリキュアたちは彼らの仕業によってお菓子にされ、ココも洗脳されてしまう。
 ムシバーンの欲望から国を救うため、プリキュアたちはなおも戦いを挑んでいく。


おもな登場人物
夢原 のぞみ(ゆめはら のぞみ)/キュアドリーム/シャイニングドリーム …… 三瓶 由布子(22歳)
 物語序盤で仲間たちから自分の誕生日を祝福されるが、ブンビーの乱入により妨害される。
 物語中盤ではデザート王国でムシバーンに操られたココとの戦闘になり、当初は強力な攻撃をうけて圧倒されるが、それでもココを信じる強い意志を示し、彼とキスを交わしたことで彼の洗脳を解くことに成功する。
 物語終盤ではムシバーンと決戦するが劣勢になる。だが、ミラクルライトの力で応援されたことで「シャイニングドリーム」へと進化する。

夏木 りん(なつき りん)/キュアルージュ …… 竹内 順子(36歳)
 物語中盤ではキュアアクアとともにドライと戦闘するが、攻撃されて身体がアイスクリームになっていく。しかしキュアドリームの呼ぶ声で復活し、のぞみの誕生日に真心を伝えるために逆転する。

春日野 うらら(かすがの うらら)/キュアレモネード …… 伊瀬 茉莉也(20歳)
 物語中盤ではキュアミントとともにビターと戦闘するが、強力な攻撃をもつビターに圧されてクッキーになっていく。しかしキュアドリームの呼ぶ声で復活し、ケーキやレモンパイをのぞみにプレゼントするために逆転する。

秋元 こまち(あきもと こまち)/キュアミント …… 永野 愛(34歳)
 物語中盤ではキュアレモネードとともにビターと戦闘するが、攻撃されて身体がクッキーになっていく。しかしキュアドリームの呼ぶ声で復活し、エクレアやどら焼きをのぞみにプレゼントするために逆転する。

水無月 かれん(みなづき かれん)/キュアアクア …… 前田 愛(33歳)
 物語中盤ではキュアルージュとともにドライと戦闘するが、攻撃されて身体がアイスクリームになっていく。しかしキュアドリームの呼ぶ声で復活し、のぞみの誕生日の願いをかなえるために逆転する。

ミルク/美々野 くるみ(みみの くるみ)/ミルキィローズ …… 仙台 エリ(27歳)
 物語序盤ではココの世話役として同行するが、デザート女王によって王国宮廷に閉じこめられる。
 物語中盤ではココを助けるために脱出し、そのあとチョコラと再会するが、彼女の所業に怒りを見せつつもムシバーンのところへ案内するよう頼む。
 物語終盤ではムシバーンと激闘し、結果としてデザート女王の洗脳を解くことに成功する。

ココ/小々田 コージ …… 草尾 毅(43歳)
 デザート王国にのぞみたちと一緒にやってくる。チョコラとは旧知の仲だった。
 のちにムシバーンに操られ敵となり、当初はサングラス状の仮面をつけていたが、キュアドリームを絶望させるために素顔も見せていた。
 孤立したキュアドリームをチョコレートにするために対決する。キュアドリームを圧倒し、衝撃をうけても小動物の姿に戻らないなど、本来のココよりも戦闘能力が増していた。戦闘時は「キュアフルーレ」に酷似した黒いフルーレのほか、破壊光弾や命中した部分をチョコレートにする光の刃も使用する。キュアドリームを一方的に攻撃するが、キュアドリームのココを想う視線によって錯乱し、キュアドリームのキスにより完全に洗脳が解けた。

ナッツ/夏(ナッツ)…… 入野 自由(20歳)

シロップ/甘井 シロー …… 朴 璐美(36歳)

ブンビー …… 高木 渉(42歳)
 本作ではムシバーンにアルバイトとして雇われている。ムシバーンから、チョコラと協力してプリキュアたちをデザート王国に誘うよう依頼されていた。

デザート王国
 デザート女王が統べる国。ムシバーンによって国を乗っ取られて以降は、国のあらゆる菓子を侵食されている。国民たちは人間のような姿をしているが、耳が動物のような形状になっている。
 国土のすべての物が菓子でできていて、クリームパイの花、シュークリームの木の実、プリンの野原、チョコレートの地面、キャンディーの花畑、ジュースの川、クッキーの岩などがあり、それらはいくら食べても太らない。
 他の世界に移動する際はオーブンレンジを使用しており、レンジはミラクルライトで大きくすることも可能である。

チョコラ …… 川田 妙子(43歳)
 デザート王国の姫で、デザート女王の娘。ピンクの髪とブルーの瞳をした少女。
 パルミエ王国には菓子を何度も届けており、ココやナッツとは知り合いの仲だった。
 本編ではムシバーンにプリキュアをデザート王国に誘うように脅されており、嫌々ながらもブンビーと協力してプリキュアたちの前に現れ、ブンビーに追われているという自作自演でプリキュアたちをだまし、結果としてデザート王国に招待した。
 物語中盤ではプリキュアたちをだました罪悪感から逃げだすが、のぞみにはすべてを告白し、彼女に励まされたことで立ち直り、ムシバーンに操られた母を救出しようと努力した。
 なお、川田は後続シリーズ『ハートキャッチプリキュア!』で、妖精シプレを演じている。

デザート女王 …… 土井 美加(52歳)
 デザート王国の国王で、チョコラの母。
 シロップに菓子の配達を依頼したことがあるため、彼とは顔見知りだった。本編ではムシバーンに操られており、プリキュアを菓子にしようとしたが、最終的には正気に戻った。
 ムシバーンとは以前からなんらかの親しい関係にあったようだが、彼が心をもたないことに涙を流している。

ムシバーン …… 大塚 明夫(49歳)
 洗脳したデザート女王を操る黒幕。マントをまとった紳士風の壮年男性。プリキュアを最高の菓子にして食べようと計画し、ブンビーとチョコラを利用してプリキュアたちをデザート王国に招き入れる。
 「心」がないため、デザート女王から幾度も振舞われていた菓子に込められた真心や気遣いに満足できず、ついにはデザート王国を憎んで乗っ取ろうと画策する。
 他人の精神を操る能力をもち、デザート女王やココらを操った。操られた者は身体のどこかにクリスタルの飾りが付けられている。
 主な技は手から放つ光弾で、地面が割れるほどの威力がある。肉弾戦も得意で、ミルキィローズに勝る実力をもち、プリキュア5と戦った際にも全員を圧倒した。
 物語中盤でプリキュアたちに自身の満たされない心を否定されたことで憤り、デザート王国を滅ぼそうとする。そして、自身の欲望とプリキュアの「愛、希望、勇気」のどちらが上かの勝負を挑む。黒い剣を武器にして、パワーアップを遂げたシャイニングドリームの「スターライトフルーレ」と激しい戦闘を繰り広げた。

ビター …… 松風 雅也(32歳)
 金髪で色黒の青年。辛党で、甘いものが嫌いだと主張する。軽い口調とは裏腹に凶暴な性格で、優しい心を否定する。損得勘定も激しく、他人に施しを行うことを「損で馬鹿馬鹿しい。」と切り捨てる。
 キュアレモネードとキュアミントを圧倒するほどの高い格闘能力をもち、命中した部分を菓子にする光線を発射したり、指を鳴らして爆風を起こしたりもする。
 最終的にはキュアレモネードとキュアミントの「プリキュア・プリズムチェーン」と「プリキュア・エメラルドソーサー」をうけて敗北する。
 戦いのあとは、のぞみの誕生パーティ会場で、デザート女王の家臣として働く正常な姿が確認される。

ドライ …… 石田 彰(41歳)
 銀髪で色白の青年。四角い形状のメガネをかけている。知的で冷静な性格で、普段は言葉遣いが丁寧だが、戦闘になると荒々しくなる。菓子類には興味がなく、「なくても困らない。」と冷ややかに見ている。
 戦闘時には青い氷の光弾を無数に射撃するほか、命中した部分を凍らせる氷の刃を駆使する。
 キュアルージュとキュアアクアを巨大な冷凍庫空間で追いつめるが、2人の「プリキュア・ファイヤーストライク」と「プリキュア・サファイアアロー」を同時にうけて敗北する。
 戦いのあとは、のぞみの誕生パーティ会場で、デザート女王の家臣として働く正常な姿が確認される。
 なお、石田は後続シリーズ『ハートキャッチプリキュア!』で、妖精コロンを演じている。ただし、コロンは既に死亡している設定なので、後年の「プリキュアオールスターズ」シリーズでの再登場はない。


ミラクルライト2
 本作オリジナルのライトアイテム。劇中ではチョコラが所有しており、冒頭ではデザート王国への入口となるオーブンレンジを巨大化させ、ムシバーンとプリキュアの決戦中にはデザート王国の国民に数多く転送され、住民がこれ振ったことによって、キュアドリームは「シャイニングドリーム」に強化変身した。
 その形状や方法は、前作に登場した「ミラクルライト」とは大きく異なり、先端にプリキュアをイメージした「バラ」の花状の蛍光部が付けられており、これを点灯させて、手に持って振る方式となっている。これ以降のライトアイテムは、先端にプリキュアや世界観などをイメージした蛍光部が付けられ、点灯させて手に持って振る方式へとなっていく。


おもなスタッフ
監督 …… 長峯 達也
脚本 …… 成田 良美(35歳)
音楽 …… 佐藤 直紀(38歳)
キャラクターデザイン …… 川村 敏江、為我井 克美
作画監督 …… 為我井 克美
美術監督 …… 行 信三(43歳)
配給   …… 東映


同時上映『ちょ~短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ!』
 プリキュアシリーズ5年目を記念して製作された、プリキュア史上初の同時上映短編映画。上映時間6分。『5GoGo 』までの歴代プリキュアが全員出演している。本作で作画されたシーンの多くは、後の『オールスター DX 』に多く流用された。
 本作は本編である『5 GoGo 』の映画DVD に同時収録されているが、後にリリースされた『プリキュアオールスターズ DX 』の初回特典版 DVD(2009年7月)には、本作のディレクターズカット版が収録された。
 本作で初めて顔を合わせた3組11名のプリキュアだが、オールスターズ映画では初の長編作品となる次作『プリキュアオールスターズ DX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』では本作の内容はなかったことになり、『 DX 』で初めて歴代プリキュアが集合するという設定になっている。

あらすじ
 ライブ観賞にやってきたプリキュアのメンバーたちだったが、会場には誰もいなかった。一同が困惑する中、目の前に巨大な怪物が現れ、襲いかかる。


登場人物
プリキュアオールスターズ(『 Max Heart 』、『 Splash Star 』、『5 GoGo 』の3作品から11名)

カゲの巨人 …… 梁田 清之
 プリキュアに戦いを挑んできた謎の怪物。体長はライブ会場であるスタジアムにおさまりきらないほど巨大である。セリフとしては「プリキュア」と叫ぶのみ。なぜ戦いを挑んできたかのは不明。
 ディレクターズカット版では、TV シリーズ歴代の敵キャラクターであるザケンナー、ウザイナー、コワイナーの影が映る描写がある。
 デザインは、後年の映画『プリキュアオールスターズ DX 』の巨大化したフュージョンに流用された(ただし体色は異なる)。また、演じた梁田清之も映画『プリキュアオールスターズ DX2』の敵であるボトム役として再登板している。


主なスタッフ
企画   …… 鷲尾 天(43歳)
監督   …… 大塚 隆史(27歳)
作画監督 …… 川村 敏江
脚本   …… 山下 憲一
製作   …… 東映アニメーション

主題歌『 DANZEN!まかせて☆フル・スロットル GOGO!!』
 歌唱 …… 五條真由美・うちやえゆか・工藤真由
 ※ TVシリーズの歴代オープニング曲(『 DANZEN!ふたりはプリキュア Max Heart 』、『まかせて★スプラッシュ☆スター』、『プリキュア5、フル・スロットル GO GO!』)のメドレー
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自己研鑽のためですが、なにか!?  映画『プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち』 第3極

2014年04月25日 20時23分37秒 | アニメらへん
《前回までのあらすじ》
 はいっ、いいかげんに終わりにしますので、ええ! もうしばしのご辛抱をば!!


 前半のヤマ場となった華々しいバトルアクションを経ながらも、「なにやらかなり手ごわいゲスト敵キャラ」マアムに一蹴されて現実の世界に戻ってきた「ドキドキ!組」。なんとか眠り続けていた愛乃めぐみ(キュアラブリー)を連れ戻すことには成功したものの、残された他の子どもたちをどうやって夢の世界から救出するのか? なんら打つ手のないまま日は暮れてしまいます。
 ところが! グレルとエンエンがうっかり夢の世界に取り落としてきてしまった「プリキュア教科書」を拾ったマアムは、これ以上プリキュアたちに介入させないためにも、教科書に記載されていた各メンバーの個人情報を元に、その夜に日本各地ですやすやと眠っていたプリキュアオールスターズの面々を事前に1人のこさず夢の世界に封印してしまうのでした。これはものすごい先手に出ました!!

 キュアブルームである日向咲は連日行列のできる「ベーカリー PANPAKAパン」のパン職人。キュアドリームである夢原のぞみは学校教師。キュアミントである秋元こまちは文学賞を受賞する人気小説家。キュアピーチである桃園ラブは大会で優勝するダンスチーム「クローバー」のリーダー。キュアブロッサムである花咲つぼみは植物学者。キュアハッピーである星空みゆきは絵本作家。そしてキュアハートである相田マナは日本の内閣総理大臣!!
 おのおのの「夢をかなえた夢の世界」の中で、満ち足りた日々をあゆみ始めるオールスターズたち……もはや、現実世界に残って子どもたちを救ってくれる存在はいなくなってしまったのだろうか!?
 私はここの展開を観ながら、オールスターズの中でひとりくらいは「徹夜して寝てないプリキュア」がいたらおもしろいのにな……と思ったりもしたのですが、さすがは良い子の観るアニメの主人公であるみなさんです。夜更かしする方は33名中ひとりもおられなかったようで。なんかイメージ的には月影ゆり(キュアムーンライト)さんなんか寝てなさそうなんですけどね、よくわかんないけど。

 しかし、ここが私が感じた脚本家の成田良美さんの「いいお仕事パート1」でして、プリキュア教科書に最新の「ハピネスチャージプリキュア!組」がまだ記載されていないという冒頭の伏線がみごとに奏功し、生還したばかりのめぐみと白雪ひめ(キュアプリンセス)の2人は奇跡的にマアムの魔手から逃れることができていました。うまいもんだねぇ~。

 ところが、めぐみとひめの「ハピネス組」は言わずと知れた新米プリキュアであり、堂々たる善戦を見せた「ドキドキ!組」でさえ全く歯が立たなかった無敵のマアム世界に対して、まだまだヒヨッコの2人がいったい何をできるというのか!? しかしここで、

「なんだかわかんねぇけど、このまま泣き寝入りしてちゃあ夢見が悪くってしかたねぇや! とにかくまた行ってみようじゃねぇか、相棒!!」

 という主旨の闘志を発揮し、プリカード「変装」の「忍者」を利用して再び夢の世界に忍び込む2人と妖精たち。さすがは伝統ある「アホピンク」の正統なる後継者。足りない知性は決断の速さと行動力でカバーだ!
 ところが、そんなハピネス一行もまた、「私の世界なんだから、入ってきたらすぐにわかるんだってば……」と呆れ顔のマアムにすぐに見つかって岩屋の檻に監禁されてしまいます。この流れの中で、どうやら2人はいちおうプリキュアに変身してマアムに戦いを挑んだらしいのですが、バトルシーンは完全にカットされて投獄されてしまいました……なんというどS編集か!!

 ところで、このシリーズ最新作『ハピネスチャージプリキュア!』は、放送開始当初から単純明快なキャラクターデザイン、特に主要ヒロイン陣の「顔だちの単純化」などから、なにかと古くさい、ダサい、1980年代後半~90年代前半のアニメみたい、などと評されることが多いらしいのですが、これはやっぱり製作スタッフ陣があえて選択した戦略なのであって、実際に放送回が積み重なっていき、ストーリーやキャラクターたちの個性に深みが生まれていくにつれて、じょじょに「そこがイイ」という追い風に変わりつつあるような気が、私はしています。やっぱり、こういう単純なデザインがいろんな衣装にフォームチェンジするっていうのは子どもうけしますよね、わかりやすいから!

 ともあれ、私がそこらへんの製作スタッフの「古さで攻める!」という決意を今回の『 NS3』の中で最も強く感じ取ったのは、まさしくここでの、茶番としか言いようのないハピネス組の忍者コントの実になさけないくだりで、ここがもう、まんま『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(1986~92年)内の名物ドラマコントコーナー『 THE DETECTIVE STORY(探偵物語)』での潜入捜査シーンのノリなんですよねぇ! オッサンの私にとっては、もうこの軽くてバカバカしい「どうせ捕まるんだろうな」感がうれしくてうれしくて! よもやプリキュアの立場でありながら志村けんをほうふつとさせる逸材が登場しようとは!! ここで2人のとなりに荻野目洋子さんか松本伊代さんあたりがいてくれたら完璧だったんですけど、そこまで要求するのは無いものねだりというものでしょう。ていうかプリキュアだし。
 いいよいいよ~、ハピネス組、今までのシリーズ作にはなかった新機軸を打ち出せてるよ~! その軽さで、「顔芸の宝庫」とも言われている強豪ぞろいの先輩オールスターズに負けない伝説を創っていきましょう。






《途中はラブじゃない!》
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