寒蘭の交配は20年前くらいまで夢中になってやってましたが、
山採りを楽しんでた子供の頃には赤花自体が珍しく憧れの花でしたから、自ずと組み合わせは赤花が中心となりました。
育種としては、他産地や他県産の縁の遠いものどうしの交配の方が、
既存の品種には無い特徴のある花を作出し易いと思います。
しかし私の育種目標は「今までに無いような、山では採れない花」ではなく、
子供の頃に毎週毎週採りに行ったものの残すような花が殆ど咲かなかった悔しさから、
その頃夢見た「高知の東部の山で採れそうな良い花」でしたから、
もっぱら組み合わせは同産地若しくは近隣産地の花どうしでした。
自分なりに満足出来る花も咲き、展示会でもよく賞をいただきましたが、
同時期に実生をされてた生産業者さんからは
「あなたの作る花は素晴らしいですが、お金にはなりませんね」なんて言われた事でした。
生産業者さんにとっては、お金になるかどうかが重要で、今までに無い様な花でないと、
ちょっと良い花程度では賞はもらえてもなかなか売れないということのようでした。
ただまぁ、自分にとっては、同じ育種をする方から作品を通して育種目標を認められた、嬉しい誉め言葉でした。
さて交配を止めてからもう20年近くになりますから、未開花の株はもうほとんどありませんが、
この赤花はどうやら初花のようです。
色の鮮やかさはイマイチですが、花弁の優しさと、丸みを帯びた無点舌の巻きの良さはなかなか良い感じです。
両親は野根産と佐喜浜産の無名品です。
舌の大きさと形も大切ですが、フワッとした巻きの良さも良花の重要な要素ですね。
山採りを楽しんでた子供の頃には赤花自体が珍しく憧れの花でしたから、自ずと組み合わせは赤花が中心となりました。
育種としては、他産地や他県産の縁の遠いものどうしの交配の方が、
既存の品種には無い特徴のある花を作出し易いと思います。
しかし私の育種目標は「今までに無いような、山では採れない花」ではなく、
子供の頃に毎週毎週採りに行ったものの残すような花が殆ど咲かなかった悔しさから、
その頃夢見た「高知の東部の山で採れそうな良い花」でしたから、
もっぱら組み合わせは同産地若しくは近隣産地の花どうしでした。
自分なりに満足出来る花も咲き、展示会でもよく賞をいただきましたが、
同時期に実生をされてた生産業者さんからは
「あなたの作る花は素晴らしいですが、お金にはなりませんね」なんて言われた事でした。
生産業者さんにとっては、お金になるかどうかが重要で、今までに無い様な花でないと、
ちょっと良い花程度では賞はもらえてもなかなか売れないということのようでした。
ただまぁ、自分にとっては、同じ育種をする方から作品を通して育種目標を認められた、嬉しい誉め言葉でした。
さて交配を止めてからもう20年近くになりますから、未開花の株はもうほとんどありませんが、
この赤花はどうやら初花のようです。
色の鮮やかさはイマイチですが、花弁の優しさと、丸みを帯びた無点舌の巻きの良さはなかなか良い感じです。
両親は野根産と佐喜浜産の無名品です。
舌の大きさと形も大切ですが、フワッとした巻きの良さも良花の重要な要素ですね。
今は、子どもたちとビオラで遊んでいますが、一年間で育種目標を決めて、花形や花色は決まりますが、草勢や姿が今一かけます。前の所からの種を使ったり、パテントの無いようなものをかけ合わせますが、発表された作品に類似したものが綺麗や可愛いになっていきます。
お近くのミモトさんの作出されるような、個性豊かなものになればいいのですが・・・。
「世界で一つだけのビオラ」を、合言葉にしていますが。なかなかです。
前にも、書きましたが学生のおりには、リゾームからなかなか分化していなかったカンランを、年月をかけて開花まで。素晴らしいに尽きます。
「世界で一つだけのビオラ」って素敵は響きですね。
私もランを始める前には、チューリップやユリ、レンゲに至るまで、色んな花を交配して遊んでました。
あれからもう40年。栽培してる種類と数が違ってるだけで、やってることは大して変わってません。