椿。

2008-02-10 10:06:22 | ・ことばの尻尾踏み。
椿は透明な空気を際立たせる
ユウコサンは季節のそとにいて
透明の向こうを問う

宙も目指せたとその母は言う

なにもないそらに跳ぶように
闇に澱みを隠す水を目指した

「椿コウエンが好きだったから」
とその母が言う
引かれてゆくというその好き

夜でもなく朝でもなく
椿のなかというほどの光

それは何年も前の出来事。
コメント (7)
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