雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

ID が使えなくなり、しばらく休止しました

2021年12月28日 12時30分00秒 | 雷日記
今日は。落雷抑制の松本です。

ブログのIDが不調になり、しばらく休止していたので 体の具合が悪いのではというご心配もいただきましたが、元気にしていました。

ブログを休んでいる間も色々なことがありましたが、その中でも一番は、京都大学での遠心力試験をクリアしたことです。 風力発電に向けた落雷対策を進めていますが、大型化するブレードの先端に「避雷球」を取付けた場合、大きな遠心力と風圧を受けます。  大型の風力発電のブレード(翼)の長さは、110m程度になります。直径はその2倍ですから、いかに大きな風車か想像してみてください。 発電機自体も当然100m以上のタワーに載りますから、全体の高さですと300mに近付き、まるで東京タワーのような大きさになるのです。 回転数は1分間に20回程度と想定しても、翼端の速度は時速で800km以上で、加速度は50Gにもなります。 製品自体に50Gもの力が加わってバラバラにならないか? その耐久力を調べるために京都大学 防災研究所の遠心力載荷装置をお借りして試験を行いました。 結果は、見事にクリアでした。

自然環境は、世界中で異なります。 ある地域で自然エネルギーの活用が上手くいっているからと言って、それをマネてもそもそも自然環境が異なるのですから、同じように上手くいくとは限りません。欧州と日本の違いは、緯度が異なり、それ故、雷も異なり、風力発電施設の停止原因における落雷の割合は欧州では、1桁%なのですが、日本では24%にもなるそうです。 そんな場所に欧州のモデルを持ってきても落雷で上手くいかないことでしょう。 しかし、だからと言って風力発電を諦める訳にはいかないのです。 化石燃料に対する規制、原子力発電に対するアレルギー、そのような中で風力発電を推進しなければならないのですが、では、落雷に対してはどうするのでしょう?

現在使用中の風力発電設備には、レセプタクルと呼ばれる避雷針のようなものが付いているのですが、これがあまり役に立たないのです。 昔ながらの雷を「落とす」事しか考えていないのです。 物の道理として、危険な雷電流など「落とし難い」方が良いに決まっているのですが、残念ながら、そのような意見は少数派なのです。 しかし、いつかは絶対に必要とされる時期がきますので、弊社は黙々とその準備を進めています。 試作の費用も、試験の費用も全て自社でまかなっています。 お国から開発費用として1億円でもいただければ、すぐにでも完成してしまうものなのですが、雷で痛い目に遭うまでは分からないでしょうね。

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落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

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