雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

ある携帯事業者さんの失敗

2018年09月19日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

弊社には落雷に関して、企業の方のみならず一般の方からも多くの質問が寄せられます。 その中に、携帯電話の基地局が町内にあり、そこへの落雷による付近での被害を心配する方がおられました。 携帯の基地局には完ぺきなアース工事がしてあります。 しかし、雷電流がその接地から大地に雷電流を拡散した後、雷電流は地球の奥深くに向かわずに、地面の表面を流れ、近隣の住宅で被害を生じることもままあります。 それを心配して、携帯の基地局へのPDCEによる落雷についての相談でした。 これは有効な方法なのでお勧めしましたが、携帯事業者さんはその方法を拒絶されました。

すると住民の方々は落雷問題から電磁波問題へと切り替えられたようです。 携帯基地局からの電磁波で体調を崩される方がいるのも事実で、これは落雷などよりも深刻な問題です。 携帯事業者さんにもアホな社員がいるもので、住宅の中では電波の強度は百分の一に弱まるので問題なしと答えたそうです。 鉄板を多用した建築物の中でなら百分の一になるかもしれませんが、普通の木造住宅で電波がそこまで減衰する要素などありませんし、もし、本当にそうであれば、家の中で携帯は通話不能になる事でしょう。そこで実際に電界強度を家の中で試験したそうです。 当然、携帯事業者の言うように百分の一になどなっておらず、結局、この携帯事業者さんは基地局を撤去することになったそうです。

携帯事業者さんに取って基地局は「命」で、これを拒まれたら事業そのものが成り立たなくなります。 携帯電話を運用するためには、基地局はある範囲内に一つは必ずなければならず、その小さな範囲が重なり合って日本中をカバーしているのです。 これが3社、今度は4社に増えて日本中で携帯電波に曝されているのですから、ラジオとTVしかなかった時代に比べれば、現代人の電波への過敏症が現れても不思議ではありません。

先日、ある山に登った際、山の上で資材運搬も困難なせいなのか地面に直接、アンテナが立っている恐ろしいい風景を目にしました。通常は30mから40mの高さに取り付けるので地面にいる限り、アンテナと向き合うことはないのですが、これが地面に直接立っていたのです。 私は「電磁波過敏症」ではありませんが、アンテナが自分の身長と同じに立っている正面では精神的なものでしょうが、気分が悪くなりました。 携帯事業者さんもいい加減な工事をするものです。

落雷対策をケチった事業者さん、もっと大きな痛手を負いました。 ある町内で拒絶されたものを隣の町内で受け入れるでしょうか? このような話は「尾ひれ」もついて広い地域に伝搬したら携帯電話自体の存続さえ危うくなります。 携帯電話の事業者さんは、基地局の近隣住民の不安を無くす努力が一番大事なのです。 携帯の次の世代として、出力は小さいのですが、LPWN( Low Power Wide Area Network) という無線設備もこれから流行ってきますし、電波を嫌がってはこの便利な生活がなりたたなくなりますので、基地局と共存せねばなりません。 携帯事業者さん、シッカリしてくれ! と言いたくなります。

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