雷ブログ

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船舶への落雷防止

2010年12月24日 18時18分16秒 | 雷日記
このところ、偶然が重なりまして、造船、海運、船用機器の会社様からの問い合わせが続きました。そこで、こちらも随分と勉強になりましたのは船舶でのアースの取り方です。 

実は、PDCEを小型にしたヨット用があります。大海原での落雷は恐ろしいものがあります。海の上では、一番高い構造物はヨットのマストですので、そこにPDCEを取付ます。重量物をマストの先端に取り付けたら、モーメントも大きくなり、ヒールした場合の復元力に問題がありますので小型・軽量化しています。ヨットや漁船の船体は、抵抗値の高いFRPでできていますから、そこに電流が無理やり流れれば電圧は非常に高くなりますので、破損の可能性は非常に高くなります。ヨットのばあいには、マストの上のPDCEからケーブルを垂らしてチタン電極でも海に投げ入れておけは低い抵抗値でアースの導通が可能です。

大型船は鉄鋼船なので、船体は海面と接触してインピーダンス(抵抗と考えていただいてもOKです)は低いかと思いきや、問題は船体はバッチリと塗装がしてあり鉄鋼でできていても船体は海と接触していないではないか?船の塗装が完璧であれば、絶縁物の塗料で船体がカバーされていて海とは導通がない!!。 ところが、船にはペイントされていない部分があります。 スクリュー・シャフトが船体から出ている部分はペイントされていません。そして、電気防食のための金属ブロックも取り付けられているので、アースについては大丈夫との結論です。 これで、大型船でも安心してPDCEを取り付け、落雷から船を守ることができます。

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