後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

快笑

2008年11月03日 | Weblog
桂米朝一門会
10年ほど続いたかなぁ

不思議おじさんが言い出しっぺで
大阪堺市で生協主催の落語会を開催した
開演前の楽屋は緊張感が漲り
とてもご挨拶などできるものではない

3時間ほど前には演者が到着し
客席を歩き回りながら
当日のネタを繰る
あの雀三郎さんもその一人で
早めに会場の準備をしていた
不思議おじさんの脳裏に刻まれている
自殺した桂枝雀さんにも何度もお会いし
ご挨拶は交わしたがそれだけであった
何となく惜しい気もする

もちろん米朝さんにご挨拶はしたが
役得は一切無かった
従って色紙の一枚も手許にない

有る年、米朝さんが
手拭いを忘れて高座に立った
演じるうちに手拭いが無いことが分かった
仕方がないので息子の小米朝が持って行った
異例のことである
翌日、朝日放送ラジオに出演していた小米朝さんは
早速にその話題に触れた
知っている者だけの含み笑いである

さてテレビのBSで襲名披露を見た
一人で大笑いである
南光さんの司会が抜群の冴え
大笑いするしかない

そのあとの祇園の女子衆の芸も
分かる人には分かるレベルの高さ

人々の心底に潜んでいる芸は
なかなかにシブトイ
そう簡単に根絶やしできない

不思議おじさんはドイツ文学を学んだが
フモールどころではない奥深い笑いが
わが民族にあることを改めて心に落とす

不思議おじさんの人生が何度もあるとしたら
10度のうちの一度は落語家になっていても不思議ではない

先週の土曜日には
四国の生協のギフト説明会に出た
10分余りの説明を12回繰り返した
オームや九官鳥の気持ちが分かった
アクセルを2時間も踏みっ放し
気持ちが冷めるまで3時間かかった

喋るのが習性の不思議おじさんにも
かなりハードな仕事ではあった

最新の画像もっと見る

コメントを投稿