後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

12で割って余りが5

2008年12月29日 | Weblog
怒涛の嵐吹き荒ぶ12月が終わろうとしている
ギフト、お節セットなどの出荷も完了
間もなく棚卸しも終わろうとしている
大掃除は業務の関係で徹底はできなかったが仕方が無い
それでも拭き掃除を半日やっていたら肩が痛くなった

今年は1月9日の養豚場火災大惨事から一年が始まった
塞翁が馬、何が不幸で何が幸福になるかは分からない
とにもかくにも懸命に、目の前にあることを片付けてきた
無事に、一年を終えられた安堵感を素直に受け入れたい
周りの人の篤い心無しには、この一年は無かっただろう

さて来年は丑年
丑年は、西暦を12で割って5余る年とのこと

十二支を「えと」というのは
日付を表す十干(じゅっかん)からきている
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸のそれぞれは
五行(陰陽道では木火土金水)の兄弟を表している
「兄」は「え」、「弟」は「と」
十干十二支はセットになっているので
十二支も「えと」と呼ばれるようになったらしい

「丑」はもとは「紐」とのこと
つまり「ひも」である
「紐」は、細いものを束ねた軟らかいものを表す
植物の芽が地中でまだ曲がった状態でもあるらしい
因みに、ろくに働きもせず、女性に金を貢がせたり、
収入をあてにしたりする男性を「ヒモ」ともいう
女性に紐をつけて離れないようにしているからだろうが
暗い地中で、曲がった状態だと言えなくも無い

さて、大阪のパソコンが壊れていて
徳島から持ち帰るパソコンが作動するかどうか不明
今年最後のブログになるかもしれません
ご愛読有難うございました

年末年始は、瀬戸内寂聴さん訳の
1001年目を迎えた源氏物語を読みます
年内にやっと全10巻の5巻目に手が掛かりそうです

丑年に因んで
組紐の写真で今年を締めくくります
皆様よいお年を




バイオミミクリ

2008年12月27日 | Weblog
不思議おじさんの故郷は
NHKの3回シリーズのドキュメンタリーで
すっかり有名になった
今日の夕方(4時から)も
BSで3時間の放映があるらしい

針江地区(不思議おじさんの生家から約1km)の
生水が湧き出る川端(かばた)はつとに知られるようになった

一昨日の朝日新聞(滋賀版)をネットで見ていたら
川端の水が枯れてきているとのこと

夜の8時頃に針江の農家・石●さんに電話
なんと彼は、氷雨降り寒風吹き荒ぶ暗闇の中で
田をトラクターで耕しているところだった

彼の言うには、
戦後の暮らし・経済が一変し
比良山系の森が荒れ
ツケが回ってきたのではないかとのこと

確かに不思議おじさんの子どものころは
山に入会地があって
馬を連れて芝刈りに出かけたものだ
石●さんにも同じ思い出があるとのこと

植林してもお金にならない
安い外国材が大量に使われてきた
対抗して育ちの早いスギなどの針葉樹が植林された
しかし手入れしないために日光が地面に届かない
そのためにスギは、自己の子孫を残せない
子孫を残すために、大量の花粉を撒き散らそうとする
自然の摂理である

自然の摂理を学び、暮らしに生かす方法
それを「バイオミミクリ」という
新幹線のパンタグラフは
音も無く飛ぶフクロウの羽を真似ている

森の再生は難事業だが
植物生態学者の宮脇昭氏のメソッドは有名
(横浜国立大学名誉教授、国立生態学センター研究所長)

「人間がこの世界から居なくなったら
その土地は一体どのようになるのかを想定した植林方法
事前の科学的な現地調査によって土地本来の樹種を把握
主役になる本命の木を選び、
それを支える三役、五役の樹種を選定
森を構成しているできるだけ多くの樹種を、
自然の森の掟に従って、混植・密植
それぞれが競争しながら
少し我慢して共に生きる
これが健全な生物社会」だという

川端の水が戻るには
今からはじめても
50年という歳月が必要だろう

忙中の発見

2008年12月24日 | Weblog
腰の定期治療に西宮へ

先生に言われてお尻を触ってみると
赤ちゃんのようにポチャポチャ
お尻の筋肉が落ちてしまって
腰を支えられなくなっているのを実感

「気を付け!」をするときのように腰を少し前に出し、
(先生の言い方では男性のオシッコのスタイル)
息を吐きながらお尻の穴をすぼめると
丹田(臍の少し下)に力が入る
そのときにお尻を支える筋肉が動く
その繰り返しで筋肉を鍛える

不思議おじさんのことだから
煙草の煙を吐き出しながら
お尻の筋肉を鍛えている

治療の機会に大阪に一時帰宅
今年唯一の忘年会に出席
3年間休会している民謡の会
会員は今年も一人亡くなり
止めて脱会する人もあって寂しくなった
不思議おじさんはもう15年も所属しているが
いまだ若手のままである

二次会はカラオケに
先生のご自宅がカラオケ店を営まれている
20人も入れば満員
すでに大勢の先客がおられたが
全員が不思議おじさんよりも年配の方ばかり
ご近所の顔なじみの方ばかりの様子

ペラペラとカラオケリストを捲っていたら
なんと、写真のリストを見つけた

解散してから載せてもらってもねぇ
死亡後にいただく国民栄誉賞のようなものか?
そりゃちょっと比較にはならんけどねぇ

うーーん キツイねぇ

2008年12月19日 | Weblog
さすがにブログを書く時間と気力が無い
朝の7時40分に会社に到着
といっても車で2分である
歩けば(前向き)12分

会社を出るのは夜の10時前後
14時間労働が連日続く
還暦を過ぎて2年余り
さすがに疲労で心身とも疲れ果てる

通勤の途中にあるのが飯尾川公園
サッカーJリーグのスタジアム建設予定地だった
結局は鳴門のポカリスエットスタジアムになって
石井町には広大な芝生だけの公園が残った

徳島空港からは東京・名古屋・福岡便がある
大半の飛行機は、大塚製薬と日亜化学の社員が
席を独占しているのではないかとの笑い話も
あながち大げさと決め付けられない

徳島は発光ダイオードで地域起こしを狙っている
石井町でも、市民参加のイルミネーション祭りが開催されている
不思議おじさんの会社にもお誘いがあったが
今回は、とても時間とお金が無いので参加できなかった

ほんの目と鼻の先にこんな光景があるのに
毎夜、その傍をすり抜けているだけで
実はまだ見たことが無い
写真は他人様からの借り物

年末まで体力が持つかどうか
余り自信が無いが…


苗字との格闘

2008年12月13日 | Weblog
かねがねの疑問だった
苗字は本当に明治維新のときに
日本各地で一斉に付けられたのだろうか?

もちろん武士に苗字はあった
しかし庶民であった不思議おじさんの先祖は
何で今の苗字を選んだのだろうか??

毎日、毎日、毎日…
お歳暮伝票との格闘である
2重、3重、4重にチェックする

もちろん声出し確認である
原票の手書き文字の判読に苦しむ
連絡を入れて確認は当たり前

ところが !! 
読めない苗字が続出する
ホンマにこんな苗字があるんかいな?!
間違いとちゃうんちゃう?!

「大毎木」の「毎」の字が
ファックスのためもあって判読困難
ところが、このような苗字が実在した
何と「蝶々」さんもいらっしゃるのだ!

中国の「姓」は多く見積もっても1000種程度らしい
「李張王陳劉」の5種類で人口の2割程度を占めているとか
そのために出身地・一族を示す「本貫」を表示したとのこと
「隴西李氏」という具合

朝鮮も苗字は少ない。
「金李朴崔鄭」の5種類だけで人口の半ばに達し、
100種ほどで大半の人が網羅できるらしい
法律上は、1999年までは同姓の人は結婚できなかったとか
(金先生、本当でしょうか??)

それでは日本にどれくらいの苗字があるのか
同じ漢字を1種と数えても20万以上はあるらしい
「橋下」を「はしもと」「はしした」と2種に数えると
数十万個に達するとのこと

しかも、実は、苗字は
もともと大半の人にあったらしい
明治以前は、表向きの文書には、
苗字御免の者以外は禁止されていたために
大っぴらに使わなかった(使えなかった)

ところが神仏への寄進となると
全く解禁状態だったらしい

皆様も、江戸時代の寺や神社の
古文書をお調べになれば
必ずしも明治の新法で
先祖が苗字を付けたわけではないことが
分かるのではないでしょうか

昼休みは後ろ歩きで自宅に帰り昼食
飯尾川の土手に、もはや早春の気配
芳しい香気を漂わせて
水仙が咲き始めていた


生きて…子孫を残すということ

2008年12月12日 | Weblog
霜が降りると野菜は甘くなる
ほうれん草、白菜、菊菜、大根…
寒くなるのを待ちかねて
鍋の野菜を収穫する

なぜなのか?
あまり考えてこなかった

渋柿を吊るしている
寒風にさらすと甘くなる
なぜなのか?

化学的には苦手なので説明できない
生物学的には納得しつつある
つまりは糖分を増すことによって
氷結して細胞が破壊されることを防いでいる
これしかないと思う

渋柿は、もぎ取られてもまだ生きている
だから表面を乾かして
内部の糖度を増している
そして種子の凍結を防いでいる

地球全面凍結を経験している生き物としては
当然の防御策であるわけだ

もちろんもう一つの理由も考えられる
甘さをお誘いの罠にして
鳥やその他の動物に食べさせ
種子を運ばそうとの作戦

まんまと乗ってやろうではないか
もう少し甘くなったらね

近くの天神さんの乳垂れ銀杏も
すっかり冬支度である
これからが、冬の本番
各々方、ご用心召されい!!

そう言えば、毎晩読み進めている源氏物語
須磨の段で、菅原道真の名が出ていたなぁ
時代の前後がふやふや
眠い…

連鎖的おもひで

2008年12月11日 | Weblog
10年ほど前に亡くなった母が
この時期に作っていたのが「あちゃら漬け」
阿茶羅漬という漢字を充てることもあるらしい

不思議おじさんの故郷のカブラは
外側は鮮やかな赤紫色、中は純白
母が作っていたあちゃら漬けは
昆布、酢、砂糖を入れたもの
甘酸っぱくて、昆布の旨みと粘りがあった

「あちゃら」とは、「あっちの方」との意味がある
なんとなく、外部から伝わった漬物だろうなぁ
とまぁ、それとなく思っていた

今夜はたくさんの白いカブラを頂いた
煮物が最高であろう
でも第一に思いだしたのは「あちゃら漬け」

なんとその語源はあちゃらもあちゃら
中央アジアにあった!!!

ペルシャやネパールの漬物
というよりピクルスのことを
「アチャール」と言うらしい
これがポルトガル語として日本にもたらされ
酢を用いた漬物が「あちゃら漬け」になったとのこと

母は、知っていたのかどうか分からないが
冬になると必ず作っていた

さて写真の干し柿は
農場に詰めているおばさんが
大豊作の渋柿を届けてくれたもの

小妻が熱心に剥いて吊り下げてくれた
塩水につけて、表面に皮ができれば
手で揉むと柔らかい仕上がりになるらしい

今年は農場の大火災で年が明けた
あの大惨事は、農場のおばさんが出してくれた
干し柿の甘い美味しさに繋がっている
疲れた体と心を潤してくれた
「美味しい、美味しい!」と連発していたので
おばさんが忘れずに届けてくれたのだろう

モノと脳の細胞は
直線的に連鎖している
その一つである

冬の寒さの恩恵を
じっと待つことにしよう

自虐ギャグ

2008年12月09日 | Weblog
月亭八方の相方を務めるのは
「なるみ」さん
ラジオの番組で美人の話題
とにかく美人が居るらしく
その美人の鼻はツンと上を向いて立っている
八方曰く「ピノキオみたいやなぁ」
すかさずなるみが
「私は鼻の穴が上を向いている」

医者などかかったことのない中村メイコ
歯医者に行った時のこと
彼女は診察台から降りて服を脱ぎ始めた
驚いた歯医者が聞いた。
「どうされたのですか?」
「とりあえずレントゲンを撮るとおっしゃったので」

同じく歯医者での中村メイコさん
いきなり診察台で口笛を吹き始めた
同じく医者が尋ねた
「どうされたのですか?」
「口笛を吹け」とおっしゃったので…
マスクを取った歯医者がゆっくり言った
「口紅を拭いて下さい」ともうしあげたのですが…

不思議おじさんの自虐ギャグは
言うまでも無く光り輝く●である

自虐ギャグは
自己相対化の極致である

さて昨年末に山の豚舎で捕獲されたイノシシ
いやはや人懐っこい
遺伝子組み換えしていない飼料を食べて
丸丸と太っている

因みにイノシシも豚も雑食性である
従ってミミズもヘビもカエルも食べる
当たり前のことである
このように檻に入れられると
美味しいヘビも食べられないね

うっとおしいと不評だが
イノシシの「イ」は「ヰ(ウィ)」とのこと
つまりは鳴き声である
「シシ」は肉のこと
その後に獣、ライオンを指すようになった
「ヰ」と鳴く獣
それがイノシシである
「いの一番」の獣だ!!!
彼らは不満かもしれないね


木枯らし途絶えて

2008年12月08日 | Weblog
御堂筋の銀杏である

土曜日、日曜日の2日間
丼池(どぶいけ)で働いた
元の職場の若い職員が
新妻を連れて現れた

その卸問屋の地下食堂は見もの
大阪はすたれてえへん
東京とは違いまっせ
庶民の活気が溢れ出ている

何せ、安い、美味しい
問屋の職員も派遣もお客さんも
渾然一体となって食べる
セルフだが、当たり前のことで
東京の気どりなど全く無い
ここに大阪の活力の源泉がある

あの人もこの人もみんな一緒
だからライバルやし敵や
ほんでも結局はみんな一緒や
50歩100歩や

潰れた船場吉兆からも100メートルほど
不況などどこの話やねん
要るもんは要るんやさかい
安う買うたらええねん!
そんな御仁が押し掛けている

普段は座り仕事
それが一日中の立ち仕事で
しかも一日喋りっぱなし
これでは身が持ちまへん

昨年は不思議おじさんが担当の日は
抜群の売り上げだったとか
帳合いの某大手商社の担当者が
興奮して報告してきたものだ

思わずほくそ笑んだ
当り前じゃろが!!

どんな業界だろうが
セールスでトップになる自信が密かにあった
しかし今までセールスはやったことがなかった
直接に客に話しかける
醍醐味である

てなことを言っているが
さて今年の成績はどうだったのだろうか

早朝の御堂筋は秋の終り
皆様へのプレゼントの一枚

木枯らし途絶えて
冴ゆる空より
地上に降り敷く
奇すしき光よ
もの皆憩える
しじまの中に
煌めき揺れつつ
星座は廻る

世界は変わらないようでいて
実は常に変化している



勇気

2008年12月03日 | Weblog
不思議おじさんは
自慢ではないがミスの百貨店である
仕事場でもいつもそう公言している

ミスというものは、AさんがすればBさんも必ずする
ミスしたことを決して叱ったり怒ったりしない
問題はそれを隠したときである

ミスを隠せばその場は自分の立場は保たれる
しかし必ず問題は明らかになってくる
明らかにならなくても次の人が同じミスをする

ホウレンソウは組織の原則である
報告・連絡・相談の頭文字をもじったもの
実に簡単だが、保身優先の人には通じない
しかも無意識にネグレクトするから厄介だ

大抵の人は自分を人並みの人だと思う意識を持っている
それが自分に対する誇りでありプライドとなっている
これがホウレンソウの邪魔になっている

自分を否定する勇気がない
その勇気さえ持てば、何てことは無いのに

相談するということは
相手を共犯にするということである
その分、自分の罪は軽くなる
ましてや会社で上司に相談すれば
怒られたとしても責任は上司に移行する
これほど有り難いことは無いはずなのに
相談をしない
これはプライドが邪魔をしている
自分を否定する力量がない
自分を情けない人間だと思えば
何も怖いことは無いはずなのに

こんなことを会議で噛んで含んで言うが
通じない
何度言ってきたことだろう

一線を越えてほしいとお願いしている
自分を変えることにおいてだ
仕事で、簡単なことで声を出しながら行う
電車の運転手の行動そのものを
わが社に根付かせようとしてきた
何人かは、一線を超えた
多くの人はまだ恥じらいが自己変革を上回る

自己否定と自己変革ほど
難しいことは無い
そのお手伝いをするために
粉骨砕身しているが及ばない
さて明日の具体的な方法を考える
トラブル・ミスの洪水の中で
そんな毎日の連続である

さてさてアサンの父君が来社された
キルギスのパン会社の社長である
お兄さんはこの夏まで日本大使

お土産の御礼に
不思議おじさんが愛用してきた和服を差し上げた
不思議おじさんは民謡の会に属している
5年ほど前に名取になったので
それまでの所属している会の和服が眠っていた
ほぼ背丈は一緒だったが、腹周りが異なった
角帯は締めるのが無理だろうと
息子の兵児帯を差し上げた

もうお一人は建設会社の社長である
三重県のプレハブメーカーとの
合弁会社設立が決まったらしい
それにしても日本人に似た骨相である

因みに主語述語の順も
日本語と一緒である