後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

おくのほそ道の誤記

2019年09月27日 | Weblog

朔日、梅田に出る前に芦原場で途中下車した
通常は天王寺で御堂筋線に、大国町で乗り換えて西梅田に行くので
JR環状線は少し回り道になる。
環状線で大阪(梅田)に行くときは、大学生のころから外回りに乗る。
華やかで人の多い街が多い内回りよりも、
工場街で下町の外周りがお好みであった
もっとも、最近は不思議おじさんがまだ足を踏み入れていないUSJなるものができ
少しずつ雰囲気も変わってきた
新今宮北側の広大な空き地に、星野リゾートのホテル建設も始まったようだ。
それはさておき、芦原橋駅前にある「太鼓正」に用事があった。


買い求めたのは太鼓の撥(ばち)である。
来週の日曜は、大阪市内の大きな民謡団体発表会で鳴り物伴奏を依頼されている。
撥は十数組あるが、ここは新しいもので臨むのが礼儀だと思った。
材質により重さは随分異なる。
結局は、練習で使っている重さに近い檜を選んだ。

さて本日のテーマは「おくのほそ道」における芭蕉の誤記についてだ。
誤記は主に開かなの使い方にある。
その数は夥しい。
ほんの数行の文章に次々誤記がでてくる。
墨染にさまをかえ ⇒正しくは「かへ」
草刈るむおのこに ⇒正しくは「をのこ」
うゐうゐ敷旅人  ⇒正しくは「うひうひしき」
ふみたがえん   ⇒正しくは「ふみたがへん」
ちいさき者ふたり ⇒正しくは「ちひさき者」

これは芭蕉の知識が低いことのあらわれだろうか。
しかし曾良も、清書した素龍も訂正していない。
ということは、この時代、平仮名の誤記はごく普通のことだったと考えるしかない。
朔日のブログに登場した大先輩いわく、
幕末の薩摩藩武士(西郷・大久保・五代など)の日記や手紙を多く読んだが
この類の誤記は当たり前のように使われているという。
研ぎ澄まされた名文の中にこのような誤記が多くあることに少し驚く


やっと白の彼岸花が咲いた


白の秀明菊(貴船菊)も花弁をほころばせ始めた








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