後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

天空の城

2008年04月30日 | Weblog
いやはや 知らぬということは 
仏の仕業も人間がするということである

マラソンを断念したので
気になっていた徳島の名所を
捜し求めて行くことにした
それは吉野川市の旧美郷村の高開
石垣の畑が高名
なはずだったが、翌日に会社の人間に聞くと
知っていたのは僅かに一人だけだった

徳島の仮住まいから西に30分
川島城に立ち寄って眺めを堪能
それからホタルで有名な美郷村へ

後は、最新鋭のカーナビにも登録されていない高開へ
山のくねくね道は当然のこと
車線は完全に一車分だけ
これもよくあること

まだか、まだかと山を登って行く
杉の木立を通り過ぎてもまだ着かない
幟が所々にあって道が間違っていないことが分かる

そしてやっと それらしい風景が見えてきた
タクシーが一台、停まっていた
それが正解だと気がついたのは後の祭り
それからの七曲りは●●●●が縮みあがった
なにせ、ちょっとでも道を踏みはずせば
数百メートルを転げ落ちることに疑いはない

まるで天空の城 ラピュタの
斜めになっている縁を運転しているみたいだ

ちょっと季節は外れたが
芝桜は見事な景観を見せてくれた
写真は携帯しかもっていなかったので
他者のものを拝借した

冬にはライトアップされるそうだが
山登りはキツクても、徒歩をお勧めする

しかしまぁ よくもこんなところに畑を作り
住まいを構えたものだと感心するしかない

帰りは美郷温泉に入ったが
休日なのに男湯を独占してしまった
温泉の食堂の「そば定食」のそばは
そば100%の太麺であった
イタドリの漬物も珍品

三半規管の弱いおじさんにとっては
一度だけで十分なところだったが
下手な名所の数倍の見所であった


サルに負けてはなるものか!

2008年04月29日 | Weblog
反省なら、そのポーズはサルだってする!
反省は、次には反省しないような行動が伴ってこそである
さて不思議おじさんは、反省のできる人間になれるだろうか
反省できたかどうか、なんと一年間も試されることになる
オリンピック出場を目指す人の4年間には及ぶべくも無いが…

前日にはもう諦めていた
なにせ風邪による発熱が続いた一週間である
勤務途中に耐え切れずに家に帰って寝て
夕方に職場に戻って会議に参加する有様だった
身体を騙しだましして一週間をやり過ごした

それでも、実は前夜まで少しはその気があった
未練心である
それでも翌朝には吹っ切った

4月27日は徳島マラソンの記念すべき第一回目であった
登録は済ませていて、5千円何がしかの出場費を支払っていた
勤務の行き帰りには、徒歩にランニングを混ぜていた
もちろん練習などといえるように代物ではなかったが
「走る」という行為からは十年以上遠ざかっていた

前日の土曜日には、ちょっとだけ時間を頂いて
受付会場まで出かけた
Tシャツやゼッケンに記録タグなどを渡された
会場には各種メーカーがここぞとばかりの販売合戦
釣られて、帽子やパンツ、テープなどを買ってしまった

42.195キロを7時間で走る(歩く?)
この歳になって、やる気だけはあった
だけでは、オハナシにもならない情けなさ
長い"反省"の時間のなかで、
繰り返し不思議おじさんの心を揺さぶるだろう

いっそのこと、「後ろ歩き大会」でも
どこかで開催してくれないものかと思ったりもする




木でもないのにキとはこれいかに

2008年04月22日 | Weblog
南部牛追唄は不思議おじさんの持ち歌の一つである
「今度来るとき 持って来てたもれ
 奥のみ山の ナギの葉を」
この場合のナギは、高さ20メートルにも及ぶ
常緑針葉樹たが、葉は広葉樹のように比較的丸い
もちろん、ヤナギに通じている

木でもないのにキを持つ草がある
コナギは田んぼに生える草で食用になる
そしてネギであり、ヨモギである
これらの「キ」は茎に由来するらしい

会社で、ヨモギ茶を飲んでいる
なんともいえない薫り高い茶になる
5月には、ショウブとヨモギのように
薫り高い草で邪気を払ったらしい
意外と、若い社員にも人気がある

ところで、何でヨモギが「蓬」なのか

どうやら、この漢字は間違いらしい
万葉集、古事記、源氏物語などから
ヨモギの使用例を抜き出して研究した人がいる

牧野富太郎大先生はさすがに偉い人で
中国から伝わってきた「蓬」は、
日本に生えているヨモギではないと看破している
そのうえで、とんでもない間違いをしてくれたものだと嘆いていらっしゃる

中国の「蓬」とは、下記のようなものであるらしい
「蒙古あたりの砂漠地方にさかんに繁茂していて、秋がふけて冬が近づくと、その 草が老いて漸次に枯稿し、いわゆる朔北の風に吹かれて根が抜け、その植物の繁 多な枝がたわみ抱え込んで円くなり、それへ吹き当てる風のために転々として、 あたかも車のように広い砂漠原を転がり飛びゆくのである。そこでこれを転蓬と も飛蓬ともいっている」

いささか複雑になってきた
そのためもあってか、当て字はさまざまに存在する

与毛木
枝茂茎
蓬生
善燃草
善萌草
四方草
余母疑

研究者によれば、枝茂茎
が正しいらしい

因みにヨモギの綿毛から作るのはモグサ
漢字では「艾」と書く
「燃え草」のことである
英語でもmoxaとなっている
茎にまとわりつく純白の綿毛を
モグサにまでした「物語」が知りたいところである

てなことを夜な夜な考えながら
部屋中に枝茂茎を乾かして
酒を呷っている毎夜である



ダイアナー♪♪

2008年04月20日 | Weblog
英語で蓬類を指す「アルテミシア」(Artemisia)とは、
潔癖の処女神アルテミスからとられたものである。
英語でいえばダイアナとのこと

日本では産毛を生かして艾〈もぐさ〉を作る
そういえば、産毛がふさふさとしものと
ツルッとしたものがあった

などとヨモギの語源をと調べても面白くない
とにかくたくさんに採ってきた
ハサミで切ったので一週間前よりは作業は楽
ノブキ、タラノ目などに囲まれた山地

不思議おじさんは、先週に採ってきたヨモギを
陰日で乾燥させてお茶に淹れて飲んだ
素晴らしい芳香は筆舌に尽くしがたい
糖尿に効くととの農場長の言葉にも
一縷の望みを持ちながら
ひたすら柔らかい新芽を摘んだ

柿の葉の新緑は格別である
山の藤の花は野にあるには惜しい
桐の紫の花が際立つ

GNPではなく、GHPを指標としようと
ブータンの国王が呼びかけたことに
諸所の問題が起きようと起きまいと
諸手を挙げて賛成である

文明的転換が呼びかけられるのは
辺境にいるものだけに許されたものだろう



2008年04月19日 | Weblog
アメリカ西海岸に娘と2人で20年ほど前に行った
虹の旗が掲げてあるからといって
協同組合だと思って近づいてはいけないと聞いた
なるほど、不思議おじさんにはその手の傾向は無い
虹もいろんなシンボルとして使われていることを知った

会社のHP更新のために、農場のある山に登った
標高は450メートル。
放牧場のさらに上に登ったが
木々やブッシュで良い撮影場所が無い
崖によじ登って何とか撮った

タラの芽も見かけたが 仕事中である
というよりも、疲れていてそれどころではなかった
日ごろの不摂生がたたっているというしかない

一服の清涼剤は
農場から遠く眉山・徳島市内を望んだとき
折から吹き付けた霧雨が
新緑の山をカンバスにして
見事な虹を描き出してくれた


社内報

2008年04月17日 | Weblog
僅か40人余りの会社でも
情報を共有するのは簡単ではない
情報入手量に差をつけるのは
独裁者の常とう手段
不思議おじさんは独裁者になりたくない
もっとも、とてもなれるような資質もないが…

そんな訳で、社内報を作り始めて16か月
うわべだけではなく、従業員同士の
人間としての親和感は強まったと思う
それだけではどうしようもないが…

判断 という行動は
事後に関する想像力が試されるもの
ところが情報が不足していれば
想像力には限界があるのが当然
自立した仕事を相手に望むのならば
想像力をたくましくできる情報量を提供し
様々な物差しを持つように配慮するのが
本来の管理者であろうと思う

しかし、長い道程ではある…
ほとほと疲れてくる
怒鳴りつけて、従わせれば
その場は解決したかのように見える
それでは解決にならないいことは
皆様、ご承知のとおりである

しこしこと、社内報を作っている
遠い未来を見つめて

不思議おじさんが応援する
楽天が優勝する可能性の方が
はるかに高いように思える

あっという間に2升のお酒が無くなった
とっておきの、2本目の○△□の栓を抜く
もう完売して、奥丹波さんには無いとのこと
そう、すべては有限だということを
ほとんどの人は忘れているこの世ではないかと思う

次は花酵母のお酒が控えている
ありがたや ありがたや
 

疲れました! でも収穫も!

2008年04月15日 | Weblog
不思議おじさんが仮の住居としているのは
徳島県名西郡石井町 四国三郎・吉野川から約2キロ
石井町の町花は藤の花
ちょっと寂しい雰囲気のJR石井町駅前に
藤の寺として有名な地福寺がある
間もなく満開になるだろう

藤といえば、中江藤樹である
今年の1月24日のブログ「450m」にも
この近江聖人のことに触れた
今年が生誕400年に当たる

子供の頃から脳に刷り込まれてきた逸話の数々
藤樹さんがが10歳から27歳までを過ごした
大洲市(城)を、出張ついでに訪ねた
出張先からわずか10分、昼食を兼ねて行った



肱川を天然の要塞に利用した街中の小さなお城
その二の丸跡の原っぱに藤樹さんの像があった
藤樹さんは27歳のときに脱藩して
京都に隠れ住んだお侍様
そのような方の像をお城に据えるとは
時代が変われば評価も変わるもの
大洲市と滋賀県高島市安曇川町は
姉妹提携しているとのこと

さてやはり往復470kmの行程は疲れたが
ヤマザクラが散り残った新緑の山々に
ミヤコツツジ、ミツバツツジが咲き乱れて
山の風景は賑やかになっている
せめてもの目の慰みである

高速のオアシスにある道の駅で
筍、そば粉、不知火、せとかなどを買い求めた
「せとか」は爽やかな風味の柑橘類の一種

さて、筍を湯がかねばなるまいて







神様 お赦しください

2008年04月13日 | Weblog
無宗教者なのでよく判りりませんが
宗教者がこのようにお祈りするときは
9分9厘はすでに自分で赦しているのでしょうね
神様はダメ押しの一歩なのであって飾り付け
なんて言うと信者の皆さんから怒られそうですね

そうなんです。
僕は仕方なく自分を許すしかなく
許したという事実を
神様に仮託することで
罪の意識っっを逃れようとしているだけなのです。

この時期に、ある作業を終えると
まともに車窓の風景が見られない
そんな病人を作ってしまいました。
タラノ芽シンドロームといったらよいでしょうか
窓外の木が、どれもタラノ芽ではないかと
運転がそっちのけになる病気です

多くのタラの芽もどきを見分け
発見の喜びと 痛さを我慢してポキッと折取る感触
これを覚えると、ブッシュをかき分け
ハミ〈マムシ〉の怖さなどへっちゃら
ずんずんと山に分け入る
イノシシの掘った穴、鹿が食った山野草をものともせず
心高まらせて前に進みだす

それなりのは収穫があったので
ワラビ、フキ、ヨモギに収穫対象を切り替えた
ヨモギは、乾燥してお茶に混ぜると
糖尿病対策となるらしい
早速軽く洗って干しました


昼ご飯を頂いてたのは2時過ぎ
タラをさっと湯通しして
味噌に混ぜ込むと抜群の旬の肴

それに朝の待ち合わせ時間に採った
世界一みすぼらしい畑のきぬさやを
同行者〈男〉に差し上げました。
お母さんが、煮物が抜群の腕前だとかで
薫り高いフキは、きっと煮物になって
徳島に帰ってくるのでしょう。

さあ藤沢周平の2回読みを寝ながら始めます
外は雨、もう夕暮れです





目的と手段

2008年04月13日 | Weblog
●●派の役員さんがお見えになった
有機農業推進基本法ができて
さまざまな補助事業が始まった
そのことで協力が欲しいとのことだった

残念なことに、大阪府の河南町の応募は落選したとのこと
山形県の遊佐町は●●生協関係かなぁ
小川町は当然のことながら●子さんだろう
滋賀県の高島市は●津さんだ!
兵庫県は●野さんの御苦労の成果だろう
三重県は、本家が●●堂の取り組に違いない
なんて書いているが、いま手元に資料は無く
役員さんにチラッと見せていただいた資料を思い起こしている

当社の豚の発酵堆肥を、補助事業対象となった
徳島県の事業に組み込みたいとのことだ
結構なことではある

しかしこのような、関係性をペーストする取り組みは
信頼 というものがなければ成立しない

当社は、●●派には、人間としての信頼を
寄せることをできなくされるような仕打ちを受けた
もう12年も前になるが、澱のように心に淀んで溜まっている
誰が当事者になっても 間違いなくそうなるだろう

そんなことをお相手に話していたが 
空しく時間が過ぎて、心が疲れるばかりだった

一日が情けなく終わるかと思ったら
なんと、こんな時期に思わぬ旬が届いた

製造部長が 早春の鮎を届けてくれたのだ
仕事が終わってから釣りに出たらしい
そして昨日収穫したタラの芽
てんぷらを作った
奥丹波の「ささにごりnouveau」

生きるためには食べなければならない
食べることは命と健康を育むためだ
しかしこうなると 食べるために生きている気がする
本末転倒というべきか

明日も食べるために 再び山に登ってタラの芽を採りに行く
もう無茶苦茶である



なんと言っても春はこれだね!

2008年04月11日 | Weblog
お客様を農場にお連れした

ほんのちょっと(?)時間を頂いて
山の畑の周りを散策

実は長靴とそれなりのズボン、軍手持参
目指す獲物は イノシシ?! まさか!!

今年は徳島で採ることになった
このてんぷらを食べなければ春が来たとはいえない
ノイバラなどに引っかかれながら
何とか収穫を終えた

この日曜日には早朝から遠征する予定
てんぷらも旨いが、細かく刻んでで味噌を合えると
奥丹波で造られた新酒がさらに旨みを増す
大地の恵みを味わう幸せ


春の息吹の勢い

2008年04月10日 | Weblog
モーターバラクライダーというものがある
それに乗って撮った臨場感あふれる映像が
NHKで何度か放映された
吉野の山の桜もあった

20年ぶりに当社が委託している会計事務所の
公認会計士さんにお会いした
不思議おじさんより2歳年上

何とこの5年間の趣味はパラグライダーだという
免許はいらない
空港から9キロ圏外ならどこを飛んでもよい
高度は1200メートル位を飛ぶらしい
きわめて簡単に操作できるとのこと
安全性も高いとのとこ
さて、値段は?
150万円とのことだ

食指が動きませんか?



さて、世界で一番みすぼらしいと評判の畑に
2週間前に植えたアスパラが出てきた
水喰いの肥料喰いとのこと

雑草は毎日抜かないと
あっという間に大きくなってしまう
暖かくなる気候に合わせて
早く花をつけて子孫を残そうとする
植物の勢い、気持ちが迸っている


画像を複数アップできるようになった
60何歳の手習いである。



クタノフ・アスカルさん

2008年04月09日 | Weblog
今日の11時前だっただろうか
石井町から電話があった
「●×△共和国の…」
「えっ? すみませんがもう一度お願いします」

最近は、何らかの趣旨で集まった人たちが
「●●●共和国」と名乗って活動している
当然ながら徳島にもいくつかある
そのような「共和国」のイベントのことかと瞬時に思った

「キルギス共和国です!」
「えっ! 中央アジアのキルギスですか?」
「ええ、そうです。
 突然ですが間もなく徳島に
 全権大使が飛行機で来県されます。
 空港から直行されるので、
 工場見学をお願いできないでしょうか」

いやはやまったく突然のことであった
早速ネットでキルギスや大使のことを調べる
なんとあちこちで「閣下」という言葉が使われている

閣下は、人懐っこい穏やかな方だった
キルギス人は、蒙古斑があるとのこと
写真でお分かりのように何となく白鵬さんに似ている
日本の約半分の国土に
人口は約500万人
首都は標高800メートル
周囲は天山山脈など7000メートル級の山に囲まれ
寒暖の差が激しいので果物がおいしいという

お土産に、キルギスの家庭で造られた
馬肉のサラミソーセージを頂いた。
羊肉、馬肉、豚肉、牛肉の順に多いとのこと
馬乳酒のことは、カザフのアラル湖研究20年の
京都大学農学部元教授の●田先生にいやというほど聞いてきたが
キルギスも同様に馬乳酒だそうだ

不思議おじさんは、30年前に敦煌に行った
こんどは、ぜひともキルギスに来なさいとお誘いを受けた
キルギスはシルクロードが通る国だ

そんなこんなで、すっかり親しくしていただいた
もちろん工場見学やハム・ソーセージの試食もしていただいた
徳島とキルギスの、農業における相互研修を進める計画もあるとのこと
トウモロコシも作られていて、
遺伝子組み換えなど植えるつもりは全くないとのこと

そうだ! フリーゾーン宣言をお願いするのを忘れていた

というような、慌ただしくも楽しい1日だった




綿

2008年04月08日 | Weblog
不思議おじさんは腰部ヘルニアの経験者
大学病院整形外科では痛み止めの注射と牽引
そして気功で治してくれたのは●井先生

ヘルニアの遠因は中学生のころにさかのぼる
貧農の実家は、綿布の下請け織物をやっていた
織機を買って織り賃をいただく
当初は朝の4時から夜の10時過ぎまで
正月を除く毎日が猛烈な騒音の街になった
数年後、1日と15日が休みになった
九州から織り子さんが、大手の工場に大勢来ていた

縦糸はビームと呼ばれるものに巻かれている
これを織機に乗せるのだが、重い!!
親父や兄貴と両端から杭を差し込んで乗せる
腰に負担 というようなレベルではなかった

横糸は杼(ひ〉と呼ばれる器具に入れる
腰を痛めた親父は、杼を腰の下に入れて
痛みをこらえて寝ていた
そんな副業のおかげて大学にまで行かせてもらった

綿にまつわる思い出は
中学の英語の教師 水谷先生
先生のご実家は国道161号線沿い
当時はアメリカ軍が饗庭野に駐屯していた

ある日、先生の家にアメリカ兵が飛び込んできたそうだ
「ワタ!、ワタ!」と怒鳴って来たらしい
「綿?」
英語の発音は難しいというお話だった
オーバーヒートした車のために
Waterを求めてきたのだった

綿は紀元前2000年前から栽培されてきた
日本で本格的に栽培されたのは江戸時代以降
八尾を含む河内地方は大きな産地で、
河内木綿と呼ばれていた

その種を滋賀県の石津さんが昨年栽培し
今年、不思議おじさんの手元に
以前に栽培したことがあるが
夏に色変わりする美しい花を咲かせる

種は綿毛の中にある
なぜ綿は実を綿毛に包むのだろう
害虫から種を守るためなのか
発芽までの期間を雨などから守るためなのか
いろいろ考えたが、よく判らない

〈さく〉がはぜて〈割れて〉
白い綿毛が出た綿の木を
冬場の飾りにすることもできる
5月初旬が播き時
楽しみが多い春である







野の道

2008年04月08日 | Weblog
ふーん なるほど!
確かにヒバリは、様々な囀り方をする
10秒から15秒ごとに変わる
数えたことは無いが、物の本では
30種類以上の囀りがあるらしい
その中には、昨年の真夏に不思議おじさんを悩ました
「ビィーン、ビィーン」という響くような音も混じる

野の道は小さな春が息吹いている
あぜ道の女王様はサギゴケだろう
これを先日紹介のルーペで拝見すると
極楽浄土の絢爛たる世界が現れる
ちょっと周囲を探せばコサギゴケもあるはず
そのうちに写真をお目に掛けます

さて本日の主役はタチツボスミレ
いま流行の「ど根性」もの
なにせ咲いている場所がすごい
恐らくはBODやCODの値が
相当に高い飯尾川の土手べり
コンクリートで固められた側道の
ガードレールの支柱に吹き寄せられた
わずかな土溜まりにセイタカアワダチソウが生え
その隙間に、紫色の花を見つけた
なんとタチツボスミレ

実は一週間前に、もう少し離れた
同じような環境でニオイスミレの濃い紫も見つけた
一体、徳島の植生はどうなっているのだろう?





心ときめく!

2008年04月07日 | Weblog
不思議おじさんが今いる会社は
今年で創立20年を迎える
創立時から非常勤役員だったので
取締役会に徳島に行くのは大変だった

和歌山や大阪(深日=ふけ)から船に乗り
徳島港まで迎えに来てもらっていた
先に鳴門大橋が開通してからは
フェリーで淡路島(津名)に着き、
そこから高速を走った

淡路鳴門自動車道が完全開通して10年
大阪から徳島までは車をぶっ飛ばせば
ドアtoドアも2時間で十分だ

4月の取締役会に行くとき
密かな楽しみに心ときめいたものだ

そして昨夕、店舗開店イベントを終えて
徳島に戻るときに、恩恵とも言うべき
見事な美しさに出会えた

淡路島にはこれといった観光資源は無い
しかしこの時期の淡路島の小山の眺望は
西行をして、彼の一生を決定付けたともいうべき
見事な山桜に包まれている

高速道路からの眺めで十分である

「ほのぼの明かりて」という歌詞は
『冬の星座』の2番ので出だしだが
夕暮れの街に、ポッ、ポッ、と
家の明かりがともるように
山のあちこちに明かりが灯ったようだ

小さな谷間が連続して現れるが
少しずつ色合いが異なりながら
山桜が谷を埋めて頂きに駆け上がる
感嘆の声をあげずにいられない

吉野の山奥に西行庵がある
山桜を求めて秘境まで旅した西行
世間の生活で葛藤で乾いた彼の心を
山桜は十分な潤いで満たしたことだろう

因みに西行の墓は大阪にある
奈良との県境の山際、弘川寺だ
ソメイヨシノを多数植えているが
それでは、西行は嘆くのではないか

ソメイヨシノのように
開けっぴろげに美しさを誇らない

ヤマザクラは、心の中で咲く桜である

(運転で写真は撮れなかったので
 どなたかの映像を拝借しましたが
 こんなものではありませんでした。)