後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

曲がり角 この一年

2012年12月31日 | Weblog
今年最後の天声人語は「曲がり角」がテーマだった
不思議おじさんが高校2年のときの
NHK合唱コンクールの課題曲名と同じ
このときは滋賀県で4位だった

不思議おじさんが勤めている大学で
学内作文コンクール「学生人語」を催したら
一位に選ばれた学生が書いたテーマはNHK合唱コンクールだった
ネットで調べたら「曲がり角」の歌詞が出てきた
懐かしくなって撰者のN教授にコピーを渡したものだった
40年も50年もひとっ飛びである


(写真は全て画面上でクリックすると拡大します)
宝くじを買った皆さま まだ抽選には時間がある
どうぞ一拝みください 黄金塚です
今朝 ちょっと散歩がてらに寄ってみた


年の瀬の我が家は少しさびしい庭ですが
それでも花は咲いています



新春を告げる花もちらほらと



さて皆さまの2012年はどんな年でしたでしょうか

不思議おじさんは第3のお勤め3年目でした
大学と言う特殊で旧弊に満ちた古色蒼然のおぞましき世界
最初はアキレ、次にイカリがこみ上げ
さらにナサケナクなり、アホラシクなって
いまやワラウしかありません
「小市民」というものがウジャウジャいる場所だ

そんな中でも刺激はいくつかあった
仕事上とはいえ「発達障害」には詳しくなった
彼らはの良さは「二つの心がない」ことだ

朝日新聞とベネッセの「語彙・読解力テスト」を受けてみた
受験前に一冊の本を読んだが、そこからの出題は5%くらい
幸いにも準一級(現在は最高クラス)を860ポイント以上でクリア
まだ老いぼれてはいない証明には何とかなった

糖尿の値はまぁまぁ
今年は幸いにも入院はせずに過ぎた 
夏は四方八方を歩きまわったものだ
秋は慌ただしく毎日が過ぎた
そのうち冬が来てしまった

白川静先生の『文字講話』を読み耽った
漢字の成り立ちの奥深さにただただ驚くばかり


世間は国境問題でナショナリズムで血を騒がせているが
あさましいものだ 
「国境」は近代的な人間の営みの結果にすぎない
現代に生きている以上、影響を受けざるを得ないが
人の生きざまには本来は邪魔な存在である

民主主義は万全ではないことを確かめさせられもした
西洋的「平等」は、東洋的「公平」に及ばない
民主主義を標榜する輩にはそろそろ気を付けた方がよい
ヒットラーだって選挙で選ばれて世に出てきた



さて来年は まだ生きているだろうか

有り余る原子爆弾 制御できない原発
何万年も保存・隔離が必要な原発廃棄物
地球上に溢れんばかりの人類 人口爆発

終末が少しでも先に延びることを願って

山名さんの美味しいお酒とともに新年を迎える







さまざまな人に囲まれて

2012年12月18日 | Weblog

辰濃和男氏である
1975年から1988年までの13年間
朝日新聞の「天声人語」を書き続け
「文章の書き方」を1994年に
「文章のみがき方」を2007年に
「ぼんやりの時間」を2010年に
それぞれ岩波新書から著されている
9月に講演会を企画した
本日、署名入りの御本が届いた
不思議おじさんも一冊頂いた


ネットに肖像が上がっているので拝借した
この方とはもう6年以上お会いしていないが
不思議おじさんが非常勤取締役を務めていた会社の
専務取締役さんである なぜこの方が出てきたのか?
先週の土曜日の忘年会 隣に座られたのは
来年から教授になられるI先生
昨年まで朝日新聞西部本社代表のベテラン記者
話の途中で「ネグロス」と言う言葉が!
そこからトントンと話が繋がる

バランゴンバナナだ
自然を守りながら無農薬栽培の美味しいバナナ
フィリピンの農民たちの自立を応援する「民衆交易」商品
詳しくは下記のアドレスにアクセスを!
http://altertrade.jp/balangon
I先生は朝日新聞にこのバナナの記事を1ページ書いたことがあるとか
ネグロスには何度も行き、OS子さんとも既知の仲
世間は狭いものだ


高校野球である
2年前までN教授が高校野球連盟の副会長だった
日ハムの斎藤選手、楽天の田中選手を率いて
団長としてアメリカに遠征されている
つい先日、新しくKHさんが副会長に選ばれた
昨年まで㈱朝日放送の専務取締役だった方だ
現在は不思議おじさんの勤務場所で
「天声人語」を題材にした講座を担当していただいている
おめでとうございます とお祝いの言葉を述べたら
難しいことばっかりなので本当は断りたかったのですが…とのこと
KHさんは不思議おじさんの前々職の組合員
前職の会社で製造していた豚肉や無添加ハム・ソーセージを始め
同じ釜の飯を食っている仲間であることが分かった

前回書いたキムビョンジン(金丙鎭)さんをはじめ
キラ星のごとき方々に囲まれている

それにしても情けない自分に恥じ入るばかりである

選ぶ

2012年12月14日 | Weblog
間もなく衆議院選挙である
興醒めも甚だしいのでここでは触れない

選ぶという行為は自己の投影ではある
自分の経験や価値判断、好み、感性を総動員する
考えてみれば、朝起きるときから寝るまで
小さな「選ぶ」という行為の積み重ね、連続の中で
私たちの暮らしは成り立っている

お隣韓国でも大統領選挙だが
なかなかすぐれた「選ぶ行為」が実施されている
AKBの国民投票などのばか騒ぎでは決してない


受賞者の方々だ


そして金丙鎭(キムビョンジン)さんだ

写真の説明をグーグルで翻訳した
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環境財団(代表チェヨル)が与える
2012年の世界を明るくした人々賞 "に
保安司の著者のキムビョンジンさんなど33人が受賞した

2002年に設立された環境財団が与える
2012年の世界を明るくした人々賞は、
企業や政府機関、文化·芸術、メディア·放送、
映画界、棒、市民社会部門など全部で33人に授与される。

保安司の著者キムビョンジンさんは放射能予防コ
ミュニティーチャイルドセーブチェギョンスクさん、
バクジョンオク全国農民会総連合会長、
動物保護団体ガンウンヨプKARAの代表、攘
東国大教授らとともに、社会部門賞を受賞した。

ギムビョンジンさんは受賞所感で
受賞の知らせを初めて接して
妻が事実かどうか確認してみろとするほど驚いた"とし、
2012年の世界を明るくした人々の賞を受賞することになってとても嬉しい
まだ拷問の後遺症で苦しんでいる拷問被害者と
その家族を忘れてはならない"と述べた

環境財団は、在日韓国人ギムビョンジンさんに
2012年の世界を明るくした人々の賞を受賞したのは
ギムビョンジンさんが1988年保安司勤務要員たちの
拷問の行跡を明らかにする書籍「保安司」を出版したが
書籍で保安司の暗い過去の歴史を大衆に暴露したからだ
と選定背景を説明した。
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u-tubeアクセス世界一の江南スタイルの
PSYも一緒に選ばれ表彰されている

奥さまは受賞者はご亭主ではなく
同姓同名の別の方ではないかと疑われたそうだ

受賞野理由となった著書「保安司」は1988年に出版された
出版後2カ月で不法押収され書店から回収された
今年秋、韓国で再び出版されたとのこと
なお日本語版は晩聲社から出版されている
Amazonで検索すると、手に入るようだ
(もちろん不思議おじさんの手元にはある)

金丙鎭さんについては以下のサイトで詳しく知ることが出来る
http://www.nurs.or.jp/~kbj/


キューティハニー

2012年12月13日 | Weblog
実は、不思議おじさんの勤務先は
2つのキャンパスにある 車で8分の距離だ
普段は勤務していないキャンパスのおじさんの事務室の隣が
ある先生の研究室だったのである
この先生は大阪芸術大学の教授だが
不思議おじさんが居る大学では非常勤なので
いままでお会いする機会がなかった


この絵を見て何であるかが分かる人には
それだけで不思議おじさんはもう降参だ

もちろんアニメである
「この頃はやりの女の子 お尻の小さな女の子 
こっちを向いてよハニー…」。
アニメ漫画「キューティハニー」の主題歌である
原作漫画は永井豪氏 ハレンチ学園やマジンガーZの作者だ

なんとも不思議おじさんには縁の遠い話題だ

先々週の土曜日、仕事を終ってNHKラジオを聴いていた
これは聴取料不要だから裁判を起こされることはない
お気に入りの「かんさい土曜ほっとタイム」
3時からはお馴染み「ぼやせん」こと「ぼやき川柳」だが
2時からはゲストを迎えて話を聞く「ほっと人物ファイル」
その日のゲストがこの作詞者である

【当時、私は広告代理店で働いていて、CMソングをたくさん作っていました。
 あるとき、オードリー・ヘプバーンを起用してCMを制作することになりました。
 そこでできたのがこのフレーズでした。
 実際のCMでは、私の作った別の案が採用されましたが、
 友人の音楽プロデューサーがこのフレーズをとても気に入り、
 新作アニメの主題歌として使いたいといってきたので、
 「キューティーハニー」の歌詞が誕生したのです。
 そのとき、友人に詞をあげてしまったので印税は一切もらっていません。
 かっこいいでしょ。(笑)】

以上は産経新聞のアーカイブから借用したが
このような話を皮切りに、CMや番組作りの面白さが紹介される

この作詞者は岩崎富士男さん 大阪芸術大学の教授
なんと永井豪さんも同じ大学の先生だとか

岩崎先生は、1年生にはラジオのCMや番組しか制作させないとのこと
想像力を育み、絞りに絞った言葉を産み出す作業を身につけるためとのこと
ご自身もラジオドラマのファンだとか
またこの番組の「ぼやせん」も愛聴されているとか
共感するところの多い話が続いた

次の月曜日、岩崎先生に御挨拶した
ラジオを聞いたこと、話に共感したこと
不思議おじさんと同年代
意気投合の瞬間だった


わずか60年前の暮らし

旧友としばし昔に帰った