後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

「景品」の語源

2009年03月14日 | Weblog
大学に学生を集めるのも大変らしい
高校と協定したり指定校制度を取ったり

そこから入ってくる学生は
早々と進学が決まるわけだから
高校3年の過ごし方も緩くなることは想像に難くない

というわけで大学入学前に
いろんな学習メニューを提供する
スクーリングも実施して
4月からの大学生活に備える
至れり尽くせりと言えばその通り

最後のスクーリングでは大クイズ大会
自分が進学する大学のこと
入学前講義で学んだことを
クイズ仕立てで盛り上げて復習する
ちょっとした景品も付ける

さてここで「景品」が出てくる
そもそも「景」という文字は何か?

小学館 国語大辞典(新装版)より引用すれば
以下のようになるらしい

かげ【影・景】
(「かげ(陰)」と同語源)
1 日、月、星や、ともし火、電灯などの光。*万葉‐四四六九「渡る日の加気(カゲ)に競(きほ)ひて」
2 鏡や水の面などに物の形や色が映って見えるもの。*万葉‐四五一二「池水に可気(カゲ)さへ見えて咲きにほふ馬酔木(あしび)の花を」
3 目に映ずる実際の物の姿や形。*万葉‐四一八一「さ夜ふけて暁月(あかときづき)に影見えて鳴くほととぎす」
4 心に思い浮かべた、目の前にいない人の姿。おもかげ。*源氏‐桐壺「母みやす所も、かげだにおぼえ給はぬを」
5 物体が光をさえぎった結果、光と反対側にできる、その物体の黒い形。投影。影法師。*万葉‐一二五「橘の蔭ふむ道の八ちまたに」
6 それにいつも付き添っていて離れないもの。*古今‐六一九「よるべなみ身をこそ遠くへだてつれ心は君が影となりにき」
7 やせ細った姿。やつれた姿。朝蔭(あさかげ)。→影のごとく。*新撰万葉‐下「こひすれば我が身ぞ影となりにける」
8 実体がなくて薄くぼんやりと見えるもの。→影のごとく。*竹取「このかぐや姫、きとかげになりぬ」
9 死者の霊。魂。*源氏‐若菜上「亡き親のおもてを伏せ、かげをはづかしむるたぐひ」
10 実物によく似せて作ったもの。模造品。*浄・雪女五枚羽子板‐上「誠の小水竜は庫に蔵め、かげを作りて持ったる故」
11 空想などによって心に思い描く、実体のないもの。幻影。「幸福の影」→影が射す4。
12 以前に経験したことの影響として見えたり感じたりするもの。残影。余影。「かすかに昔日の影を残している」
13 (謡曲「松風」の「月はひとつ影はふたつみつ潮」という詞章による)江戸時代、大坂新町の遊女の階級の一つで、揚げ代二匁の下級の女郎。
14 「かげ(影)の煩(わずらい)」の略。
15 魚の群れ。

「景品」の語源になりそうなものを見つけられただろうか?

またまた毛が少なくなったと言うところまではいかないが
不思議おじさんも少なからず悩んだものだ

ヒントは「景物」と言う言葉であった
「景物」とは、『その折の興を添える飲食物や衣服など』らしい
つまり正月の凧であり、夏の風鈴である
本筋ではないが、本筋を盛り上げる小物のこと

3日かかった謎解きも氷解した
と思ったが、「景気」と言う言葉に行き当たった
「光や影」、「光があたってできる景」
「陰陽の気配」とでも考えれば良いのだろうか

立命館の白川先生のような方が(亡くなられたが)
傍にいてくれると楽なんだがなぁ





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