後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

名前

2011年02月26日 | Weblog

come on!と呼んだわけではないが
カモが4羽 先日清掃した川を遊泳
1km下流には世界遺産に登録申請予定の池があるが
段差か1メートルを超える堰がいくつもあり
魚が溯れず魚影はない

セリが川床に群生していて
何かの幼生が棲みついているらしく
さかんに頭を突っ込んでついばんでいる
因みにこのカモはカルガモである
他人様の表札を写真に撮り公開する行為は
何か少し後ろ暗いものも無くはないが
公道に堂々とお見せになっているものなのだから
違法というものでもないだろう
「生地さん」というお名前である

ある仕事で「生地さん」という名前を見た職員さんが
その読み方を話題にした。IKUJIさんと言うらしい。
その話を聞いていた不思議おじさんはピンと来た
春休みなので校内食堂は休業しており外で昼食を摂る
帰り道はお得意の「他人の庭ウオッチング」である
その記憶の中に、確かに「生地さん」という表札がある
確かめたらIKIJIさんとお読みする

その日の午後、今度は別の種類の郵便物の中に
またまた「生地さん」があるのが発見された
ONJIさんと振り仮名がふってあった
3人の「生地さん」は全てお住まいが離れていて
どなたも「KIJI」さんではありませんでした。

ある日のこと、犬を取り上げた作文が話題になりました。
そのお家の犬の名は 「小林」というそうです。
これはスタッフ全員の笑いに火を付けました。
「こら小林! そんなところで●●したらアカン!」なんて
道端で言っている飼い主に会ってみたいものです。

ある日のこと、パンフレット作成中のスタッフが
何か呟いている
才気あふれる俊英の仕事人
最初は何を言っているか分からなかったが
「ヒヤイズミって、あっている(正しい)のかなぁ?」
お酒・ビールが大好きな方なので
新しい日本酒の名前かと思いきや
「冷泉家」のことであった
人には苦手な分野があって
初めて出会った言葉(家柄)であったらしい

名前三題の馬鹿話である



カワガキ

2011年02月19日 | Weblog
(画像はクリックすると大きく見えます)
カキをスーパーで購入
兵庫県は牡蠣の大産地である
広島や宮城に劣らない
山の有機物が牡蠣を育てる
プリプリして旨み十分

カワガキをご存じだろうか?
不思議おじさんはカワガキそのものである

琵琶湖育ちの不思議おじさんであるが
小さなころは家の前の川で泳いだ
進駐軍(アメリカ軍・饗庭野演習地)の引き上げの様子を
川で泳いでいて見た記憶がある

カワガキとは、川で遊ぶ子供たちのことである
その減少が激しく、絶滅種として登録されかねない
川から「生きること」を学び
川から「生命」を感じる

川が人の暮らしと離れて久しい
「近代化」とは暮らしから川を遠ざけることだった
それがほんとにいいことだったのだろうか
ドイツは人工化した川を自然に戻している
人工化するより、自然に戻す方が
コストは数倍にも数十倍にもなる


「親水性」という言葉を学生に伝えた
人が水に親しむ様子のことである

不思議おじさんは滋賀県の生まれで
有名になった「かばた」が生活の内にあった
そこまでではないものの、多くの人は川と親しんで育った

今の子供はどうか?
相当な田舎の川でも
側面はコンクりートなどで塗りこめられ
下手をすると河床も人工的なものが少なくない
これでは「川とは水をスムーズに下流に流す」ツールである


日本カワウソは絶滅したらしいが
3面張りの川で失わわれた魚や水生生物、植物種は少なくないだろう

何よりも、子どもたちが川で遊べなくなった
このことはは大変な財産の損失である
大阪府の橋本知事が「槇尾ダム廃止」宣言を行ったが
これは大正解である
槇尾川は自然の宝庫である
これを工事で再生させるには
ダムを造る100倍のカネがあっても不可能である
なぜなら、自然の根底には地中の微生物をベースとする
生物の関係性が成立しているからである
鳥や蛇などの頂点にいる動物は
これらの生態系が無くては生きていられない

今日の天声人語は「獺祭」(だっさい)を取り上げていた
申し訳ないが「獺祭」(だっさい)と言えば日本酒である

この酒は美味い
掛け値なしである
(泉北高島屋で販売している)

子どもたちが遊んだり
水に親しむ川が無くなった
それは高度成長・豊かな暮らし(?)と引き換えに
私たちが(自民党・土木業者)に街づくりを委ねた結果である


せめてのもの罪滅ぼしか
次世代への伝言として学生たちを誘っての川掃除
写真は前回のものだが
今回も腰の痛みを堪えて何とか頑張った

清掃終了後には
「川の汚れの現状とその原因」
「水質の簡易検査と汚れま原因」
街づくりと河川について話し合った

市民団体、市の下水道局職員も参加してくださった
ダンプカー数台分の草やゴミの除去をした
この川の水は、世界遺産候補地の池に流れ込む
世界遺産候補地の池は、中国や韓国の池と同じ工法で造られている

そこに貯められた水は
南大阪から堺、松原、大阪市の長居近くまでを潤した
江戸時代の河川改修で大和川が掘られたため
現在は堺市内の田畑の水源となっている

世界遺産は結構だが
子の池に流れ見む2つの河川のうちの一つが
このような人工河川であるのはいかがかと思わなくもない
「生き急いだ」結果であろう

大学3年生の時に
教員に質問された
その教員はその後に大学学長になり、
相愛大学、流通科学大学学長にもなられた
その時のお答えしたのが「生き急ぐ」という本のことだった

国土地理院では「航空写真」を公開している
場所によっては全然のものも含まれる
本日も1961年と2007年のものをプリントアウトして
その違いを確認してもらった

皆様お住まいの場所の過去を
航空写真で眺めるのも一興かと存じます
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&aq=t&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4DAJP_jaJP333JP344&q=%e5%9b%bd%e5%9c%9f%e5%9c%b0%e7%90%86%e9%99%a2+%e8%88%aa%e7%a9%ba%e5%86%99%e7%9c%9f
楽しんてください

まあこんなことをぼちぼちやっている
不思議おじさんではあります
市民団体の方の奥さま手づくりの桜餅を頂いた 
蕩けるように美味かった
ごちそうさまでした。




白の続き

2011年02月14日 | Weblog
スクーリングと言って
早期入学者対象に
大学に来てもらって入学前教育を行っている

「白」について書いた翌日だった
例のN教授とその打ち合わせを行っているときに
「魂」という漢字から「魂魄」という言葉が話題になり
「白」が、頭蓋骨を示す言葉だと教わった
「白」が名前の一部である白川静氏の説だという
以下は引用である。
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この「白」は少し怖(こわ)い字です。「白骨化した頭蓋(ずがい)骨」の形なのす。白骨化しているので「しろい」意味となりました。また「伯」に「あに」の意味もありますが、これは中国の周の時代に兄弟を伯、仲、叔(しゅく)、季の順に呼んだことからです。「実力伯仲」の「伯仲」とは長兄と次兄の力があまり違わないことです。

 また「激」の字にも「白」があります。でも「激」の前に紹介したいと思います。「放」は木につるした死者を木の枝で打ち、死者の霊を刺激し、強くなった霊力で外からの悪霊(あくりょう)の追放を求める字です。
その「放」に木編を加えた「檄」は、木の枝で打つ死者に白骨化した頭蓋骨が加わった字。白骨化した頭蓋骨を打って刺激を与(あた)え、強化された霊力で悪霊の追放を求める字で、「もとめる」の意味になりました。
「激」には刺激して激しくなる意味がふくまれていますが、その激しさを「水」の様子に移して、水が激しく流れる意味の字が「激」です。後にすべての「はげしい」意味になったのです。
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実は不思議おじさんもこのところは
白川静教授の「文字講話」を寝る前にめくっている
人間が社会的な動物であり
漢字は社会的にしか存在できない人間の道具として生まれてきた
そう感じざるを得ない著書である 全4冊


なんと昼過ぎから雪が降り始め
3時過ぎには校門前が積雪10センチ
守衛さんも雪掻きである


メタセコイアも
後ろ歩き広場も
白銀の世界である
(なぜ銀が加わるのか?)

局長指示で5時前に帰宅命令が出た
普段の倍以上かかって
何とか自宅にたどり着いた
ふぅっーーーー






 

2011年02月11日 | Weblog
(写真をクリックすると大きく見えます)

不思議おじさんの自宅は
古墳のすそ野を削ったと思われる場所にある
古墳の山の上は一面の銀世界

本日は2月11日
明治6年に定められた昔の紀元節である
神武天皇の即位日とされているが、その計算方法はかなり怪しい
そんなことよりも不思議おじさんの祖父の命日である
小学3年の時だから10歳であった
乾く唇を髭剃用の刷毛で何度も濡らした
数年前に93歳で亡くなった叔父さんが
「今息を引き取った」と時計を見上げたので
7時だったことを鮮明に覚えている

翌日か翌々日に葬式(土葬)を行った
友引だったので、近所の人が藁で人形をこさえ(作り)
棺(丸桶)に入れた
座禅をするような姿で、周りに衣類などを詰めていた
不思議おじさんが見たときは
すでに少しだけ毛が残る頭頂だけが見えた
出棺の時、お茶碗を割っていた

葬儀の日は、小学校で映画会が催されるはずだった
田舎に映画館など無く、教育的と思える映画は
勉強として全校生に見せていた
その時の映画は「曽我兄弟」だった
観ていないのに印象に残る映画だった


自慢の蝋梅(ロウバイ)も白い帽子をいただいた

キンカンも甘みが増すだろうか



Mさんである

なぜこれが「白」なのか

Mさんは99歳である
つまり「白寿」
言わずもがなだが「百」から「一」を引くからである
見事な声で、歌詞も持たずに
「米節」を3番まで唄いきった
いやはやお見事である
白旗を揚げて降参するしかない

璽(じ)

2011年02月06日 | Weblog
(写真はクリックすると大きく見られます)

職場の長が秋の叙勲を受けられた
ご本人は固辞されたようだが周りはそうもいかず
関西の名だたる公立・私立大の元理事長や学長
教え子さんや現職の関係者、ご友人など
90名ほどが集まられて
心温まる御祝いの会が催された

カメラを持参しなかったので
畏れ多くも勲記を携帯電話で撮影させていただいた
「日本国天皇は(個人名)に
(勲章名)を授与する
皇居において璽をおさせる」とある

問題は「璽をおさせる」である。
主語はどなたなのか
敬語の省略形なのか、使役なのか
「菅直人首相が、天皇に印を捺させる」なのか
「天皇が印をお捺しになる」との敬語なのか

正解は「天皇が(皇居のしかるべき人に)印を押すように命ぜられる」である

瑪瑙が鏤められている勲章である

天皇からの叙勲は名誉に違いないが
お祝いの言葉に耳を傾けていると
集まった人たちとの間に育まれたものこそが
宝物だと思えた

世界保健機構(WHO)の定義では
65歳以上が「老人」とされている
今年にその定義の範疇に入る友人たち
阪神間の住み、年に2回ほど会う
それぞれの人生を顔に刻みこみ
多くの苦楽を髪の毛とともに落して歩いてきた

(撮影時の状況から、肖像権に配慮していません。ご容赦を!)
(ご不満のある方がおられれば、即刻削除いたします)

おい みんな
まだまだ老いるのは早いぞ!
叙勲された我が職場の長が
お礼の言葉で次のように書かれている

サミエル・ウルマンの青春の詩に謳われている
「年を重ねただけで人は老いない
 理想を失う時に初めて老いがくる
 歳月は皮膚のしわを増すが
 情熱を失う時 精神はしぼむ」