後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

開墾!!!

2014年04月29日 | Weblog

昨年、畑をお借りするために地主さんご夫婦をお訪ねした
奥様は舌癌で舌を切られた後、退院された直後だった
話をするのがお辛そうだった
暫くして、奥様が亡くなられたとの噂を聞いた

退職した3月早々にになって改めてご訪問した
80歳を超えておられるご主人は
奥様の思い出話を延々1時間近く聞かせて下さった

貸してくださるという畑は繁茂した草が枯れたまま放置されているので
焼いて石灰を施してくださるということになった

それからさらに1月余り、トルテ君との散歩で時々立ち寄るが
草は焼かれることなく月日が過ぎた
お歳を召されているうえに
奥様を亡くされて激しく気落ちされている
「畑はもう諦めよう」と小妻に話して数日後
ようやく枯草が焼いてあるのを見つけた

何年も耕していなかった畑は
上草は焼かれているとはいえ、根が蔓延り
土は見事に固まっている
モグラの穴はあるものの死んだような無機質の土

耕運機はないとのことなので備中と鍬が頼り
一畝が35mくらい 
腰に弱点を持つ身には辛い仕事
一度耕し、牡蠣貝殻を施した
さらにもう一度備中を入れ 草の根を取る
固まった土を砕きながら鍬で均す

まだ元肥も入れていない

しかも大問題がある
畑づくりの生命線 水が無いのだ
そばを流れる川もない
近所の皆さんは古い風呂桶で雨水を貯めている

古い風呂桶がそこいらに転がっているわけがない
もちろんどこかに売っているわけでもない
早朝の散歩途中にある産業廃棄物処理業者さんに
見つけたらとっておいていただくようにお願いしていたが間に合わない
コーナンで100リットルの洗い桶を2個求めた


草に覆われていた小屋の廂部分を整理し
風で飛ばないように浅く穴を掘って洗い桶を埋めた
中にブロックも置いた
廂のトタン屋根はすでに朽ちて無いので雨が降り注ぐ
トタンを斜めにおいて、より多くの雨を集める工夫も凝らした

それもこれも 今日の雨を見据えての準備
昨日は9時から14時まで時を忘れて働いた

さて何を植えるのか? 
まずはしっかり耕してから考えよう



暇なのか忙しいのか判別できない

2014年04月26日 | Weblog

自慢のナニワノイバラ 東向き
庭にはありとあらゆる蜂たちが
群れを成して集合している

西向きはまだまだこれから花をつける
今朝、いつもと異なるコースを散歩していたら
ナニワノイバラを垣根にしたお家を見つけた
思わず声をかけたら、植えて2年目とのことだが
3間ほどに伸びて見事だった

先週の日曜日は新車の納品日
年金生活なので、ちょっと控えめにお家でお祝い

ドイツビールにゴルゴンゾーラ
湯葉にシシャモと脈絡がない

小さな庭に板張り床を作った

ウッドデッキなどというしゃれたものではないが
ビールを飲むには悪くない場所にした
ご近所の皆さんは一度お訪ねください


難波に出かけた
日本でも珍しい浪曲道場
練習風景を見学させていただいた
来ておられたのは20歳代と30歳代の女性
不思議おじさんより年上のオジサン
教えておられるのは芦川淳平さん
http://orange.zero.jp/junpei/index.html
ご承知の通り不思議おじさんは日本民謡を習うこと20数年
その練習風景は民謡に通じるものがあった
浪花節には楽譜はない
耳で聞いて覚え、自分流にアレンジする

さてどうなりますことやら

明日は中国語研究会
一年以上の簡、京大病院で癌と格闘したT大兄
大阪の某私立大学を学部長で退任したM大兄
M大兄は大学時代に同じアパートに住んでいた時期があった
その後奥様となられる同級生もご一緒だった
新玉ねぎをスライスして水に晒して絞り
サラダオイル、卵黄、鰹節、醤油を掛けていただくサラダ
M大兄家では「不思議おじさん(実際は名字)サラダ」として
ずっと食卓に上っていたとのこと
「今夜は〇〇サラダにするか」との会話で
食卓に玉ねぎサラダが登場したそうだ
さらには還暦後に文学博士号を取られたT大兄

どんなに煌びやかな人生であっても
勝負は実力とその時の運
2年ぶりの研究会に臨む


他山の石

2014年04月20日 | Weblog
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エビネ蘭 何の手入れもしていないが
律儀に樹の根元で咲く


タツナミソウの白と紫も咲き始めた
意外と繁殖力が強く、庭や鉢に種を飛ばしてエリアを広げている

満点星(ドウダンツツジ)は数えきれない花をつけている
秋の紅葉までたっぷりと楽しめる木だ

ちょっと自慢のナニワノイバラが咲き始めた
無数の白い花を咲かせる
臨家が境界にある垣根を切られたので
散った花弁がごみにならないように、家の壁際に沿って仕立て直した


小手毬もちょっと窮屈な場所ながら
文句も言わず(多分言っているのだろうが)
白い花を葉先から順に開いている

変わり種のチューリップ
去年球根を堀上てそのまま忘れていたが
3月末にひょっこり見つかり慌てて植えた


淡いパステル調のチューリップも季節をたがわず毎年咲く


玄関の鉢植え 日に日に葉を広げ
あっという間に花をつけた
花の名を失念していたが
タイツリソウではないかと 昨年に友が教えてくれた


ツル性の鉢植えも黄色い花を咲か始めた
これも名を忘れてしまった

毎朝、6時前後から1時間
夕方にも1時間 トルテのお相手
「ちっとも優雅とちゃうなぁ」
今度帳学生になる孫娘が春休みに泊まりに来て
犬の散歩に連れ出した時に、ふと漏らした感想
犬のお散歩は「優雅なもの」と思い込んでいた様子

ぐいぐいと引っ張るわ
電柱を見つけるとおしっこはするわ
うんこは1回か2回はするので取って持ち歩かないといけないわ
自転車やバイクが来ると鳴きながら追いかけるわ

躾不十分なので、時には人に吠えることもある
子どもやおばさま方には吠えないのだが
不思議おじさんと同年配の散歩者は不審に見えねのか
吠えかかることが多い

大概の方は無視するか、笑顔で応えてくれるのだが
「ウルサイ!」「ヤカマシイ!」と怒鳴り返す人もいる

犬に吠えられるのは確かに良い気分はしない
飼い主の躾が問われても仕方がない 
とはいえ
苦虫を噛み潰したようなきつい表情で子犬を睨み付け 
行き過ぎてからもブツクサ起こっている姿はいかがなものか
どんな不満を心に抱えているのだろう

とはいえ、その姿にわが身を見る思いもする
もって他山の石にしないといけないと思ってしまった





何やかやと意外に慌ただしい

2014年04月15日 | Weblog
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大阪府は河南町弘川寺の花散る山の頂き おじさんばかりの宴
平均年齢70歳を優に超えた毎年の集い「海棠をめでる会」

天然記念物で日本最古を誇る樹齢350年の海棠桜
もうこの寺を訪ねて35年になるY文学博士(歳を過ぎて博士号を取った)は
参加者の疑問を帰り際に寺の受付に尋ねた
「お寺に参詣して35年になるが、海棠桜の説明は樹齢350年のままだが…」
「もともと大体ということで表示しているので、50年単位でよろしいのでは…」とのこと
世知辛い昭和と平成を生きてきた軽輩共は恐れ入ったものだ


因みにこの寺は西行法師の終焉の地として知られる
「ねかはくは はなのもとにて 春しなん そのきさらきの 望月の比」
亡くなったのと旧暦の2月16日 満月だったという

弘川寺を尋ねたのは4月12日(土)だったが、この日は旧暦では3月13日
西行が亡くなった日を今年に当てはめれば3月16日になる
桜が咲くには少し早い季節だ

その前日は元の勤め場所の学長の送別会 総勢13人
御馴染の元朝日新聞の3人の重鎮記者も勢ぞろい
皆さんの朝日新聞での最終職歴は畏れ多くて近づきがたい
敏腕で鳴らした海外支局長で時代いえばソウル、ロシア、パリ、カイロ…

弘川寺では産経新聞の元編集委員
それに理科系の元教授2名(元副学長を含む)

何が面白かった方と言えば「小保方さんをめぐる話題」
「実験ノート」の杜撰さを責める人がいれば
科学者としての実績や特許を巡る関係から「実験ノート」には
あまり詳しいことを書かないのが通例だと指摘する人までいて
2日間続けて 日本国民総評論家の態に零れることのない楽しい時間を過ごした


筍は泉州の特産品だ 因みに「竹の子」は間違った表記だ
今日も道の駅で求めた 2回目
日高昆布、塩、酒だけの味付け 庭の山椒の新芽
「最高級の料亭の味だ」とのたまいながらお酒をいただいたら
小妻が「料亭で食べたことがあるのか」と突っ込んできた 
もちろん無い!


オリーブオイル、塩、胡椒でステーキ仕立てにした
豚バラ肉のソテーを添えた


酒は山名さんの「春霞み」

今日も13500歩を歩いた



揺らぎ

2014年04月14日 | Weblog
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大阪は地名の言い方が少し複雑
梅田と大阪はほぼ同じ場所、「キタ」とも言う
「ミナミ」は難波のことだが、心斎橋なども含む
天王寺は阿倍野(アベノ)のも言う 阿部野橋も同じ場所のこと

大学受験に来た時、橋の下を何線もの鉄道が通っているのに驚いた
不思議おじさんのお仕事はその天王寺から始まった
今は日本最高ビルを誇るあべのハルカスで知られる
若いころからの「シマ」だった が…

今日は初めて一心寺に行った
茶臼山のすぐ北だ
大坂冬の陣では家康が、夏の陣で真田幸村が陣営を築いた
動物園の北側だが、初めて足を踏み入れた


「一心寺門前浪曲寄席」4月公演が開かれた

80人も入れば満員の会場 3日間興行の最終日
4人の演者で入場券は2000円だった
浪曲は「浪花節」ともいう 大阪の演芸だ
開演前にはほぼ満員となった
ナマの演奏は肌に届く
大半は不思議おじさんの同年代以上のオジサンたち
会場には熱気がこもり拍手が湧く

大阪でド素人が練習できる場所が2か所あることが判った
一か所は吹田市でしかも夜間なのであきらめた
もう一か所は難波 練習風景を覗かせていただくことになった


朝が早くなってきた
5時半過ぎにトルテに起こされる
5時50分に家を出ても すでに日の出は過ぎている



春は別れと出会いの季節だという
9年間 145000㎞走った愛車ともお別れだ


トルテは去勢した
子どものころ 小学校に通う道に点々と血が滴っていた
「馬のキンヌキだ!」と秘密めいた気分で囁きあったものだ
農耕馬が暴れては農家も困るからだろう
愛玩動物の去勢に複雑な思いは残る
ニンゲンの驕りを自覚して手術した

孫が 犬小屋に名前を付けてくれた
もっとも 当人(犬)はもうこの中に入ることは稀だ

手術後は縫合場所を舐めないように
エリザベスカラーをつける
16世紀イギリスはエリザベス朝の女性の襟裳に由来する


新たな人生への「揺らぎ」が続いている 

理由がくなってしまった

2014年04月02日 | Weblog

海棠桜〈カイドウザクラ・花海棠ともいう〉が三分咲き
花言葉は「温和」「妖艶」「艶麗」「美人の眠り」らしい
中国原産の落葉高木とのことだがあまり大きな木は少ない
大阪府河南町の弘川寺には樹齢350年の天然記念物の木がある
さすがに目線を上に上げて鑑賞する


糸水仙が鮮やかな黄色の花を咲かせ始めた
写真では伝えようもないが、芳しい香りが漂う

高校野球も終わってしまった
平安高校と言えば、子供のころからとても倒せぬ敵であった
滋賀県の高校にとって、甲子園出場は京滋大会という関門があった
京都代表は毎年のように平安高校だった
滋賀県の高校が甲子園に出られるのは、5年ごとの記念大会くらいのものだった

真昼間からテレビを観戦しながらお酒をいただくことを
それとなく少しは正当化できる理由が無くなった


麗らかな春の日和
トルテ君は8キログラムを超えた
散歩していて引き倒されないように5とキロ程度の犬を求めたのに
これでは約束違反だというものだろう



玄関に菜の花のプランターを置く家も少なすことだろう



ひとりで演じる総合芸術 浪花節
浪曲親友協会に連絡した
果たして成り行きはどのようになることやら