昨年、畑をお借りするために地主さんご夫婦をお訪ねした
奥様は舌癌で舌を切られた後、退院された直後だった
話をするのがお辛そうだった
暫くして、奥様が亡くなられたとの噂を聞いた
退職した3月早々にになって改めてご訪問した
80歳を超えておられるご主人は
奥様の思い出話を延々1時間近く聞かせて下さった
貸してくださるという畑は繁茂した草が枯れたまま放置されているので
焼いて石灰を施してくださるということになった
それからさらに1月余り、トルテ君との散歩で時々立ち寄るが
草は焼かれることなく月日が過ぎた
お歳を召されているうえに
奥様を亡くされて激しく気落ちされている
「畑はもう諦めよう」と小妻に話して数日後
ようやく枯草が焼いてあるのを見つけた
何年も耕していなかった畑は
上草は焼かれているとはいえ、根が蔓延り
土は見事に固まっている
モグラの穴はあるものの死んだような無機質の土
耕運機はないとのことなので備中と鍬が頼り
一畝が35mくらい
腰に弱点を持つ身には辛い仕事
一度耕し、牡蠣貝殻を施した
さらにもう一度備中を入れ 草の根を取る
固まった土を砕きながら鍬で均す
まだ元肥も入れていない
しかも大問題がある
畑づくりの生命線 水が無いのだ
そばを流れる川もない
近所の皆さんは古い風呂桶で雨水を貯めている
古い風呂桶がそこいらに転がっているわけがない
もちろんどこかに売っているわけでもない
早朝の散歩途中にある産業廃棄物処理業者さんに
見つけたらとっておいていただくようにお願いしていたが間に合わない
コーナンで100リットルの洗い桶を2個求めた
草に覆われていた小屋の廂部分を整理し
風で飛ばないように浅く穴を掘って洗い桶を埋めた
中にブロックも置いた
廂のトタン屋根はすでに朽ちて無いので雨が降り注ぐ
トタンを斜めにおいて、より多くの雨を集める工夫も凝らした
それもこれも 今日の雨を見据えての準備
昨日は9時から14時まで時を忘れて働いた
さて何を植えるのか?
まずはしっかり耕してから考えよう