後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

香り・匂い

2009年01月30日 | Weblog
日曜日(25日)に荷物を徳島から大阪に運び
健康保険の任意継続や息子の国保加入手続き
眼科、内科、整骨院と病院参り
徳島からの荷物整理を兼ねた家の大片付け

これを「毎日が日曜日」と言うのなら
「普通の日」の方がよっぽど楽!!

3年ぶりに民謡教室に復帰
一応は名取(楽風)である
早速だがコロムビアの予選が3月8日に控えている
難曲に挑む
練習は、CDを車中で聞いていただけ
果たして難関の予選通過なるか???!

自信は緊張を呼び込む
自信は不安の友達だ
しかし自信がもたらす緊張が
飛躍の引き金にもなる

春は近い
わが団地に庭のある家はゴマンとある
「他人の庭ウォッチング」が趣味の一つだが
我が家の蝋梅に勝る春一番の花は無い
色鮮やかな黄色も目を引くが
何よりも濃密な香りが人を圧倒する
しかも根元には水仙がこれまた満開
春は匂いに乗ってやってくる


別れ

2009年01月22日 | Weblog
キルギスのアサンと同じ日に
不思議おじさんは徳島の会社を辞めた

アサンは自分のことで精一杯で
涙をこらえるのに懸命だった

不思議おじさんはと言えば
感情が厚い衣をかぶっているのか
普段と変わらない一日だった
と言っても、シュレッダーと格闘の一日だった
それでも時間が不足して
翌日も半日、仕事場に行った

電気製品や家具類は徳島にプレゼントしてきた
「とんじゃ」などに行くのかもしれない

大阪に帰っても保険の切り替えなどで落ち着かない
しばらくは忙しい方が良いのかもしれない
明日は久しぶりに眼科で開瞳して検診を受けるつもり
ちょっと見づらいと気がある
緑内障も心配ではある
明後日は予約している内科の受信
日曜日は引っ越しで来週は腰の治療である

予定があるのが幸せかもしれない

なんて言うのはウソ!
そんなおセンチはもう不思議おじさんには不似合い
ガツガツやっていこうではないか
とにかく 筋肉を鍛えることにしよう

3月8日は、コロンビアの予選だとの電話が来た
これもまた頑張るか!
練習なしでも朝青龍は全勝だ
ほれ! 彼の肩の後ろの筋肉が
まるで屏風のようになっているのを見て
予言したとおりでしょ K君


阿讃山脈雪景色

2009年01月16日 | Weblog
足掛け3年間の阿波暮らし

思ってもみなかった定年後の仕事だった
設立以前から関わってきた経過もあり
前職在任中に露見した問題を放置もできず
前職と重ねる形で徳島に来た

いくつものルートで眉山に登り
石井町に転居後も、周りの山を踏破(大袈裟!)した
鳴門の漁港でコアジ釣りに夜の更けるのも忘れ
清流・日和佐川でテナガエビ採りに齢を忘れてカワガキに戻った

因みに、今年秋からのNHKの朝ドラの舞台は
徳島県の日和佐とのこと。困ったことである。
テーマは「ウミガメ」だが、多分テナガエビも話題になる。
しかし秋からの放映なので、今年の夏は大丈夫だ。
もちろん秘密の場所に観光客が押し寄せることを想定しての心配
来年の夏には、どうか視聴者の皆さんは忘れてしまって欲しい

阿波の里にも雪は降る
今朝は零下0度
徳島と香川を隔てる阿讃山脈も
上半身を白くした
吉野川沿いの山に植林は少なく
天然の広葉樹林相が見られるが
落葉した木々の根元に降り積んだ雪だ

3年も棲むと、風景にもなじむ
低い山、大河の吉野川、まだまだ残る田畑…

不思議おじさんの故郷では、
全ての川は東に向かって流れる
大阪に来たとき、川が西に流れているので
大きな違和感を味わったものだ
阿波の川は、ほぼ全て東に流れる

阿波暮らしも、あと数日である

前職定年後には全く休んでいないので
「長期の休み」とはどんなものなのか
しばらくはゆっくりさせて頂くこととするか


右手右足

2009年01月13日 | Weblog
できるだけ目立たない
人と違うことをしないようにする
そんな風潮が強い阿波の人たち
知らない人とは容易に打ち解けない

わが社は20周年を迎えた
創立数年後、生協組合員と従業員の懇親会を企画した
ものの見事に失敗したことを思い出す
喋ってくれないのだから交流も何も無い

社内でもそのような気風を打破するために
さまざまに工夫を凝らしてきた

お祝いの式典が、生みの親の生協主催で開かれる
ほとんど全員が大阪に行くように仕向けた
行くだけでは仕方が無い
何かの出し物の一つでもと要請された

そこで阿波踊りを提案したのだが
なんと、反対の一つも無く乗ってくれた
反対をして目立たないということかもしれない
そんな疑念は見事に氷解した

仕事が終わって
パート従業員も含めて
いっせいに練習を始めた
まずは足の上げ方から
リズムが早くてなかなかにしんどい
さらに右手右足を同じ方向に出す
江戸時代の日本人の歩き方だが
西洋式歩行になれた現代人には意外と難しい

不思議おじさんも男踊りの初歩を習った
MrスモークマンのMさんが指導
CDをバックに基礎の足の出し方から
30分やったが、背中を汗が流れる
なかなかにキツイ

残念ながら
後ろ歩きの阿波踊りまでは
ご披露するだけの練習時間が無い



家畜たちの魂

2009年01月10日 | Weblog
肥育豚舎火災(昨年の1月9日)から一年が経ちました。
猛熱によって黒焦げになり、毒ガスで窒息死した
900余頭の豚たちの無念の思い
農場長が唇を強く噛み締めた痛恨の大参事は、
目に焼きついて一生忘れられないことでした。

生協職員さんたちの素早くまた労苦を厭わない後片付けのご協力
生協組合員さんからの温かい励ましのお言葉とカンパ金
日ごろの、目には見えない関係性が、
強い絆となって目に見え、耳に聞こえ、
心に響いて立ち顕われました。

本日午後1時、真言宗のお坊さんをお招きし
厳かにまた鄭重に豚たちの霊を鎮める鎮魂の儀式がありました。

司会が「ただいまから獣魂祭を執り行います」と案内した途端
一天俄かに雪雲が厚くなり、
横殴りの吹雪が吹きつけ始めました。
お念仏の最中、雪は止む間無く激しく振り続け、
頭や肩や膝は白くなりました。

お念仏が半分を過ぎ、私も会社をを代表して弔辞を捧げました。
そのころからあれほど激しく降り続いた吹雪が止み、
陽射しが僅かにこぼれ始めました

まるで、豚たちの魂が、この儀式の間、
周りに集まったかのような時間と空間でした。

私たちの食を支え、健康に寄与してくれている豚たちは
家畜としての定めを背負ってこの世に生を受けています。
その使命を全うすることなく焼け死んだ豚たちの弔いに
私は迷わず「皆さん」と呼びかけました。

山から下りて振りかえると
また雪雲が厚く立ち込めていました。

平地でも時折雪がが横殴りに振り
底冷えのする阿波の里です。

今夜は2年ぶりの会社の新年会
そしてお別れの会を兼ねています。
キルギスのアサンベク君と
そして私と

こいつぁ正月から!

2009年01月06日 | Weblog
正月元旦といえば、
朝の9時に家を発ち
10時に大阪駅に着いて
家までの30km余を歩く
そんな年を10年ほど重ねたものだ

今年は寝正月を決め込んだ
それでも小妻と近所を散策
他人の庭ウオッチングを楽しんだ
ついでといってはナンだが
聖神社に立ち寄った
675年に渡来人の信太首(しのだのおびと)が
祀ったものとされる古い神社

本殿にお参りする列をみて参拝を諦め
(というより、もともと参拝する気も薄く)
参道を歩いていてふと松の葉を採った
なんと3葉の松だった
ところが、全てが三葉ではない
大半は2葉だが、中に3葉が混じっている

大阪府河南町に弘川寺がある
西行法師のお墓があることで有名
小さな寺には3葉の松が一本ある
どの葉も3葉

聖神社の参道は自然の広葉樹が生い茂り
その中にこの松が埋もれていた
特別な松という扱いは全く受けていない

昔から日本では、豊饒と平安をもたらす神霊が
松を伝って地上に降臨すると信じられていたらしい
新年の家門に飾る門松は神の降臨を願ってのこと

ネットで調べてみると…

「三葉の松」は全国でも珍しく
その姿から「夫婦和楽・家内安全」を象徴して
その松葉は黄金色になって落葉し
身につけると「金運」のご利益があるところから
別名「金銭松」ともいわれています

と、あった