後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

璽(じ)

2011年02月06日 | Weblog
(写真はクリックすると大きく見られます)

職場の長が秋の叙勲を受けられた
ご本人は固辞されたようだが周りはそうもいかず
関西の名だたる公立・私立大の元理事長や学長
教え子さんや現職の関係者、ご友人など
90名ほどが集まられて
心温まる御祝いの会が催された

カメラを持参しなかったので
畏れ多くも勲記を携帯電話で撮影させていただいた
「日本国天皇は(個人名)に
(勲章名)を授与する
皇居において璽をおさせる」とある

問題は「璽をおさせる」である。
主語はどなたなのか
敬語の省略形なのか、使役なのか
「菅直人首相が、天皇に印を捺させる」なのか
「天皇が印をお捺しになる」との敬語なのか

正解は「天皇が(皇居のしかるべき人に)印を押すように命ぜられる」である

瑪瑙が鏤められている勲章である

天皇からの叙勲は名誉に違いないが
お祝いの言葉に耳を傾けていると
集まった人たちとの間に育まれたものこそが
宝物だと思えた

世界保健機構(WHO)の定義では
65歳以上が「老人」とされている
今年にその定義の範疇に入る友人たち
阪神間の住み、年に2回ほど会う
それぞれの人生を顔に刻みこみ
多くの苦楽を髪の毛とともに落して歩いてきた

(撮影時の状況から、肖像権に配慮していません。ご容赦を!)
(ご不満のある方がおられれば、即刻削除いたします)

おい みんな
まだまだ老いるのは早いぞ!
叙勲された我が職場の長が
お礼の言葉で次のように書かれている

サミエル・ウルマンの青春の詩に謳われている
「年を重ねただけで人は老いない
 理想を失う時に初めて老いがくる
 歳月は皮膚のしわを増すが
 情熱を失う時 精神はしぼむ」




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