後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

大飯原発まで行ってみたものの

2012年08月10日 | Weblog

小浜市のフィシャーズワーフからの光景
蘇洞門(そとも)巡りの遊覧船が出る
「大」浜との地名が腐るほどあるなかで
「小」浜とはいかにも謙虚そのものである
因みに読み方は「おばま」なので
アメリカ合衆国大統領にエールを送った市でもある


豊かな漁場は都人の胃袋を支えた
「鯖街道」の出発地点である
ここから朽木を経て京都の北西部に道が通じている
蒼色の海が豊かさを誇っている


ちょっと頭を山に振り向けると
そこには送電線が張り巡らされている
不思議おじさんの自宅からちょうど200km
そこは日本で唯一の場所である


原発の直前のトンネルで通行が禁止されている
以前は「原発がこんなにも安全だ!」とアピールしていた
「エルパークおおい」にも入れない
仕方なく帰るしかない

ということで、将来は皆様が立ち入ることすらできない
素晴らしい若狭の自然の写真をお届けしたのである
安全を確信しているなら、こんな山奥
人里離れた場所に作る必要は何もない
関西なら舞洲に作れば送電ロスほとんどないはず
小浜市も浪江町のようになるかもしれないと
一目、見納めに行ったと行ったら叱られるだろうか

小浜は水送りの地である
朝鮮半島から来た人たちが奈良に都を開いた
東大寺二月堂のお水取りは極めて名高い
そのお水は若狭の遠敷川(鵜之瀬)から送られている
渡来人の系譜を辿る行事の一つであろう

若狭で「グチ」を求めた 
京都では甘鯛のことをグチと呼ぶ
漁師に聞けば、空揚げが美味いという
まさかとは思ったが、一匹は塩焼きに
もう一匹は空揚げにしたが これは絶品
写真に撮るまでも無く胃に収まった


朝の2時に起きて帰郷
8月10日は昔からの早朝の墓参り
集落の人全員と親戚が集まる
二墓制の不思議な仕来りだがここでは省略する

毎年の帰郷
朝5時45分から始まったお墓参りを済ませ
兄弟、姪などと朝食を頂いた後
ふと大飯原発を訪ねる気になった
車なら実家から60km、約1時間余 
直線距離では30km圏内まであと数キロ

コトが起きれば
関西は絶滅である
なぜなら
琵琶湖が汚染されるからだ

大阪府下は言うに及ばず
京都、神戸および近隣都市は
その水源のほとんどを琵琶湖に依存している
そんなことは分かっているのに
目を瞑るのは みんなお上手

やっぱり、原子力発電所は
ポートアイランド・六甲アイランド
学研都市や舞洲、咲州、南港、関空
そんなあたりの立地がよろしいんじゃおまへんか



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