後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

会議録見聞

2013年03月26日 | Weblog
いゃー それは危ない!
それにあなたにだけ危険な目に遭わすわけにはいかない!

いやぁ そないに言いやはりますけど
もう2年もあれやこれやて議論してきたんでっせ

もともとここでお住まいの皆さんから
いままでこんなに深い厚情を頂いてきましたんや
他所もんの儂等がお役に立たんかったらどないしまんねんや

それでも自殺行為みたいなことをしても
何も事態は変わらないと思います
自暴自棄のような行動には反対です
もっとコツコツと活動を続けた方がよいと思いますが…

そうかもしれまへん
多分そうでっしゃろ
ほんでも、忘れっぽい人間に
少しは「えらいこっちゃ」みたいな衝撃を与えまへんと
このままずるずる行くような気がしてなりまへんのや
それやったら私らの思いは何にも伝わりまへん

人間さんにもまともなお知らせが無かったようですさかいに
人間の子どもさんも放射能の影響をえらい受けやはったそうや
儂ら昆虫や小動物、鳥類、淡水魚などの動物は
言葉が分かりまへんさかい
どうしようもおまへんでしたんやろ

「警戒区域」「計画的避難区域」「帰還困難区域」
さらに「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」
そんなもん、私らには分かりまへん
それに放射能を感じる能力を持つ仲間はおりまへんやろ

動物病院にいた連中も放置されたようだす
人間さんの食べ物になるために飼われていた豚、牛、鶏なども
水や餌不足でほとんどが死に絶えやはったそうやないですか!
中には飼い主が野に放してくれたケースもあるらしゅうおますが
そらあんた ひとりで生き抜くのは大変なことでっせ

わたいらみたいな野生の動物はどうしようもおまへん
何が起こったんか 何にも分かりまへんさかいなぁ
木や草などの皆さんも自分では動くことができまへん
日ごろお世話になっている微生物さんや細菌さんは
もう ただ現実を受け入れるしかおまへん
挙句の果てに除染やいうて除けモンにされてまんねん

ほんでも
なんかおかしいやおまへんか!
このまま黙っていてよろしいんでっか
わしゃ それはできまへん

止めんといておくれやす
別に英雄気取りやおまへん
どうせもう儂の甲状腺は放射能の影響を受けまんねん
儂の命は長くないことは分かってま

あの原発を作って今でも管理してやはるお人等は
儂らのことはちっとも考えてもおりまへんのや
人間さんと違うて保障も要りまへんしなぁ

なんや原発が悪さをせぇへんように
電気を使うて水を掛けたり大変らしいわ
ほんで、電気配線言うたら
街の電気工事屋さんなら
儂らのことは天敵のように忌み嫌ってやはるんやけんど
あの賢そうにしたはる人にはそんな考えはないらしいんですわ

いや実はね
ある養豚家が依頼して作らはった道具がありまんねん

これがあると、神業と言われる私らのすごい動きも
完全に封じられますねん
お手上げですわ!
ほんでも東京電力さんはそんなこと知りやはりません
全部「想定外」で済ましやはりますねん

もう一回言いまっせ
儂はもう先が長いことおまへん
勝手で申し訳おまへんが
皆はんの恨みを背負わせていただいて
配電盤に忍び込ませていただきます

いままでエライ世話になりました
外来モンのわし等にもようしてもらっておおきに

儂が死んで、人間さんが何か感じてもらえたら
儂も本望なんやけど
それは儂の驕りちゅうもんだすな
そんなええもん違いまんねん
せめても生きてきた証ですわ
生きる言うことは死ぬ言うことでんねん

ホナ さいなら



電気関係トラブルに通底すること

2013年03月25日 | Weblog

すでに長らくこのブログにお付き合い頂いている方には
不思議おじさんが多少はネズミのことを知っている事をご存じで
ああ また何か書くんだろうなぁと密かに感じておられることと思います
ご期待を裏切るわけにはいきません

このネズミはクマネズミであろうかと思います
ウイッキペディアには下記のように記されています

建物内で暮らすクマネズミは、ビルや天井裏など、
比較的乾燥した高いところに生活する。
高さと幅が10cmくらいの空間を好む傾向がある。
手足の肉球に滑り止めとなるヒダがあって
登攀(とうはん)力にすぐれ、
電線や水道管などもたくみに渡ることができる。

皆さんの常識を覆すような行動能力があるのです
(常識など、個々人で異なるので使用すべき言葉ではありませんが…)
手がかりのない柱でも簡単に登ります
桟を裏向きでぶら下がって走れます

鳥インフルエンザなどの媒介者も
実はネズミであることが疑われています
鳥の死体を食べて、その後に鶏舎等に侵入すると考えられています
鶏舎に鳥防止ネットを張り巡らすなど
まるでお笑いごとの愚行なのです

そんなことは動物について多少の知識があれば“常識"です
ところが、東京電力の優秀な方々には“常識"が通じていない


京阪電車が止まったそうだ
原因はカラスが営巣のために使用したハンガーが
架線に落ちてショートしたらしい

まだ皆様には披歴していないが
不思議おじさんはいっぱしのカラス通になりつつある
なにせ松原始さんの本を2回も読んだ
関連するホームページも漁り読んだ

ハシブトカラスにとって
都会は深い森林となんら相違が無い
ハンガーは細工可能な細い木の枝そのものだ
送電線や鉄道の架線塔は、なぜか営巣に適しているらしい

この社会における動物たちが置かれた状況と
生き抜くために彼らが採る行動を知れば
それがもたらす人間社会への影響は「想定内」になる
素人の不思議おじさんにも分かる範囲だ

カラスの巣は点検して除去することが可能だ
クマネズミにはすでに防鼠器具は開発されている
(ブログで紹介済み)

不遜な態度を改め
誠実に現実と向き合い
さまざまな方々の経験と知恵に学ぶ

何とかお願いしたいものだ

壊れた

2013年03月20日 | Weblog
(写真の上でクリックすると拡大できます)

海棠(かいどう)桜の蕾がもう膨らんでいる


糸水仙が爽やかな芳香を漂わせて花を付けた


レンギョウはもう花弁を落としかねないほど咲き乱れている


深紅のカメリアも密かに薔薇の弦の下で満開だ


白のカメリアは道行く人からも観ていただける


南側と西北の庭にはツルニチニチソウ
若々しく深い緑のじゅうたんに青の花を撒き散らしたようだ


そして枝垂れ桜
目の前に小学校の裏門に通じる坂があり
そこはお馴染みの桜並木なのに
それでも桜を植えたいのかと小妻は不思議がる
もう今週には咲きだすだろう


内庭のキイロアマはもう春の花たちにバトンタッチだ
色も褪せてきた
根下の水連鉢(実は左にもう一個ある)には肥満気味の金魚

今朝から花たちは春雨に打たれ
静かに春の空気を吸っている

で 何が壊れたか  印刷機である
本と首っ引きで修理しようとしたが駄目
休日なので10時まで待ってコールセンターに電話

結局はノズルが詰まっている模様
修理に出すしかないかと観念したら
修理期間も終了しているのでそれもできないとのこと
「6時間経っても同じ症状なら御買い換えをお勧めいたします」だって
えっ ほんの5、6年前に買ったと思うんだけど…

もう2日間ほどいろいろ試した後なので
6時間待っても同じことは明白

民謡の会から頼まれた文書作りも期限になっている
意を決して買うことに 思わぬ出費になりました

それにしても家庭用印刷機の商売は少しあくどい
本体では設けず、バカ高いトナーで稼ぐ

足元を完全に見られているわけだ
手元も不如意というのに ねっ





残念・無念

2013年03月11日 | Weblog
(写真を上でクリックすると拡大して楽しめます)

菜の花を育てている
職場の大学のプランターでだが
ご覧の通り無残にも芽が全て啄ばまれている

なぜ菜の花を育てているのかって?
それを言おうとすると35年も遡らないといけないので
ここでは省略せざるを得ない

関心のある方は「菜の花プロジェクト」でお調べ願いたい
http://www.nanohana.gr.jp/index.php?%BA%DA%A4%CE%B2%D6%A5%D7%A5%ED%A5%B8%A5%A7%A5%AF%A5%C8%A4%CE%A4%B7%A4%AF%A4%DF
限りある化石燃料を燃やしてCO2を増やすより
再生可能・持続可能なエネルギーを作る
そんな運動である
滋賀県の藤井絢子さんが石けん運動の行き詰まりに直面して
苦悶しながら切り開いた市民運動だ

前の職場でも少しずつ輪を広げてきた
今の職場(大学)も地域市民との連携が使命だ
その先兵のひとりが不思議おじさんである
誰ひとり知り合いの無かった街で語り始めて3年
ようやくこの春に、地域のあちこちで菜の花が咲こうとしている
廃食用油の回収も始まろうとしている

本来の目的も大切だが
さらに地域市民の繋がりを作るという副産物がある
むしろこちらの方が高齢化社会の中ではメインであるかもしれない


誰が菜の花の芽を啄ばんだのか
100羽以上大学にいると思えるカラスどもだ
ひょっとしたら真犯人はムクドリかもしれないが、
ムクドリを職場ではほとんど見かけたことが無い

学生が居なくなった春休みには
キャンパスはカラスたちの遊びの場になる
序列を決める闘争の場と言ってもよい
とにかくうるさいことこの上ない

カラスが好きな人はまず居ないだろう
不思議おじさんも例外ではない
一羽殺して見せしめに吊り下げてやろうかとも思う

そんな感情を見透かしたようにこの本が出た
カラスを知らないなんて人生の半分を失ったようなものだ
こんな挑戦的な言葉を無視できない
ということで、見事に著者の術中に落ちた

まだ半分しか読んでいないが
街で見かけるカラス
テレビで映ってしまっているカラス
あれはブトか、ホソか、大人か、子どもか
ついつい見つめようとしてしまっている
カラスの話は後日のお楽しみにしていただこう

ところでカラスのこともそうだが
さまざまな人たちに理不尽な現実が押し寄せている
その現実をお報せいただくと胸塞ぐ思いになる
不思議おじさんもまた同じような立場なので
あまり言葉が出てこない

そんなとき「残念無念」との言葉に行き当たった
「残念」と「無念」は正反対のように思えなくもないが
使われ方は同じような意味である
「念」は気持ち、思い、希望、念願を表す
「残念」は、気持ちが後まで残る様子、こころ残りのこと
「無念」は、念願が叶う事が「無くなる」=「くやしがる」の意味
との説明があったが、はたして正しいかどうかは保証できない


クリスマスローズが始めて咲いた
季節は人の心を知ってか知らずか
荒涼として砂を噛むような日々を送っている人に
明るく温かく眩しい春を無残にも届けてくるのだ



こっちが遅いのか 季節が早いのか

2013年03月07日 | Weblog
2つもブログを書いたが途中で放り出した
なぜかこの写真が削除できない
ルクソールでの気球事故について
書こうと思ってアップしたもの
4年前に不思議おじさんが撮影した写真だが
向こうに見える山の麓に気球は落ちたのだ

季節の変化が早くて追いつかない
黄砂、PM2.5が入り混じってもやる今日
春を飛び越して初夏が来た
大阪は23度で、パッチを履いていると気分が悪くなった

これは3月7日(木)の写真


これは昨日3月8日(金)の様子


今日3月9日(土)はもう満開だ
梅では無い 我が家のサクランボである


日日草も庭のあちこちで碧い花を付け始めた

書くべきことは一杯あったが
時間が矢のごとく通り過ぎる

今日は尿と血の検査 糖尿病の定期検査
A1cという糖尿病の目安となる検査値は
日本独特の値から国際的なものに変わりつつある

「グローバル時代とメディア」
私たちを取り巻く多くの問題はグローバル化している
グローバル化は国際化ではない
「国」を超えているので「地球的規模」とでも訳さねばならない

金融、経済、食、環境などのほとんどがそうだ
ところが私たちは解決する場・手段として
「国」=ナショナルとそこでやれることしか持っていない
それでは対症的対応はできても解決にいたる道筋にはたどり着けない
さてどうしたものか

今朝の朝日新聞に3.11東北大震災の記事検証議論が掲載された
論者の一人尼崎市長の稲村和美さんのことは以前書いた
議論を取りまとめていたのは論説主幹の大野博人さん


論説主幹とは、いろいろ意見や主張はあるとしても
朝日新聞としての考え方、主張はこのようなものだと
一人の人間が受けて立つ重責だそうだ
もちろん新聞には社説に対して
それについて相対化する意見も同時掲載される

仕事の関係もあって午後は大野さんの講演会に出た
黄砂やPM2.5のようにもやもやしていた頭が
かなりすっきりと整理された気がする
講演の中身は今年元旦の社説以来、
大野さんが繰り返し書かれてきたきたことだが
直接聞くと脳の中に入る程度が異なる

名刺交換させていただき
講演後にお茶をご一緒した
意外とお若い 紳士である
周りを囲んでお茶をご一緒した歴々が
パリ、カイロ、モスクワ、ソウルなどの
支局長をかって務めた朝日新聞外報部の
重鎮たち(仕事場の先生方)だったせいもあるかもしれない

いろいろと楽しい(?)お話をお伺いした
具体的に書くことは差し控えなければならないだろうが
率直で誠実なお人柄がすぐに伝わってきた