後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

タイトル

2008年09月29日 | Weblog
小説家は、小説を書けば
普通はその小説にタイトルを付けなければならない
そのような経験をすることは常人には無い

短編を積み重ねて、一つの読み物を作るのが
藤沢周平の得意技である
それぞれの短編にタイトルを付けている
なぜそのようなタイトルにしたのか
藤沢周平を謎解く一つのキーポイントではある

周平さんは、小説の中に
彼の生涯で得た箴言らしいものを散りばめる
それが又多くの人を肯首させる名言であることが多い

どの小説の中だったかと気になっていた
「名言」を再発見した
長編「よろずや平四郎活人剣」の終章目前
「暁の決闘」に出てくる

どこの家にも……
多かれ少なかれ家の中の煩いというものがあって
それは金があるからと言って免れ得るものでもなかろうから
この世は、貧富を問わず
なかなかに住みにくい仕掛けになっているわけだ

この長編の軸を形成する言葉なのだが
小説を書き連ね、筆を重ねているうちに
思わず周平さんが漏らした言葉かもしれない
小説家は、自分の人生の何倍もの経験を自らのものにできる
もちろん、そこでは魂が乗り移るという儀式を越えなければならないが…

大先輩から、世界遺産と言ってもよい小説に関して冊子を頂いた
源氏物語についてである
その巻頭言によれば、原文で読みとおしている人は
現在の日本人で1000人くらいだという
古事記に始まり、万葉集、枕草子、伊勢物語と原文で読んだ人たちが
ついに「ともかく読んだ」と題された冊子を世に著された

これを頂いたら 立ちろぐしかない
まずは大先輩たちの気迫にたじろぐ
そうやすやすと冊子のページをめくれない

仕方ないので、瀬戸内さん訳の文庫を買ってきた
チョイ読みの不思議おじさんであったが
「ともかく(訳本を)読んだ!」と言えるようになって
冊子を拝読するしかない

秋の世は長い
それだけが救いというものだ




匂い

2008年09月25日 | Weblog
やっと直射日光の刺すような光が和らいで
薄くなった頭皮をちくちくと焦がすように痛みも無くなってきた

夏の間は後ろ歩きどころか
歩くこと自体が苦痛だった
おかげてA1Cも下がらない

曼珠沙華が枯れる頃になって
やっと一日2往復=4km余りの徒歩通勤を始めたが
いやいや脚力と気力が衰えている

民家の角を曲がると
生まれて間もない黒牛の子供がいた
人懐っこい!

人間には五感がある
外界の情報を個体が受け止めるシステムだ
人間の脳が重要視しているのは間違いなく視覚だろう
もちろん触覚もベースとしてある
味覚もかなり衰えては来ているもののまだ健在の内か??
しかし化学調味料、タンバク加水分解物などのうまみ剤に慣らされ
これはかなりぐらついている

ウサギさんは聴覚を頼りにしている
人間は、聞くことについてかなり鈍感だろう
だから携帯のアラーム機能や目覚ましなどの音は
けたたましいことこの上ない
枯草を踏みしめるかすかな虎の音を捉える
ウサギの緊張感には及びもつかない

さらなひどいのが嗅覚ではなかろうか
匂いで脳を刺激されるのは
大概は悪臭の場合である

藤沢周平は、女性を匂いで表した
ずっこい手法である
嗅覚は、恐らくは触覚の次に生まれ出た感覚だと思う
人間の嗅覚は犬の一〇〇〇〇分の1と言われる
犬からは「それでも鼻があるんかぁ」と笑われそうだ

子供のころに慣れ親しんだ臭いは懐かしい
刈ったばかりの稲、糠漬けの漬物、瑞々しいキュウリや茄子
ほうれん草の香り、人参の甘い匂い、親父のタバコ臭い服…
数えあげれば多様な香は海馬を通って大脳に格納されている

牛の甘酸っぱい糞の匂いは心が休まる
鶏の糞は刺激がない
山羊の糞は不思議おじさんには乳の匂いに重なる
豚は小さい頃にいなかったので、苦手な部類だ

歩き通勤をはじめて
この小さな黒牛と友達になった

次郎丸(ホウレンソウ)を蒔いた
葉が広がるから面積当たりの収量が少なくなる
市場に出回っている西洋ほうれん草は
縦に葉が立つから好んで栽培される
金になるからだ

茎の甘い、日本独特の品種を育てる
一種の贅沢である
金など無くても、心に満ちる充実感は作れる
ついでに紅菜苔も蒔いた
素人が作りやすい中国原産野菜だ

「日本らしい食事」に使う野菜は?と
意地悪く質問して困らせて喜んでいる
「スキヤキに使う野菜は?」などと誘導質問する
白菜などは、日本ではほんの100年の歴史である。
本当は江戸末期に入ってきたが、夏に作って失敗
日清戦争に駆り出された農民が農法とともに持ち帰り
今では昔からあったような顔をして店頭に並んでいる

中国の食品が悪いわけではしない
日本の食料自給率を40%にまでした
貿易経済優先主義が招いた当然の結果なのだ

それでも仕事でMA米や
メラミン混入牛乳問題の潔白性を証明するのは
仕方ないとはいえ、なぜか腹の立つ業務ではある


逆流

2008年09月22日 | Weblog
13日に高校の同窓生の集いがあった
ブログを読んでくださる方々もいて
それなりのお褒めの言葉を頂戴したのだが
蘊蓄がウルサイ!と叱られた
それよりも「小さな失敗談」を書けと!
その通りであろう 
思わず頷いた

ところが、習性とは恐ろしいもので
なかなか意のままにならない
申し訳ないことではある

ところで逆流の反対語は何だろうか?
辞書を引くと「順流」とある
しかしこんな言葉を使った経験のある日本人は少ないだろう
そもそも「逆流」も「ぎゃくる」と読ませ
順流も「じゅんる」と読ませる仏教用語であるらしい

しかもその意味たるやマイッタ!言わざるを得ない
「順流」とは
「生死の流れに従い、六道を輪廻(りんね)して苦の生存を続けること」
「逆流」とは
「生死・流転の迷いにさからって、悟りの世界に向かうこと」

つまりこの悩ましい世に生を受け
もだえ苦しみながらも生きていること
仏教では当たり前=順流と言うらしい
それに逆らって「悟り」など開こうとするのは
逆流と呼ぶ行為らしい

おーーーーい
京都の有名寺院でパソコン管理しているらしい
高校同級生のY君よ
(Y君とは、高校時代に二人で自転車琵琶湖一周をした。
 その後彼は神戸大学の大学院を卒業し、某有名企業に就職
 50歳にして、京都の有名寺院に潜り込んでいるらしい…)
辛いこの世の苦しみを正面から受け止めて
悶えて苦しみ、呻き、苦しむのが人間だと仏教は教えているらしいよ!

いや! 釈迦に説法だね!

夜中になると、胸やけで起きる日が続いた
飲み続けているウコン粉末が悪いのか?
自家製造のヨモギや桑の葉の茶が影響しているのか?

仕方なく、近くの医者に行った
胃カメラを飲むように指示された
以前にも、十二指腸潰瘍になったことがある
こう見えても、神経は極か細い
神経性の潰瘍だった
今回も?!

胃カメラを飲むのは3回目
患者としては抜群の態度で
蒸せたり、ゲッブも全く無し

結果は、逆流性食道炎
締まりのない話だが
胃の入口(噴門)が緩んでいて
胃液が食道に上がってくるらしい
結局は、胃酸を弱める薬を飲むことになった

不思議おじさんの質問
「胃酸を弱めたら、消化が悪くなりませんか?」
医者の答え
「私も最初はそう思った。しかしサルの時代から
 人類は消化の悪いものを食べなければならず
 そのために胃酸はPH1~2と強烈なものになった
 現在は、そんなに消化の悪いものを食べてはいない
 従って、胃酸を薄めてもほとんど問題がない!」

リーズナブルである

薬を飲んで
ビールも酒も飲んで
人としての苦しみにもがいて
順流に人生を過ごすこととするか!




お米

2008年09月11日 | Weblog
今年の作況指数は良いみたいだ
不思議おじさんが食べているお米は
自分で産直の道を切り拓いたお米

その代表は山形県の上和田有機米
http://www.kamiwadamai.com/index.html
農民詩人、星寛治さんが育てたグループだ
まほろばの郷・高畠は第2の故郷とも言える
定年後に慰労会を企画するとのお招きをいただいているが
ずっと不義理をしている

写真は遠藤五一君である
6年連続で米食味鑑定コンクールで金賞を取っている
先日は「太田総理」とかの番組に出演したらしいが見ていない
コンクール用に栽培する人が多い中で
彼はひたすら情熱をこめて米を作っている
彼の家に泊まって這いつくばって除草した日が懐かしい
汗の滴る青田に、郭公が木霊していた

次は地元の針江有機米である
日本で最初のGMOフリーゾーン宣言をした
ついでに言うと、韓国で初めての宣言もお力添えした
針江は、今森光彦さん監修のNHKのシリーズで
清冽な地下水の湧き出る郷として有名になり
近年は東京や韓国からも訪問者があるらしい
田中三五郎さんは大変な人気者になったようだが
「お前んとことは、遠い親戚やぞ」と言われた時は驚いた

徳島に赴任して、大阪に帰る間隔が空いて
いつものお米が切れてしまった

仕方なく、地元の農産市場で米を買う
新米のコシヒカリを指定すると
わずか5分で搗精(とうせい)してくれる
色彩選別機も併設している機械だ
不思議おじさんの田舎では
搗精することを「米を踏む」という
小中学生の頃、米を踏むのは子供の役割
村の共同の機械で精白するのだが
遊び呆けて、糠が白くなるまで忘れたこともあった


さてさて新米で5kgのコシヒカリが
何と1600円(税抜き)であった
絶句するしかない

これでは誰が本気で米を作るのか!

因みに、飼料米は30kgで
農協の買い上げ価格は
500円である

何かが狂っているとしか思えない
平衡感覚を保つのが難しい

もちろんその理由は
山名さんの「弥三冶」のせいだろうけども



衣食足りて…?!!

2008年09月07日 | Weblog
全国的にお米は豊作のようだ
何よりである
1993年の大不作の時
山形のコメ産地を回った
ススキのように枯れた茫々たる風景は
江戸時代にこの地を襲った飢餓を彷彿とさせた

徳島は豊穣の地である
餓える心配など人々はしたことがないに違いない
野菜は取れ放題
凶作の年でさえ作況指数は87であった
川には魚、手ナガエビ、ウナギが群れ
海には魚は勿論、イセエビやアワビ…

こんな地にいると
生き方も変わってくるのだろう
5S活動、QC活動なども
生きている日常感覚になじみにくいのだろう

土曜の夜、7時半に会社を出発
途中で夕食をして、鳴門の北泊港へ
30年ぶりに海釣りに連れて行ってもらった
光に集まる小アジを岸壁から釣る
最初の1時間ほどは坊主で焦ったが
少し場所を変えると入れ食い


結局、朝の3時まで釣りをして
家に帰ったのは4時半
シャワーを浴びてビールを飲んでいたら
テレビはサッカーの中継
慢心を神が諌めるスリリングな雰囲気を楽しみ
泥のような眠りについた

釣果は約70尾
鱗を取り、小さなゼイゴを削いで
空揚げにして2杯酢に漬けた
糖尿の不思議おじさんは砂糖は駄目

写真の徳島産カマスは尺もの
近所で買ってきたが
なんと150円である
脂の乗りもこれ以上ない
豊穣の国である


思わねば…

2008年09月05日 | Weblog
NHKのラジオ第1放送
土曜日の午後は聞き逃せない
大阪発の佐藤アナと女性サポーターの
絶妙の会話は絶品
その頂上は「川柳」である

この時間は、大半の週は
大手スーパーへの納品に走っている
その間だけの秘かな楽しみだが
定時録音を本気で考えている

先週は、陸上の朝原さんがゲスト
奥さまの奥野史子さんがサポーター
だから、この番組のファンの誰もが
家族が銅メダルを取った気になった

さて今日の昼前、県の農業会議の方から電話
さらに農業改良普及センターの方からも
本日、徳島県の飼料米に関する第1回目の会議があるとのこと
飛び入りで参加させていただいた

徳島県石井町は畜産の町(であった)
日本ハムさんの会社発祥の地であり
鶏では、不思議おじさんが前職の時にお世話になった
㈱イシイさんの本社もある。
日本オリジナルのブロイラー「はりま」の
雛を生産しているのが㈱イシイさん
宮内庁も使用していて、
会議の年間計画にも羽数が報告されていた

会議はその会社で開催された
不思議おじさんの会社から2km
公的機関や研究所、農家、関連する人たち約30人

そして飼料米の圃場見学
なんと不思議押しザさんの会社の近くに栽培されていたとは!!

飼料米をなんとか使用したい
そのために農家をはじめ様々な関係者と
なんとか繋がりを作りたいと念じてきた
願っていたし、会う誰にでも話していた

「思わねば叶わない」
朝原選手などのスポーツ選手だけでなく
目的を達成した人たちに共通する言葉

あちこちへ発信していたことが
繋がり始めた気がする

スダチ(酢橘」は徳島の特産
カワガキ(川で遊ぶ子ども)の師匠で
牟岐に実家があるIさんがたくさん持ってきてくれた
父親が昨日に収穫してくれたとのこと
無農薬(というよりほったらかし栽培)
汁が少ないかも…!? との不安は裏切られ
爽やかな柑橘の果汁がほとばしり出た




多士済々

2008年09月04日 | Weblog
2カ月に一回は内科詣で
オシッコと血液を調べる
糖尿担当の医者はどうも軽んじられている
半年から1年単位で担当医が変わるからだ
こうなると、医者の言葉も重みが無くなる
データだけを見ることにしている

予約以外に行ったときは
「なぜ朝食抜きで来ないのか!」と気色ばんだ
あんたの方が勉強不足だろう!
そうは思ったが、ハイハイと頷いておいた
糖尿病患者で薬常用者が朝食を抜けば
重篤な事態を引き起こしかねないことをこの医師は知らない
医師も、もっと謙虚になってもらいたいものだ

思い違い
思い込み
これが重大なミスを引き起こす
そんなことは医師ならば
とことん叩き込まれているはずなのに

落とし穴は
ぱっくりと穴をあけて待っている
その縁を通ってやり過ごせればよい

しかし天網恢恢疎にして漏らさず
まるで計ったようにその穴に落ちる
実はそう見えて
これは、確率の問題である

小さなミスをやり過ごしていた
その結果にすぎない
小さなミスを防がねば大きなミスは防げない

ところで
高校の同級生に
小学校の教諭を50歳で切り上げ
残りの人生をおばんざい作りで過ごす人がいるらしい
その方の本名をお聞きしても
おぼろげにも浮かんでこない

京都の東●さま
ぜひ一度訪れててはいかがでしょうか
http://www3.ocn.ne.jp/~eat-tama/
不思議おじさんの本名を言えば
ひよっとして通じるかもしれません
責任は持てませんが…

やりたいことを
決断してやることにする
これは生半可なことではできない

13日にじっくり伺うことにしよう

徳島の稲刈りも
半分は終わった




野党? いや夜盗!

2008年09月03日 | Weblog
国の出先機関の
さらにその傍流となると
自分の持っている権限が
まるで自己の権力であるかと誤解する
そんな例も少なくない

なにせ 決定には参加できなくて
上で決められたことを権限で実施するだけ
生きがいは、その権限が自己の采配によってきまること
そんな風にならないでほしいと願うのみ

農水省が決めたことなのに
なかなか前に進まない案件がある
手を尽くしたとのことだがうまくいかないらしい
あまりやりたくない手ではあるが
国会議員のルートも模索するらしい
もともと正々堂々とした政策方針なのだから
そのことに助言を頂くのは
必ずしも疾しいとはいえないだろう

不思議おじさんの知り合いの国会議員と言えば
民主党もビックリの参議院大躍進で
東京で当選した女性しか知らない
それも昨年11月にお会いしてあいさつしただけ

待てよ!
そう言えば!

地方に住んでいると政治はリアルではない
そのためにだれが議員でどこが国会か忘れてしまう
そうだ 農林関係なら篠原孝さんがいた

ホームページを見ると
何と民主党の影の内閣の農林水産大臣ではないか
篠原さんとは約20年前にお会いした
お酒の席で意気投合
不思議おじさんが勤めていた生協に来て頂き
日本が選択すべき農業政策について
組合員の皆さんと勉強した

野党も大したものだ
もとい
夜盗虫も大したものだ
机に入れておいたハバネロを食料にして
一匹の夜盗虫が生き延びていた
机の中は糞だらけ

一回DNAを調べてみたい
信じられない生き物である

篠原さんもそうであってほしい
今日の彼のブログは
http://www.shinohara21.com/blog/
不思議おじさんの考えとあまり変わらない


完膚なきまで

2008年09月02日 | Weblog
完膚とはなにか?
皮膚が完全に無くなることではない
完全な(健康で傷のない)皮膚のことである
完膚無きとは、つまり傷だらけのこと

皮膚がアンモニア火傷で膨れ上がり
挙句の果てに破水したので皮膚科に行った

蜂に刺されたらどうするのか
職場の人たちに聞いてみた
「オシッコをかける」
「吸い出す」などが多かった

不思議おじさんも全く同様の考え
まずは毒を吸い出し
アンモニアで毒を中和する

不思議おじさんと同年代の皮膚科の医師は
手振り身振りも大仰に
「あんたね、注射した液体を吸い出せると思ってるの?」
「アンモニアを塗るのなら、そこらへんの神社に行って
 お札でも貰って載せておいた方がよっぽと効き目がありまっせ」。

いやはや、これほどまでに
完膚無きまで叩きのめされると
本当に清々しい

思い込みであった
間違った知識であった
蜂にアンモニア・オシッコは何の効果もない
むしろ不思議おじさんのように逆効果になる
お年寄りや子供を預かっている場合は
処置を誤ってはいけない

なんでもない軟膏を塗ってもらって
お代は1090円だったが
安い授業料だった

余りに可笑しくて
その場ではつい聞きそびれた
つまりハチに刺された時の治療法である

今朝に電話した
治療中に電話に出てくれた医師は
「ステロイド軟膏をぬるか
 ひどい場合は飲み薬」と答えてくれた

こんなことも含めて
「私は私であって私ではない。
 私たちは等しく時代の子である
 時代を相対化して
 時代に染められた自己に気付き
 一つずつ自己を取り戻さねばならない」
これは、昨日の阪神大震災の支援活動で
とことん学ばされたことである

夕焼け雲が
裃を付けた人間のようだった
 
 

防災辞任

2008年09月01日 | Weblog
9月1日は関東大震災発生の日である
マスコミは防災に対する啓蒙を繰り返す
それはそれで良い
自分の命を守ることは大切なことだし
税金で仕事をする人たちは
税金を払っている人の手助けをしなければならない

阪神大震災がそうであったように
大災害は直接的にも、間接的にも弱者を直撃する
関東大震災では、罪もない朝鮮の人々が大虐殺された
その事件の中に潜む日本人の心情に
目を背けてはならない

不思議おじさんの人生は
阪神大震災後の支援活動によって変わった
詳しくは述べる元気ももう無くなったが
「隣り同士が助け合う」が学んだことだった

一回も触れたことがないが
不思議おじさんのプロフィールの写真は
実は韓国の哲学者・詩人の金芝河さんである
不思議おじさんの車で
平等院にご案内した時のスナップ

何でこれが防災の日に繋がるのか
このホームページを丹念に見てもらえば
少しは理解していただけるかもしれない
http://nanunse.com/

ところで福田さんが辞任した
まさに防「災」の日にふさわしい
「災い」はもちろん自民党が被るものに対してである
すべては選挙に対する措置としか思えない

不思議おじさんの小学生の時のやりたい仕事は
新聞記者であった
もしいま新聞記者なら
一面の見出しは「防災辞任」と言う言葉以外に無い

いつの世でも政治は末期症状だが
あまりにも出来過ぎた日を選んだものだ