後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

お世話になりました ありがとう

2015年08月26日 | Weblog

およそネクタイをしてお勤めするなど
不思議おじさんの学生時代にもっとも遠ざけた自分像だった

世の中は分からないもので 
ネクタイをつけて45年余
いったい何本のネクタイにお世話になったのだろう

ネクタイは貧者の味方である
特別な服装が無くても
ネクタイを着用していれば公的には何とかなる
江戸時代の羽織のような使われ方だ
何んとも便利なアイテム

ネクタイを使用しないことにしていた同業団体があった
その団体に属していた彼らは確かにおしゃれであった
なぜならシャツにお金をかけていたのだ
ネクタイ という世の中の仕組みを象徴する服装を
彼らは意図的に排除しようとしたのだろうが
不思議おじさんにはむしろ滑稽に見えた

なにも団体で意思表示することなんかないのになぁ
東京的な感覚に呆れた記憶がある
貧乏な勤め人には 何んとも便利なネクタイ
自己表現はもっと別のことでやればよいのに…
なんて思ったりしたものだ

今週末、来週末と立て続けに御目出度いセレモニーが続く
改めてお祝いのネクタイやシャツを新調した
その際、手許にあったネクタイを処分することにした
小妻から渡されたネクタイの束
どれにも愛着がある
ありがとう と 手を合わせて
その多くを廃棄処分にした


トルテ君は間もなく2歳になる
途方もない甘えん坊主だ
先日、初めて2泊3日のホテル預かりをしたが
どうやら大便を丸々3日間我慢していたようだ
神経質なこともこの上ない


噛まれた手は3週間を過ぎて不自由なく使えるようになった
もう写真をアップしても不快感を与える心配のない画像になった
触れば筋肉が固くてゴリゴリしているが 特に痛みは無い
ご心配いただいた皆様に感謝のご報告だ


これは毎日の作業
京都和束茶の中井章洋さん(http://entsu.rdy.jp/)
煎茶10gでお茶を淹れる

まずは冷蔵庫にいつも10本以上保存している湯冷まし冷水
一本目(500cc)は5分、2本目は10分で淹れる
冷水で淹れたお茶は甘くてマイルドで美味しい
先日の「ためしてガッテン」でも触れていたが
免疫力を向上させるエピガロカテキンが抽出されるとのこと

冷水で淹れた茶葉をそのまま使い
3杯目は70度のお湯で淹れる
これはカテキンが抽出される
色も濃い目になる
4杯目でも十分な味が楽しめる
都合 2リットルのお茶を作る

この習慣は以前の職場でも行っていた
前日の夕方、ポットに残ったお湯を
ペットボトルに入れて冷蔵庫に
そして誰よりもも早く出勤する朝に
冷水でお茶を淹れる

中井さんはNon-GMO飼料を食べた豚糞をなど
こだわり抜いた有機質堆肥で無農薬茶を育てている
もちろんその畑に何度かお邪魔した

昨年お会いしたとき
息子さんのお身体の都合で
お茶を育てる跡取りの目途が無くなったと
とても淋しいお顔だったのがいまも心に残っている

中井さん
いろいろあるでしょうが
あなたのお茶をよなく愛して飲んでいる者もいます
このブログを読まれることはないでしょうが
どうぞお体を大切にお茶を作り続けてください
お願いいたします




夏の山唄

2015年08月25日 | Weblog

山を唄った民謡は数限りない
山地が7割以上を占める日本では当然のことなのだろう
季節ごとに様々な山の歌が唄われる
「夏の山唄」も全国大会が開かれる人気の民謡だ
2番の歌詞が親近感を与えて心地良い
「ハァ 寝ても眠たい
 宵から寝ても
 今朝の朝草
 夢で刈る」
牛・馬・山羊には朝の飼葉が必要だ
早朝に起きて草を刈る
不思議おじさんも3年間 学校に行く前に刈った


不思議おじさんの畑は草の海だ
草の中にはツチガエル、ミミズ、アリなどが群生している
草をかすめてアキアカネが飛び回る
秋の風景でまことに結構だ  が…

2週間、畑を放置した罰は誠に厳しい

草「刈」ではない
次の植え付けのために根ごと除去する必要がある
刀の短い鋸葉の釜で根を断ち切る
1メートル進むのに20分近く必要だ
手にマメができた
3日間連続で4時間ずつ泥にまみれて草取りしたが
まだすべてを除草できていない


生き方に自信を無くしそうなとき
他人が眩しく見えるとき
生きていても仕方がないと思うとき

そんなときは草を刈り、草を抜くにしかない
黙々と土と草を相手に時間を過ごす

最良 至福の時ではないかと思う

実際には
毎日のように蟻に噛まれている
チクチクと痛みが消えない
蚊にも噛まれる

それでも畑で這いつくばっていれば
世事の物差しは胡散霧消する

写真は「綿」である
うっかり間違えて植えてしまった


天津ほどではないが爆発事件だ
料理をしていたらガスグリルから「ボン!!!」と爆発音
お隣の畑仲間から頂いた白ナスビを焼いていたら
皮が固くて爆発したというわけ
小妻から切り目を入れなかったことでお叱りを受けたが
その小言を上回る美味しさでビールが進んだ


綿も花がそろそろ終わり実をつけ始めている

台風が九州・中国地方を縦断している

夏に孫と訪れた高知県東洋町の白浜海岸
サーファーでは知らぬ人のいない高波の浜
今夜はどんな波が打ち寄せているのだろう


飼い犬に手を噛まれる

2015年08月04日 | Weblog
「手」という漢字の成り立ちは甲骨文字にあるらしい

「右」「左」「友」はという漢字は「手」をベースにしている

「左」の「工」は呪具を
「右」の「口」は祝詞を入れる器を表す
このあたりの説明は白川博士の研究ではお馴染みのこと
「友」は右手を2つ重ねて助け合うことを表しているらしい

「手」に関連する言葉も枚挙のいとまがない

つい先日の天声人語で「手をこまく」との表現があった
不思議おじさんなら「手をこまく」と書くところだ
調べると「手を拱く」はもともと「こまぬく」と表音されていた
戦後に「こまねく」と音が変化したようだ
知人数人に聞いたが、「こまぬく」と読む人はいなかった
言葉がどんどんと変化する例の一つだろう

蚊取り線香のCMに
「蚊に刺される」という地域(東日本)と
「蚊に噛まれる」という地域(西日本)があり
「噛まれる」の東限は滋賀県だというのがある
確かに不思議おじさんも四国出身の小妻も「噛まれる」と言う


「飼い犬に手を噛まれる」の場合は全国的に「噛まれる」だろう
英語でも同様のことわざがあるがちよっと手厳しい
A man may cause his own dog to bite him.
「飼い犬にかまれるのは飼い主に原因がある」というものだ
まったくそのとおりだろう
「飼い犬」とといっても犬にも自我がある
何もかも「仰せのとおり」と服従しているわけではない
それを勘違いすると痛い目に合う

夜の8時前、いつものシャワーとは違い
お風呂に入れようとしたところ
トルテ君は「イヤヤ!!}と甘噛みしたのでした
ところが下の犬歯か掌に食い込みました
「あっ」と思って手を引き抜きました

結果的に親指の付け根近くに
一辺1.2cmのV字の傷ができました
水道水で洗いましたが血が止まりません
患部を手で強く抑えました

小妻が電話119番で救急病院を探し、車で駆けつけました
犬の噛み傷は化膿する率が高く、縫合やテープ止めは出来ないとのこと
破傷風の予防注射と抗生物質の入った飲み薬を処方されました
不思議おじさんは赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの数値が
下限ぎりぎりである
夜中、手を見るとガーゼに血が染み出しています

犬の飼い方について
遅まきながらなんとか「手を打つ」ことが必要かもしれません
「手を拱いて」いるわけでもありません
なにせ「手塩にかけてきた」飼い犬ですから
いろいろと「手当て」しなければなりません

なぁーーーんて言ってますが
犬に罪はありません

トルテ君は酷暑を金魚鑑賞でやり過ごそうとしています
この金魚、もう5年ほど生きています
巨大化も最大限まで達しています

今日も外科へ行きました
化膿はしていないので洗ってゲンタシンで炎症どめを飲めとのこと

午後に民謡の太鼓を叩きに行って小妻に叱られました

真夏の馬鹿らしいお話でした