後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

おじさん

2008年10月28日 | Weblog
伯父さんもいれば叔父さんもいる
不思議おじさんのの「おじさん」は、
ついに去年に全員亡くなった

フランス映画「僕の伯父さん」を
BSテレビで観た
中学生時代に学校の講堂で観た
とにかく腹の底から笑い転げたのを
昨日のことのように覚えている

何をしてもダメな伯父さん
フランス映画特有のちょっと悲しくて
現実的な結末に漂うペーソスを
中学生であってもちゃんと受け止めていたのだと
50年経って改めて驚いたものだ

映画と言えば、
浪人して京都に出たとき
生まれて初めて映画館に入り
オードリーヘップバーンの
シャレードを観た
サウンドオブミュージックも
同時期だったと思う
あの映画の歌はすべて歌える

そう言えば「私のお気に入り」という歌があった
身の回りの小さな事柄
可愛い黒毛仔牛
その牛舎を通る時の懐かしい臭い
遠くにかすむ青い眉山
アパートのベランダに吹く海風
鳴門の漁港の夜
日和佐川の清流に潜むテナガエビ…

キルギス共和国のアサンベクの伯父さんは
今夏に全権駐日大使を辞したらしい

伯父さんと言う存在は、子供にとって
客観視できる最初の人かもしれない
不思議おじさんの「おじさん」は
銀行の支店長だったり
満州国の建国大学卒業の化学者・薬剤師だったり…

さて不思議おじさんは
甥や姪からはどのように見えているのかな


後生畏るべし

2008年10月24日 | Weblog
子(し)曰(のたまわ)く、後生畏るべし。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや。四十、五十にして聞こゆること無くんば、斯(こ)れ亦(ま)た畏るるに足らざるのみ。

若い人は、どれほど伸(の)びるかわからない可能性(かのうせい)をもっているものであるから、彼らを若いからといって侮(あなど)る事なく尊重(そんちょう)しなければならない。四十歳、五十歳になっても、なんの名声(めいせい)も聞こえてこない人もいるが、そういう人は畏れるほどの価値(かち)はない

では60歳を過ぎても何も聞こえてくることがなければどうなのか
幸いにも孔子さんは何も言っていない
とはいえ、40歳、50歳に輪をかけたような存在だと
冷たい一瞥をくれながら孔子さんは思うに違いない

22歳である
ロシア語、英語ともちろんキルギス語
念のために、井上ひさし氏作
吉里吉里国のちょっと難解な言葉ではない
そして3カ月だけ学んだという日本語も
十分会話が成立する

素直で真っ直ぐな心を持っている
ロシアの大学では法律を学んだらしい
スポーツマンできわめてクレバー
乾いたスポンジが水を吸うように
なんでもあっと言う間に吸収してしまう

国民500万人のかの国で
近い将来に国を背負って立つ一人になることは
誰が見ても明らかだ

しかし彼の親は
「他人の飯を食わせる」つもりで
日本に彼を送ってきた

成田から東京を経て徳島まで一直線
3日間も風呂に入らなかったらしい
まずは住まいの説明。電気、水道、ガス…
次は食べ物などの買い物
錆びついた英語をフル動員したが
「イカ」が出てこなかった!!

もう彼は日本大好き人間になっていた
ちょっと親切がすぎたかな

明日は来社される大阪の皆さんに初お目見え
日曜日は神戸の皆さんにお会いする
休む暇もないけど、若いから大丈夫だろう
とりあえず、シンプルな目覚まし時計をプレゼントした
製造会社の朝は早いのだ


いつまでも、そうは甘くない日常が待っている
インテリの彼に耐えられるかな

せめて今夜はゆっくり寝てもらおう

当分は、小学生に日本語を教えるように
カタカナと漢字のドリルでも使って
互いに疲れた体に鞭打って
夜は日本語の学習が始まる予定





人材

2008年10月23日 | Weblog
人材のバリエーションがあるらしい
「人財」と書けば、長期にわたって組織を支え活性化ざる人のこと
「人在」と書けば、ただいるだけの人で、毒にも薬にもならない人
「人罪」と書けば、組織に損害を与えるような人のこと

言わずもがなの「人材」は
組織が求めている破壊的推進力を持っている人のこと
そんなひとがごろごろいるわけではない
ましてや徳島のような地にあっては
すでに「人材」は適材適所に納まっていて
他はすでに県外流出してしまっている
不況でリストラされた方々が僅かに対象になるだけ

他府県からの人材が流れ着くなどと言うことは
ほとんど僥倖に近いといわねばならない
ましてやそんな人材が小さな片田舎の会社に
間違ってもたどり着くことは無い

毎日のようにパートさん・派遣社員の面接や
就職にあたっての説明を行っている
本来は、さまざまな原石を磨けばいいのだが
会社内の原石が苔むしているような部分もあり
そのようなありきたりな正論は通用しない

さて明日は一国を担う(かもしれない)青年が来る
国はキルギス共和国で、1991年にソ連から独立した

イスラム教徒だが豚も食べるらしい
畜産振興を夢見て、22歳の大卒青年が
「他人の飯」を食べるためにやってくる
もっとも順調にいけば
かの国にハム・ソーセージ工場を造るとのこと
今回はその下見的なもの
日本の社会に慣れ、言葉を覚えることから始まる

もちろん独身で
長身の美男子との触れ込み
明日の夕方に到着するが
生活全般、お金、買物、料理、洗濯、風呂…
不思議おじさんが指導せざるを得ない

26日の日曜日
神戸サンポーホールには連れて行きます

以降、お見知りおきくだされ、
様々なご支援とご協力をお願いしたい
頼みます 皆様方

食べ物

2008年10月22日 | Weblog
昼食弁当屋の肉じゃがが腐っていた
梅雨ごろにもそのような気配があり
納品後は冷蔵庫で保管する措置に変えた
今回は搬入前に腐っていた
論外である
即座に取引を断り
新たに2業者から見本を取り寄せ
製造の詳細を聞いて業者を決めた
個人負担6割、会社負担4割
個人負担の限界を聞いてから決めた

急に、会社の弁当注文者が増えた
痛みを知れば、だれも賢くなる

ところでハム・ソーセージの製造会社は
悲しいかな基本的には寡占業界である
大手5社で相当な割合の売り上げを占めている
肉食文化では、最低レベルの日本である

ひょんなことからイルカの漁獲量を知った
クジラの漁獲が制限されてから
イルカの漁獲量は安定的に高い
ところが、不思議おじさんもそうであるが
「イルカ」と表示した食べ物に出会ったことがない

イルカはクジラと同じ動物であるが
食品衛生法上の表示では「イルカ」と表示しなければならない
従って、スーパー等のクジラの大半は
あの可愛いイルカであろうと推定できる
食品偽造など、この世に満ち溢れている

日本のハム・ソーセージ業界など世界の笑い物だ
ヨーロッパの多くの国の基準ならば
「イミテーション」と表示義務必然の商品が
日本ではもっともらしい漢字熟語で装われ
堂々と、恥も外聞も無くテレビ宣伝されている

これがハムだと食べているおじさんやおばさん
もう少しだけ、知る権利を行使してほしい
JAS表示法改正の市民運動が必要だ

作る側にも問題はある
自分のミッションは何なのか
ヨーロッパのコンテストで賞を取る
実は、ほとんどのコンテストの審査員に
多くの日本人が参加している
内輪の賞である

見かけを装うことを競っていて
食べる人のことを忘れている

食べる人が審査してくれればいいのだ
毎日食べて、それで健康になる
食べ物屋の本望ではないか
それが分かっている人だけが
食べ物屋になれる資格がある

値段だけで消費行動が決まる世の中
しっぺ返しは確実に生活の隅々にまで及んでいる
ブッシュ政権の交代で新自由主義経済は終焉を迎えるとはいえ
そう簡単には世の中は変わらない

食べ物は、
命を育み
健康に寄与する
そのためにだけ存在する
そのことが尊ばれる
希ってやまない

簡単だが
日本では100年後も無理だろう
日本の食文化の背景には
刹那的な世界観も影響している

さて、山名さんの
心を潤す滴で
気持ちを鎮めよう





第十

2008年10月21日 | Weblog
何の順番であれ「第十」と名が付いていれば
「第九」があり、「第八」があると思うのは人情

確かに、すぐ近くには
ベートーベンの「第九」が日本で初演された
第一次世界大戦時の坂東捕虜収容所がある
これを記念して、近くにはドイツ館が建てられている
年に一回はドイツ大使が来られて
不思議おじさんの会社の食材のお出ましだ

その経緯は映画「バルトの楽園」に詳しい
あの映画に"出演"したのも不思議おじさんの会社の製品だが
その時は非常勤役員だったので詳細は知らない
因みに、四国88寺巡礼の一番札所霊山寺も近くである
長命であられたらノーベル平和賞受賞間違いなしの
賀川豊彦記念館も同じ地域にある
10/26には「ドイチェスフェスタ」が開催され
神戸の生協祭と重なるが、総動員で対応する
前日夕方の建築士全国大会のイベントはお断りした
小企業にはもう限界である

さて本題だが、
第九も第一も無い
「第十」とは、徳島県知事、徳島市長選挙を左右し
全国の環境保護活動家の関心を呼んだ
「第十の堰」のことである
「第十」は近くの集落の名称である

国土交通省や徳島県の保守層=土木業界は諦めていないが
江戸時代に作られたこの堰を壊してダムを造る案は保留となっている

近代的な補修が加えられているものの
近くによると江戸時代に築いた阿波の青石が
まだ十分に役割を果たしていることが分かる。
潮を食い止め、真水を田畑に流すための堰だ
魚道もあってシラサギ、アマサギ、コサギが群れている

土手の堤は牧草栽培地である
大量の国内産粗飼料が収穫される
多分スーダンだと思う(詳しくないが…)
鴨が多数飛来してきている
秋である

がっくり

2008年10月19日 | Weblog

昨日は阿讃山脈450メートルにある
養豚場にお客様をご案内した
70歳を超える地元のおばさまや
研修に来ている中国人が畑を作っている
2時間蒸した落花生を
先着した不思議おじさんだけが御馳走になった

腰の痛みを我慢して
自分の畑の落花生4本を引き抜いた
なんと、ほとんど実が付いていない!!!!!
種が悪かったのか、堆肥が足りないのか、土が悪いのか
それとも収穫時期が遅かったのか

僅かに残った殻も夜盗虫に喰われている
落花生で失敗したのは初めてのことである
美味く飲めるはずのビールがふいになった

とはいえ、ビールは飲んだ
痒い思いを我慢して
採れたての小芋を炊いた

ハバネロだけは
元気に次々と実を付けている
どなたか
要らない????




後ろ走り

2008年10月15日 | Weblog
前を向いていると
目に入る光景は次々と変わり
どんどんと後ろに消え去る

情報社会に生きる現代人そのものである
一か月前に起きた事件は
すでに脳裏から消え去っている

それを問題と思う間もなく
次の問題が生起するので
問題だと感じる暇もない

後ろを向いて歩いてご覧
視野に入る景色はほとんど変わらない
ずっと眺め続けていられる

ほんの50メートルでいいから歩いてご覧
太もも、豚で言えばモモのマルに当たるところが
すぐにパンパンになる

後ろを向いて走ってみた
高校時代は陸上競技部に所属していたから
後ろ向きのスキップだって苦も無くできる

手を大きく振って後ろ向きに走る
胸を張って後ろ向きに走る
すぐに息が上がるが我慢して走る

様々な人に
後ろ歩きをお勧めしたい

いろんな意味で
後ろ歩きには勇気が必要ではあるが…

出会い

2008年10月14日 | Weblog
徳島県の石井町から約40km  
吉野川を高速道路で遡る
ちょっとスピード狂の気配が濃厚な不思議おじさんは
会社の軽自動車でも
小雨の中100kmを超えてしまった

目指すは美馬市の篤農家●藤さん
ジャイロが頭の中に入っている不思議おじさんは
やっぱり歳をとっても偉いもんだ
田舎の「こんな道を行っていいのか?!」という地形で
●藤さんの家から100メートルの地点までチャンと行った

50歳すぎの●藤さんは紳士であった
温厚な中に、日本の農政に対する反発と自立精神を感じた

彼が話の途中で倉庫に行った
持ってきてくれたのは麦である

その麦は、数ヶ月前にブログで取り上げた
紫色をした「もち麦」である
精麦しているので、麦自体は色を失っている
米一合にスプーン一杯
その出来上がりが写真のとおりである

楽天でも売っているが
http://www.rakuten.co.jp/tuchi/515741/516380/
同じものを滋賀県高島市の三田村さんが作っている
針江有機米に問い合わせれば入手できるはず
http://nonkifarm.com/
ただしこのアドレスは石津さんのものだから問い合わせてください

昔、もち米も取れなかった貧しい農民は
この麦で餅を作ったという

いまはまさに贅沢そのもの
不思議おじさんの子供のころ
貧しかった自宅では藁で風呂を沸かした
貧しさの象徴だが
今ならそんな風呂に入ろうとしたら
数万円の旅館代を請求されるだろう
そんなものである

さてこの麦のお味は??
極上の食事の時間を味わわせてくれた
麦自体が持つ特性も当然だが
この麦の向こうに
あの温厚な●藤さんの心が感じられる

戦後の農政で膨大な税金が使われたが
それは農協の箱ものと職員を養うことに使われ
その結果、農民は疲弊し
専業農家は激減し
田畑は荒れ
食料自給率40%という
「国」として存立する基盤を喪失する事態を招来した

不感症で楽天的な人は別にして
日本という国が迎えている
最大の危機であると捉えざるを得ない

子や孫の代のことは気にはなるが
おれは死んでいるから
当座の楽しみを楽しむのだという
団塊世代の刹那的退職者群が横行している

そうなってみたいという気もないではないが
悲しいかなと言うべきか、残念と言うべきか
一人で憤っている不思議おじさんではある


お久しぶり

2008年10月13日 | Weblog
肝臓癌と言うのは治りにくいらしい
71歳で肝臓ガンで無くなった方
それは緒方拳さん
NHK大河ドラマで
木下藤吉郎を演じていたのが
ついこの間のように感じる
(歳のせいか、時空を超えてしまう!)

久し振りに山形の上和田有機米生産組合の御大将お二人に
思いがけずお会いした
出会いはもう23年前に遡る
詳しくはずっと以前に書いた

元組合長は今は特別顧問をされているそうだが
ますますのご活躍ぶりで
今年は大根1000本を
プレゼントのために栽培されているとか
その菊●さんは、不思議おじさんの
ドブロク作り、手打ちそばの先生である

聞けば98歳のお母様もご健在とのこと
多分、映画「おもひでポロポロ」の陰の主役
つまり「山形のおばあさん」のモデルであったことは確実
何度泊めていただいたか分からないが
「●一!」と当時はまだ50歳を過ぎたばかりの息子を叱る言葉は
優しさの中に厳しさを含んでいた
杏の甘酢漬けは絶品

その菊●さんは
何と緒方拳さんのご注文で
お米をお届けし続けいたとのこと

惜しむらくは、彼は病気を隠した
菊●さん曰く
教えてもらっていたなら
食べ物で治す方法もあったのに

卓球の福原お嬢さんや
ライフルの選手たちも
ここのお米を食べている

不思議おじさんの息子の話題なったとき
さるバンドは、上和田で過ごした後に
最高のライブができたとのこと

「不思議」の3乗ぐらいの菊●さんの元気な姿に
なんとなくパワーを分けていただいた

現実は厳しいことばかりだが…





2008年10月10日 | Weblog
気分が悪いわけでもない
気持ちの持ち方次第だと思っている
何となく覇気に乏しい
生気に欠けているように自分でも感じる
そんな雰囲気に飲み込まれている覚束無さに沈んでいる

秋になって気候も穏やかになった
大気も清々しい
天気と言う言葉は、神様次第との諦めを含むのか?

気落ちしてばかりいないで
気持ちを取り直して
気分直しにコアジ釣りにも出る

元気なら言うこともないが
さりとて病気でもない
湿気の強い日には
腰が痛むことが多いので気功に行く
腰痛治療では人気一番の金井接骨院である

しかし気がつけば
陰気な雰囲気に親しんでいる自分を発見する
そのような自分に平気ではいられない
陽気にふるまえばこその不思議おじさんである
意気揚揚 そうでなくちゃあね

しかしどうしても気になることは払拭できない
職場では「気が抜けているみたいですよ」と言われたこともある
素っ気なく口に出た言葉で
聞き逃せば何気ないことなのだが
気になっているのだろう 記憶に残る

やる気がなければ仕事はできない
その気にならなければ成果は望めない

すべての行で「気」を使って書いているが
実は一回、操作を誤って全部消えてしまって気を取り直して書いている

今日は真空包装機が故障して脱気できなくなった
すこし殺気立ったが
良く気の付くエンジニアが来て直したとの報告を受けた
浄化槽の臭気が2階に僅かに逆流しているとの従業員の訴え
好気性バクテリアの働きが悪いのか
豚肉加工品は逆に嫌気性細菌が最大の敵である
気苦労の絶えない毎日である
気息奄奄(えんえん)というべきか

「気」は有るようで、しかし誰も証明できないが
実はあるような気がする
気力が身体を支配していることは間違いない
生きている間は、「気」に支配されている


気宇壮大とまではとても言いようもないが
弱気にはならず
強気な自分をなんとか引き出して
透明性を増した空気を胸一杯に吸い込んで
快気そのものの生活を取り戻したいものだ

暢気にはしていられない
写真は今後の運気の鍵を握る飼料イネ











ウイッキペディア

2008年10月07日 | Weblog
たびたび御厄介をかけているサイトは
ウイッキペディアである

ノーベル物理学賞を3名が受けられたとのことで
南部陽一郎さんをウイッキペディアで調べたら
何と言うことだろう!
もうウイッキペディアには「ノーベル賞受賞」と記されていた

まぁ何てことは無いが、
不思議おじさんの大学の理学部の教授だったとのことなので
いったい、何時ごろだろうと調べてみたくなっただけである
知るはずもなく、1952年には渡米されていた

それにしても笑ってしまった
益川氏が記者の「同時受賞の小林さんについてどう思われますか? 」と問われて
「私は小林さんを研究していないので…」
これ以上ない見事な受け答えに
何度も声をあげて笑ってしまった
科学者の無垢な無邪気さに乾杯

さて昨日の情報交換会の様子が
写真付きで徳島新聞に出ていた
不思議おじさんの質問の回答が
某先生のご講演内容と言うことで記されていた

本日は2日目の会議
朝から2名の採用面接を終え
遅刻で会議に駆けつけた

司会者は、昨日の不思議おじさんの質問の回答が
まるで木で鼻をくくったようなものであることに気づいていて
質問を敷衍して討議を膨らませてくれたが
残念ながら根参加者にはチンプンカンプンだったようだ
参加者の大半は中四国や近畿東海の農業支援センターの職員さん

いやはや道の遠いことであることよ

実践あるのみであるらしい
お役人や学者が何かしてくれるのを
待つほどの時間とお金は無い
やるしかないことを再確認しただけ
無駄ではなかったと思うしかないか

普遍化する力

2008年10月06日 | Weblog
なるほど先進例は努力のたまものである
それはそれで十分に評価すれば良い
だれもそのことに反対はしない

その良き先例を税金を使って広げようとするとき
先例の良さに捕らわれていることを当事者は知らない
先例に与していることを 、まるで自分の自慢に思うことで
それを広げる展開力に欠けていることを自覚していない

山形県の平●牧場が、内閣府で表彰を受けるらしい
いいことだ
すごい取り組みだったと思う
その背景には、同地域での涙ぐましい●ラブ生協の
産直米の取り組みがあった
それも平●牧場さんは承知のことである

問題は農林水産省だ
30年以上に及ぶ関係者の取り組みを
そのまま全国の耕種農家や畜産農家に
適用できるとでも思っているのが
アホさ加減も行きつくところまで行ったという感じだ
展開力も想像力も無い
「モデル事業」などは一夜漬けで出来る筈がない

●ラブ生協さんの取り組みを
ある意味では馬鹿にしているといってもよい
なぜなら、すぐにでも全国にそのまま適用できると考えているからだ

飼料イネや飼料米についての情報交換会に出た
上記のような趣旨の発言をしたが
100人を超えるお役人様たちには通じなかったらしい
不思議おじさんの主張は
畜産家、農家、JA、飼料会社などの濃密な連携を前提とする
補助金適用の基準が、あまりに理想的で
結果的にはハードルの高いものになっているとの指摘だった

本当に飼料自給率向上を目しているなら
先進例は先進例として
それを展開できる具体策が必要だ
その先端にいる農業支援センターの皆さんも
肌身で感じているはずだ
学者も五十歩百歩だ

バカらしくて
腹立たしい
こんな会に、
多くの税金を費やして
他府県からも公務員が大勢参加している

因みに飼料イネは15品種あるが
単に多収、茎や葉を含めて多重品種と言うことで
主食用と分別可能な飼料イネは開発できていない
つまり事故米の再現が可能な範囲にある

新しく農水大臣になった
したり顔の元銀行員の顔を見ると
旨いお酒もまずくなる
腹立ちの収まらない不思議おじさんである