後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

その2-2018年の初体験

2018年12月29日 | Weblog

大空を飛んだ
ハンググライダー
阿蘇の大地を眼下に
僅か15秒ほどを 2回
孫へのプレゼント企画におじさんも乗ったわけだ
中学生・高校生の孫のようにしなやかには離発着できなかったが
飛行中はまあまあのフォーム
ええ歳しての初体験


台風21号の爪痕は今も深い
住まいの周辺の家々にもまだブルーシートが少なくない
修理を申し込んでも半年以上待たされるという
不思議おじさん宅も丸々2日間停電した
隣の堺市では停電はほんの少しの間だったようだ
まだまだ暑い中の停電だったので洗濯に困った
それで初めてのコインランドリーへ
使い方も分からないので洗剤(合成洗剤ではなく石けん)を持参
堺市のコインランドリーは周辺市の客で一杯
潜在持参と言ったら笑われてしまった
地震等に備えて、電池、ヘッドライトや懐中電灯、
電池発火の石油ストーブなどを追加購入した

ナニワノイバラも倒壊した

なんともスケスケの光景になった


新たな畑地を借りた
なんと 一昨日に銘菓が届いた
地主さんからだった
小作人が地主さんから歳暮を贈られるという珍事
作物が採れるたびに少しばかりお届けしてきたが
それは当たり前のこと
早速また大根や里芋、かって務めていた会社のソーセージなどをお返しした
いやぁ びっくりしたなぁ


この写真は単なる民謡発表会の一風景
昨年11月に立ち上げた民謡サークルは13人になった
チラシをコピーして小雪がちらつく住宅街に2千枚ほど配った
8万部発行のミニコミ紙にも大きく取り上げていただいた
しかし、仲間が増えたのは人から人への口伝だった
民謡衰退傾向の中で、2桁の受講生はオドロキである
公的(市の地域センター)主催の民謡講座講師にも招かれている
こちらも受講生は減少傾向
4年間修業してきた(毎週、10時間前後の現場伴奏を含む)民謡の鳴り物
師匠から卒業してよいとの言葉を頂いた
来年には、近隣の大きな民謡団体発表会から伴奏の依頼も受けている
コンクールにも出て「淡海節」全国大会壽年の部で8位に入賞した
昨年は予選落ちなので、大ジャンプの入賞である
準決勝では昨年度の優秀者19人が予選免除で加わり79名に
その中で11人が決勝に進出できる
大阪では2名が決勝進出したが、
台風接近で、結果確認もほどほどにして帰ったので
大坂で1位なのか2位なのかは不明のまま
来年は予選免除者となった


昼過ぎになるとついつい超安物チリ産赤ワインに手が出る年金生活
歯止めをかけるのは何らかの仕事を作るしかない
民謡や畑仕事は 酒浸り防止の一環である
畑では太陽の塔や仏手柑(ぶっしゅかん)のような大根が採れる
ニタニタ笑いながらの畑仕事
年末年始も玉ねぎの草取りが待っている

2018年を振り返ってーその1 「正直」

2018年12月26日 | Weblog
「正直であること」は
不思議おじさんが必ずしも本意でなかった人生で
骨の髄まで沁み込んでいる「生き方」である

「正直である」ことを貫くことは
その人の価値観を木っ端みじんに打ち壊す
その人がたどってきた人生や、家族、親兄弟はもちろん
所属する会社等の関係団体を根底から揺るがすことになる可能性が高い

「墓まで持っていく」ことが組織人としてのわきまえだと言われてきた
もし墓まで持っていかなければ、それまでの関係は瓦解する
生きるか死ぬかの決断を迫られる

それでも「正直である」ことを貫く心の強さ
精神心的なタフさ、強靭さが必要である

不思議おじさんは小さい組織とはいえ、責任の重い職を担ってきた
が、経済的には(いわゆる成功した)同級生たちの半分程度だ田
とはいえ、それを失うことは生活の困窮を賭けることになる

そんなもがきを抱えながら組織内人生を過ごしてきた
誰も経験することだろう
葛藤の連続である
そこで学んだことが「正直を貫くことが最良の解決策である」ということだ

2018年
「正直である」ことがこれほど軽んじられた一年があるだろうか
世界の政治は「嘘」で分厚く塗りこめられ
「正直」などは、どこを見渡しても見つけられない
「正直を貫く生き方」が死滅した
そう言っても良いような一年であった

だが
まだ希望はあるのかもしれない
人間は嘘をつくが
自然、野菜、トルテ君は
嘘をつくことは無い


近松門左衛門と大坂(大阪ではない)市民

2018年12月09日 | Weblog

皇帝ダリアである 
冬空に君臨する高さと大きな紫色の花弁で他を圧倒する
庭に3本植えたが、全て台風に薙ぎ倒された
ところが、3本とも物凄い回復力で再生し
見事に花をつけた


ネリネという花だ
別名をダイヤモンドりりィという
球根で次世代を紡ぐ
枯れ葉舞い散る晩秋に、ショッキングピンクの花は異様である
以前に山野草に凝っていた不思議おじさんからすれば
この花を玄関に飾りまくり、何鉢も育てるなど考えられなかった
加齢には素直に応じるが、
花の趣味やや服装ぐらいは抗いたい


とはいっても、昔からの花が庭に咲く
白の、一重の、秀明菊(貴船菊)
まるで極楽の庭のような風情になる


そうそう、前回の掲載したナニワノイバラを切り取った跡だ
西の玄関の庭が一挙に明るくなった


長い間、ブログ更新をサボっていると
何から書いていいのやら戸惑うばかり
さらに老いという記憶喪失装置が十分に機能しているので
今朝食べたものも何かはわからない有様で
過去のことなど留めおくことも難しい

月に一回、古典の原典にあたってお勉強する会がある
不思議おじさんの出身大学のサテライト拠点が梅田にある
第2ビル6階なので、娘婿の働き場所の真ん前だ
日本書紀の28巻、29巻を勉強し終えて
折角この場所でやっているのだからと
近松の「曾根崎心中」を読み、作者の生い立ちや
作品の成立の背景などを報告し合う

不思議おじさんは大学時代に能楽(観世流)をやっていた
そのときの知見は、文楽を読むときにも大いに助けとなる

それにしても近松の義太夫を圧倒的な支持で観劇した大坂市民
何んという文化レベルの高さだと感服するしかない
古来の古典文学、和歌、能楽、歌舞伎を知り尽くさなければ
近松の諧謔や駄洒落、大阪流のギャグは判らないはず
ところが同じ演目で17カ月もロングラン公演をするほど
大坂の市民の知的レベルは高かったということになる

お初さんと徳兵衛が連理の木に首を吊って心中したという
この物語のすぐそばて物語を堪能するのも一興である
因みに、舞台となった蜆川の安女郎屋は今の北新地になっている
再開発予定の大阪駅北西部は当時5つあった焼き場(死体焼却場)である
時の流れは残酷ともいえるほど景色を変える

寒くなったなあ
畑仕事が辛いなぁ
腰と膝がガクガク、ヨロヨロ、ボロボロになっている
それでも明日は寒風の中、玉ねぎの除草に精を出す予定