後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

鳩山首相の掌

2010年01月22日 | Weblog
山茶花は中国からもたらされた
彼の地では葉を茶として利用していたから
和名では山茶花となった
中世では、サンザクァと発音されていたらしい
それが江戸時代にサザンクァに変化したとのこと
不思議おじさんの家では赤とピンクの2種
春のチャドクガに悩まされている

NHKニュースを見ていたら
鳩山首相の発言を文字で表示していたが
「側聞」には驚いた
わざわざ「そくぶん」とのルビ付きだった
もちろん「仄聞」の間違いである
平仄(ひょうそく)という言葉をNHKの記者は知らないと見える
漢詩なんて習わないものなぁ

テレビに連日映る鳩山首相だが
5.6年前にお会いしたことがある
菅副総理・財務大臣とお二人だった
30人くらいの集まりで
不思議おじさんの意見に対して
菅さんが市民運動家出身らしく反論され
厭な思いをしたことがある

集会が終わって
お二人と握手した
鳩山さんの掌は
まるでマシュマロのようだった
ふわふわとどこまでも柔らかく
人柄そのものを掌が表していた

世間離れした感覚を持った人には
これまでも何人かお会いしてきた
鳩山さんも宇宙人らしい
あれは地球人の掌ではない

宇宙人が地球を治める
一日50万円を母から何年ももらっていない人に
地球人の何が分かるのかという意見もある
その方が大胆に改革できて良い という見方も有り得る

ふわふわの掌の人(宇宙人)が
地球人になれと迫られている毎日

宇宙人に任せ切ってもよいのではないか
そのように思わなくもないこのごろだ

狼狽??いや蝋梅

2010年01月18日 | Weblog
不思議おじさんが勤める大学に
日本で3人しかいないといわれる専門家がいらっしゃる
鶴崎先生とおっしゃる非常勤の先生
呆れるようなお人も多い中で貴重な存在だ

専門は「連歌」
yahooでもgoogleでも
「れんか」で検索しても
「廉価」が出てくるのが関の山である
因みに「れんが」では「レンガ」が出てくるのみで
索莫とした気になる

短歌は嫌いではない
昨年は源氏物語で否応なく付き合わされた
朝日新聞の短歌欄の愛読者である
元朝日新聞大阪本社総編集局長のN教授と
ホームレス「公田氏」の歌について
あれこれとやり取りする毎週であった
今年のお題「光」の歌も全部読んだ

鶴崎先生の発句に
Yさんが七七を継がれた
その次を といわれても
さぁ どうしたらよいものやら

連歌をウィッキでは次のように説明している

作者Bがbの句を詠む際に、作品としての一体感を保つために、直前に詠まれた句(前句と呼ぶ。仮にaとする)の内容を参看し、その情景や情趣、句境を踏まえて句を作る。前句aはもとよりB以外の作者(Aとする)の作品ではあるが、Bはaの立場に立って、そのポエジーを推測し、受け継がなければならない。また、場合によっては、次句を詠む予定である作者Cに対して、次の句がつけやすいように前句の作者Aが配慮することを求められる場合もある。すなわちBはbという句の作者ではあるが、bという句に対して十全にみずからの個性を発揮するのではなく、前句aや次句の作者Cに配慮しつつ、前後の流れに合致するように作品を作らなければならない。

頭を使うために
ちょっとチャレンジしたい気もある

今年の我が家の蝋梅の花は少なめ
夏の剪定の仕方がまずかったのか??
それでも早春の香を気に伝え
凛として寡黙を守っている

不思議おじさんの性格と逆だから
尊敬して
玄関の樹としている

黄色亜麻

2010年01月04日 | Weblog
水仙と梅のことを双清と呼ぶことを
天声人語から学ぶ
「一重びいき」とは不思議おじさんのことである
花は一重に限る

しかし「一重」という言葉を使うについて
以前に戸惑ったことがある
重ねてないのに「一重」とはこれいかに
「単衣」の連想続きなのだろうか
天声人語でさえ使用しているのだから…とはいえ
やはり合点がいかぬ

冬に咲く花は少なくない
年末年始の休暇の最後は
庭の手入れで終わった

物置を移動させ
根付いた鉢植えの銀杏などを移動し
いくつかの花を求めて植えた

内庭に黄色の「一重」の花が咲いた
キイロアマである
鮮やかな黄色を花を
我が家で初めて見せてくれた

概して
黄色の花は原種に近い
虫たちの目(紫外線)でみると
一番目につくからであろう

寒風吹きすさぶ室戸岬から
空き瓶に入れて持ち帰った小さな根が
2年目に見事に結花した

生命力は寒さに弱い
などという常識は
人間の驕りにしか過ぎない

寒さが大好きな動物がいる
冷たさこそわが世界という植物がいる
零下で活性化する細菌類がいる

とはいえ
不思議おじさんは寒さに弱い
暖ったかい春が来ることを信じて
明日からお仕事である

怪芸人

2010年01月02日 | Weblog
朝日新聞社出版の新刊を2日間で読んだ
タイトルは「襲撃」
朝日新聞社が出す本にしては珍しい芸能関係

年末年始のテレビは恒例のお笑いもの全開
そのなかに「中田カフス・ボタン」の姿もあった
かつてはテレビ界から敬遠され
ほとんどお目にかかることはなかった漫才師

ところがこの年末年始に露出度を高めている
その背景まで見通せる人は多くは無い

あれっ! 中田カフスといえば
誰かに襲われたり コメ1の前田氏に脅迫されたり
週刊誌・夕刊紙で吉本を牛耳っている影の権力者と騒がれたり
何や分らんけど事件に巻き込まれてたんちゃうかいなぁ

ほとんどの人の感想はこのようなものだろう
この年末年始に関西の重鎮ともいうべき漫才コンビが
テレビ出演を重ねていることについては
吉本興業の強い意志が明らかに見て取れる

創業家を標榜して現経営陣を激しく罵倒する林マサ女史や
彼女を利用して同社乗っ取りを図ろうとする強面の方々に対して
近代化を図ろうとする同社は正面からメッセージを発している
その象徴がこの年末年始における中田カフス・ボタンだ

中田カフス氏を「怪芸人」と名付けたのは
林マサ氏が手記を寄せた週刊新潮である

本を読み進むうち
中田カフス氏が「怪」であるのは
興行する側のカネや権力の問題とは関係なく
まさに狂気を孕んだ芸人そのものであるが故であり
骨の髄まで漫才という芸に
命を尽くしていることによるものであることが分かってくる

ちょっとしたご縁があり
中田カフス氏について関心を持っていたが
漫才師・芸人としての生きざまを
真っ正直に歩む彼の姿を知り
安堵を感じた正月だった

寒風が吹き荒れているが
庭はもう春が来ている